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4月20日付けで,研究社WEBマガジン Lingua リンガのリレー連載 実践で学ぶコーパス活用術に,私の執筆した「コーパスで探る英語の英米差 ―― 基礎編 ――」の記事が掲載されました.今日は,このリレー連載と私の記事について紹介します. *
連載「実践で学ぶコーパス活用術」はコーパス利用初心者向けのオムニバス記事で,毎月様々な言語学研究者が登場し,易しくかつ実践的にコーパス活用の方法を解説してゆくシリーズです.すでに20の記事が掲載されており,コーパスの基本から始まり,各種のコーパスの紹介,利用のコツ,事例研究,言語統計入門に至るまで,コーパスに関連する様々な視点が丁寧に解説されています.以下に,各記事へのリンクを張っておきます.
1. なぜコーパスか? (赤須 薫)
2. 英語コーパス体験ツアー ― BNCweb を検索してみる ―(前編) (石井 康毅)
3. 英語コーパス体験ツアー ― BNCweb を検索してみる ―(後編) (石井 康毅)
4. Google をコーパスに見立てる (仁科 恭徳)
5. 言語統計の基礎(前編) ― 頻度差の検定 ― (小林 雄一郎 )
6. 言語統計の基礎(後編) ― 共起尺度 ― (小林 雄一郎)
7. コーパスを活用した古くて新しい学問領域:フレイジオロジー ― 理論編 ― (井上 亜依)
8. コーパスを活用した古くて新しい学問領域:フレイジオロジー ― 実践編 ― (井上 亜依)
9. 学習者コーパスとは何か? (鎌倉 義士)
10. 学習者コーパスで何ができるのか? (鎌倉 義士)
11. パラレルコーパスの可能性 (仁科 恭徳)
12. 日本語コーパスに見られる慣用句の用法 (石田 プリシラ)
13. 日本語コーパスに見られる慣用句の変化可能性 (石田 プリシラ)
14. COCA を使ったコロケーションの検索 (内田 諭)
15. COCA を使った類義語の検証 (内田 諭)
16. コーパスで話し言葉を探る ― 基礎編 ― (青木 理香)
17. コーパスで話し言葉を探る ― 実践編 ― (青木 理香)
18. 学習者の話し言葉コーパスを使った語用論分析 (1)談話標識 well, I mean, kind of, like の使い方 (三浦 愛香)
19. 学習者の話し言葉コーパスを使った語用論分析 (2)買い物での要求の表現 (三浦 愛香)
20. 認知言語学を用いてコーパスから意味を探る― 入門編 ― (大谷 直輝)(←2015/05/18(Mon)にリンクを追加)
21. 認知言語学を用いてコーパスから意味を探る― 前置詞・句動詞編 ― (大谷 直輝)(←2015/05/18(Mon)にリンクを追加)
22. コーパスで探る英語の英米差 ―― 基礎編 ―― (堀田 隆一)
23. コーパスで探る英語の英米差 ―― 実践編 ―― (堀田 隆一)(←2015/05/21(Thu)にリンクを追加)
今回私の書いた記事は,コーパスを用いて英語の英米差について考えようという趣旨で,みかけは現代イギリス英語と現代アメリカ英語の共時的比較ですが,2変種を比較対照するに当たっては歴史的な背景や通時的な視点も欠かせないということを強調しています.今回は「基礎編」と銘打って,英語の英米差を論じるに当たっての準備事項を説明し,英米差の調査に利用できるコーパスを紹介しています.
以下,今回のリレー連載の記事と合わせて読むと有用と思われる本ブログ内の記事にリンクを張ります.ほかにもコーパス利用については corpus の記事,英語の英米差については ame_bre の記事もご参照ください.
・ 「#1730. AmE-BrE 2006 Frequency Comparer」 ([2014-01-21-1])
・ 「#1739. AmE-BrE Diachronic Frequency Comparer」 ([2014-01-30-1])
・ 「#1743. ICE Frequency Comparer」 ([2014-02-03-1])
・ 「#428. The Brown family of corpora の利用上の注意」 ([2010-06-29-1])
・ 「#607. Google Books Ngram Viewer」 ([2010-12-25-1])
・ 「#517. ICE 提供の7種類の地域変種コーパス」 ([2010-09-26-1])
・ 「#1278. BNC を中心とするコーパス研究関連のリンク集」 ([2012-10-26-1])
・ 「#307. コーパス利用の注意点」 ([2010-02-28-1])
・ 「#367. コーパス利用の注意点 (2)」 ([2010-04-29-1])
・ 「#368. コーパスは研究の可能性を広げた」 ([2010-04-30-1])
・ 「#240. 綴字の英米差は大きいか小さいか?」 ([2009-12-23-1])
・ 「#244. 綴字の英米差のリスト」 ([2009-12-27-1])
・ 「#312. 文法の英米差」 ([2010-03-05-1])
・ 「#315. イギリス英語はアメリカ英語に比べて保守的か」 ([2010-03-08-1])
・ 「#357. American English or British English?」 ([2010-04-19-1])
・ 「#627. 2変種間の通時比較によって得られる言語的差異の類型論」 ([2011-01-14-1])
・ 「#628. 2変種間の通時比較によって得られる言語的差異の類型論 (2)」 ([2011-01-15-1])
・ 「#677. 現代英語における法助動詞の衰退」 ([2011-03-05-1])
・ 「#880. いかにもイギリス英語,いかにもアメリカ英語の単語」 ([2011-09-24-1])
・ 「#1010. 英語の英米差について Martinet からの一言」 ([2012-02-01-1])
・ 「#1221. 季節語の歴史」 ([2012-08-30-1])
・ 「#1304. アメリカ英語の「保守性」」 ([2012-11-21-1])
・ 「#1331. 語彙の英米差を整理するための術語」 ([2012-12-18-1])
・ 「#1343. 英語の英米差を整理(主として発音と語彙)」 ([2012-12-30-1])
今回のリレー連載記事は「基礎編」でしたが,来月号は「実践編」を掲載する予定です.
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最終更新時間: 2024-11-26 08:10
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