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昨日,井上逸兵さんとの YouTube の第9弾が公開されました.I wish I were a bird. の were はあの were とは別もの!?--わーー笑【井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル #9 】です.連動して,この hellog や heldio でも,わーわーしていますので,うるさいかもしれません(笑).
今回の YouTube (の後半)では,同じ were でも2つはちょっと違う,という話題を取り上げました.I wish I were a bird. や If I were you . . . という場合の「仮定法過去」の were と,普通の we were young のような場合の「直説法過去」の場合の were との違いについてです.この話題については,本ブログでもこちらの記事セットで取り上げてきましたし,音声メディアでも以下の2件で扱ってきました.
・ 「was と were --- 過去形を2つもつ唯一の動詞」(heldio: 2021年7月7日放送)
・ 「なぜ仮定法では If I WERE a bird のように WERE を使うのですか?」(hellog-radio: 2020年10月4日放送)
およそ,これで説明は尽きているといえば尽きているのですが,今回の YouTube の内容に合わせて,新たに Voicy としても「was と were の関係について整理しておきましょう」と題して話しました.
仮定法過去の were についてこのように英語史的に理解しておくと,むしろ昨今の口語で聞かれる I wish I was a bird. の was こそがおもしろくなってきます.英語学習者の99%の方々が was のほうが「レギュラー」ではないかと思うかもしれませんが,英語史研究者としては,おお,ついに were ではなく was になってきたのか,という面白い問題に見えます.仮定法は千年以上をかけて衰退してきたのですが,その衰退の過程がいよいよ最も大事な were/was にも及んできた,と見えるわけです.千年レベルの話しとして興奮しますネ.
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最終更新時間: 2024-09-24 08:28
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