hellog〜英語史ブログ     ChangeLog 最新     カテゴリ最新     1 2 次ページ / page 1 (2)

toc - hellog〜英語史ブログ

最終更新時間: 2020-10-01 05:19

2020-08-20 Thu

#4133. OED による英語史概説 [oed][lexicology][lexicography][historiography][toc][hel][hel_education]

 OED のサイトには当然ながら英語史に関する情報が満載である.じっくりと読んだことはなかったのだが,掘れば掘るほど出てくる英語史のコンテンツの宝庫だ.OED が運営しているブログがあり,そこから英語史概説というべき記事を以下に挙げておきたい.
 OED らしく語彙史が中心となっているのはもちろん,辞書編纂の関心が存分に反映されたユニークな英語史となっており,実に読み応えがある.とりわけ古い時代の英語の evidence や manuscript dating の問題に関する議論などは秀逸というほかない(例えば Middle English: an overview の "Our surviving documents" などを参照).また,終着点となる20世紀の英語の評論などは,今後の英語を考える上で必読ではないか.
 是非,以下をじっくり読んでもらえればと思います.

 ・ Old English --- an overview
    - Historical background
    - Some distinguishing features of Old English
    - The beginning of Old English
    - The end of Old English
    - Old English dialects
    - Old English verbs
    - Derivational relationships and sound changes
       - cf. Old English in the OED
 ・ Middle English: an overview
    - Historical period
    - The most important linguistic developments
    - A multilingual context
    - Borrowing from early Scandinavian
    - Borrowing from Latin and/or French
    - Pronunciation
    - A period characterized by variation
    - Our surviving documents
 ・ Early modern English --- an overview
    - Boundaries of time and place
    - Variations in English
    - Attitudes to English
    - Vocabulary expansion
    - 'Inkhorn' versus purism
    - Archaism and rhetoric
    - Regulation and spelling reform
    - Fresh perspectives: Old English and new science
 ・ Nineteenth century English: an overview
    - Communications and contact
    - Local and global English
    - Recording the language
    - A changing language: grammar and new words
    - The science of language
 ・ Twentieth century English: an overview
    - Circles of English
    - Convergence: the birth of cool
    - Restrictions on language
    - Lexis: dreadnought and PEP talk
    - Modern English usages

Referrer (Inside): [2020-08-31-1] [2020-08-24-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2020-03-15 Sun

#3975. 『もういちど読む山川日本史』の目次 [toc][history][japanese_history]

 昨日の記事「#3974. 『もういちど読む山川世界史』の目次」 ([2020-03-14-1]) を踏まえ,日本史バージョンもお届けする.もちろん典拠は『もういちど読む山川日本史』だ.日本語史に関しては「#3389. 沖森卓也『日本語史大全』の目次」 ([2018-08-07-1]) を参照.ノードを開閉できるバージョンはこちらからどうぞ.



第1部 原始・古代
  第1章 日本のあけぼの
    1 文化の始まり
      人類の誕生
      旧石器文化
      縄文文化
      生活と習俗
    2 農耕社会の誕生
      弥生文化
      水稲と鉄器
      生産と階級
  第2章 大和王権の成立
    1 小国の時代
      100余の国々
      倭国の乱
      邪馬台国
    2 古墳文化の発展
      古墳の築造
      大和と朝鮮
      倭の五王
      大陸の人々
    3 大王と豪族
      氏姓制度
      部民と屯倉
      国造の反乱
      漢字と仏教
      共同体と祭祀
      古墳時代の生活
  第3章 古代国家の形成
    1 飛鳥の宮廷
      蘇我氏の台頭
      聖徳太子の政治
      遣隋使
    2 大化の改新
      政変の原因
      改新の政治
      近江の朝廷
    3 律令国家
      大宝律令
      中央と地方の官制
      班田農民
    4 飛鳥・白鳳の文化
      氏寺から官寺へ
      薄葬礼
      宮廷歌人
    5 平城京の政治
      国土の開発
      遣唐使
      政治と社会の変化
    6 天平文化
      国史と地誌
      学問と文芸
      国家仏教
      天平の美術
  第4章 律令国家の変質
    1 平安遷都
      造都と征夷
      律令制の変容
    2 弘仁・貞観文化
      新仏教の展開
      漢文学の隆盛
      密教芸術
    3 貴族政治の展開
      藤原氏の台頭
      延喜の治
      地方政治と国司
      承平・天慶の乱
    4 摂関政治
      摂関の地位
      貴族の生活
      東アジアの変動
    5 国風文化
      かな文学
      浄土信仰
      国風の美術と風俗
    6 荘園と武士団
      荘園の発達
      荘園と公領
      武士団の成長
第2部 中世
  第5章 武家社会の形成
    1 院政と平氏政権
      院政の開始
      院政時代
      平氏の栄華
      院政期の文化
    2 幕府の誕生
      源平の争乱
      鎌倉幕府の成立
      将軍と御家人
      北条氏の台頭
      執権政治
    3 武士団の世界
      館とその周辺
      一族のむすびつき
      荘園領主との争い
    4 よみがえる農村
      戦乱と飢饉
      荘園の生活
      米と銭
    5 鎌倉文化
      文学の新生
      念仏の教え
      迫害をのりこえて
      新仏教と旧仏教
      芸術の新傾向
  第6章 武家社会の転換
    1 蒙古襲来
      東アジアと日本
      元寇
      徳政と悪党
    2 南北朝の動乱
      幕府の滅亡
      建武の新政
      動乱の深まり
      守護大名
    3 室町幕府と勘合貿易
      室町幕府
      倭寇の活動
      勘合貿易
    3 北山文化
      金閣と北山文化
      動乱期の文化
      集団の芸能
  第7章 下克上と戦国大名
    1 下克上の世
      惣村の形成
      土一揆
      幕府の動揺
      応仁の乱
      市の賑わい
      座と関所
    2 東山文化
      東山と銀閣芸術
      庶民文芸の流行
      文化の地方普及
      仏教のひろまり
    3 戦国の世
      戦国大名の登場
      分国支配
      一向一揆
      京と町衆
      都市の自治
第3部 近世
  第8章 幕藩体制の確立
    1 ヨーロッパ人の来航
      ヨーロッパ人の来航
      鉄砲の伝来
      キリスト教のひろまり
    2 織豊政権
      織田信長
      豊臣秀吉
      検地と刀狩
      秀吉の対外政策
    3 桃山文化
      城の文化
      町衆の生活
      南蛮文化
    4 江戸幕府の成立
      幕府の開設
      幕府の職制
      朝廷と寺社
    5 「士農工商」
      農民の統制
      身分と帙尾
    6 鎖国への道
      家康の平和外交
      禁教と鎖国
      長崎の出島
  第9章 藩政の安定と町人の活動
    1 文治政治
      由井正雪の乱
      元禄時代
      貨幣の改鋳
      荒井は得席
    2 産業の発達
      農地の開発
      漁業と鉱業
      名産の成立
    3 町人の経済活動
      宿場と飛脚
      東回りと西廻り
      江戸と上方
      町人の活動
      貨幣と金融
    4 元禄文化
      江戸前期の文化
      儒学の興隆
      諸学問の発達
      芭蕉・西鶴・近松
      元禄の美術
      庶民の生活
  第10章 幕藩体制の動揺
    1 享保の改革
      吉宗登場
      財政の再建
      法典の整備
    2 田沼時代
      田沼意次
      蝦夷地の開拓
      飢饉と百姓一揆
    3 寛政の改革
      松平定信
      北方の警備
      大御所時代と大塩の乱
    4 天保の改革
      水野忠邦
      西南の雄藩
      近代工業のめばえ
    5 化政文化
      化政文化
      化政文学
      錦絵の流行
      生活と信仰
    6 新しい学問
      国学と尊王論
      蘭学の発達
      批判的思想
第4部 近代・現代
  第11章 近代国家の成立
    1 黒船来たる
      ペリー来航
      開国
      通商の取り決め
      国内経済の混乱
    2 攘夷から倒幕へ
      動揺する幕府
      公武合体と尊皇攘夷
      外国との衝突
      倒幕運動の高まり
      大政奉還
    3 明治維新
      戊辰戦争
      新政府の方針
      廃藩置県
    4 強国をめざして
      四民平等
      徴兵令と士族
      地租改正
      国際関係の確立
    5 殖産興業
      官営工場
      鉄道の敷設
      松方財政
    6 文明開化
      自由と権利の思想
      小学校のはじまり
      ひろまる西洋風俗
    7 士族の抵抗
      新政府への不満
      民選議員設立の建白
      西南戦争
    8 自由民権運動
      高まる国会開設運動
      明治十四年の政変
      自由党と立憲改進党
      私擬憲法
      後退する民権運動
    9 帝国議会の幕開き
      憲法の調査
      大日本帝国憲法
      初期議会の政争
  第12章 大陸政策の展開と資本主義
    1 「脱亜入欧」
      条約改正の歩み
      朝鮮を巡る対立
      日清戦争
    2 藩閥・政党・官僚
      最初の政党内閣
      立憲政友会の成立
      官僚の役割
    3 ロシアとの戦い
      義和団事変と日英同盟
      日露戦争
      日露講和条約
      韓国併合
      日米対立のめばえ
    4 すすむ工業化
      日本の産業革命
      農村の変化
      のびる鉄道
      重工業の発達
    5 社会問題の発生
      悪い労働条件
      足尾鉱毒事件
      社会運動のおこり
    6 新しい思想と教育
      国家主義の思想
      宗教界の動き
      学校教育の発展
      科学の発達
    7 文芸の新しい波
      明治の文学
      美術と演劇
      新聞の発達
      かわる国民生活
  第13章 第一次世界大戦と日本
    1 ゆれ動く世界と日本
      第一次世界大戦
      二十一ヵ条の要求
      シベリア出兵
    2 民衆の登場
      大正政変
      民本主義
      大戦景気と米騒動
    3 平民宰相
      原内閣と普選問題
      高まる社会運動
    4 国際協調の時代
      パリ平和会議
      ワシントン会議
      協調外交の展開
    5 政党政治の明暗
      護憲三派内閣の成立
      普通選挙と治安維持法
      政党政治の定着
    6 都市化と大衆化
      都市化の進行
      文化の大衆化
      学問の新傾向
      新しい文学
    7 ゆきづまった協調外交
      中国情勢の変化
      金融恐慌
      田中外交
      金解禁と昭和恐慌
      ロンドン条約問題
  第14章 軍部の台頭と第二次世界大戦
    1 孤立する日本
      満州事変
      政党内閣の崩壊
      国際連盟の脱退
    2 泥沼の戦い
      天皇機関説問題
      二・二六事件
      枢軸陣営の形成
      日中戦争
      国家総動員
    3 新しい国際秩序をめざして
      第二次世界大戦の勃発
      国内の新体制
      日独伊三国同盟
    4 太平洋戦争の勃発
      ゆきづまった日米交渉
      日米開戦
      初期の戦局
    5 日本の敗北
      戦局の悪化
      荒廃する国民生活
      戦争の終結
  第15章 現代世界と日本
    1 占領された日本
      連合国軍の日本占領
      非軍事化と民主化
      社会の混乱
      政党の復活
      日本国憲法の制定
    2 主権の回復
      冷たい戦争
      占領政策の転換
      朝鮮戦争
      平和条約・安保条約
      国連加盟
      保守・革新の対立
    3 経済成長と生活革命
      経済の繁栄
      生活革命
      自由民主党の長期政権
      文化の大衆化と国際化
    4 現代の世界と日本
      多極化する国際社会
      日中国交正常化
      国際協力と貿易摩擦
      安定成長から平成不況へ
      冷戦の終結と国際情勢
      国際貢献と55年体制の崩壊
      現代の課題


 ・ 五味 文彦・鳥海 靖(編) 『もういちど読む山川日本史』 山川出版社,2009年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2020-03-14 Sat

#3974. 『もういちど読む山川世界史』の目次 [toc][history][world_history]

 これまで英語史に隣接する○○史の分野に関して,教科書的な図書の目次をいくつか掲げてきた.「#3430. 『物語 イギリスの歴史(上下巻)』の目次」 ([2018-09-17-1]),「#3555. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英国史」の目次」 ([2019-01-20-1]),「#3556. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英文学史」の目次」 ([2019-01-21-1]),「#3567. 『イギリス文学史入門』の目次」 ([2019-02-01-1]),「#3828. 『図説フランスの歴史』の目次」 ([2019-10-20-1]) などである.
 より大きな視点から世界史の目次も挙げておきたいと思ったので『もういちど読む山川世界史』を手に取った.歴史をわしづかみするには,よくできた教科書の目次が最適.ノードを開閉できるバージョンはこちらからどうぞ.



  序章 文明の起源
    人類の出現
    農耕・牧畜の開始
    社会の発達
    文明の諸中心
    人種と民族・語族
第I部 古代
  第1章 古代の世界 --- 古代世界の形成
    1 古代オリエント世界
      メソポタミアとエジプトと
      民族移動の波
      オリエントの統一
      オリエントの社会と文化
    2 古代ギリシアとヘレニズム
      エーゲ文明
      ポリスの成立
      ポリスの発展
      古代民主政の完成
      ポリス社会の変質
      ヘレニズムの世界
      ギリシアの古典文化
      ヘレニズム文化
    3 古代ローマ帝国
      都市国家ローマ
      ローマの対外発展と社会の変質
      ローマ帝政の成立
      ローマ帝国の衰退
      ローマの古典文化
      キリスト教の成立
    4 イランの古代国家
      パルティアとササン朝
      イラン文化
    5 インド・東南アジアの古代国家
      インダス文明
      アーリヤ人の来住
      新思想の発生
      統一国家の成立
      西北インドの繁栄
      ヒンドゥー国家の盛衰
      東南アジアの諸国家
    6 中国古代統一国家の成立
      封建制の成立:殷・周
      郡県制の発生:春秋・戦国
      社会と思想界の発達
      中国古代統一国家の成立:秦・漢
      統一国家の社会と文化
    7 内陸アジア
      遊牧と隊商
      諸民族の興亡
第II部 中世
  第2章 東アジア世界 --- 東アジア世界と中国史の大勢
    1 中国貴族社会の成立
      分裂と諸民族の侵入:魏・晋・南北朝
      貴族社会の成立とその文化
    2 律令国家の成立
      律令国家の成立と動揺:隋・唐
      貴族文化の成熟
      隣接諸国の自立
    3 中国社会の新展開
      武人政治の興亡五代
      官僚制国家の成立:宋
      南宋の推移
      社会・経済の発展
      庶民文化の発達
    4 北方諸民族の活動
      遼と西夏
      金の盛衰
      モンゴル帝国の成立
      元の中国支配
      東西交流と元代の文化
      隣接諸国の動向
    5 中華帝国の繁栄
      明の統一
      明の衰亡
      清の統一
      清の中国支配
      社会・経済の発達
      文化の発展
      ヨーロッパとの接触
      隣接諸国の動向
        モンゴル
        チベット
        朝鮮
        ベトナム
        日本
        琉球
  第3章 イスラーム世界 --- 普遍性と多様性
    1 イスラーム世界の成立
      預言者ムハンマド
      アラブ帝国
      イスラーム帝国
    2 イスラーム世界の変容と拡大
      イスラーム世界の政治的分裂
      国家と社会の変容
      東方イスラーム世界
      エジプト・シリアの諸王朝
      イベリア半島とアフリカの諸王朝
      オスマン帝国
    3 イスラーム文化の発展
      イスラーム文化の特色
      イスラーム文化の多様性
    4 インド・東南アジアのイスラーム国家
      イスラーム教徒のインド支配
      ムガル帝国
      東南アジア諸国
  第4章 ヨーロッパ世界 --- ヨーロッパ世界の形成
    1 西ヨーロッパ世界の成立
      ゲルマン人の大移動
      フランクの発展
      カール大帝
      第2次民族移動と西欧諸国の起源
      封建社会
      ローマ教会の発展
    2 中世の東ヨーロッパ
      ビザンツ帝国
      スラヴ人の自立
    3 中世後期のヨーロッパ
      十字軍とその影響
      都市と商業の発展
      教皇権の動揺
      封建社会の解体
      西ヨーロッパ諸国の発展
        イギリスとフランス
        百年戦争
        スペインとポルトガル
        ドイツとイタリア
      西欧中世の文化
第III部 近代
  第5章 近代ヨーロッパの形成 --- 中世から近代へ
    1 ヨーロッパ世界の膨張
      地中海から大西洋へ
      インド航路の開拓
      アメリカ大陸への到達と世界周航
      ポルトガルのアジア進出
      アメリカ文明
      スペインによるアメリカ征服
      近代資本主義の始まり
    2 近代文化の誕生
      ルネサンスとヒューマニズム
      あたらしい美術と文学
      科学と技術
      ルターとカルヴァンの宗教改革
      カトリックの革新
    3 近代初期の国際政治
      主権国家大勢の形成
      ハプスブルク家対フランス
      オスマン帝国とヨーロッパ
      スペインの強盛とフランスの内乱
      オランダの独立
      三十年戦争
    4 主権国家体制の確立
      絶対王政
      イギリスの王権と議会
      ピューリタン革命
      名誉革命と立憲政治
      フランス絶対王政
      スペインの没落
    5 大革命前夜のヨーロッパ
      北方戦争とロシアの台頭
      プロイセンの勃興台頭
      フリードリッヒ大王と七年戦争
      英・仏の植民地戦争
      世界の経済システム
      ポーランド分割
      啓蒙思想
      バロックからロココへ
  第6章 欧米近代社会の確立 --- 「二重革命」と「大西洋革命」
    1 アメリカの独立革命
      イギリス北米植民地
      独立戦争
      憲法の制定
    2 フランス革命とナポレオン
      フランス旧制度の危機
      立憲君主制の樹立:革命の第1段階
      君主制の動揺:革命の第2段階
      共和制の成立:革命の第3段階
      ジャコバン派の独裁:革命の第4段階
      総裁政府:革命の第5段階
      フランス革命の意義
      ナポレオンの大陸支配
      ナポレオンの没落
    3 産業革命
      イギリスの産業革命
      資本主義の確立
      あたらしい経済思想
      産業革命の波及と農業改革
    4 ウィーン体制とその崩壊
      保守と自由
      ラテンアメリカとギリシアの独立
      七月革命とその影響
      労働運動と社会主義
      二月革命とヨーロッパ
      ロマン主義の文化
    5 ナショナリズムの発展
      ヨーロッパの変容
      クリミア戦争
      ロシアの改革
      イギリス自由主義の発展
      フランス第二帝政の崩壊
      イタリアの統一
      ドイツの統一
      ドイツ帝国の発展
      ビスマルク時代の国際関係
      アメリカ合衆国の発展
      科学主義の文化
  第7章 アジアの変動 --- アジアと近代
    1 アジア社会の変容
      欧米諸国の進出
      アジアの変容と対応
    2 西アジア諸国の変動
      イスラーム世界の対応
      オスマン帝国の改革
      エジプトの自立と挫折
      アラビア半島の動向
      イランと列強
    3 インド・東南アジアの変容
      イギリスのインド進出
      1857年の大反乱
      東南アジアの植民地化
    4 東アジアの動揺
      アヘン戦争
      アロー戦争
      太平天国
      洋務運動
      日本の開国
      朝鮮の開国
      日清戦争
      東アジアの国際秩序
第IV部 現代
  第8章 帝国主義時代の始まりと第一次世界大戦 --- 世界の一体化
    1 帝国主義の成立と列強の国内情勢
      帝国主義とヨーロッパ
      各国の政治情勢
        イギリス
        ドイツ
        ロシア
        アメリカ合衆国
    3 植民地支配の拡大
      アフリカ分割と南アフリカ戦争
      太平洋および東アジア
    4 アジアの民族運動
      中国の変法運動と排外運動:戊戌の政変・義和団事件
      中国の革命と共和政の成立:辛亥革命と中華民国の成立
      中国の軍閥政権と文学革命
      インド・東南アジアの民族運動
      西アジアの民族運動
    5 列強の対立激化と三国協商の成立
      日露戦争
      三国協商の成立
      英・独の対立
      バルカン問題
      「世紀末」の技術と文化
      20世紀の始まり
    6 第一次世界大戦
      大戦の勃発
      戦局の推移
      諸国の国内情勢
      大戦下の植民地・従属国
      大戦中の秘密外交
      大戦の終結
  第9章 ヴェルサイユ体制と第二次世界大戦 --- 両大戦間の世界情勢
    1 ロシア革命とヴェルサイユ体制
      ロシア革命
      ソヴィエト政権の政策
      ドイツ革命
      ヴェルサイユ体制の成立
      対ソ干渉戦争とヨーロッパの革命情勢
    2 大戦後のヨーロッパとアメリカ
      東欧の新生小諸国
      ドイツ共和国
      イギリスとフランス
      イタリアでのファシズムの成立
      アメリカの繁栄
      ラテンアメリカ諸国
      ソヴィエト連邦
    3 アジアの情勢
      ワシントン体制の成立
      三・一運動と五・四運動
      中国革命の進展
      大戦後の日本
      東南アジア・インドの民族運動
      西アジアの情勢
    4 世界恐慌とファシズムの台頭
      1929年の恐慌
      米・英の恐慌対策
      ナチスの権力獲得
      ヴェルサイユ・ワシンントン体制の打破
      ソ連の五カ年計画
      反ファシズム人民戦線
      日中戦争
    5 第二次世界大戦
      ミュンヘン会談
      大戦の勃発
      独ソ戦争から太平洋戦争へ
      連合軍の反撃
      大戦の終結
      大戦の性格と結果
  第10章 現代の世界 --- 大戦後の世界
    1 二大陣営の成立とアジア・アフリカ諸国の登場
      東西両陣営の形成
      冷たい戦争
      アジア諸国の独立
      中華人民共和国の成立
      朝鮮戦争
      集団防衛体制の強化
      緊張の緩和
      西欧諸国の復興
      社会主義圏の変化
      アジア諸国の動向
      アラブ・アフリカ諸国の動向
      ラテンアメリカの動き
    2 米ソの動揺と多元化する世界
      ベトナム戦背
      欧米諸国の変質
      中東戦争
      アジア・中東の情勢
      1970年代以降のアフリカ
      1970年代以降のラテンアメリカ
      南北問題
    3 20世紀末から21世紀へ
      転換期をむかえた世界
      社会主義圏の崩壊
      多様化するアジア
      深刻化する中東問題
      地域紛争の多発
      アメリカ合衆国の動向
      世界経済の変化
      現代の科学・技術


 ・ 「世界の歴史」編集員会(編) 『もういちど読む山川世界史』 山川出版社,2009年.

Referrer (Inside): [2020-03-15-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2020-03-13 Fri

#3973. 『ビジュアル数学全史』の英語目次 [mathematics][toc][review][link]

 数学に関する年表・図鑑・事典が一緒になったような,それでいて読み物として飽きない『ビジュアル数学全史』を通読した.2009年の原著 The Math Book の邦訳である.250の話題の各々について写真や図形が添えられており,雑学ネタにも事欠かない.ゾクゾクさせる数の魅力にはまってしまった.この本の公式HPはこちら
 原著で読んでいたら数学用語にも強くなっていたかもしれないと思ったが,250のキーワードについては英語版の目次から簡単に拾える.ということで,以下に日英両言語版の目次をまとめてみた.ただ挙げるのでは芸がないので,本ブログの過去の記事と引っかけられそうなキーワードについては,リンクを張っておいた.数学(を含む自然科学)に関連する言語学・英語学・英語史の話題については,たまに取り上げてきたので.



 1. アリの体内距離計:Ant Odometer (c. 150 million BC)
 2. 数をかぞえる霊長類:Primates Count (c. 30 million BC)
 3. セミと素数:Cicada-Generated Prime Numbers (c. 1 million BC)
 4. 結び目:Knots (c. 100,000 BC)
 5. イシャンゴ獣骨:Ishango Bone (c. 18,000 BC)
 6. キープ:Quipu (c. 3000 BC) (cf. 「#2389. 文字体系の起源と発達 (1)」 ([2015-11-11-1]),「#3838. 「文字を有さずとも,かなり高度な文明と文化をつくり上げることは可能」」 ([2019-10-30-1]))
 7. サイコロ:Dice (c. 3000 BC)
 8. 魔方陣:Magic Squares (c. 2200 BC)
 9. プリンプトン322:Plimpton 322 (c. 1800 BC)
 10. リンド・パピルス:Rhind Papyrus (c. 1650 BC)
 11. 三目並べ:Tic Tac Toe (c. 1300 BC)
 12. ピタゴラスの定理とピタゴラス三角形:Pythagorean Theorem and Triangles (c. 600 BC)
 13. 囲碁:Go (548 BC)
 14. ピタゴラス教団の誕生:Pythagoras Founds Mathematical Brotherhood (530 BC)
 15. ゼノンのパラドックス:Zeno's Paradoxes (c. 445 BC)
 16. 弓形の求積法:Quadrature of the Lune (c. 440 BC)
 17. プラトンの立体:Platonic Solids (350 BC)
 18. アリストテレスの『オルガノン』:Aristotle's Organon (c. 350 BC)
 19. アリストテレスの車輪のパラドックス:Aristotle's Wheel Paradox (c. 320 BC)
 20. ユークリッドの『原論』:Euclid's Elements (300 BC)
 21. アルキメデスの『砂粒』『牛』『ストマキオン』:Archimedes: Sand, Cattle & Stomachion (c. 250 BC)
 22. 円周率 π:pi (c. 250 BC)
 23. エラトステネスのふるい:Sieve of Eratosthenes (c. 240 BC)
 24. アルキメデスの半正多面体:Archimedean Semi-Regular Polyhedra (c. 240 BC)
 25. アルキメデスのらせん:Archimedes' Spiral (225 BC)
 26. ディオクレスのシッソイド:Cissoid of Diocles (c. 180 BC)
 27. プトレマイオスの『アルマゲスト』:Ptolemy's Almagest (c. 150)
 28. ディオファントスの『算術』:Diophantus's Arithmetica (250)
 29. パッポスの六角形定理:Pappus's Hexagon Theorem (c. 340)
 30. バクシャーリー写本:Bakhshali Manuscript (c. 350)
 31. ヒュパティアの死:The Death of Hypatia (415)
 32. ゼロ:Zero (c. 650)
 33. アルクィンの『青年たちを鍛えるための諸命題』:Alcuin's Propositiones ad Acuendos Juvenes (c. 800) (cf. 「#1309. 大文字と小文字」 ([2012-11-26-1]),「#2871. 古英語期のスライド年表」 ([2017-03-07-1]),「#3820. なぜアルフレッド大王の時代までに学問が衰退してしまったのか?」 ([2019-10-12-1]))
 34. アル=フワーリズミーの『代数学』:al-Khwarizmi's Algebra (830) (cf. 「#2918. 「未知のもの」を表わす x」 ([2017-04-23-1]))
 35. ボロミアン環:Borromean Rings (834)
 36. 『ガニタサーラサングラハ』:Ganita Sara Samgraha (850)
 37. サービトの友愛数の公式:Thabit Formula for Amicable Numbers (c. 850)
 38. 『算術について(インド式計算について諸章よりなる書)』:Kitab al-fusul fi al-hisab al-Hindi (c. 953)
 39. オマル・ハイヤームの『代数学』:Omar Khayyam's Treatise (1070)
 40. アッ=サマウアルの『代数の驚嘆』:Al-Samawal's The Dazzling (c. 1150)
 41. そろばん:Abacus (c. 1200)
 42. フィボナッチの『計算の書』:Fibonacci's Liber Abaci (1202)
 43. チェス盤上の麦粒:Wheat on a Chessboard (1256)
 44. 調和級数の発散:Harmonic Series Diverges (c. 1350)
 45. 余弦定理:Law of Cosines (c. 1427)
 46. 『トレヴィーゾ算術書』:Treviso Arithmetic (1478)
 47. 円周率の級数公式の発見:Discovery of Series Formula for Pi (c. 1500)
 48. 黄金比:Golden Ratio (1509)
 49. 『ポリグラフィア』:Polygraphiae Libri Sex (1518)
 50. 航程線:Loxodrome (1537)
 51. カルダノの『アルス・マグナ』:Cardano's Ars Magna (1545)
 52. 『スマリオ・コンペンディオソ』:Sumario Compendioso (1556)
 53. メルカトール図法:Mercator Projection (1569)
 54. 虚数:Imaginary Numbers (1572) (cf. 「#2120. 再建形は虚数である」 ([2015-02-15-1]))
 55. ケプラー予想:Kepler Conjecture (1611)
 56. 対数:Logarithms (1614)
 57. 計算尺:Slide Rule (1621)
 58. フェルマーのらせん:Fermat's Spiral (1636)
 59. フェルマーの最終定理:Fermat's Last Theorem (1637)
 60. デカルトの『幾何学』:Descartes' La Geometrie (1637)
 61. カージオイド:Cardioid (1637)
 62. 対数らせん:Logarithmic Spiral (1638)
 63. 射影幾何学:Projective Geometry (1639)
 64. トリチェリのトランペット:Torricelli's Trumpet (1641)
 65. パスカルの三角形:Pascal's Triangle (1654)
 66. ニールの放物線:The Length of Neile's Semicubical Parabola (1657)
 67. ヴィヴィアーニの定理:Viviani's Theorem (1659)
 68. 微積分の発見:Discovery of Calculus (c. 1665)
 69. ニュートン法:Newton's Method (1669)
 70. 等時曲線問題:Tautochrone Problem (1673)
 71. 星芒形:Astroid (1674)
 72. ロピタルの『無限小解析』:L'Hopital's Analysis of the Infinitely Small (1696)
 73. 地球を取り巻くロープのパズル:Rope around the Earth Puzzle (1702)
 74. 大数の法則:Law of Large Numbers (1713)
 75. オイラー数 e:Euler's Number, e (1727)
 76. スターリングの公式:Stirling's Formula (1730)
 77. 正規分布曲線:Normal Distribution Curve (1733)
 78. オイラー・マスケローニの定数:Euler-Mascheroni Constant (1735)
 79. ケーニヒスベルクの橋渡り:Konigsberg Bridges (1736)
 80. サンクトペテルブルクのパラドックス:St. Petersburg Paradox (1738)
 81. ゴールドバッハ予想:Goldbach Conjecture (1742)
 82. アニェージの『解析教程』:Agnesi's Instituzioni Analitiche (1748)
 83. オイラーの多面体公式:Euler's Formula for Polyhedra (1751)
 84. オイラーの多角形分割問題:Euler's Polygon Division Problem (1751)
 85. 騎士巡回問題:Knight's Tours (1759)
 86. ベイズの定理:Bayes' Theorem (1761)
 87. フランクリン魔方陣:Franklin Magic Square (1769)
 88. 極小曲面:Minimal Surface (1774)
 89. ビュフォンの針:Buffon's Needle (1777)
 90. 36人の士官の問題:Thirty-Six Officers Problem (1779)
 91. 算額の幾何学:Sangaku Geometry (c. 1789)
 92. 最小二乗法:Least Squares (1795)
 93. 正十七角形の作図:Constructing a Regular Heptadecagon (1796)
 94. 代数学の基本定理:Fundamental Theorem of Algebra (1797)
 95. ガウスの『数論考究』:Gauss's Disquisitiones Arithmeticae (1801)
 96. 三桿分度器:Three-Armed Protractor (1801)
 97. フーリエ級数:Fourier Series (1807)
 98. ラプラスの『確率の解析的理論』:Laplace's Theorie Analytique des Probabilites (1812)
 99. ルパート公の問題:Prince Rupert's Problem (1816)
 100. ベッセル関数:Bessel Functions (1817)
 101. バベッジの機械式計算機:Babbage Mechanical Computer (1822)
 102. コーシーの『微分積分学要論』:Cauchy's Le Calcul Infinitesimal (1823)
 103. 重心計算:Barycentric Calculus (1827)
 104. 非ユークリッド幾何学:Non-Euclidean Geometry (1829)
 105. メビウス関数:Mobius Function (1831)
 106. 群論:Group Theory (1832)
 107. 鳩の巣原理:Pigeonhole Principle (1834)
 108. 四元数:Quaternions (1843)
 109. 超越数:Transcendental Numbers (1844)
 110. カタラン予想:Catalan Conjecture (1844)
 111. シルヴェスターの行列:The Matrices of Sylvester (1850)
 112. 四色定理:Four-Color Theorem (1852)
 113. ブール代数:Boolean Algebra (1854)
 114. イコシアン・ゲーム:Icosian Game (1857)
 115. ハーモノグラフ:Harmonograph (1857)
 116. メビウスの帯:The Mobius Strip (1858)
 117. ホルディッチの定理:Holditch's Theorem (1858)
 118. リーマン予想:Riemann Hypothesis (1859)
 119. ベルトラミの擬球面:Beltrami's Pseudosphere (1868)
 120. ワイエルシュトラース関数:Weierstrass Function (1872)
 121. グロの『チャイニーズリングの理論』:Gros's Theorie du Baguenodier (1872)
 122. コワレフスカヤの博士号:The Doctorate of Kovalevskaya (1874)
 123. 15パズル:Fifteen Puzzle (1874)
 124. カントールの超限数:Cantor's Transfinite Numbers (1874)
 125. ルーローの三角形:Reuleaux Triangle (1875)
 126. 調和解析機:Harmonic Analyzer (1876)
 127. リッティ・モデルIキャッシュレジスター:Ritty Model I Cash Register (1879)
 128. ベン図:Venn Diagrams (1880)
 129. ベンフォードの法則:Benford's Law (1881)
 130. クラインのつぼ:Klein Bottle (1882)
 131. ハノイの塔:Tower of Hanoi (1883)
 132. フラットランド:Flatland (1884)
 133. 四次元立方体:Tesseract (1888)
 134. ペアノの公理:Peano Axioms (1889)
 135. ペアノ曲線:Peano Curve (1890)
 136. 壁紙群:Wallpaper Groups (1891)
 137. シルヴェスターの直線の問題:Sylvester's Line Problem (1893)
 138. 素数定理の証明:Proof of the Prime Number Theorem (1896)
 139. ピックの定理:Pick's Theorem (1899)
 140. モーリーの三等分線定理:Morley's Trisector Theorem (1899)
 141. ヒルベルトの23の問題:Hilbert's 23 Problems (1900)
 142. カイ二乗検定:Chi-Square (1900) (cf. 「#696. Log-Likelihood Test」 ([2011-03-24-1]))
 143. ボーイ曲面:Boy's Surface (1901)
 144. 床屋のパラドックス:Barber Paradox (1901)
 145. ユングの定理:Jung's Theorem (1901)
 146. ポアンカレ予想:Poincare Conjecture (1904)
 147. コッホ雪片:Koch Snowflake (1904)
 148. ツェルメロの選択公理:Zermelo's Axiom of Choice (1904)
 149. ジョルダン曲線定理:Jordan Curve Theorem (1905)
 150. トゥーエ-モース数列:Thue-Morse Sequence (1906)
 151. ブラウアーの不動点定理:Brouwer Fixed-Point Theorem (1909)
 152. 正規数:Normal Number (1909)
 153. ブールの『代数の哲学と楽しみ』:Boole's Philosophy and Fun of Algebra (1909)
 154. 『プリンキピア・マテマティカ』:Principia Mathematica (1910-1913)
 155. 毛玉の定理:Hairy Ball Theorem (1912)
 156. 無限の猿定理:Infinite Monkey Theorem (1913)
 157. ビーベルバッハ予想:Bieberbach Conjecture (1916)
 158. ジョンソンの定理:Johnson's Theorem (1916)
 159. ハウスドルフ次元:Hausdorff Dimension (1918)
 160. ブルン定数:Brun's Constant (1919)
 161. グーゴル:Googol (c. 1920) (cf. 「#888. 語根創成について一考」 ([2011-10-02-1]))
 162. アントワーヌのネックレス:Antoine's Necklace (1920)
 163. ネーターの『イデアル論』:Noether's Idealtheorie (1921)
 164. 超空間で迷子になる確率:Lost in Hyperspace (1921)
 165. ジオデシック・ドーム:Geodesic Dome (1922)
 166. アレクサンダーの角付き球面:Alexander's Horned Sphere (1924)
 167. バナッハ-タルスキのパラドックス:Banach-Tarski Paradox (1924)
 168. 長方形の正方分割:Squaring a Rectangle (1925)
 169. ヒルベルトのグランドホテル:Hilbert's Grand Hotel (1925)
 170. メンガーのスポンジ:Menger Sponge (1926)
 171. 微分解析機:Differential Analyzer (1927)
 172. ラムゼー理論:Ramsey Theory (1928)
 173. ゲーデルの定理:Godel's Theorem (1931)
 174. チャンパノウン数:Champernowne's Number (1933)
 175. 秘密結社ブルバキ:Bourbaki: Secret Society (1935)
 176. フィールズ賞:Fields Medal (1936)
 177. チューリングマシン:Turing Machines (1936)
 178. フォーデルベルクのタイリング:Voderberg Tilings (1936)
 179. コラッツ予想:Collatz Conjecture (1937)
 180. フォードの円:Ford Circles (1938)
 181. 乱数発生器の発達:The Rise of Randomizing Machines (1938)
 182. 誕生日のパラドックス:Birthday Paradox (1939)
 183. 外接多角形:Polygon Circumscribing (c. 1940)
 184. ボードゲーム「ヘックス」:Hex (1942)
 185. ピッグ・ゲームの戦略:Pig Game Strategy (1945)
 186. ENIAC:ENIAC (1946) (cf. 「#889. acronym の20世紀」 ([2011-10-03-1]))
 187. フォン・ノイマンの平方採中法:Von Neumann's Middle-Square Randomizer (1946)
 188. グレイコード:Gray Code (1947)
 189. 情報理論:Information Theory (1948) (cf. information_theory)
 190. クルタ計算機:Curta Calculator (1948)
 191. チャーサール多面体:Csaszar Polyhedron (1949)
 192. ナッシュ均衡:Nash Equilibrium (1950)
 193. 海岸線のパラドックス:Coastline Paradox (c. 1950)
 194. 囚人のジレンマ:Prisoner's Dilemma (1950)
 195. セル・オートマトン:Cellular Automata (1952)
 196. マーティン・ガードナーの数学レクリエーション:Martin Gardner's Mathematical Recreations (1957)
 197. ギルブレスの予想:Gilbreath's Conjecture (1958)
 198. 球面の内側と外側をひっくり返す:Turning a Sphere Inside Out (1958)
 199. プラトンのビリヤード:Platonic Billiards (1958)
 200. 外接ビリヤード:Outer Billiards (1959)
 201. ニューコムのパラドックス:Newcomb's Paradox (1960)
 202. シェルピンスキ数:Sierpinski Numbers (1960)
 203. カオスとバタフライ効果:Chaos and the Butterfly Effect (1963) (cf. chaos_theory)
 204. ウラムのらせん:Ulam Spiral (1963)
 205. 連続体仮説の非決定性:Continuum Hypothesis Undecidability (1963)
 206. スーパーエッグ:Superegg (c. 1965)
 207. ファジィ論理:Fuzzy Logic (1965)
 208. インスタント・インサニティ:Instant Insanity (1966)
 209. ラングランズ・プログラム:Langlands Program (1967)
 210. スプラウト・ゲーム:Sprouts (1967)
 211. カタストロフィー理論:Catastrophe Theory (1968)
 212. トカルスキーの照らし出せない部屋:Tokarsky's Unilluminable Room (1969)
 213. ドナルド・クヌースとマスターマインド:Donald Knuth and Mastermind (1970)
 214. エルデーシュの膨大な共同研究:Erdos and Extreme Collaboration (1971)
 215. 最初の関数電卓HP-35:HP-35: First Scientific Pocket Calculator (1972)
 216. ペンローズ・タイル:Penrose Tiles (1973)
 217. 美術館定理:Art Gallery Theorem (1973)
 218. ルービック・キューブ:Rubik's Cube (1974)
 219. チャイティンのオメガ:Chaitin's Omega (1974)
 220. 超現実数:Surreal Numbers (1974)
 221. ペルコの結び目:Perko Knots (1974)
 222. フラクタル:Fractals (1975) (cf. 「#3123. カオスとフラクタル」 ([2017-11-14-1]))
 223. ファイゲンバウム定数:Feigenbaum Constant (1975)
 224. 公開鍵暗号:Public-Key Cryptography (1977) (cf. 「#2699. 暗号学と言語学」 ([2016-09-16-1]),cat('cryptology'))
 225. シラッシ多面体:Szilassi Polyhedron (1977)
 226. 池田アトラクター:Ikeda Attractor (1979) (cf. 「#3111. カオス理論と言語変化 (1)」 ([2017-11-02-1]),「#3123. カオスとフラクタル」 ([2017-11-14-1]))
 227. スパイドロン:Spidrons (1979)
 228. マンデルブロー集合:Mandelbrot Set (1980) (cf. 「#3123. カオスとフラクタル」 ([2017-11-14-1]),「#3132. 暗号学と言語学 (2)」 ([2017-11-23-1]))
 229. モンスター群:Monster Group (1981)
 230. n次元球体内の三角形:Ball Triangle Picking (1982)
 231. ジョーンズ多項式:Jones Polynomial (1984)
 232. ウィークス多様体:Weeks Manifold (1985)
 233. アンドリカの予想:Andrica's Conjecture (1985)
 234. ABC予想:The ABC Conjecture (1985)
 235. 読み上げ数列:Audioactive Sequence (1986)
 236. Mathematica:Mathematica (1988)
 237. マーフィーの法則と結び目:Murphy's Law and Knots (1988)
 238. バタフライ曲線:Butterfly Curve (1989)
 239. オンライン整数列大辞典:The On-Line Encyclopedia of Integer Sequences (1996)
 240. エターニティ・パズル:Eternity Puzzle (1999)
 241. 四次元完全魔方陣:Perfect Magic Tesseract (1999)
 242. パロンドのパラドックス:Parrondo's Paradox (1999)
 243. ホリヘドロンの解決:Solving of the Holyhedron (1999)
 244. ベッドシーツ問題:Bed Sheet Problem (2001)
 245. オワリ・ゲームの解決:Solving the Game of Awari (2002)
 246. テトリスはNP完全:Tetris is NP-Complete (2002)
 247. 天才数学者の事件ファイル:NUMB3RS (2005)
 248. チェッカーの解決:Checkers is Solved (2007)
 249. 例外型単純リー群E8の探求:The Quest for Lie Group E8 (2007)
 250. 数学的宇宙仮説:Mathematical Universe Hypothesis (2007)



・ Pickover, Clifford A. The Math Book: From Pythagoras to the 57th Dimension, 250 Milestones in the History of Mathematics. New York: Sterling, 2009.
・ ピックオーバー,クリフォード(著),根上 生也・水原 文(訳) 『ビジュアル数学全史』 岩波書店,2017年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-10-20 Sun

#3828. 『図説フランスの歴史』の目次 [toc][hfl][french][history]

 英語史を学ぶ上で間接的ではあるが非常に重要な分野の1つにフランス史がある.今回は,図解資料を眺めているだけで楽しい『図説フランスの歴史』の目次を挙げておきたい.ちなみにイギリス史の目次については「#3430. 『物語 イギリスの歴史(上下巻)』の目次」 ([2018-09-17-1]) を参照.目次シリーズ (toc) の記事も徐々に増えてきた.



  第1章 ローマとフランク王国
    1. ローマン・ガリア
    2. フランク王国
    3. ガリア地方とキリスト教
  第2章 カペー朝の成立
    1. 「暗黒の世紀」
    2. カペー朝の成立
  第3章 フランス王国の発展
    1. フィリップ二世
    2. ルイ九世
    3. フィリップ四世とローマ教皇との戦い
    4. 社会の変化
    5. キリスト教徒ゴシック美術
  第4章 百年戦争とヴァロア朝
    1. 百年戦争
    2. 近代国家への胎動
    3. 封建制の危機
  第5章 ルネサンス王政
    1. イタリア戦争
    2. ルネサンス
    3. 宗教改革とフランス
  第6章 宗教戦争とブルボン朝の成立
    1. 宗教戦争
    2. ブルボン朝の成立
    3. アンリ四世の政治
  第7章 絶対王政の輝き
    1. ルイ一三世と主権国家
    2. ルイ一四世
    3. フランス絶対王政
    3. 王の栄光
  第8章 一八世紀の政治と文化
    1. ルイ一五世からルイ一六世
    2. 啓蒙思想
    3. 文化の変容
  第9章 フランス革命とナポレオン
    1. フランス革命
    2. ナポレオン
    3. フランス革命の構造
    4. 革命の遺産
  第10章 一九世紀のフランス
    1. 復古王政
    2. 七月王政
    3. 二月革命と第二共和制
    4. 第二帝政
    5. 産業化とブルジョワの支配
    6. 民衆世界の変貌
  第11章 第三共和政の成立
    1. パリ・コミューンと第三共和政の成立
    2. フランスにおける国民国家の形成
    3. 結社法と政教分離法
  第12章 現代のフランス
    1. 第一次世界大戦の衝撃
    2. 世界恐慌と人民戦線
    3. 第二次世界大戦とレジスタンス
    4. 戦後のフランス
    5. 激動の世紀末
    6. 二一世紀のフランス
    7. フランスの経験と日本



 ・ 佐々木 真 『図説フランスの歴史』増補新版 河出書房新社,2016年.

Referrer (Inside): [2020-03-14-1] [2019-10-26-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-09-27 Fri

#3805. The Cambridge Encyclopedia of the English Language 第3版の Part I 「英語史」の目次 [toc][review][demography]

 Crystal による英語百科事典 The Cambridge Encyclopedia of the English Language が16年振りに改版された.新しい第3版の序文で,この15年の間に英語に関して多くのことが起こったと述べられているとおり,百科事典として,質も量も膨らんでいる.特に本文の2章から7章を構成する Part I は,120ページ近くに及ぶ英語史の話題の宝庫となっている.その部分の目次を眺めるだけでも楽しめる.以下に掲載しよう.

PART I The History of English
2 The Origins of English


3 Old English
   Early Borrowings
   Runes
   The Old English Corpus
   Literary Texts
   The Anglo-Saxon Chronicle
   Spelling
   Sounds
   Grammar
   Vocabulary
   Late Borrowings
   Dialects


4 Middle English
   French and English
   The Transition From Old English
   The Middle English Corpus
   Literary Texts
   Chaucer
   Spelling
   Sounds
   Grammar
   Vocabulary
   Latin borrowings
   Dialects
   Middle Scots
   The Origins of Standard English


5 Early Modern English
   Caxton
   Transitional Texts
   Renaissance English
   The Inkhorn Controversy
   Shakespeare
   The King James Bible
   Spelling and Regularization
   Punctuation
   Sounds
   Original Pronunciation
   Grammar
   Vocabulary
   The Academy Issue
   Johnson


6 Modern English
   Transition
   Grammatical Trends
   Prescriptivism
   American English
   Breaking the Rules
   Variety Awareness
   Scientific Language
   Literary Voices
   Dickens
   Recent Trends
   Current Trends
   Linguistic Memes


7 World English
   The New World
   American Dialects
   Canada
   Black English Vernacular
   Australia
   New Zealand
   South Africa
   West Africa
   East Africa
   South-East Asia and the South Pacific
   A World Language
   Numbers of Speakers
   Standard English
   The Future of English
   English Threatened and as Threat
   Euro-Englishes


 現代を扱う第7章の "World English" が充実している.たとえば英語話者の人口統計がアップデートされており,現時点での総計は23億人を少し超えているという (115) .ちなみに第2版での数字は20億だった.

 ・ Crystal, David. The Cambridge Encyclopedia of the English Language. 3rd ed. Cambridge: CUP, 2019.

Referrer (Inside): [2019-10-05-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-06-08 Sat

#3694. 朝尾 幸次郎(著)『英語の歴史から考える英文法の「なぜ」』 [sobokunagimon][review][toc][hel_education]

 今年3月に出版された朝尾 幸次郎(著)『英語の歴史から考える英文法の「なぜ」』が広く読まれているようだ.拙著の『英語史で解きほぐす英語の誤解 --- 納得して英語を学ぶために』(中央大学出版部,2011年)や『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』(研究社,2016年)と同趣旨の本ということもあり関心をもって手に取ってみたが,実に読みやすく,分かりやすい.
 内容をどこまで掘り下げているかという観点からいえば,この新刊書は浅掘りである.しかし,「まえがき」 (iv) にあるように,著者は英語史の事前知識を想定しないという立場をとっており,その趣旨からすると,むしろ詳しすぎない程度に記述を抑えているセンスは素晴らしいと言ってよいだろう.本書が手に取ってもらいやすい理由である.
 著者が実例を挙げることを重視したと述べているとおり,本文にも〈英文法こぼれ話〉にも,読者の興味を引く例が掲載されている.ところどころに,見事なキャッチフレーズやセンスの光る解説がみられる.「英語は歴史的かなづかい」のような言い方もその1つだ.
 以下に目次を付そう.章節のタイトルがそのまま素朴な疑問になっているものが多い.本ブログでも扱ってきた話題が多く取り上げられているので,ブログ内をキーワード検索などして記事も眺めていただければと思うが,同じ問題でも,人が変われば眺め方も変わるものである.本書の解説を読んでみて,私自身の手持ちの解説とは異なり,ナルホドと思ったケースも多々あった.是非ご一読を.



 1 英語の始まり
  1.1 ブリテン島の攻防
  1.2 現代英語
  1.3 近代英語
  1.4 中英語
  1.5 古英語
  〈英文法こぼれ話〉 日比谷公園のルーン文字
 2 「てにをは」はどこにある
  2.1 「は」はどこにある
  2.2 屈折の話
  2.3 英語は聞き取りにくい
  〈英文法こぼれ話〉 アポストロフィー大論争
 3 代名詞にだけ主格・目的格があるのはなぜ
  3.1 古い姿を残す1人称代名詞
  3.2 単数にも複数にも you を使うのはなぜ
  3.3 文法性を捨てた3人称代名詞
  3.4 同じ起源だった who, what, why
  3.5 主格と目的格のせめぎあい
  〈英文法こぼれ話〉 who と whom,どちらを使う
 4 屈折はなぜ消えた
  4.1 英語消滅の危機
  4.2 消えた屈折
  4.3 代名詞の they はどこから来た
  〈英文法こぼれ話〉 ポアロはことばの名探偵
 5 格はどこへ行った
  5.1 主語・目的語は何でわかる
  5.2 なぜ It's me. と言うのか
  5.3 なぜ There is/are と言うのか
  5.3 なぜ go home と言うのか
 6 〈3単現〉だけでない動詞の謎
  6.1 不規則動詞は例外か
  6.2 〈3単現〉に -(e)s をつけるのはなぜ
  6.3 be 動詞が無秩序なのはなぜ
  〈英文法こぼれ話〉 『トム・ソーヤーの冒険』に現れる古英語の〈3単現〉
 7 未来形はどこにある
  7.1 「未来形」の謎
  7.2 will が未来を表すのはなぜ
  7.3 shall が未来を表すのはなぜ
 8 仮定法は仮定を表すのか
  8.1 なじみの薄い「法」
  8.2 ものの見方・とらえ方
  8.3 従節に現れる仮定法現在
  8.4 影の薄い仮定法
  8.5 過去形で現在を表すのはなぜ
  8.6 命令文に動詞の原形を使うのはなぜ
 8 仮定法は仮定を表すのか
  9.1 can に〈3単現〉の -s をつけないのはなぜ
  9.2 仮定法の意味を担うようになった may
  9.3 なぜ must には過去形がないのか
  9.4 could, might の将来
 10 覚えきれない単語の謎
  10.1 英語史上最大の危機
  10.2 こんなに語彙が多いのはなぜ
  10.3 不思議な綴り字の謎
  〈英文法こぼれ話〉 U・V・W の謎
 11 前置詞 of の意味はなぜ混乱している
  11.1 「の」では理解できない
  11.2 前置詞 of が所有格の意味を表すのはなぜ
  11.3 所有格と of のどちらを使う
 12 英語は歴史的かなづかい
  12.1 母音を目で見る
  12.2 姿を変えた英語の母音
  12.3 規則的に不規則な英語の綴り字
  〈英文法こぼれ話〉 ghoti の謎
 13 A の謎:可算・不可算はどうして決まる
  13.1 数詞から生まれた不定冠詞
  13.2 可算・不可算はだれが決めた
  13.3 形あるもの・ないもの
  13.4 なぜ a few と言うのか
  〈英文法こぼれ話〉 歴史に残った不定冠詞のつけ忘れ
 14 定冠詞の謎:the はつけるの,つけないの
  14.1 指示代名詞から生まれた定冠詞
  14.2 認識の共有
  14.3 輪郭をつくる
  14.4 とりたて
  〈英文法こぼれ話〉 ハックルベリー・フィンとトム・ソーヤー
 15 関係代名詞に that と wh- があるのはなぜ
  15.1 that を接続詞に使うのはなぜ
  15.2 that, who, which, what を関係代名詞に使うのはなぜ
  15.3 関係代名詞は省略されたのか
  〈英文法こぼれ話〉 二重否定は肯定か
 16 that で程度・結果を表すのはなぜ
  16.1 なぜ so/such ... that と言うのか
  16.2 なぜ so that ... で結果・目的を表すのか
  16.3 なぜ that が「そんなに」と言う意味になるのか
 17 不定詞に to がつくのはなぜ
  17.1 なぜ「不定詞」と言うのか
  17.2 不定詞に to がつくのはなぜ
  17.3 疑問文・否定文に do/does/did が現れるのはなぜ
  〈英文法こぼれ話〉 明治時代の助動詞 do
 18 不定詞は何を表す:to 不定詞と原形不定詞
  18.1 to 不定詞の意味はどこから生まれる
  18.2 動名詞と to 不定詞,何が違う
  18.3 知覚動詞と使役動詞:原形不定詞を使うのはなぜ
 19 現在完了形に have を使うのはなぜ
  19.1 現在完了はなぜ〈have+過去分詞〉なのか
  19.2 完了・結果・経験・継続の意味になるのはなぜ
  19.3 なぜ have to という言い方をするのか
 20 進行形は進行を表すのか
  20.1 進行形はなぜ〈be+...ing〉なのか
  20.2 クローズアップで見せる進行形
  20.3 なぜ be going to という言い方をするのか

 あとがきに替えて――『オックスフォード英語辞典』を使う



 ・ 朝尾 幸次郎 『英語の歴史から考える英文法の「なぜ」』 大修館,2019年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-05-19 Sun

#3674. Harris のカリグラフィ本の目次 [toc][review][calligraphy][alphabet][writing][history]

 Harris 著,ローマン・アルファベットの書体に関するイラスト本 The Art of Calligraphy は眺めていて飽きない.歴史上の様々な書体が,豊富な写本写真や筆による実例をもって紹介される.文字や筆記用具に関する蘊蓄も満載.
 本書の目次がそのままローマン・アルファベットの書体の歴史となっているので,以下に再現しておこう.

Introduction
   The Development of Western Script
   Script Timeline
   Getting Started
Roman & Late Roman Scripts
   Rustic Capitals
   Square Capitals
   Uncial & Artificial Uncial
Insular & National Scripts
   Insular Majuscule
   Insular Minuscule
Caroline & Early Gothic Scripts
   Caroline Minuscule
   Foundational Hand
   Early Gothic
Gothic Scripts
   Textura Quadrata
   Textura Prescisus
   Gothic Capitals & Versals
   Lombardic Capitals
   Bastard Secretary
   Bâtarde
   Fraktur & Schwabacher
   Bastard Capitals
   Cadels
Italian & Humanist Scripts
   Rotunda
   Rotunda Capitals
   Humanist Minuscule
   Italic
   Humanist & Italic Capitals
   Italic Swash Capitals
Post-Renaissance Scripts
   Copperplate
   Copperplate Capitals
Roman & Late Roman Scripts
   Imperial Capitals
Script Reference Chart
Glossary
Bibliography
Index & Acknowledgments


 ・ Harris, David. The Art of Calligraphy. London: Dorling Kindersley, 1995.

Referrer (Inside): [2020-05-23-1] [2019-06-28-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-05-10 Fri

#3665. 『新日本文学史』の目次 [toc][literature][japanese]

 日本文学史の概説を学ぶのであれば,『原色シグマ新日本文学史』の目次 (4--9) がよくできている.帯に「わずか630円(税込み)」と書いてあるとおり,これだけ安価にオールカラーのビジュアル解説で,しかもよく整理された文学史が読めるというのは,すごいことだと思う.目次シリーズで是非とも取りあげておきたい好著.日本語史との突き合わせには「#3389. 沖森卓也『日本語史大全』の目次」 ([2018-08-07-1]) を参照.さらに,イギリス文学史ともクロスさせようと思ったら「#3556. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英文学史」の目次」 ([2019-01-21-1]),「#3567. 『イギリス文学史入門』の目次」 ([2019-02-01-1]) もご覧ください.



上代の文学
  概観
    時代区分
    文学の誕生
    口承から記載へ
    古代国家の文学
  神話の世界
    口承から記載へ
      神話
      神話の体系化
      『古事記』
      『日本書紀』
      「風土記」
    氏族の伝承と仏教説話
      『日本霊異記』
  祭りの文学
    言霊信仰
      霊力が宿る言葉
      祝詞
      宣命
  詩歌
    古代歌謡
      歌垣・宮廷歌謡
      記紀歌謡
      仏足石歌
      『琴歌譜』
    和歌の発達
      歌集の編集
      『万葉集』
    漢詩文
      漢詩文の作者
      『懐風藻』
    歌学の誕生
      『歌経標式』
中古の文学
  概観
    時代区分
    平安京と漢文学の隆盛
    かな文字の発明と和歌
    かな散文の展開
    女流文学の開花
    平安末期の文学
  詩歌
    漢詩文
      初期――公的地位の確立
      勅撰漢詩集・主な作者
      中期以降――衰退
    和歌
      和歌の復興
      かな文字の普及
      公的地位の復活
      『古今和歌集』
      勅撰和歌集の展開 (1) ――三代集
      勅撰和歌集の展開 (2) ――八代集
      『古今集』後の歌人と私家集
      歌合と歌論
  物語
    物語の誕生
      作り物語りと歌物語
      『竹取物語』
      『宇津保物語』
      『落窪物語』
      『伊勢物語』
      『大和物語』
    『源氏物語』の世界
      『源氏物語』
    『源氏物語』以後の物語
      『堤中納言物語』
    歴史物語
      『栄花物語』
      『大鏡』
      『今鏡』
  日記・随筆
    日記
      『土佐日記』
      『蜻蛉日記』
      『和泉式部日記』
      『紫式部日記』
      『更級日記』
      その他の日記
    随筆
      『枕草子』
  説話・歌謡
    説話
      『今昔物語集』
    歌謡
      『和漢朗詠集』
      『梁塵秘抄』
中世の文学
  概観
    時代区分・背景
    王朝文化への憧憬
    思想・美意識の深化
    文芸の地方化・庶民化
    <語り>の影響
  和歌・連歌
    和歌
      『新古今和歌集』
      『百人一首』
      『金槐和歌集』
      十三代集
      南北朝・室町時代の和歌
      歌論
    連歌
      無心連歌と有心連歌
      『菟玖波集』
      連歌の完成
      『水無瀬三吟百韻』
      俳諧連歌
  物語・説話
    物語
      【擬古物語】
      【軍記物語】
      『保元物語』・『平治物語』
      『平家物語』
      『太平記』
      『義経記』・『曾我物語』
      【歴史物語】
      『増鏡』
      『愚管抄』・『神皇正統記』
    説話
      『宇治拾遺物語』
      仏教説話
      御伽草子
      キリシタン文学
  日記・随筆
    日記・紀行
      『建礼門院右京大夫集』
      その他の日記・紀行
      『とわずがたり』
    随筆・法語
      『方丈記』
      『徒然草』
      法語
  芸能・歌謡
    芸能
      観阿弥・世阿弥
      能
      狂言
      幸若舞・説経節
    歌謡
      小歌
近世の文学
  概観
    時代区分・背景
    文学の大衆化
    町人の文学と武士の文学
    時期区分
  小説
    仮名草子
      主な作品
      作者
    浮世草子
      西鶴の作品
        好色物
        町人物
        武家物・雑話物
        表現・文体
      西鶴以後――八文字屋本
    読本
      前期読本
        上田秋成
      後期読本
        曲亭馬琴
    洒落本
    滑稽本
      前期滑稽本
      後期滑稽本
      一九と三馬
    人情本
    草双紙
      黄表紙
      合巻
  俳諧
    貞門
    談林
    芭蕉
      蕉風
      漂泊と紀行文
      表現・文体
      蕉門の俳人
    天明の俳諧
      蕪村
    幕末の俳諧
      小林一茶
  川柳・狂歌
    川柳
    狂歌
      上方狂歌
      天明狂歌
  芸能
    浄瑠璃
      古浄瑠璃
      義太夫節
      近松門左衛門
      《時代物》
      《世話物》
      《表現・文体》
      全盛と不振
    歌舞伎
      出雲の阿国
      元禄歌舞伎
      浄瑠璃との交流
      江戸歌舞伎
      鶴屋南北
      河竹黙阿弥
    歌謡
    話芸
      笑話
      講釈
  和歌・漢詩文
    和歌と国学
      元禄の和歌革新と古典研究
      国学の成立
      本居宣長
      蘆庵と景樹
      幕末の歌人
    漢詩文と儒学
      初期の漢詩文と朱子学
      古学の流行と文人の登場
      清新の詩の大衆化
      個性的な詩人たち
      狂詩の流行
近代の文学
  概説
    時代区分
    近世から近代へ
    近代の出発
    近代の成立
    大正の文学
    近代から現代へ
    戦争と文学
    戦後の文学
  小説・評論
    近世から近代へ --- 明治初年〜十年代
      移行期の文学
      政治小説
      仮名垣魯文
      『小説神髄』
        意義
    近代の出発 --- 明治二十年代
      文芸批評の成立
      二葉亭四迷
        『浮雲』
      初期の鷗外
      紅露の時代
      北村透谷と『文学界』
    「社会」と「自然」 --- 日清〜日露戦争
      社会矛盾の追求
      自然描写の系譜
      樋口一葉
      泉鏡花
      社会小説
    自然主義 --- 近代の成立 1 --- 明治から大正へ (1)
      日本自然主義の出発
      日本自然主義の性質
      島崎藤村
        『破戒』
        『破戒』以後
      田山花袋
        『蒲団』
      徳田秋声
      島村抱月
    漱石と鷗外 --- 近代の成立 2 --- 明治から大正へ (2)
      特質と共通点
      夏目漱石
        初期の作品
        前期三部作
        後期三部作
      森鷗外
        豊熟の時代
        歴史小説から史伝へ
    耽美派 --- 近代の成立 3 --- 明治から大正へ (3)
      永井荷風
        《「江戸」賛美の美学》
      谷崎潤一郎
    白樺派 --- 大正前期
      武者小路実篤
        「新しき村」の運動
      志賀直哉
        前期短編群
        『暗夜行路』
      有島武郎
        全盛期 --- 『或る女』
        晩年 --- 自殺に至る過程
    新現実主義 --- 大正後期
      新思潮派
      芥川龍之介
        《前期の作品》
        《後期の作品》
        《『鼻』》
        《『羅生門』》
        《『河童』》
        《『歯車』》
      菊池寛
      久米正雄
      佐藤春夫・室生犀星
      新早稲田派
      広津和郎
      葛西善蔵
      宇野浩二
    プロレタリア文学 --- 大正末〜昭和初期
      葉山嘉樹
      小林多喜二
      徳永直
    芸術派 --- 昭和初期
      新感覚派
        横光利一
          《『機械』》
        川端康成
          《『伊豆の踊子』》
      新興芸術派
        井伏鱒二
      新心理主義
        堀辰雄
    昭和十年代の文学
      転向文学
      既成作家の活躍
      『文学界』と『日本浪曼派』
      戦時下の文学
      昭和十年代の作家
        〔中島敦〕
      その他の作家と作品
      評論
    戦後の文学
      老大家の復活
        《『細雪』》
        《『山の音』》
      新戯作派
        太宰治
          《『斜陽』》
      風俗小説
      新日本文学会
    戦後派文学
      《『真空地帯』》
      《『金閣寺』》
      第三の新人
      昭和三十年代
    現代の文学
      昭和四十年代の作家
      評論
      現代文学の動向
      評論
  詩歌
    近代詩 --- 明治〜大正時代
      新体詩
      浪漫詩
      象徴詩(一)
      口語自由詩
      象徴詩(二)
      耽美派
      理想主義の詩
      民衆詩
      近代詩の達成
    現代詩 --- 大正末期〜現代
      現代詩の始まり
      プロレタリア詩
      モダニズム
      戦時体制下の詩
        〔『四季』派〕
        〔『歴程』派〕
        〔戦時下の詩〕
      戦後の詩
      現代の詩
    近代短歌
      和歌の革新
      明星派
      根岸短歌会
      自然主義短歌
      耽美派
      アララギ派
        《アララギ派の歌論》
      反アララギ短歌
      昭和の短歌
      戦後の短歌
      現代の短歌
    近代俳句
      俳句の革新
      正岡子規
        《子規の門人達》
      新傾向俳句
      ホトトギス派
      昭和の俳句
      戦後の俳句
  劇文学
    演劇の改良と創始
    歌舞伎の改良
      〔新歌舞伎〕
    新派
    新劇運動
    戯曲作品
    発展と分裂
    「築地小劇場」
    プロレタリア演劇
    芸術派
    新派の動向
    前進座の出発
    昭和の戯曲
    戦後
    演劇界の動向
    戦後の戯曲
    現代の演劇
    現代の戯曲
    テレビのシナリオ



 ・ 秋山 虔,三好 行雄(編著) 『原色シグマ新日本文学史』 文英堂,2000年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-02-01 Fri

#3567. 『イギリス文学史入門』の目次 [toc][literature]

 「#3556. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英文学史」の目次」 ([2019-01-21-1]) に続き,英文学史の目次の第2弾.暗記すると時代の流れがよく呑み込める.



  1. 古期から中世へ(七世紀--十五世紀)
    なぜ「イングランド」か?
    イギリスの詩のはじまり
    中世の英語と文学
    『キャンタベリ―物語』
    その他の中世詩
  2. ルネッサンスが花ひらく(十五世紀--十六世紀)
    ヘンリー八世の宮廷
    人文思想とトマス・モア
    ワイアットとサリー
    栄光女王エリザベス
    フィリップ・シドニー
    エドマンド・スペンサー
    詩人としてのシェイクスピア
  3. 演劇時代の到来(十六世紀後半)
    三つの発生源
    常設の芝居小屋ができる
    トマス・キッドの血なまぐさい悲劇
    大学才人たち
    マーロウの力強き詩行
  4. そしてシェイクスピア登場(一五九〇--一六一三)
    若い劇作家
    創作第一期(一五九〇--五)
    創作第二期(一五九六--一六〇〇)
    創作第三期(一六〇一--九)
    創作第四期(一六〇九--一二)
  5. 時代は清教徒革命に向かう(十七世紀前半)
    ベーコンの新しい思想と散文
    ジェームズ王聖書
    ベン・ジョンソンの気質喜劇
    ジャコビアン・ドラマティストたち
    ベン・ジョンソンと叙情詩人たち
    ダンとその一派
    その他の形而上派詩人たち
  6. 清教徒革命の後(十七世紀後半)
    王政回復期の文学
    孤峰ミルトン
    『失楽園』
    『復楽園』『闘技者サムソン』
    もう一つの清教徒文学
    ドライデンの詩と劇と散文
  7. 十八世紀の散文,詩,そして劇(一七〇〇--一七九八)
    市民社会と<事実>の文学
    スウィフトの風刺文学
    ポープが詩壇の中心に立つ
    大御所ジョンソン博士
    十八世紀の劇作家たち
    夜の時間が長くなる
  8. 小説時代の到来(十八世紀)
    ロビンソン・クルーソー
    リチャードソンの『パメラ』と『クラリッサ』
    フィールディングの『トム・ジョーンズ』
    スターンの『トリスラム・シャンディ』
    スモレットと「悪党小説」
    オースティンと「分別」の小説
  9. ロマン主義の光と影(一七九八--一八三六)
    ブレイクと自由の主張
    ワーズワースと自然詩
    コールリッジの詩と批評
    バイロンとロマン派的パフォーマンス
    シェリーと空霊の歌
    純粋詩人キーツ
  10. ヴィクトリア朝の詩と散文(一八三七--一九〇一)
    時代の予言者カーライル
    テニソンはヴィクトリア朝詩を代表する
    もう一人のヴィクトリア朝詩人ブラウニング
    アーノルドは詩から散文に移った
    美の使徒たち--ラスキンとペイター
    ラファエロ前派の作家たち
    世紀末作家ワイルド
  11. ヴィクトリア朝の小説(一八三七--一九〇一)
    読書が新しいエンターテインメントとなった
    ディケンズ成功の秘密
    社会批判と愛のメッセージ
    サッカレーと『虚栄の市』
    ブロンテ姉妹のロマン主義
    ジョージ・エリオットと社会的義務の小説
    メレディスとエゴイズムの小説
    ハーディの暗い運命観
    外へ向かう視線
  12. 二十世紀の詩と劇
    群小詩人の風土
    ホプキンズと現代詩
    イェイツとケルト復興,およびその後
    エリオットの詩と批評
    オーデンと三十年代詩人
    ディラン・トマスと四十年代,そしてその後
    ショーとイギリス近代劇
    怒れる若者たち
    不条理劇のある部分
  13. 二十世紀の小説
    ジェイムズと小説の手法
    コンラッド--自然と人間の極限状況
    エドワード王朝期を代表する三人
    フォースターとブルームスベリー・グループ
    ウルフと意識の流れの小説
    ジョイスと神話的方法
    ロレンスと生命の哲学
    逆ユートピア小説
    二人のカトリック作家
    「怒れる」作家たちと,その後



 ・ 川崎 寿彦 『イギリス文学史入門』 研究社,1986年.

Referrer (Inside): [2020-03-14-1] [2019-05-10-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-01-21 Mon

#3556. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英文学史」の目次 [toc][literature]

 昨日の記事「#3555. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英国史」の目次」 ([2019-01-20-1]) に引き続き,同じ『コンプトン』より今回は「英文学史」の部分の目次 (ix--x) を掲げよう.イギリス史と同じく,要点を押さえたコンパクトな英文学史概説として勧められる.



  古代英文学
    古代の英詩
  中世英文学
    新文学の先駆者チョーサー
  ルネサンス期の文学
    イギリス=ルネサンス期の詩人たち
    スペンサーとマーロー
    劇作の天才シェイクスピア
    ジョンソンとその名作『ヴォルポーニ』
    欽定訳聖書
  17世紀の時代変化
    17世紀の散文
    バニヤンとピープス
    ピューリタン詩人ミルトン
    形而上詩人と王党派詩人
    17世紀後期の巨匠ドライデン
  18世紀 ―― 理性の時代
    アディソン,スティール,デフォー
    毒舌居士スウィフト
    ポープの詩に見る風刺
    詩壇の新声
    近代小説の発端
    ジョンソンとその一派
  ロマン主義運動
    ロマン主義の先駆者たち
    ロマン主義時代初期の大作家たち
    新進のロマン主義者たち
  ヴィクトリア朝の文学
    ヴィクトリア朝の大詩人たち
    ラファエロ前派
    ヴィクトリア朝の小説家たち
    心理小説の出現
    ロマンスと冒険
    19世紀のドラマ
    評論家と歴史家
  現代文学
    20世紀初期の散文
    20世紀初期の詩
    第一次世界大戦の影響
    第一次世界大戦後の英国詩壇
    第二次世界大戦後の文学



 ・ 加藤 憲一・加藤 治(訳) 『コンプトン 英国史・英文学史』 大修館書店,1987年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-01-20 Sun

#3555. 『コンプトン 英国史・英文学史』の「英国史」の目次 [toc][history]

 イギリス史の目次シリーズの一環として『コンプトン 英国史・英文学史』の「英国史」の部分に関する目次 (vii--ix) を掲げよう.『コンプトン』の英国史は,アメリカの百科全書 Compton's Encyclopedia (1987年版)所載の "England" 中の "History" の部分を翻訳したもので,短いながらもよく書かれたイギリス史の概説として勧められる.
 もう1つのイギリス史の目次として「#3430. 『物語 イギリスの歴史(上下巻)』の目次」 ([2018-09-17-1]) も参照.



  ノルマン征服以前
    ケルト族の支配
    ローマ軍の支配
    アングロ=サクソン族の侵略
    アウグスティヌスの伝道
    デーン人のイングランド侵略
  封建国家イングランド
    ノルマン(人のイングランド)征服(1066年)
    ウィリアム1世治下の封建制度
    ウィリアム2世,ヘンリー1世,スティーヴン
    王権を回復したヘンリー2世
    ジョン王と大憲章
    議会制度の発生
    イングランド中世期の文運の進化
    百年戦争と黒死病
    イングランドの中世期の終焉
  絶対王政からイギリス革命へ
    チューダー王朝の祖,ヘンリー7世
    イングランドの宗教改革
    エリザベス1世とイングランドの黄金時代
    探検と無敵艦隊の撃破
    失業と貧民救済
    大英帝国の誕生
    イングランドの大内乱
    イングランド共和国と護民官政
    王政復古期のイングランド
    政党の誕生
    1688年の「名誉革命」
    フランスとの確執
  18〜19世紀のブリテン
    アン女王の治世
    ブリテンの初代首相ウォルポール
    ブリテンはフランス領を獲得
    アメリカの独立戦争
    ブリテンの「古典時代」
    産業革命
    栄養の向上と交通輸送路の改善
    ナポレオンの挑戦
    対仏戦争の影響
    民主主義の到来
    摂政時代と改革への気運
    議会の刷新
    ヴィクトリア朝
    自由貿易と繁栄
    参政権の拡大と帝国主義
    平和と進歩の時代
  20世紀のブリテン
    労働党と新自由主義
    ロイド=ジョージの社会政策
    第一次世界大戦とその影響
    1年間に国王3人
    ブリテンの自由貿易の放棄
    第二次世界大戦の勃発
    「ブリテンの戦い」
    ブリテンの社会主義革命
    国威の喪失
    植民地の独立
    欧州共同体 (EC) への加盟
    アルゼンチンとの交戦
    北アイルランド
    サッチャー首相の下野



 ・ 加藤 憲一・加藤 治(訳) 『コンプトン 英国史・英文学史』 大修館書店,1987年.

Referrer (Inside): [2020-03-14-1] [2019-01-21-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2019-01-11 Fri

#3546. 英語史や語源から英単語を学びたいなら,これが基本知識 [hel_education][etymology][toc][lexicology][historiography]

 英語史や英語語源学が英語学習に貢献できる最大のものは,語源を利用した英単語の暗記である.ラテン系の接頭辞や接尾辞など,語源的な知識を用いて英語語彙を増やす方法は昔から試みられている.最近では『英単語の語源図鑑』が注目されているようだ.
 この学習用の効果は私も疑わないが,この方向でさらにステップを目指すのであれば,ぜひ英語史概説の修得を視野に入れたい.そんなときに役立つのが,下宮ほか編の『スタンダード英語語源辞典』の付録である.語彙学習にカスタマイズされた簡易的な英語史の概説として,おおいに奨められる.pp. 611--41 という40頁ほどの(内容の割には)コンパクトな解説だが,よく書けており,これを読んでおくのとおかないのとではスタートラインが違うと思う.以下に,章節の見出しを再現し,雰囲気をつかんでもらおう.語彙の観点に立った英語史入門と理解して差支えない.

1. 英語の語源
   1.1. 英語の語源を知るための予備知識
      英語の歴史と同系の諸言語
   1.2 歴史言語学 (historical linguistics) のキーワード
      二重語
      ウムラウトとアプラウト
   1.3 単語の構造
      派生語,複合語
      混種語
   1.4 音韻変化 (phonetic change)
      同化
      異化
      音位転換
   1.5 同源であるかどうかの見分け方
      形が似ていて語源が異なる場合
      形が異なっても同源の場合
   1.6 印欧語根の例
   1.7 英語・ドイツ語・フランス語の関係
      ドイツ語とは文法・基本単語が共通
      フランス語とは語彙が共通
2. 印欧祖語からゲルマン語へ
   2.1 サンスクリットの発見と印欧祖語
      比較言語学の成立
      印欧語族の発見
   2.2 印欧祖語と印欧語族
      祖語の再建
      印欧語族の系統
   2.3 ゲルマン民族とゲルマン語
      ゲルマン祖語
      イギリス人の祖先
      ゲルマン祖語の分化
   2.4 印欧祖語からゲルマン語へ
      グリムの法則
      ヴェルナーの法則
      ゲルマン語のアクセントの特徴
      ゲルマン語の分化の進展
3. 英語の歴史 --- 古英語・中英語を中心にして ---
   3.1 Stratford-upon-Avon について
      英語の歴史の原点を見る
      ブリテン島の原住民
      ケルト語起源の語
      ラテン語起源の語
      本来の英語 --- ゲルマン起源の語 ---
   3.2 英語の歴史の時代区分
      3つの時代区分
      古英語と中英語
      古英語の時代
      中英語の時代
   3.3 外来語について
      ラテン語からの借用
      古ノルド語からの借用
      フランス語からの借用
   3.4 古英語ミニ解説
      聖書の古英語訳
      ドイツ語と似た文法上の性
      名詞・形容詞・動詞の変化
      屈折の実例
4. ラテン語・ギリシア語ミニマム
   4.1 ヨーロッパの二大文明語
      語彙の60%はギリシア・ラテン起源
   4.2 ラテン語
      名詞
      動詞
      文例
   4.3 ギリシア語
      豊富な変化形
      名詞
      動詞
      用例


 なお,筆者も別の観点から「語彙学習のための英語史」を試みたことがある(「#3381. 講座「歴史から学ぶ英単語の語源」」 ([2018-07-30-1]) を参照).

 ・ 下宮 忠雄・金子 貞雄・家村 睦夫(編) 『スタンダード英語語源辞典』 大修館,1989年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2018-09-17 Mon

#3430. 『物語 イギリスの歴史(上下巻)』の目次 [toc][history]

 目次シリーズとして,新書のイギリス史,君塚直隆(著)『物語 イギリスの歴史(上下巻)』の目次をお届けしよう.よくできた目次は,そのテーマについてざっと復習するのにとても役立つ.



  第1章 古代のブリテン島 ―― 先史時代〜11世紀
    石器時代から青銅器時代へ
    「ブリタニア」の誕生 ―― ケルト文化の伝来
    カエサルのブリタニア遠征
    ローマン・ブリテンの始まり
    長城の建設から協約締結へ
    大帝の出現とローマからの離反
    アングロ・サクソンの渡来
    七王国の形成
    オファ王の登場
    デーン人の襲来とアルフレッド大王
    最初の「イングランド王」の誕生と「賢人会議」
    エドガー王の戴冠式
    デーン人の再襲来
    「征服王」カヌートの登場
    強すぎる家臣たちの存在
    証聖王の死と三つ巴の抗争
    ノルマンディ公ギョーム=ウィリアム1世の戴冠式
  第2章 ノルマン王朝のイングランド ―― 11〜12世紀
    ウィリアム征服王の登場 ―― フランス語による支配
    祖法を守るウィリアム1世
    ノルマンディ防衛のための供給源
    「アングロ=ノルマン王国」の悲劇
    征服王の死と赤顔王の即位
    ロベールの十字軍参加と赤顔王の急死
    ヘンリ1世即位とアングロ=ノルマンの再統合
    イングランド統治構造の確立
    御曹司ウィリアムの悲劇
    「皇妃」マティルダの登場
    ブーローニュ伯の上陸 ―― スティーヴンの即位
    二〇年にわたる内乱へ
    皇妃と王妃の抗争 ―― 二人のマティルダ
    終息 ―― 皇妃マティルダから息子アンリへ
    内乱が残したもの ―― 女性統治への疑問
  第3章 アンジュー帝国の光と影 ―― 消えないフランスへの野心
    西ヨーロッパ最大の領主の誕生
    領土と王権の回復 ―― 臣従強要と遠征
    カンタベリー大司教ベケットとの対立,そして暗殺
    「諸侯よ,助言を与えたまえ」
    軍役代納金の本格的導入
    息子たちの叛乱
    ヘンリ2世の反撃と死
    獅子心王の即位と「帝国」の動揺
    五男ジョンの登場
    ノルマンディ諸侯の離反と「腰抜け王」
    ローマ教皇との対決 ―― ジョンの破門
    キリスト教支配下,ジョンの屈服
    「在地化」した諸侯対「悪しき取り巻きたち」
    マグナ・カルタ ―― イギリス国制の基本文書
    イギリスに憲法はないのか?
    ヘンリ3世と議会政治の始まり
    大陸への野心と諸侯との対立
    国王への覚書提出と大陸“放棄”
    シモン・ド・モンフォールの議会
  第4章 イングランド議会政治の確立 ―― 13〜14世紀
    長脛王の登場と議会制の強化
    「税収」を求め続けた背景
    行政府の整備 ―― 宮廷と国家の二重構造
    「模範議会」をめぐる諸問題
    議会の「休会」と戦局の好転
    「ウェールズ大公」位の確保 ―― グウィネッズ君公国崩壊
    スコットランドとの死闘
    ガスコーニュ戦争と長脛王の死
    ギャヴィストン溺愛とスコットランド放棄
    エドワード2世の廃位
    エドワード3世による親政
    二院制の始まり ―― 貴族の登場
    五つの「爵位」の成立
    庶民院の拡充 ―― 騎士と市民
    庶民院への「請願」と仏語から英語へ
    「善良議会」 ―― 議会の地位確立
    イングランド独自の道?
  第5章 百年戦争からバラ戦争へ ―― フランスと王位をめぐって
    英仏百年戦争の始まり
    エドワード父子の栄光と死
    一〇歳の少年王の登場
    ワット・タイラーの乱と忠臣政治
    ダービー伯爵への仕打ち
    国王廃位からダービー伯爵即位へ
    ランカスター王家と議会の協調
    内乱の終息と皇太子ハリーの台頭
    ヘンリ5世によるフランス進攻
    連戦連勝,フランスの屈服
    ヘンリ6世=「アンリ2世」の即位
    百年戦争敗北からの神経性発作
    ヨーク公の台頭から「バラ戦争」へ
    エドワード4世の早世と混迷の時代
    グロウスター侯爵の即位
    ボズワースの戦い ―― ヨーク王朝滅亡
  第6章 テューダー王朝と近代の夜明け ―― 国家疲弊下の宗教対立
    ヘンリ7世 ―― 最も有能な実務家
    弱小国化していたイングランド
    ヘンリ7世の同盟戦略
    「ルネサンス王」ヘンリ8世の登場
    離婚問題からの宗教改革議会
    教皇からの破門 ―― イングランド国教会の成立
    「帝国」の拡張と王の死
    少年王のはかない治世
    「九日間」の女王
    「血まみれメアリ」の登場
    カトリックへの復帰宣言
    スペイン王への反発とメアリへの憎悪
    エリザベス1世の登場 ―― 妖精女王と国教会の復活
    処女女王の外交政策 ―― ちらつかせる結婚
    無敵艦隊撃破と女王の「手紙」
    優柔不断 ―― 現実のエリザベス
    エリザベス1世時代の議会
    「グロリアーナ」の死
  第7章 清教徒・名誉革命の時代 ―― 17世紀の変化
    哲人王の即位と祖法の遵守
    合邦の夢と宗教の「棲み分け」
    浪費と議会への不信
    三十年戦争と「平和王」の苦悩
    チャールズ1世の登場 ―― 「平和王」から「戦争王」へ
    議会不在の一一年 ―― 「絶対君主制」への信奉
    内戦 ―― 国王と議会の武力衝突
    首を斬られた国王 ―― 清教徒革命
    共和制の始まり ―― 庶民院と国務会議
    護国卿体制の光と影
    クロムウェルの死と二院制復活
    王政復古
    改宗していた王弟ジェームズ
    トーリとホイッグの登場
    国王の反動化と名誉革命
    名誉革命の意義
    イングランド外交の転換期
    スコットランド合邦と王朝の終焉
  第8章 ハノーヴァー王朝下の議院内閣制確立 ―― 長い18世紀
    ハノーファー選帝侯ゲオルク
    ホイッグ優越時代の始まり
    スタナップ国務大臣への過度な信頼
    貴族法案をめぐる躓き
    南海泡沫事件とウォルポールの復活
    「ウォルポールの平和」の時代
    ウォルポールの辞任と「首相」の登場
    ペラム兄弟と「二重内閣」の終焉
    度重なる戦争から「奇跡の年」へ
    「愛国王」ジョージ3世の登場 ―― ビュート伯爵の重用
    各派の台頭と国王の政治力
    ノース政権とアメリカの独立
    議会改革の要求
    国王の頑なな抵抗
    ピット政権下の摂政制危機
    フランス革命と「ピット氏の黄金」
    アイルランド合邦化 ―― カトリック問題とピット辞任
    政党政治の混迷と摂政の登場
    「長い一八世紀」とイギリスの勝利
  第9章 イギリス帝国の黄金時代 ―― 19世紀の膨張
    戦後不況と強圧政治の時代
    キャロライン王妃事件 ―― 王権の弱体化
    自由トーリ主義の時代
    カトリック解放への道 ―― ピールの豹変
    グレイ政権下の選挙法改正
    貴族院の否決と民衆暴動
    国王による最後の首相更迭
    妖精女王の登場と民衆運動の勃興
    国益と改革 ―― ピール政権下の穀物法廃止
    二大政党制の確立 ―― 自由党の結成
    二大政党と大衆民主政治の予兆
    グラッドストンとディズレーリ
    老大人の再起 ―― 大衆政治の深化
    アイルランド自治問題の紛糾
    二度のジュビリーと女王の死
  第10章 第一次世界大戦 ―― いとこたちの戦争と貴族たちの黄昏
    バーティによる王室外交の時代
    自由貿易という「信仰」 ―― 保守党の分裂
    「人民予算」を賭けた総選挙
    貴族院改革と国王の死
    新王の登場 ―― 貴族院権限の大幅縮小
    アイルランド自治問題の再燃
    第一次世界大戦の衝撃 ―― 徴兵制導入と「総力戦」
    ロイド=ジョージ政権の光と影
    総力戦後 ―― 貴族政治から大衆民主政治へ
    アイルランド自由国の成立
    自由党の没落,労働党の勃興
    貴族院首相の終焉と労働党政権の成立
    世界恐慌下の挙国一致政権
    「英連邦諸国」の確立へ
  第11章 第二次世界大戦と帝国の溶解
    ジョージ5世の死
    「王冠を賭けた恋」
    脆弱な「ヴェルサイユ体制」
    平和の崩壊と独裁者たちの台頭
    チェンバレン首相の宥和政策とその破綻
    ドイツへの宣戦布告 ―― 連合国の敗退
    チャーチルの首相就任
    「ブリテンの戦い」からアメリカ参戦へ
    対独戦略とヤルタでの悲哀
    チャーチルの敗北 ―― 一〇年ぶりの総選挙
    アトリー政権下の戦後復興
    社会福祉国家の確立
    解体するイギリス帝国
    米ソ冷戦のなかで
    チャーチル再登板 ―― 合意政治の時代へ
    ひとつの時代の終わり
  第12章 エリザベス2世の時代 ―― 「英国病」からの蘇生
    悲しい帰国と華やかな戴冠式
    老臣チャーチルと「三つのサークル」
    スエズ戦争の蹉跌 ―― 世界中からのイギリス批判
    貴族制度の変容 ―― ヒューム首相就任の背景
    保守党党首選の開始
    英国病 ―― ポンド切り下げと「撤兵」
    イギリス政治の迷走 ―― 国民投票の容認
    サッチャー革命 ―― 「小さな政府」へ
    サッチャー外交と女王との確執
    ブレア政権の誕生 ―― 「第三の道」の提唱
    地方分権化 ―― イングランド以外への権限委譲
    「世襲議員」改革へ
    ブレアの「大統領型」統治
    ブレアの挫折 ―― イラク戦争参戦問題
    議会政治と二大政党制のゆくえ
    在位六〇周年記念式典の陰で



 ・ 君塚 直隆 『物語 イギリスの歴史(上下巻)』 中央公論新社〈中公新書〉,2015年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2018-08-07 Tue

#3389. 沖森卓也『日本語史大全』の目次 [toc][japanese][periodisation][historiography]

 目次シリーズの一環として,昨年出版された包括的な日本語史概説書,沖森卓也(著)『日本語史大全』を取り上げたい.文庫でありながら教科書的という印象で,記述は淡々としている.時代別に章立てされているが,各章の内部では分野別の記述がなされており,各章の該当節を拾っていけば,分野ごとの縦の流れも押さえられるように構成されている.したがって,目次を追っていくだけで日本語史の全体像が理解できる仕組みとなっている.以下に目次を再現しよう.
 ちなみに英語史概説書の目次は「#2089. Baugh and Cable の英語史概説書の目次」 ([2015-01-15-1]),「#2050. Knowles の英語史概説書の目次」 ([2014-12-07-1]),「#2038. Fennell の英語史概説書の目次」 ([2014-11-25-1]),「#2007. Gramley の英語史概説書の目次」 ([2014-10-25-1]) を参照.



はじめに
  歴史を知る意義
  日本語史の対象と方法
  話しことばの歴史
  日本語史の時代区分
  分野別の記述
  日本語史へのいざない
第一章 古代前期――奈良時代まで
  1 総説――古代語が確立する
      古代前期とその言語
      「万葉仮名文書」に口語の一端を見る
  2 文字表記――日本語が漢字で書かれる
      漢字の伝来
      稲荷山古墳鉄剣銘
      万葉仮名
      漢字の音
      字音の構造
      音仮名の用法
      訓の成立
      訓と和化漢文
      仮名文の原形
  3 音韻――区別される音節の数が多い
      上代特殊仮名遣
      母音と子音
      母音調和
      頭音法則
      母音交替
      イ段乙類音とエ段音
      連濁
      音節構造とアクセント
  4 語彙――固有語が用いられる
      和語とは固有語か
      和語と音節数
      代名詞の語彙
      動詞の語構成
      形容詞の語構成
      漢語
      待遇表現の語彙
      雅俗・男女差
      方言
      忌詞
  5 文法――古代語法が形成される
      動詞の活用
      活用タイプの所属語
      動詞活用の起源
      命令形の由来
      未然形と連用形の機能
      連用形の由来
      未然形の由来
      終止形の由来
      連体形の由来
      連体形と已然形の類似点
      已然形の用法
      已然形の由来
      上一段活用の由来
      形容詞の活用
      形容詞の活用の由来
      ク語法
      ミ語法
      態の助動詞
      推量の助動詞
      過去・完了・継続の助動詞
      断定・否定の助動詞
      尊敬の助動詞
      格助詞
      接続助詞
      副助詞
      係助詞
      終助詞
      間投助詞
第二章 古代後期――平安時代
  1 総説――古代語が完成する
      古代後期とその言語
      漢文と仮名文
      『源氏物語』に古典語を見る
      階級と地域
  2 文字表記――仮名が成立する
      漢文の訓読
      訓点の方法
      片仮名の成立
      草仮名
      平仮名の成立
      仮名の起源
      句読点と濁点
  3 音韻――音節が複雑に発達する
      上代特殊仮名遣の崩壊
      母音と子音
      音韻の混同
      「あめつち」と「たゐに」
      いろは歌
      五十音図
      漢字音
      声点とアクセント
      名詞のアクセント
      動詞のアクセント
      形容詞その他のアクセント
  4 語彙――漢語の使用が漸増する
      代名詞の語彙
      多彩な形容動詞語彙
      和語と漢語
      漢語の日本語化
      混種語
      和文語と漢文訓読語
      待遇表現の語彙
      丁寧語の発生
      漢和字書の誕生
  5 文法――古典文法が完成する
      動詞の活用
      形容詞・形容動詞の活用
      音便
      音便発生の理由
      態の助動詞
      推量の助動詞
      その他の助動詞
      格助詞
      接続助詞
      副助詞・係助詞
      終助詞
      間投助詞
第三章 中世前期――院政鎌倉時代
  1 総説――古代語が瓦解する
      中世前期とその言語
      口語の変化に着目する
      『徒然草』に当時の口語を垣間見る
  2 文字表記――仮名の使用が促される
      東鑑体
      真名本が生まれる
      漢字の字体と書風
      仮名で和語を書く
      仮名使用の広がり
      片仮名の使用者層
      片仮名の字体
      促音・撥音の表記
      定家仮名遣
  3 音韻――音韻が整理されていく
      イとヰ、エとヱ
      直音と拗音
      鼻濁音
      連濁と連声
      開合
      促音と撥音
      漢字音の日本語化
      東国方言の音韻
  4 語彙――漢語が一般化する
      代名詞の語彙
      和語と漢語
      和漢の混淆
      唐音とその漢語
      武家詞
      待遇表現の語彙
      国語辞典の出現
  5 文法――古代語法が衰退する
      連体形の終止法
      係り結びの消滅
      二段活用の一段化
      ラ変活用の消滅
      形容詞活用の一本化
      連体形活用語尾「る」の脱落
      形容動詞の活用
      接続詞
      態の助動詞
      「しむ」をめぐる混乱
      推量の助動詞
      過去・完了の助動詞
      断定・否定の助動詞
      願望・希望の助動詞
      格助詞
      接続助詞
      副助詞
      係助詞
      終助詞・間投助詞
第四章 中世後期――室町時代
  1 総説――近代語が胎動する
      中世後期とその言語
      外国語との交流
      『天草本伊曽保物語』に口語の全容を見る
  2 文字表記――文字の使用が広がる
      キリシタン資料のローマ字つづり
      印刷技術のもう一つの伝来
      漢字
      仮名
      濁点・半濁点
  3 音韻――現代語の発音に近づく
      母音
      子音
      四つ仮名
      連濁と連声
      漢字音
  4 語彙――外来語が登場する
      代名詞の語彙
      副詞の語彙
      感動詞の語彙
      現代語と異なる語形
      漢語
      ポルトガル語からの外来語
      女房詞と武家詞
      待遇表現の語彙
      尊敬語
      謙譲語
      丁寧語
  5 文法――近代語法が芽生える
      二段活用の一段化の進行
      動詞活用のヤ行化
      動詞の命令形
      可能動詞
      テ形の発達
      授受表現
      形容詞
      形容動詞
      音便
      形式名詞の「の」
      態の助動詞
      推量の助動詞
      過去の助動詞とアスペクト
      断定の助動詞
      その他の助動詞
      格助詞
      接続助詞
      副助詞・係助詞
      終助詞・間投助詞
      複合辞の増加
第五章 近世――江戸時代
  1 総説――近代語が発達する
      近世とその言語
      上方語と江戸語
      『浮世風呂』に江戸語の位相差を見る
  2 文字表記――文字が庶民に普及する
      文字の学習
      近世の文体
      漢字と仮名
      契沖仮名遣
      濁点・半濁点と句読点
  3 音韻――現代語の音韻が確立する
      母音
      子音
      合拗音の消滅
      開合と四つの仮名の混同
      江戸語の音韻的特色
  4 語彙――漢語で訳語が造られる
      代名詞の語彙
      感動詞の語彙
      階層によって異なる使用語彙
      尊敬語
      丁寧語
      あそばせ詞
      謙譲語ほか
      女性語の発展
      漢語の尊重
      漢語による翻訳語
      オランダ語からの外来語
  5 文法――近代語法が整備される
      動詞の活用
      可能動詞
      形容動詞
      推量の助動詞
      断定の助動詞
      否定の助動詞
      態の助動詞とアスペクト
      格助詞
      順接の接続助詞
      逆接の接続助詞
      その他の接続助詞
      副助詞
      終助詞
      間投助詞
      複合辞の発達
第六章 近代――明治時代
  1 総説――共通語が普及する
      近代とその言語
      『あひゞき』に口語体の創出を見る
  2 文字表記――文字施策が浸透する
      漢字と訓
      言文一致体
      出版の大衆化
      漢字の廃止論と制限論
      国語施策と漢字制限
      当用漢字と常用漢字
      外来語の表記
      ヘボン式と日本式のローマ字つづり
      戦後のローマ字つづり
  3 音韻――外来語が影響を与える
      現代日本語の音韻
      外来語の音韻
      二拍名詞のアクセント
      アクセントの型の対応
      方言アクセントの系譜
      三拍名詞のアクセント
      東京アクセントの形成
  4 語彙――漢語・外来語が急増する
      新漢語の出現
      『浮雲』の漢語
      漢語の増加
      『浮雲』の外来語
      外来語の急増
      現代語の語種
      待遇表現の語彙
  5 文法――現代語法が展開する
      動詞の活用
      形容詞・形容動詞
      ラ抜きことば
      助動詞
      格助詞
      接続助詞
      副助詞
      終助詞・間投助詞
      東京語の文末表現
あとがき
参考文献
索引



 ・ 沖森 卓也 『日本語全史』 筑摩書房〈ちくま新書〉,2017年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2017-10-18 Wed

#3096. 中英語期,英語の復権は徐ろに [reestablishment_of_english][history][toc][hundred_years_war]

 似たようなタイトルの記事「#706. 14世紀,英語の復権は徐ろに」 ([2011-04-03-1]) を以前に本ブログで書いているが,「14世紀」を今回のタイトルのように「中英語期」(1100--1500年)と入れ替えても,さして問題はない.「#131. 英語の復権」 ([2009-09-05-1]) で示した年表や,その他の reestablishment_of_english の記事で論じてきたように,イングランドにおける英語の地位の回復は,3世紀ほどのスパンでとらえるべき長々とした過程だった.
 Baugh and Cable の英語史概説書の第6章は "The Reestablishment of English, 1200--1500" と題されており,この長々とした過程を扱っているのだが,最初にこの箇所を初めて読んだときに,なんてダラダラとして読みにくい章かと思ったものである.1200--1500年のイングランドにおける英語とフランス語を巡る言語事情とその変化が説明されていくのだが,英語の復権がようやく2歩ほど進んだかと思えば,フランス語のしぶとい権威保持のもとで今度は1歩下がるといった,複雑な記述が続くのだ.英語の復権とフランス語の権威保持という2つの相反する流れが並行して走っており,実にわかりづらい.
 改めて Baugh and Cable の第6章を読みなおしたところ,結局のところ同章の冒頭に近い文章が,この時代の内容を最もよくとらえているということが分かった.

As long as England held its continental territory and the nobility of England were united to the continent by ties of property and kindred, a real reason existed for the continued use of French among the governing class in the island. If the English had permanently retained control over the two-thirds of France that they once held, French might have remained permanently in use in England. But shortly after 1200, conditions changed. England lost an important part of its possessions abroad. The nobility gradually relinquished their continental estates. A feeling of rivalry developed between the two countries, accompanied by an antiforeign movement in England and culminating in the Hundred Years' War. During the century and a half following the Norman Conquest, French had been not only natural but also more or less necessary to the English upper class; in the thirteenth and fourteenth centuries, its maintenance became increasingly artificial. For a time, certain new factors helped it to hold its ground, socially and officially. Meanwhile, however, social and economic changes affecting the English-speaking part of the population were taking place, and in the end numbers told. In the fourteenth century, English won its way back into universal use, and in the fifteenth century, French all but disappeared. (122)


 先に,この時代の英語の復権は2歩進んで1歩下がるかのようだと表現したが,Baugh and Cable の第6章を構成する第93--110節のいくつかのタイトルを「英語の復権を後押しした要因」と「フランス語の権威を保持した要因」とに粗く,緩く2分すると,次のようになる.



[ 英語の復権を後押しした要因 ]

 94. The Loss of Normandy
 95. Separation of the French and English Nobility
 97. The Reaction against Foreigners and the Growth of National Feeling
 101. Provincial Character of French in England
 102. The Hundred Years' War
 103. The Rise of the Middle Class
 104. General Adoption of English in the Fourteenth Century
 105. English in the Law Courts
 106. English in the Schools
 107. Increasing Ignorance of French in the Fifteenth Century
 109. The Use of English in Writing

[ フランス語の権威を保持した要因 ]

 96. French Reinforcements
 98. French Cultural Ascendancy in Europe
 100. Attempts to Arrest the Decline of French
 108. French as a Language of Culture and Fashion



 節の数の比からいえば,英語の復権は3歩進んで1歩下がるほどのスピードで推移したことになろうか.
 Baugh and Cable の目次については,「#2089. Baugh and Cable の英語史概説書の目次」 ([2015-01-15-1]),「#3091. Baugh and Cable の英語史概説書の目次よりランダムにクイズを作成」 ([2017-10-13-1]) を参照.

 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2017-10-13 Fri

#3091. Baugh and Cable の英語史概説書の目次よりランダムにクイズを作成 [toc][quiz][hel_education][cgi][web_service]

 英語史の流れをつかんでもらうために,授業で「#2089. Baugh and Cable の英語史概説書の目次」 ([2015-01-15-1]) を暗記してもらっているが,小テスト対策のために(というよりも実は問題作成の自動化のために)ランダムに穴を抜くツールを作ってみた.ブラウザで印刷すれば,そのまま小テスト.

Chapters for questions: to (対象となる章を指定)
Number of questions: (2以上の整数で,あるいは1.0までの小数で比率指定も可)
Hints: No Hints Hints (キューとなる単語の開示)



 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

Referrer (Inside): [2017-10-18-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2017-10-03 Tue

#3081. 日本の英語学習者のための『スペリングの英語史』の読み方 [notice][toc][spelling][hel][review]

 拙訳『スペリングの英語史』について,もちろん好きなように読んでいただけば,それだけで嬉しいわけでして,実におせっかいな記事のタイトルなのですが,原著 Horobin, Simon. Does Spelling Matter? Oxford: OUP, 2013. の日本人読者の1人として,また英語の学習者・研究者の1人として,次のようなことを考えながら読み,訳してきたということを文章に残しておきたいと思いました.ポイントは3点あります.

 1つ目は,本書が日本の英語学習者にスペリング学習に際しての知識を与えてくれるということです.とはいうものの,著者は意外なことに,序章の最後で,本書はスペリング学習に役立つ実用書ではないことを示唆しています.そのような目的で本書を手に取った読者がいたとすれば,おそらく幻滅するだろうと.確かに,本書で英語のスペリングの波乱の歴史を知ってしまうと,むしろなぜ現在のスペリングがこれほど無秩序であり,少数の規則で説明しきれないのかがよくわかってしまいます.言語的には英語のスペリングのすべてを説明づけられるような少数の規則はないといってよく,それに気づいた読者は,英語のスペリングを学習する上での絶対的な便法はやはりないのか,と悲観的に結論づけざるをえないかのようです.
 しかし,著者は(そして訳者も)英語のスペリングがそこまで無秩序で不規則だとは考えていません.おそらく,スペリングの規則というものがあるとすれば,スペリングの歴史全体がその規則であるという立場をとっています.現在のスペリングだけを観察して,そこから何らかの規則を抽出しようとしても,たちどころに例外や不規則が現われてしまい,むしろ最初から個別に扱ったほうがよかった,という結果になりがちです.しかし,スペリングの歴史をたどってみると,確かに無数の込み入った事情はあったけれども,その事情のひとつひとつは多くの場合納得して理解できるものだとわかります.余計な文字をスペリングに挿入したルネサンスの衒学者の気持ちも説明されればわかりますし,ノア・ウェブスターがスペリング改革を提案した理由も,アメリカ独立の時代背景を考慮すれば腑に落ちます.このような個々の歴史的な事情を指して「規則」とは通常呼びませんが,「e の前の音節の母音字は長い発音で読む」のような無機質な規則に比べれば,ずっと人間的で有機的な「規則」と言えないでしょうか.このような歴史に起因する「規則」は必然的に雑多ではありますが,それにより現在のスペリングの大多数が説明できるのです.歴史を学ぶことは遠回りのようでいて,しばしば最も納得のゆく方法です.本書では,便法としての規則は必ずしも得られなくとも,納得のゆく説明は得られます.説得力,それが本書のもつ最大の価値です.
 また,歴史こそが規則であるという著者のスタンスは,著者のスペリング改革に対する懐疑的で批判的な立場とも符合します.完全に表音的なスペリングへ改革してしまうと,スペリングの表面から歴史という規則の痕跡が消し去られてしまうからです.

 本書が日本の読者にとってもつもう1つの意義は,英語の書記体系を鑑として,私たちの母語である日本語の書記体系について再考を促してくれる点にあります.読者は本書を読みながら,英語のスペリングと比較対照させつつ日本語の書記体系にも思いを馳せるでしょう.日本語は珍しく唯一絶対の正書法がない言語といわれます(cf. 「#2392. 厳しい正書法の英語と緩い正書法の日本語」 ([2015-11-14-1]),「#2409. 漢字平仮名交じり文の自由さと複雑さ」 ([2015-12-01-1])).ニャーニャー鳴く動物を表記せよと言われれば,「猫」「ネコ」「ねこ」「neko」のいずれも可能です.もちろん用いる文字種が指定されれば1つの書き方に定まりますが,原則としてどの文字種を用いるかは書き手に委ねられています.書き手のその時の気分によって,求められている文章の格式によって,想定される読み手が誰かによって,あるいはまったくのランダムで,自由に書き分けることが許されます.ここには,書き手の選択の自由があり,正書法上の「遊び」があります.
 本書の第4章で触れられるように,1100年から1500年の英語,中英語では同じ単語でも書き手個人ごとに異なるスペリングがあり,さらに個人においても複数の異綴りを用いるのが普通でした.ここにも「遊び」があったのです.日本語と中英語では「遊び」の質も量も異なり,一概に比較できませんが,書き手に選択の自由が与えられていることは共通しています.正確に発音を表わすことが重要な場合,単語の意味が同定できさえすればよい場合,書き手が気分を伝えたい場合,読み手に対して気遣いする場合など,様々なシーンで,書き手は書き方を選ぶことができます.文字は言葉の発音や意味などを伝える手段であると同時に,使用者が自らの気分やアイデンティティを伝える手段でもあります.確かに唯一絶対の正書法は,広域にわたる公共のコミュニケーションのためには是非とも必要でしょう.しかし,公表を前提としない個人的な買い物リストのメモ書きや,字数制限のあるツイッターの文章を含めたあらゆる書き言葉の機会において,常に唯一絶対の正書法に従わなければならないとすれば,いかにも息苦しいし,書き手の個性を消し去ることにならないでしょうか.
 後期古英語の標準的なスペリング体系のもとではそれほど許されなかった「遊び」が,中英語期にはいきいきと展開しましたが,続く近代英語期には再び制限を加えられていきました.このような歴史を学ぶことは,いまだ「遊び」を保持している日本語書記体系の現在と未来を考え,議論する上で貴重な洞察を与えてくれます.英語のスペリング改革史においてほとんどの提案が失敗に終わったという事実も,日本語の書記体系の行く末を考える上で示唆的です.逆に日本語の立場から英語をみると,日本語は1つのモデルケースということになるかもしれません.というのは,著者は英語について「1つの正書法」 (the orthography) ではなく「複数の正書法」 (orthographies) の可能性を探っている節があるからです,

 本書の3つ目の意義は,文字にも歴史があるという当たり前の事実を再認識させてくれる点にあります.本書は,現在ある文字や言葉は,それがたどってきた歴史の産物であるという事実を改めて教えてくれます.文字という小さな単位を入り口に,言葉の歴史という広い世界へと案内してくれる書だと思います.英語に関する読み物にとどまっておらず,言葉に関する教養の詰まった本となっています.この点は,一般読者だけではなく,言葉を専門とする言語学者や英語学者に対しても力説しておきたいポイントです.
 20世紀の言語研究では,歴史的視点が欠如していました.また,音声を重視するあまり,文字が軽んじられてきました.つまり,スペリングの歴史という話題は,20世紀の主流派の言語研究において,最も軽視されてきたテーマの1つといってよいでしょう.本書を通じて,一般読者と専門の言語学者が,文字の言語学および歴史的な視点をもった言語学のおもしろさと価値を再認識してくれることに期待したいと思います.

 ・ Horobin, Simon. Does Spelling Matter? Oxford: OUP, 2013.
 ・ サイモン・ホロビン(著),堀田 隆一(訳) 『スペリングの英語史』 早川書房,2017年.

does_spelling_matter_front_cover_small

Referrer (Inside): [2017-10-07-1] [2017-10-05-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2017-10-02 Mon

#3080. 『スペリングの英語史』の章ごとの概要 [notice][toc][spelling][hel]

 昨日の記事「#3079. 拙訳『スペリングの英語史』が出版されました」 ([2017-10-01-1]) で拙訳書の目次を挙げた.今回は章ごとの概要を示しつつ,『スペリングの英語史』のガイドとしたい.事実上,英語スペリング史の概略となっている.

 1. 「序章」.正書法(正しいスペリング)を巡る近年の議論を参照しながら,多くの人が当然視する唯一絶対のスペリングは本当に必要なのかという問題提起がなされる.たとえば,元アメリカ合衆国副大統領ダン・クウェールの potato 事件に象徴されるように,スペリングを1文字間違えるだけで社会的制裁が加えられるような現代の風潮は異常ではないかと.このような問題の背景には,英語のスペリングが無秩序で不規則であるという世間一般の評価がある.有意義な議論のためには,英語のスペリングの歴史を知っておくことが重要である.

 2. 「種々の書記体系」.人類の文字の起源から説き起こし,世界各地の書記体系を紹介しつつ,文字と意味あるいは文字と発音の関係について理論的に考察する.中世ヨーロッパの文字理論を援用し,またベル考案の視話法や『指輪物語』の架空の文字に言及しながら,英語表記に用いられているローマン・アルファベットが原則として表音的な性質をもちつつも,必ずしも理想的な表音文字としては機能していないことを指摘し,英語のスペリング体系が発音との間にギャップを示す「深い正書法」であると説く.最後に,スペリングが言語において最も規制の対象となりやすい側面であることを指摘しつつ,標準的なスペリング体系のもつ社会的役割を論じる.

 3. 「起源」.6世紀末に英語にローマン・アルファベットがもたらされる以前からアングロサクソン世界で用いられていた,もう1つのアルファベット体系,ルーン文字が紹介される.最古の英文は,実にルーン文字で書かれていたのである.やがてローマン・アルファベットがルーン文字に取って代わったが,文字の種類や書体は現在われわれが見慣れているものと若干異なっていた.古英語アルファベットの示す文字と発音の関係は,それに先立つラテン文字,エトルリア文字,ギリシア文字などから受け継いだものと,古英語での改変を反映したものの混合であり,古英語のスペリングもすでに複雑ではあったものの,後期古英語にはウェストサクソン方言を基盤とした標準的なスペリング体系が整えられていった.古英語のスペリングの実例が,聖書や『ベーオウルフ』からの引用により示される.

 4. 「侵略と改正」.1066年のノルマン征服により後期古英語の標準語が崩壊し,続く中英語期には多種多様な方言スペリングが花咲いた.これにより,through や such のような単語は,写字生の方言によってきわめて多様に(約500通りにも)綴られることになった.また,中英語期には,フランス語の習慣の影響を受けて書体やスペリングに少なからぬ改変が加えられた.初期中英語には,標準的なスペリングらしきものが芽生えた証拠もあるが,それらは特定の個人や集団に限定されており,真の標準とはなりえなかった.しかし,後期中英語になると現代に連なる標準的なスペリングの原型が徐々に現れだした.このような自由奔放で変異に満ちた中英語のスペリングは,唯一絶対のスペリングを当然視する現代のスペリング観に真っ向から対立するものである.

 5. 「ルネサンスと改革」.初期近代英語期は,異綴りが減少し,標準的なスペリング体系が形成されていく時代である.人々がスペリングの問題を意識するようになり,特にスペリング改革者,教育関係者,印刷業者が各々の思惑のもとにスペリングのあり方を論じ,実践した.ルネサンスの衒学者たちは,ラテン語の語源を反映するスペリングを好み,たとえば doubt のスペリングに b を挿入し保存すること主張した.理想主義的な理論家たちは,文字と発音の関係が緊密であるべきことを説き,新たな文字や記号を導入する過激なスペリング改革を提案した.もっと穏健な論者たちは,従来から行なわれてきたスペリングの慣習を,必ずしも合理的でなくとも許容し,定着させようと努力した.結果的に,穏健派のリチャード・マルカスターの提案が後世のスペリングに影響を与えることとなった.

 6. 「スペリングの固定化」.18世紀は,スペリングをはじめ英語を固定化することに腐心した時代だった.スウィフトによる英語アカデミー設立の試みは失敗したものの,1755年にはジョンソンが後世に多大な影響を及ぼすことになる『英語辞典』を世に送り出し,標準的なスペリングを事実上確定させた.しかし,スウィフトやジョンソンも,印刷された公の文書においてこそ標準的なスペリングを用いていたものの,私信などの手書き文書においては非標準的なスペリングも用いており,個人のなかでもいまだ異綴りが見られた.続けて,19世紀後半から20世紀前半にかけての『オックスフォード英語辞典』 (OED) の編者マレーやブラッドリーのスペリングに対する姿勢が概説され,20世紀の「カット・スペリング」「規則化英語」「ショー・アルファベット」「初等教育アルファベット」といったスペリング改革案やスペリング教育法の試みが批判的に紹介される.

 7. 「アメリカ式スペリング」.ノア・ウェブスターによるスペリング改革の奮闘が叙述される.この英語史上稀なスペリング改革の成功の背景には,提案内容が colour を color に変えるなど穏健なものであったこと,スペリング本が商業的に成功したこと,そして新生アメリカに対する国民の愛国心がおおいに関与していたことが指摘される.そのほか,アメリカにおけるスペリング競技会の人気振りやトウェインのスペリング観に言及するとともに,アメリカの単純化スペリング委員会の検討したスペリング改革案について,規範的発音を前提とする誤った言語観に基づいているとして批判を加えている.

 8. 「スペリングの現在と未来」.近年の携帯メールにみられる省略スペリングの話題が取り上げられる.著者は,省略スペリングの使用者が使い分けをわきまえていることを示す調査結果や,中世にも同様の省略スペリングが常用されていた事実を挙げながら,省略スペリングが多くの人が心配しているように教育水準が下がっている証拠ともならなければ,規範的なスペリングがないがしろにされている証拠ともならないと反論する.綴り間違いに不寛容な態度を示す現代の風潮を批判し,英語のスペリングは英語がたどってきた豊かな歴史の証人であり,今あるがままに保存し尊重すべきであると述べて本書を結ぶ.

 以上,現代英語のスペリングが壮大な歴史の上に成り立っていることがわかるだろう.

 ・ Horobin, Simon. Does Spelling Matter? Oxford: OUP, 2013.
 ・ サイモン・ホロビン(著),堀田 隆一(訳) 『スペリングの英語史』 早川書房,2017年.

does_spelling_matter_front_cover_small

Referrer (Inside): [2018-12-17-1] [2017-10-06-1]

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

2017-10-01 Sun

#3079. 拙訳『スペリングの英語史』が出版されました [notice][spelling][spelling_pronunciation_gap][history][hel_education][toc][link]

 9月20日付で,拙訳『スペリングの英語史』が早川書房より出版されました.原著は本ブログで何度も参照・引用している Horobin, Simon. Does Spelling Matter? Oxford: OUP, 2013. です.本ブログを読まれている方,そして英語スペリングの諸問題に関心をもっているすべての方に,おもしろく読んでもらえる内容です.

does_spelling_matter_front_cover
サイモン・ホロビン(著),堀田隆一(訳) 『スペリングの英語史』 早川書房,2017年.302頁.ISBN: 978-4152097040.定価2700円(税別).



 「本書をただのスペリングの本だと思ったら大間違いである.ここには,英語史,英文学をはじめ,英語の教養がぎっしりと詰まっている」との推薦文を,東大の斎藤兆史先生より寄せていただきました.また,本書の帯に「オックスフォード大学英語学教授による,スペリングの謎に切り込む名解説」という売り文句がありますが,訳者も英語のスペリングに関する読ませる本としては最高のものであると確信しています(もう1冊の読ませるスペリング本として,Crystal, David. Spell It Out: The Singular Story of English Spelling. London: Profile Books, 2012. も薦めます).
 本書には,このスペリングやあのスペリングの背景にこんな歴史的な事件が関与していたのか,と驚くエピソードが満載です.例えば・・・

 ・ 合衆国副大統領の政治生命の懸かった,potato のスペリングをめぐる醜聞
 ・ 『指輪物語』のトールキンは,独自のアルファベット体系を考案し,それで日記をつけていた
 ・ 最古の英文はローマ字ではなくルーン文字で書かれていた
 ・ 中英語期には such の異なるスペリングが500種類もあった
 ・ ルネサンス期のラテン語かぶれの知識人が,doubt の <b> のような妙なスペリングの癖を生み出した
 ・ シェイクスピア『リア王』で語られる,英語における <z> の文字の冷遇
 ・ Smith さんか,Smythe さんか,はたまた Psmith さんか --- 名前のスペリングへのこだわり
 ・ みずからの遺産を理想的なアルファベット考案の賞金にあてた劇作家バーナード・ショー
 ・ ウェブスターがアメリカ式スペリングの改革に成功したのは,独立の愛国心とベストセラー『スペリング教本』の商業的成功ゆえ
 ・ 電子メールに溢れる省略スペリングは,英語の堕落の現われか,言語的創造力のたまものか

 本書の目次は,以下の通りとなっています.



 日本版への序文
 図一覧
 発音記号
 1 序章
 2 種々の書記体系
 3 起源
 4 侵略と改正
 5 ルネサンスと改革
 6 スペリングの固定化
 7 アメリカ式スペリング
 8 スペリングの現在と未来
 読書案内
 参考文献
 訳者あとがき
 語句索引



 原著の著者ついて,簡単に紹介しておきます.サイモン・ホロビン氏はオックスフォード大学モードリン・カレッジ・フェローの英語学教授です.英語史・中世英語英文学を専門としており,以下のような主要著書を世に送り出してきました.まさに気鋭の英語史研究者です.

 ・ Horobin, Simon and Jeremy Smith. An Introduction to Middle English. Edinburgh: Edinburgh UP, 2002.
 ・ Horobin, Simon. The Language of the Chaucer Tradition. Cambridge: Brewer, 2003.
 ・ Horobin, Simon. Chaucer's Language. 1st ed. Basingstoke: Palgrave Macmillan, 2006. 2nd ed. 2012.
 ・ Horobin, Simon. Studying the History of Early English. Basingstoke: Palgrave Macmillan, 2009.
 ・ Horobin, Simon. How English Became English: A Short History of a Global Language. Oxford: OUP, 2016.

 また,最近はあまり更新されていないようですが,著者は2012年から Spelling Trouble という英語のスペリングの話題を提供するブログで,いくつかの記事を書いています.
 ちなみに個人的なことをいえば,訳者はグラスゴー大学に留学し2005年に博士号を取得しましたが,当時,著者はグラスゴー大学で教鞭を執っており,訳者の学位審査官の1人でもありました.あのときもお世話になり,このたびもお世話になり,という経緯です.さらに,2年前の2014年12月には,本書にインスピレーションを受けて開催したシンポジウムに著者を招き,英語のスペリングについて一緒に議論する機会をもつことができました(cf. 「#2053. 日本中世英語英文学会第30回大会のシンポジウム "Does Spelling Matter in Pre-Standardised Middle English?" を終えて」 ([2014-12-10-1])).
 間違いなく英語のスペリングがよく分かるようになります.『スペリングの英語史』を是非ご一読ください.

 ・ Horobin, Simon. Does Spelling Matter? Oxford: OUP, 2013.
 ・ サイモン・ホロビン(著),堀田 隆一(訳) 『スペリングの英語史』 早川書房,2017年.

[ | 固定リンク | 印刷用ページ ]

Powered by WinChalow1.0rc4 based on chalow