hellog〜英語史ブログ     前の日     次の日     最新     2013-06     検索ページへ     ランダム表示    

hellog〜英語史ブログ / 2013-06-19

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

2013-06-19 Wed

#1514. Sonority Analyser [phonetics][sonority][syllable][web_service][cgi]

    

 昨日の記事「#1513. 聞こえ度」 ([2013-06-18-1]) で,音節を定義づけるに当たっての聞こえ度の役割を解説した.また,Sonority Sequencing Generalisation (SSG) という原則を導入し,分節音が聞こえ度の原則に従って配置されることを示した.聞こえ度の果たすこのような役割を理解し,確認するために,昨日の記事ではいくつかの単語による分析を示したが,任意の単語で分析できると便利である.
 そこで,正書法にしたがって単語を入力すると,自動的にその発音を分節音へ分解し,各分節音へ sonority scale に即した聞こえ度の値を割り振り,山と谷を図示してくれるツールを作成した.以下に,"Sonority Analyser" を公開する.1つの語でもよいし,カンマ区切りで複数の語を見出し語の形で入力してもよいが,聞こえ度の山と谷の図が適切に出力される仕様である.
 発音データベースには「#1159. MRC Psycholinguistic Database Search」 ([2012-06-29-1]) を用いており,たまたまそこに登録されていない語(綴字)は当然ながら出力は得られない.1つの正書法に対して複数のエントリーがある場合(同綴異義語や品詞違いなど)には,それぞれが図示される.音声表記については,MRC の原データファイルの仕様に基づいたものをそのまま使用した.
 sonority scale には,原則として昨日の記事で示したものを利用しているが,(1) /w, j/ を聞こえ度8として挿入し,もともとの高母音,中母音,低母音の値は繰り上げて,それぞれ9, 10, 11とし,(2) 2重母音は下降2重母音 (falling diphthong) を前提とし,第1母音の聞こえ度の値を2重母音全体に割り当てることとした.厳密ではなくとも,プレゼンや確認の用途には十分だろう.

[ 固定リンク | 印刷用ページ ]

2024 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2023 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2022 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2021 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2020 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2019 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2018 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2017 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2016 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2015 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2014 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2013 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2012 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2011 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2010 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2009 : 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

最終更新時間: 2024-11-26 08:10

Powered by WinChalow1.0rc4 based on chalow