これまで英語史に隣接する○○史の分野に関して,教科書的な図書の目次をいくつか掲げてきた.「#3430. 『物語 イギリスの歴史(上下巻)』の目次」 ([2018-09-17-1]),「#3555. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英国史」の目次」 ([2019-01-20-1]),「#3556. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英文学史」の目次」 ([2019-01-21-1]),「#3567. 『イギリス文学史入門』の目次」 ([2019-02-01-1]),「#3828. 『図説フランスの歴史』の目次」 ([2019-10-20-1]) などである.
より大きな視点から世界史の目次も挙げておきたいと思ったので『もういちど読む山川世界史』を手に取った.歴史をわしづかみするには,よくできた教科書の目次が最適.ノードを開閉できるバージョンはこちらからどうぞ.
序章 文明の起源
人類の出現
農耕・牧畜の開始
社会の発達
文明の諸中心
人種と民族・語族
第I部 古代
第1章 古代の世界 --- 古代世界の形成
1 古代オリエント世界
メソポタミアとエジプトと
民族移動の波
オリエントの統一
オリエントの社会と文化
2 古代ギリシアとヘレニズム
エーゲ文明
ポリスの成立
ポリスの発展
古代民主政の完成
ポリス社会の変質
ヘレニズムの世界
ギリシアの古典文化
ヘレニズム文化
3 古代ローマ帝国
都市国家ローマ
ローマの対外発展と社会の変質
ローマ帝政の成立
ローマ帝国の衰退
ローマの古典文化
キリスト教の成立
4 イランの古代国家
パルティアとササン朝
イラン文化
5 インド・東南アジアの古代国家
インダス文明
アーリヤ人の来住
新思想の発生
統一国家の成立
西北インドの繁栄
ヒンドゥー国家の盛衰
東南アジアの諸国家
6 中国古代統一国家の成立
封建制の成立:殷・周
郡県制の発生:春秋・戦国
社会と思想界の発達
中国古代統一国家の成立:秦・漢
統一国家の社会と文化
7 内陸アジア
遊牧と隊商
諸民族の興亡
第II部 中世
第2章 東アジア世界 --- 東アジア世界と中国史の大勢
1 中国貴族社会の成立
分裂と諸民族の侵入:魏・晋・南北朝
貴族社会の成立とその文化
2 律令国家の成立
律令国家の成立と動揺:隋・唐
貴族文化の成熟
隣接諸国の自立
3 中国社会の新展開
武人政治の興亡五代
官僚制国家の成立:宋
南宋の推移
社会・経済の発展
庶民文化の発達
4 北方諸民族の活動
遼と西夏
金の盛衰
モンゴル帝国の成立
元の中国支配
東西交流と元代の文化
隣接諸国の動向
5 中華帝国の繁栄
明の統一
明の衰亡
清の統一
清の中国支配
社会・経済の発達
文化の発展
ヨーロッパとの接触
隣接諸国の動向
モンゴル
チベット
朝鮮
ベトナム
日本
琉球
第3章 イスラーム世界 --- 普遍性と多様性
1 イスラーム世界の成立
預言者ムハンマド
アラブ帝国
イスラーム帝国
2 イスラーム世界の変容と拡大
イスラーム世界の政治的分裂
国家と社会の変容
東方イスラーム世界
エジプト・シリアの諸王朝
イベリア半島とアフリカの諸王朝
オスマン帝国
3 イスラーム文化の発展
イスラーム文化の特色
イスラーム文化の多様性
4 インド・東南アジアのイスラーム国家
イスラーム教徒のインド支配
ムガル帝国
東南アジア諸国
第4章 ヨーロッパ世界 --- ヨーロッパ世界の形成
1 西ヨーロッパ世界の成立
ゲルマン人の大移動
フランクの発展
カール大帝
第2次民族移動と西欧諸国の起源
封建社会
ローマ教会の発展
2 中世の東ヨーロッパ
ビザンツ帝国
スラヴ人の自立
3 中世後期のヨーロッパ
十字軍とその影響
都市と商業の発展
教皇権の動揺
封建社会の解体
西ヨーロッパ諸国の発展
イギリスとフランス
百年戦争
スペインとポルトガル
ドイツとイタリア
西欧中世の文化
第III部 近代
第5章 近代ヨーロッパの形成 --- 中世から近代へ
1 ヨーロッパ世界の膨張
地中海から大西洋へ
インド航路の開拓
アメリカ大陸への到達と世界周航
ポルトガルのアジア進出
アメリカ文明
スペインによるアメリカ征服
近代資本主義の始まり
2 近代文化の誕生
ルネサンスとヒューマニズム
あたらしい美術と文学
科学と技術
ルターとカルヴァンの宗教改革
カトリックの革新
3 近代初期の国際政治
主権国家大勢の形成
ハプスブルク家対フランス
オスマン帝国とヨーロッパ
スペインの強盛とフランスの内乱
オランダの独立
三十年戦争
4 主権国家体制の確立
絶対王政
イギリスの王権と議会
ピューリタン革命
名誉革命と立憲政治
フランス絶対王政
スペインの没落
5 大革命前夜のヨーロッパ
北方戦争とロシアの台頭
プロイセンの勃興台頭
フリードリッヒ大王と七年戦争
英・仏の植民地戦争
世界の経済システム
ポーランド分割
啓蒙思想
バロックからロココへ
第6章 欧米近代社会の確立 --- 「二重革命」と「大西洋革命」
1 アメリカの独立革命
イギリス北米植民地
独立戦争
憲法の制定
2 フランス革命とナポレオン
フランス旧制度の危機
立憲君主制の樹立:革命の第1段階
君主制の動揺:革命の第2段階
共和制の成立:革命の第3段階
ジャコバン派の独裁:革命の第4段階
総裁政府:革命の第5段階
フランス革命の意義
ナポレオンの大陸支配
ナポレオンの没落
3 産業革命
イギリスの産業革命
資本主義の確立
あたらしい経済思想
産業革命の波及と農業改革
4 ウィーン体制とその崩壊
保守と自由
ラテンアメリカとギリシアの独立
七月革命とその影響
労働運動と社会主義
二月革命とヨーロッパ
ロマン主義の文化
5 ナショナリズムの発展
ヨーロッパの変容
クリミア戦争
ロシアの改革
イギリス自由主義の発展
フランス第二帝政の崩壊
イタリアの統一
ドイツの統一
ドイツ帝国の発展
ビスマルク時代の国際関係
アメリカ合衆国の発展
科学主義の文化
第7章 アジアの変動 --- アジアと近代
1 アジア社会の変容
欧米諸国の進出
アジアの変容と対応
2 西アジア諸国の変動
イスラーム世界の対応
オスマン帝国の改革
エジプトの自立と挫折
アラビア半島の動向
イランと列強
3 インド・東南アジアの変容
イギリスのインド進出
1857年の大反乱
東南アジアの植民地化
4 東アジアの動揺
アヘン戦争
アロー戦争
太平天国
洋務運動
日本の開国
朝鮮の開国
日清戦争
東アジアの国際秩序
第IV部 現代
第8章 帝国主義時代の始まりと第一次世界大戦 --- 世界の一体化
1 帝国主義の成立と列強の国内情勢
帝国主義とヨーロッパ
各国の政治情勢
イギリス
ドイツ
ロシア
アメリカ合衆国
3 植民地支配の拡大
アフリカ分割と南アフリカ戦争
太平洋および東アジア
4 アジアの民族運動
中国の変法運動と排外運動:戊戌の政変・義和団事件
中国の革命と共和政の成立:辛亥革命と中華民国の成立
中国の軍閥政権と文学革命
インド・東南アジアの民族運動
西アジアの民族運動
5 列強の対立激化と三国協商の成立
日露戦争
三国協商の成立
英・独の対立
バルカン問題
「世紀末」の技術と文化
20世紀の始まり
6 第一次世界大戦
大戦の勃発
戦局の推移
諸国の国内情勢
大戦下の植民地・従属国
大戦中の秘密外交
大戦の終結
第9章 ヴェルサイユ体制と第二次世界大戦 --- 両大戦間の世界情勢
1 ロシア革命とヴェルサイユ体制
ロシア革命
ソヴィエト政権の政策
ドイツ革命
ヴェルサイユ体制の成立
対ソ干渉戦争とヨーロッパの革命情勢
2 大戦後のヨーロッパとアメリカ
東欧の新生小諸国
ドイツ共和国
イギリスとフランス
イタリアでのファシズムの成立
アメリカの繁栄
ラテンアメリカ諸国
ソヴィエト連邦
3 アジアの情勢
ワシントン体制の成立
三・一運動と五・四運動
中国革命の進展
大戦後の日本
東南アジア・インドの民族運動
西アジアの情勢
4 世界恐慌とファシズムの台頭
1929年の恐慌
米・英の恐慌対策
ナチスの権力獲得
ヴェルサイユ・ワシンントン体制の打破
ソ連の五カ年計画
反ファシズム人民戦線
日中戦争
5 第二次世界大戦
ミュンヘン会談
大戦の勃発
独ソ戦争から太平洋戦争へ
連合軍の反撃
大戦の終結
大戦の性格と結果
第10章 現代の世界 --- 大戦後の世界
1 二大陣営の成立とアジア・アフリカ諸国の登場
東西両陣営の形成
冷たい戦争
アジア諸国の独立
中華人民共和国の成立
朝鮮戦争
集団防衛体制の強化
緊張の緩和
西欧諸国の復興
社会主義圏の変化
アジア諸国の動向
アラブ・アフリカ諸国の動向
ラテンアメリカの動き
2 米ソの動揺と多元化する世界
ベトナム戦背
欧米諸国の変質
中東戦争
アジア・中東の情勢
1970年代以降のアフリカ
1970年代以降のラテンアメリカ
南北問題
3 20世紀末から21世紀へ
転換期をむかえた世界
社会主義圏の崩壊
多様化するアジア
深刻化する中東問題
地域紛争の多発
アメリカ合衆国の動向
世界経済の変化
現代の科学・技術
・ 「世界の歴史」編集員会(編) 『もういちど読む山川世界史』 山川出版社,2009年.
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