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岩波ジュニア新書のドイツ史入門書.地勢の観点からドイツの歴史をたどります.中高生向けのシリーズですが,大人が読んでもたいへん勉強になる1冊です.内容は英語史とは斜めの関係になりますが,「ゲルマン民族」を理解しておくことは,英語史の学びにとっても重要です.以下,本書の目次を挙げておきます.
はじめに
第1章 ゲルマンの森とその支配
地勢と気候
ゲルマン人の侵入とローマ帝国の滅亡
フランク王国の建国と分裂
神聖ローマ帝国誕生
ゲルマンの森とその神話
神聖なる菩提樹
王の森から領主の森へ
森の恵み,ハム・ソーセージ
狩猟文化とその継続
地中海から内陸河川へ
第2章 山と川に拠る生活
聖職叙任権闘争の背景
領邦分立の時代へ
中世農民の状況
東方植民はなぜ必要だったのか
山の城に割拠する領主たち
川沿いの都市建設
ハンザ同盟と海をめぐる都市
アルプスと峠道
森の化身としての野人
ふしぎな力をもつ修道女
第3章 宗教改革と自然の魔力
ルターと宗教闘争
領邦教会の誕生
ドイツ農民戦争と自然
ブロッケン山の伝説
魔女迫害の真相
なぜドイツは魔女が多かったのか
王宮がおかれた鉱山町ゴスラー
フッガー家と鉱山開発
各地に散らばる鉱山町
塩が支えた都市の発展
自然学と錬金術
グラウバーの『ドイツの繁栄』
第4章 ハプスブルク帝国からドイツ帝国へ
三十年戦争とその結果
プロイセン対オーストリア
領邦の中の都市
啓蒙専制君主フリードリッヒ二世とジャガイモ
ドイツ啓蒙主義の評価
公共の場の出現と家庭での感情生活
領主を利する農業改革
森の荒廃と復元
第5章 産業発展と山の賜物
実を結ばない社会改革
ナポレオンが喚起した愛国心
プロイセンによる統一へ
山の湯治場
温泉好きのゲーテ
登山の時代
鉄鋼業が牽引する経済
ルール地方の重工業の発展
現在に続く「メイド・イン・ジャーマニー」
すたれない河川輸送
父なるライン川
ドナウ川とエルベ川
河川にみる自然の改変
自然をあがめるドイツ・ロマン主義文学
山岳絵画と有機体思想
第6章 自然崇拝の明暗
ビスマルク退場からヴィルヘルム二世の親政へ
第一次世界大戦の勃発とワイマール体制
ヒトラーと第二次世界大戦
ワンダーフォーゲルにはまる若者たち
トゥルネン運動
すばらしき林業
森林の保全とエコシステム
無意識という地層
「音楽の国ドイツ」の神話
「清潔なる帝国」
ナチと自然保護
クラインガルテン運動
第7章 経済大国からエコ大国へ
ヨーロッパの中のドイツ
ドイツ再統一へ
過去の克服はできたのか
遅れてきた国民
遅れの創造性
自然との深い関わり
政治と結びつく危険性
上へ上へ
秩序の追求
環境先進国へ
あとがき(参考文献)
ドイツ史年表
・ 池上 俊一 『森と山と川でたどるドイツ史』 岩波書店〈岩波ジュニア新書〉,2015年.
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最終更新時間: 2024-11-25 20:39
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