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notice - hellog〜英語史ブログ

最終更新時間: 2024-04-19 09:34

2022-04-03 Sun

#4724. 慶應英語史フォーラム (khelf) の活動 [notice][khelf][hel_education][start_up_hel_2022][hel_herald][hel_contents_50_2022][masanyan]

 「慶應英語史フォーラム」,通称「khelf」 (= Keio History of the English Language Forum) については,本ブログで何度も触れてきましたが,新年度開始を機に正式にお披露目します.

khelf logo    khelf banner
(上記のロゴとバナーは khelf メンバーが作成)



 khelf(= Keio History of the English Language Forum = 慶應英語史フォーラム)は,2020年1月に立ち上げられた慶應義塾大学文学部・文学研究科英米文学専攻の英語史ゼミ(堀田隆一研究会)をベースとした,英語史について議論したり,情報共有するためのフォーラムです.
 英語史を専攻する現役の学部ゼミ生と院生を中心とする「拡大版ゼミ」に相当しますが,一部 OB・OG や通信教育課程の英語史専攻の学生なども含めた,ある程度の緩さをもったフォーラムです.
 世の中に存在する英語史関係の学会・研究会は,年に1回か2回の大会を中心とする季節イベントにとどまっていますが,khelf は「日常的な活動」を目指します.英語史を学ぶ人々が数十名という規模で「日常的に」集まっている場所は他にはほとんどありませんので,khelf は小刻みながらも「日常的な活動」を重視します.
 随時,研究発表会,セミナー,講演,コンテンツ展覧会などのイベントを企画・開催していきますが,それ以上に,英語史の話題が日々空気のように漂っているというようなフォーラムを目指しています.たまの点的なイベントもおもしろいですが,それよりも日々の線的な活動に力を入れていきたいと思っています.
 英語史の学術を通じて,内部的には互いに学びを促し,対外的には情報を発信して社会貢献を行なっていくことを目標とします.英語史の学び方,教え方,研究の仕方について議論し,情報発信していくことはもちろん,(現代)英語の素朴な疑問を取り上げ,それを英語史の観点から解きほぐしていくという啓発的な活動も推進していきます.

 これまでの khelf の活動実績については,khelf ホームページより「活動実績」をご覧ください.
 また,本日の Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio) では,本記事とも連動して khelf 会長「まさにゃん」による『英語史新聞』の紹介を放送していますので,ぜひお聴きください.



 khelf では,この新年度の4月1日より「英語史スタートアップ」企画と称して,以下のようなさまざまなイベントを展開しています.

 1. 『英語史新聞』創刊号のウェブ公開
 2. khelf の公式ツイッターアカウント @khelf_keio の開設
 3. 「英語史コンテンツ50」のウェブ公開(日曜日を除く毎日,khelf メンバーが作成した英語史に関する「コンテンツ」が掲載されます)
 4. 本ブログや Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio) でも連動企画を毎日実施しています

 連日,イベントが続きます.日々の案内や情報は,上記の khelf のツイッターアカウント および khelf ホームページに流れてきますので,ぜひ本ブログの読者の皆さんにも追いかけていただければと思います.

Referrer (Inside): [2022-07-12-1] [2022-04-07-1]

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2022-04-02 Sat

#4723. 『英語史新聞』創刊号 [khelf][notice][hel_education][start_up_hel_2022][hel_herald]

 慶應英語史フォーラム (khelf) による『英語史新聞』創刊号がウェブ上で一般公開されました.こちらよりPDFでご覧になれます.

『英語史新聞』創刊号



 昨日の記事「#4722. 新年度の「英語史スタートアップ」企画を開始!」 ([2022-04-01-1]) でチラッと述べましたが,この『英語史新聞』創刊号の制作は,同企画の第1弾となります.khelf メンバーが企画・編集したもので,私は監修という立場で新聞作りに関わりました.英語名も押さえておきましょうということで,The HEL Herald としてみました(HEL = "History of the English Language") .h で頭韻,みたいな(笑).
 これと合わせて,昨日「英語史スタートアップ」企画のために khelf の公式ツイッターアカウント @khelf_keio も開設されました.関心のある方は,ぜひ企画のためにこのツイッターアカウントもフォローしていただければ幸いです.英語史情報の発信基地としていく予定です.『英語史新聞』創刊号はこちらの案内ツイートからもアクセスできます.
 英語史の学び始め/続けを応援する企画の一環ですので,4ページの紙面には「英語史って(やっぱり)おもしろいなぁ」と思ってもらえるような話題ばかりを集めました.英語史などまったく初めて,という方にも読んでもらえる内容となっていると思います.khelf 会長(←私ではありません)の編集後記より引用します.

古英語や中英語といった話題から,スペルと発音の不一致の謎,語源など,幅広い話題が扱われています.英語学習の際に感じる「なぜ?」といった疑問は,実は英語史的な観点から見ると,その謎が解明できる場合も多くあります.そうした英語史のおもしろさを,今後もこの『英語史新聞』を通して皆様と共有出来ましたら幸いです.


 この創刊号だけでも,企画から完成まで共同作業で2ヶ月ほどかかりましたので,今後,矢継ぎ早に出していくというわけにはいきませんが,早速第2号発行に向けて動き出したいと思っています.
 『英語史新聞』創刊号につきまして,ご意見などがありましたら,ぜひ @khelf_keio までお寄せください.今後も応援のほどよろしくお願いいたします!

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2022-04-01 Fri

#4722. 新年度の「英語史スタートアップ」企画を開始! [khelf][notice][hel_education][start_up_hel_2022][hel_herald][heldio]

 本日より新年度です.そして,東京はちょうど桜が満開です.
 新年度の始まりですので,この4月,5月は本ブログ読者の皆さんの英語史の学び始め/続けを促すべく「英語史スタートアップ」企画を実施します.慶應英語史フォーラム (khelf) の協力を受けながら,この「hellog~英語史ブログ」はもちろん,その姉妹版というべき Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio)khelf ホームページ,新規開設した khelf ツイッターアカウント @khelf_keio などを通じて,連動的に企画を展開していきます.
 本日よりしばらくの間,ほぼ毎日,皆さんの「英語史スタートアップ」に役立つ内容をお届けしていく予定です.英語(史)に関係するすべての方々に注目していただければ幸いです.具体的には,

 ・ 新学期に初めて「英語史」という分野に接する大学生の皆さんにとって,学び始めに有用な情報がたくさん紹介されていきますので,ぜひご注目ください.
 ・ 「英語史」の知識が重要だとは分かっているけれども自力では手が出しにくい,とお考えの全国の英語の教員・先生方にとっても,役立つ情報が満載です.
 ・ その他,中高生の英語学習者のみならず英語学習を続けている一般の社会人の皆さんにも,英語史という分野の魅力を知っていただけるよう,なるべく分かりやすく勉強になる話題を提供していきたいと思っています.
 ・ 英語史を専攻する大学(院)生や,大学などで英語史関連の授業を担当する専門家の先生方にもご笑覧いただき,ご批判やご意見をいただければ幸いです.

 さて,「英語史スタートアップ」は慶應英語史フォーラム (Keio History of the English Language Forum; khelf) による企画です.このフォーラムについて詳しくは khelf ホームページをご覧いただければと思いますが,筆者の所属する慶應義塾大学文学部で英語史を専攻する学部・大学院の堀田ゼミのメンバーを中心とした集団です.新年度を機に,khelf ツイッターアカウント @khelf_keio も公式に開設しました(そのために,以下のロゴとバナーをメンバーが作成してくれました).ぜひフォローのほどお願いいたします

khelf logo    khelf banner



 上記のツイッターアカウントにすでに案内ツイートがありますが,「英語史スタートアップ」企画の第1弾として khelf による『英語史新聞』創刊号が本日発行されましたので,ぜひそちらをご覧ください.この『英語史新聞』については,明日の記事で詳しく触れたいと思います.
 同企画に関する今後のラインアップとしては,英語史に関するコンテンツを日々 khelf メンバーがウェブ上に公開していく「英語史コンテンツ50」や,英語史を専攻する研究者たちと堀田との Voicy 対談,英語史を学び始める/続けるに当たってのお役立ち情報の発信など,様々に展開していきますので,どうぞご期待ください.
 皆さんの充実した英語史の学びに期待します.本年度もよろしくお願いいたします.
 本日の連動している Voicy 放送「新年度初日から走り出します! 「英語史スタートアップ」企画」もどうぞ.


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2022-03-26 Sat

#4716. 講座「英語の歴史と語源」のダイジェスト「英語語彙の歴史」を終えました --- これにて本当にシリーズ終了 [asacul][notice][history][link][slide][lexicology]

 3月19日(土)15:30--18:45に,朝日カルチャーセンター新宿教室にて標題のお話しをさせていただきました.2年半ほど前より12回に渡る「英語の歴史と語源」シリーズを開講してきましたが,そのダイジェストとして番外編ではありますが第13回を開いた次第です.これで本当にシリーズ終了となります(シリーズ全体については「#4702. 講座「英語の歴史と語源」のダイジェスト「英語語彙の歴史」のご案内」 ([2022-03-12-1]) をご覧ください).第13回の番外編も前回に続き対面・オンラインのハイブリッド形式で行ないましたが,合わせて多くの方々にご参加いただきました.ありがとうございます.
 ダイジェストとは言いながらも,実際には新しい話題も少なからず加えましたので,ある程度独立した内容となっていたかと思います.とりわけ英語と日本語の語彙史の比較などは,シリーズ中では簡単に触れることはあっても詳しくは取り上げてきませんでしたので,今回の機会を借りて注目することができました.
 今回の講座で用いたスライドをこちらに公開します.以下はスライドの各ページへのリンクです.

   1. 英語の歴史と語源・13「英語語彙の歴史 ? ダイジェスト英語の歴史と語源」
   2. 「英語語彙の歴史 ? ダイジェスト英語の歴史と語源」
   3. 目次
   4. 1. はじめに ? 英語語彙史の概要
   5. 過去12回の「英語の歴史と語源」シリーズ
   6. 2. 英語語彙の規模と種類の豊富さ
   7. 語源で世界一周
   8. 3. 日英語彙史比較
   9. 4. 印欧語族
   10. 5. 英語語彙史の詳細
   11. 6. 現代の英語語彙にみられる歴史の遺産
   12. 7. 現代英語の新語形成
   13. 8. 英語の人名の歴史
   14. 9. 英語語彙史から考える語彙拡充の功罪
   15. 「インク壺語」の大量借用
   16. 大量借用への反応
   17. インク壺語,チンプン漢語,カタカナ語の対照言語史
   18. 10. おわりに
   19. 参考文献

 長きにわたってシリーズにご参加いただいた方々には感謝いたします.ありがとうございました.
 今後は新シリーズとして4回にわたり「英語の歴史と世界英語 --- 世界英語入門」を開講する予定です.初回は少し先の6月11日(土)となりますが,案内はすでにこちらに出ていますので関心のある方はご参照ください.今後ともよろしくお願いいたします.

Referrer (Inside): [2022-12-01-1]

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2022-03-23 Wed

#4713. 言語教育エキスポ2020のシンポで「大母音推移」についてお話ししました [academic_conference][notice][slide][elt][gvs][heldio]

 去る3月6日(日) 14:40--16:10 に,Zoom 開催の言語教育エキスポ2022のシンポジウム「英語史を英語教育に生かす」にてお話しさせていただきました.関係の先生方にはシンポジウムの準備から当日までたいへんお世話になりました.参加された皆様にも,たいへん貴重なご意見やご質問をを賜わりました.ありがとうございます.
 私がお話しした題目は「「大母音推移」の英語教育上の役割を再検討する(近年の研究動向を踏まえて)」です.私自身が何か大母音推移 (gvs) についてオリジナルの新しい研究を試みたわけではまったくなく,あくまで学史を振り返っただけでした.予稿・概要はこちらからどうぞ.
 何かの役に立つかもしれませんので,発表で用いたスライド資料を公開します.100年以上にわたって英語史研究者を魅了してきた「大母音推移」の行く末に思いをはせていただければと.以下はスライドの各ページへのリンクです.

   1. 「大母音推移」の英語教育上の役割を再検討する(近年の研究動向を踏まえて)
   2. 目次
   3. 1. はじめに
   4. GVS を母音四辺形で示すと
   5. 2. GVS の研究史概観
   6. 3. GVS の 5W1H
   7. 具体的な単語例で
   8. 4. GVS の「例外」
   9. 4つの問題点
   10. /ɛː/ > /eː/ > /iː/ の2段階の上げ
   11. GVS 後に別途生じた音変化の結果
   12. 近代以降のフランス借用語において
   13. GVS は無強勢母音や短母音とは無縁
   14. 派生語ペアにみる母音の長短
   15. 派生語ペアにみる母音の長短の例外
   16. 5. GVS の解体
   17. GVS の貫徹度は方言によって異なる
   18. 各々の母音変化は部分的には関連し合っているものの,独立した音変化である
   19. GVS 進行表
   20. 後期古英語期から後期近代英語期までの長期にわたる様々な母音変化の一部
   21. 6. おわりに
   22. 参考文献
   23. 素朴な疑問 (1) 「nature と mature は1文字違いですが,なんで発音がこんなに異なるのですか?」
   24. 素朴な疑問 (2) 「なぜ friend はこの綴字でこの発音なのですか?」

 ちなみに,先日の Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 でも(散歩しながら)大母音推移についてしゃべったばかりなので紹介しておきたいと思います.大母音推移の威力と魅力を味わってみてください.

 ・ 「大母音推移(前編)」(2022年3月8日放送)
 ・ 「大母音推移(後編)」(2022年3月9日放送)

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2022-03-15 Tue

#4705. 『中高生の基礎英語 in English』の連載第13回「なぜ one, two はこの綴字でこの発音なの?」 [notice][sobokunagimon][rensai][numeral][spelling][pronunciation][spelling_pronunciation_gap][hellog-radio]

 この新年度も,1年間続いてきたNHKラジオ講座「中高生の基礎英語 in English」での連載「英語のソボクな疑問」が継続されることになりました.読者の方々に毎月ご愛読いただいたおかげと感謝しております.ありがとうございました.ソボクな疑問を歴史的な観点からなるべくわかりやすく解説するというのが連載の趣旨です.引き続きご愛読のほど,よろしくお願いいたします.
 昨日発売された4月号テキストに,連載の第13回が掲載されました.新年度に向けての一発目は「なぜ one, two はこの綴字でこの発音なの?」という綴字と発音の乖離に関する話題です.皆さん,すでに見慣れ,読み慣れている単語ですので不思議など感じないかと思いますが,普通であれば one で「ワン」,two で「トゥー」などとはひっくり返っても読めないはずです.なぜ素直に「オネ」や「トゥウォー」などとならないのでしょうか.そこには,あっと驚く歴史的な理由があったのです.

『中高生の基礎英語 in English』2022年4月号



 one, two に限らず,英語には発音と綴字がかみ合っていない単語がごまんとあります.実のところ基本的な単語であればあるほどチグハグなケースが多いので,初学者にとっては特にキツいのです.規則から入るのではなく,いきなり不規則から入るに等しいわけですから.
 連載記事ではできる限り丁寧な説明を心がけました.同じ問題について本ブログや音声メディアでも取り上げたことがありますので,そちらも合わせて参照し,理解を深めていただければと思います.関連する記事セットよりどうぞ.音声メディアについては,以下より直接お聴きください.


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2022-03-13 Sun

#4703. 音声コンテンツ一覧 (heldio & hellog-radio) を整理しました [link][sobokunagimon][notice][hel_education][heldio][hellog-radio][heldio][youtube]

 この1年9ヶ月ほどの間,本ブログの趣旨である「英語史に関する話題を広く長く提供し続ける」を音声メディアに載せる試みを続けてきました.
 まず,2020年6月23日から2021年2月7日までは,不定期ではありましたが「hellog ラジオ版 (hellog-radio)」と題して,1つ10分程度の音声コンテンツを計62本,本サイトのなかで独自にアップロードしてきました.ちなみに初回は「#4075. なぜ大文字と小文字があるのですか? --- hellog ラジオ版」 ([2020-06-23-1]) という話題でした(その他,hellog-radio の記事も参照).
 その後,2021年6月2日より,音声コンテンツ配信用のプラットフォームとして Voicy に活動の場を移し,「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」と題するチャンネルにてコンテンツ配信を続けてきました.以後,本日に至るまで毎日10分程度の英語史の話題を配信してきました(計286本).
 一貫して英語に関する素朴な疑問を中心とした内容にこだわってきましたが,上記のように途中からプラットフォームを変更したこともあり,音声コンテンツの在処が2カ所に分かれてしまっていました.これでは概観や検索に不便なので,このたび両プラットフォームからのコンテンツを一覧できるページを作りました.ブログ最上部のメニューにもありますが「音声コンテンツ一覧 (heldio & hellog-radio)」をクリックしてみてください.最新のものから順にコンテンツが整理されています.
 この一覧ページは今後もなるべく頻繁に更新していきたいと思っていますが,再生回数などは常に変化しており,毎日更新というわけにもいきませんので,最新コンテンツについては「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」でご確認ください.
 さて,年明けの1月2日に「#4633. 2021年によく聴かれた「英語の語源が身につくラジオ」の放送」 ([2022-01-02-1]) で再生回数のランキングを覗いてみましたが,それから3ヶ月ほど経っていますし,今回一覧を整理するに当たって新しいランキングが得られましたので,よく聴かれている上位50コンテンツを挙げたいと思います.時間のあるときにでも気軽にお聴きください.
 ちなみにトップは昨年9月17日の同僚の井上逸兵さんとの対談でした.実はこの収録のときに,音声コンテンツの対談もよいですが,いずれ YouTube 動画も一緒にどうでしょうかね,などというやりとりがあり,先日2月26日に YouTube で「井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル」を開設してしまったという次第です.

  1. 「『英語の思考法』(ちくま新書)の著者,井上逸兵先生との対談」(1,004回再生,第108回,2021/09/17 放送)
  2. 「なぜ A pen なのに AN apple なの?」(993回再生,第1回,2021/06/02 放送)
  3. 「flower (花)と flour (小麦粉)は同語源!」(820回再生,第2回,2021/06/03 放送)
  4. 「なぜ否定語が文頭に来ると VS 語順になるの?」(719回再生,第88回,2021/08/28 放送)
  5. 「「塵も積もれば山となる」に対応する英語の諺」(629回再生,第3回,2021/06/04 放送)
  6. 「なぜ used to do が「〜したものだった」なの?」(502回再生,第169回,2021/11/16 放送)
  7. 「対談 井上逸兵先生と「英語新書ブーム」を語る」(495回再生,第144回,2021/10/22 放送)
  8. 「なぜ月曜日 Monday はムーンデイではなくマンデイなの?」(480回再生,第6回,2021/06/07 放送)
  9. 「harassment のアクセントはどこに置けばいいの?」(470回再生,第4回,2021/06/05 放送)
  10. 「なぜ one と書いてオネではなくてワンなの?」(427回再生,第7回,2021/06/08 放送)
  11. 「対談 英語史の入門書」(418回再生,第140回,2021/10/18 放送)
  12. 「meat のかつての意味は「食物」一般だった!」(386回再生,第5回,2021/06/06 放送)
  13. 「one, only, any は同語源って知ってました?」(386回再生,第8回,2021/06/09 放送)
  14. 「forget, forgive の for- とは何?」(384回再生,第87回,2021/08/27 放送)
  15. 「対談 英語史 X 国際英語」(368回再生,第141回,2021/10/19 放送)
  16. 「first の -st は最上級だった!」(365回再生,第9回,2021/06/10 放送)
  17. 「現在完了は過去を表わす表現と共起したらNG?」(350回再生,第83回,2021/08/23 放送)
  18. 「Japanese の -ese って何?」(346回再生,第165回,2021/11/12 放送)
  19. 「this,that,theなどのthは何を意味するの?」(343回再生,第233回,2022/01/19 放送)
  20. 「立命館大学,岡本広毅先生との対談:国際英語とは何か?」(324回再生,第173回,2021/11/20 放送)
  21. 「英語語彙の1/3はフランス語!」(322回再生,第26回,2021/06/27 放送)
  22. 「前置詞ならぬ後置詞の存在」(318回再生,第133回,2021/10/11 放送)
  23. 「時・条件の副詞節では未来でも現在形を用いる?」(316回再生,第33回,2021/07/04 放送)
  24. 「read - read - read のナゾ」(315回再生,第199回,2021/12/16 放送)
  25. 「third は three + th の変形なので準規則的」(310回再生,第10回,2021/06/11 放送)
  26. 「なぜアメリカ英語では R の発音があ〜るの?」(309回再生,第14回,2021/06/15 放送)
  27. 「なぜ名詞は REcord なのに動詞は reCORD なの?」(302回再生,第15回,2021/06/16 放送)
  28. 「スーパーマーケットとハイパーマーケット」(302回再生,第43回,2021/07/14 放送)
  29. 「It's kind of you to come. の of」(302回再生,第91回,2021/08/31 放送)
  30. 「sheep と deer の単複同形のナゾ」(301回再生,第12回,2021/06/13 放送)
  31. 「対談 「毎日古英語」のまさにゃんと,古英語ってどんな言語?」(300回再生,第149回,2021/10/27 放送)
  32. 「shall とwill の使い分け規則はいつからあるの?」(300回再生,第218回,2022/01/04 放送)
  33. 「英語とギリシア語の関係って?」(299回再生,第137回,2021/10/15 放送)
  34. 「i, j の上の点は何?」(297回再生,第128回,2021/10/07 放送)
  35. 「-ly が付かない単純形副詞の用法と歴史」(292回再生,第127回,2021/10/05 放送)
  36. 「地球46億年の歴史における世界語としての英語」(292回再生,第134回,2021/10/12 放送)
  37. 「そもそも English という単語はナゾだらけ!」(290回再生,第16回,2021/06/17 放送)
  38. 「ウクライナ(語)について」(289回再生,第271回,2022/02/26 放送)
  39. 「a lot of の lot とは?」(287回再生,第100回,2021/09/09 放送)
  40. 「-ment, -ance など近代英語の名詞語尾の乱立」(286回再生,第170回,2021/11/17 放送)
  41. 「なぜ文頭や固有名詞は大文字で始めるの?」(285回再生,第50回,2021/07/21 放送)
  42. 「古英語期ってどんな時代?」(285回再生,第148回,2021/10/26 放送)
  43. 「なぜ will must のように助動詞を並べてはダメなの?」(284回再生,第152回,2021/10/30 放送)
  44. 「基本英単語100語の起源はほぼアングロサクソン」(282回再生,第106回,2021/09/15 放送)
  45. 「アメリカ英語の歴史と時代区分」(282回再生,第164回,2021/11/11 放送)
  46. 「星の star と星座の constellation」(281回再生,第168回,2021/11/15 放送)
  47. 「「対面授業」はレトロニムでした」(280回再生,第51回,2021/07/22 放送)
  48. 「なぜか second 「2番目の」は借用語!」(279回再生,第11回,2021/06/12 放送)
  49. 「重要な文法的単語には強音と弱音の2つの発音がある」(279回再生,第162回,2021/11/09 放送)
  50. 「接頭辞 dis- は否定なの,強調なの?」(278回再生,第225回,2022/01/11 放送)

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2022-03-12 Sat

#4702. 講座「英語の歴史と語源」のダイジェスト「英語語彙の歴史」のご案内 [asacul][notice][history][link]

 2年半ほど前に,朝日カルチャーセンター新宿教室にて「英語の歴史と語源」と題するシリーズ講座を開始しました.全12回の講座は,おかげさまをもちまして昨年10月23日(土)をもって終了いたしました.
 さて,このたび上記シリーズのダイジェスト版となる単発講座「英語語彙の歴史」を開講することになりました.来週3月19日(土)15:30--18:45に開講予定です.新宿教室での対面のほか,オンラインも組み合わせた形式で開講しますので,空間に制限されずに参加いただけます.ご関心のある方はこちらよりご予約ください.ダイジェスト版とはいえ独立した1つの講座です.趣旨は以下の通りとなります.

英語の語彙は世界一の規模を誇りますが,語源の観点からみても種類が実に豊富です.英語の語彙が規模・種類において豊かであることは,英語がたどってきた歴史,とりわけ多くの言語と交流してきた歴史と密接に関係しています.本講座では,日本語の語彙史とも比較対照させながら,英語の語彙史を通覧します.2019年から2021年にかけて全12回にわたって開講してきたシリーズ「英語の歴史と語源」の総括としても是非どうぞ.


 なお,過去12回のシリーズの各回については本ブログでも取り上げてきました.以下をご参照ください.

 ・ 「#3731. 講座「英語の歴史と語源」の第1回「インドヨーロッパ祖語の故郷」を終えました」 ([2019-07-15-1])
 ・ 「#3757. 講座「英語の歴史と語源」の第2回「ケルトの島」を終えました」 ([2019-08-10-1])
 ・ 「#3792. 講座「英語の歴史と語源」の第3回「ローマ帝国の植民地」を終えました」 ([2019-09-14-1])
 ・ 「#3832. 講座「英語の歴史と語源」の第4回「ゲルマン民族の大移動」を終えました」 ([2019-10-24-1])
 ・ 「#3845. 講座「英語の歴史と語源」の第5回「キリスト教の伝来」を終えました」 ([2019-11-06-1])
 ・ 「#3988. 講座「英語の歴史と語源」の第6回「ヴァイキングの侵攻」を終えました」 ([2020-03-28-1])
 ・ 「#4180. 講座「英語の歴史と語源」の第7回「ノルマン征服とノルマン王朝」を終えました」 ([2020-10-06-1])
 ・ 「#4266. 講座「英語の歴史と語源」の第8回「ジョン失地王とマグナカルタ」を終えました」 ([2020-12-31-1])
 ・ 「#4347. 講座「英語の歴史と語源」の第9回「百年戦争と黒死病」を終えました」 ([2021-03-22-1])
 ・ 「#4423. 講座「英語の歴史と語源」の第10回「大航海時代と活版印刷術」を終えました」 ([2021-06-06-1])
 ・ 「#4485. 講座「英語の歴史と語源」の第11回「ルネサンスと宗教改革」を終えました」 ([2021-08-07-1])
 ・ 「#4568. 講座「英語の歴史と語源」の第12回「市民革命と新世界」を終えました --- これにてシリーズ終了」 ([2021-10-29-1])

 どうぞよろしくお願いいたします.

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2022-03-03 Thu

#4693. YouTube 第2弾,複数形→3単現→英方言→米方言→Ebonics [youtube][notice][plural][3sp][aave][sociolinguistics][dialect][ame_bre][link][hellog_entry_set]

 2月27日に開設した「井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル」の第2弾が公開されました.「標準英語」がイギリスの○○方言だったら,日本人,楽だったのにー!!・英語学への入り口(堀田編)です.



 堀田が英語学・英語史に関心を持ったきっかけが「英語の複数形とは何ぞや?」であったことから始まり,同じ -s つながりで動詞の3単現の話しに移り,3単現でも -s のつかないイギリス方言があるぞという話題に及びました.さらに,今度はアメリカ方言にまで飛び火し,最後には黒人英語の話題,とりわけ Ebonics 論争に到達しました.10分間の英語学のお散歩を楽しんでいただければ.
 今回の話題と関連する本ブログからの記事を以下に紹介しておきます.一括して読みたい方はこちらからどうぞ.

 ・ 「#946. 名詞複数形の歴史の概要」 ([2011-11-29-1])
 ・ 「#2112. なぜ3単現の -s がつくのか?」 ([2015-02-07-1])
 ・ 「#2310. 3単現のゼロ」 ([2015-08-24-1])
 ・ 「#2566. 「3単現の -s の問題とは何か」」 ([2016-05-06-1])
 ・ 「#4255. なぜ名詞の複数形も動詞の3単現も同じ s なのですか?」 ([2020-12-20-1])
 ・ 「#591. アメリカ英語が一様である理由」 ([2010-12-09-1])
 ・ 「#3653. Ebonics 論争」 ([2019-04-28-1])
 ・ 「#2672. イギリス英語は発音に,アメリカ英語は文法に社会言語学的な価値を置く?」 ([2016-08-20-1])

Referrer (Inside): [2022-08-09-1]

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2022-02-27 Sun

#4689. YouTube で「井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル」を開設しました [youtube][notice][linguistics][philology][inoueippei]

 昨日,標記の通り井上逸兵先生と共同で YouTube にて「井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル」を開設しました.
 初回動画「英語学」ってなに?--むずかしい「英語」を「学」ぶわけではありません!!のなかでも触れていますが「英語学・言語学って何なの?」という辺りから始めて,それぞれの専門分野(井上氏は社会言語学・認知言語学・語用論,堀田は英語史)の観点から,英語や言語一般に関する様々な話題を,定期的にお届けしていきます.初回は自己紹介的な雰囲気ですが,今後はどんどん濃くなっていくと思います.ぜひ視聴してみてください.チャンネル登録もよろしくどうぞ.



 共演者である井上逸兵氏を紹介したいと思います.慶應義塾大学文学部英米文学専攻の教授で,社会言語学,認知言語学,語用論などの分野を専門とされています(←同僚としても日々お世話になっています).NPO法人地球ことば村・世界言語博物館の理事長でもあります.2018--19年度には,NHK教育テレビ「おもてなしの基礎英語」の講師を務められました.著書も多数ありますが,とりわけ昨年話題となったのが『英語の思考法 ー 話すための文法・文化レッスン』(筑摩書房〈ちくま新書〉,2021年)です.詳しい業績その他の詳細は,井上逸兵のページをご覧ください.人気の Twitter はこちらです.
 井上氏には,すでに私の Voicy の「英語の語源が身につくラジオ」でも,2度ほど対談・出演していただいています.普段の私一人のしゃべりによる放送に比べて,ずっと多く聴かれているようです,さすがですね.

 ・ 「『英語の思考法』(ちくま新書)の著者、井上逸兵先生との対談」(2021年9月17日放送)
 ・ 「対談 井上逸兵先生と「英語新書ブーム」を語る」(2021年10月22日放送)

 今回開設した YouTube チャンネルの趣旨は,2人の英語学研究者による肩のこらない緩いおしゃべり,といったところです.高校生から大学生にかけての視聴者を念頭に「英語学・言語学って何?」というところから始めますが,広く英語や言語一般に関心のある方々にも視聴してもらえるような内容を織り込んでいきたいと思っています.
 同じお題でおしゃべりしても,異なる分野を専門とする2人が話せば,これだけ違う意見が出るのだなというところが見所かと思います.作り手もそれを楽しんでいるところがあります.
 今後は本ブログ,Voicy の「英語の語源が身につくラジオ」と合わせて,「井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル」もよろしくお願いいたします.

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2022-02-26 Sat

#4688. Voicy と Mond などの近況報告 [hellog_entry_set][ukrainian][russian][slavic][mond][phonetics][acoustics][stress][intonation][prosody][sobokunagimon][notice]

 緊張状態だったウクライナ情勢が一線を越えていまい,たいへん憂えています.今朝アップした Voicy の「英語の語源が身につくラジオ」 では,平和を祈りつつ,そして今回の情勢の歴史的背景の理解に資するべく,謹んで「ウクライナ(語)について」という話題をお届けしています.どうぞお聴きください.関連する hellog 記事セットも合わせてどうぞ.



 話は変わりますが,「#4672. 知識共有サービス「Mond」で英語に関する素朴な疑問に回答しています」 ([2022-02-10-1]) で触れた通り,この3週間ほど「Mond」に寄せられてくる英語史,英語学,言語学の質問に回答しています.手に負えないほどの難問が多くすでにアップアップなのですが,これまで以下の10点に回答してきました.「回答」とはおこがましい限りで,質問をトリガーとして私が考えたことを書いてみた,という点で本ブログの活動の延長線なのですが,おもしろがってもらえればと思います.新着順に列挙します.

 ・ 各言語の発声法と声の高さには関係があるのでしょうか
 ・ 英語は他言語との言語接触により屈折や曲用などが無くなっていったとのことですが,こと音声についてはそのような傾向が見られないのはどうしてでしょうか?
 ・ 言語によって音素の数が大きく異なるのはなぜでしょうか?
 ・ 今現在たくさんのことわざや故事成語がありますが,今はまだ生まれていないことわざや故事成語が今後数百年で生まれる可能性はありますか?
 ・ 同じ発音なのにまったく意味の違う言葉が存在するのはなぜでしょうか?
 ・ 「日本語ならSOV型,英語ならSVO型,アラビア語ならVSO型,など言語によって語順が異なりますが,これはどのような原因から生じる違いなのでしょうか?」
 ・ 「アメリカ英語とイギリス英語,オーストラリア英語の関係は,日本で言う方言とは異なるものなのでしょうか?」
 ・ 「音韻論と音声学の違いがよく分からないのですが,具体例を用いて教えてください.」
 ・ 「ドイツ語やフランス語は「女性名詞」と「男性名詞」という分類がありますが,どのような理屈で性が決まっているのでしょうか?」
 ・ 「言語が文化を作るのでしょうか?それとも文化が言語を作るのでしょうか?」

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2022-02-15 Tue

#4677. 『中高生の基礎英語 in English』の連載第12回「単数の they って何?」 [notice][sobokunagimon][rensai][singular_they][number][agreement][personal_pronoun][gender]

 NHKラジオ講座「中高生の基礎英語 in English」の3月号のテキストが発売されました.今回で連載「英語のソボクな疑問」も第12回となります.この1年間で読者の皆さんからも反響をいただきました.ありがとうございます.年度の締めとして,少々変わり種の話題を用意しました.「単数の they って何?」です.
 「みんな,自分が正しいと思っている」という意味で Everyone thinks they are right. という英文は可能ですが,何か違和感を感じませんか? そう,everyone は意味こそ「みんな」でも,文法的には単数扱いと習いましたね.とすれば,Everyone thinks he is right. とすればよいでしょうか.しかし,「みんな」は男性だけではないはずですので,he の使用にも違和感があります.であれば,Everyone thinks he or she is right. ほどが妥当でしょうか.ただ,まどろっこしくて舌をかみそうですね.結局,単複の問題は残りますが,ぐるっと一周して Everyone thinks they are right. 辺りに戻るのがよいのでは,という方向で落ち着きつつあります.「単数の they」 (singular_they) と呼ばれる用法です.

『中高生の基礎英語 in English』2022年3月号



 連載記事では,この「単数の they」について英語史の観点からできるかぎり分かりやすく解説しました.単なる文法の問題にとどまらず,社会的なテーマであり歴史的なトピックでもあることが理解ます.言葉の話題は,思いのほか広くて深いのですね.
 「単数の they」を深掘りしたいという方は,singular "they" に関する一連の記事セットをご参照ください.

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2022-02-10 Thu

#4672. 知識共有サービス「Mond」で英語に関する素朴な疑問に回答しています [notice][sobokunagimon][mond]

 株式会社ハウテレビジョンが運営している知識共有サービス「Mond」というサービスがあり,そちらに寄せられてくる匿名の質問について私が英語史研究者の立場から回答するということを,ここ数日始めています.有名な類似サービスとして「Yahoo!知恵袋」「Quora」がありますが,Mond はよりアカデミックに特化しているということのようです.
 そこへ言語に関する興味深い「素朴な疑問」も多く投稿されていることを確認し,本ブログや Voicy の「英語の語源が身につくラジオ」を通じて私が日頃目指しているものと同じ方向性をもつサービスだと理解しましたので,本質的な問い5件に回答してみました.回答順に並べると以下の通りです.

 ・ 「言語が文化を作るのでしょうか?それとも文化が言語を作るのでしょうか?」
 ・ 「ドイツ語やフランス語は「女性名詞」と「男性名詞」という分類がありますが,どのような理屈で性が決まっているのでしょうか?」
 ・ 「音韻論と音声学の違いがよく分からないのですが,具体例を用いて教えてください.」
 ・ 「アメリカ英語とイギリス英語,オーストラリア英語の関係は,日本で言う方言とは異なるものなのでしょうか?」
 ・ 「日本語ならSOV型,英語ならSVO型,アラビア語ならVSO型,など言語によって語順が異なりますが,これはどのような原因から生じる違いなのでしょうか?」

 すでに本ブログで直接・間接に解説している話題も多いのですが,上記のように直球の疑問として問われると回答の仕方も異なってくるということで,いずれの回答も新たに書き下ろしています.hellog 記事へのリンクも張っていますので,そこから行き来していただければと思います.
 いずれも私的な回答であり,他の専門家の方々の立場からは一般的な回答として受け入れられるものかどうかはまったく自信がありませんし,質問者が期待する回答になっているかも分かりません.それでも,この数日間だけでも,良質な「素朴な疑問」が寄せられてくる場だなという印象は受けています.

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2022-01-15 Sat

#4646. 『中高生の基礎英語 in English』の連載第11回「なぜ eleven, twelve というの?」 [notice][sobokunagimon][rensai][numeral][metathesis]

 NHKラジオ講座「中高生の基礎英語 in English」の2月号のテキストが発売されました.本年度連載中の「英語のソボクな疑問」の第11回の話題は「なぜ eleven, twelve というの?」です.13から19までは X-teen という語形成で「X + 10」という構成原理がわかりやすいのですが,11と12については期待される *oneteen, *twoteen とはなりません.これはなぜなのでしょうか.

『中高生の基礎英語 in English』2022年2月号



 本ブログでは「#3279. 年度初めの「素朴な疑問」を3点」 ([2018-04-19-1]) にて,この問題に簡単に触れました.わからないことも多々あるのですが,そこでの説明を膨らませたのが今回の連載記事です.記事では,その他 thirteenfifteen についての謎にも迫っています.なぜ素直に *threeteen や *fiveteen とならないのか,という素朴な疑問です.ぜひテキストを手に取っていただければと思います.
 数詞というのは非常に身近な語彙ですが,eleven, twelve の問題に関わらず謎が多い語群でもあります.むしろ日常的で頻度が高すぎるからこそ,イレギュラーなことが多いのだろうと思われます.数詞の不思議については,本ブログでも numeral の各記事で取り上げてきましたので,そちらもご覧ください.

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2022-01-02 Sun

#4633. 2021年によく聴かれた「英語の語源が身につくラジオ」の放送 [link][sobokunagimon][notice][hel_education]

 昨年6月2日に音声配信プラットフォーム Voicy にて「英語の語源が身につくラジオ」と題するチャンネルをオープンしました.以後,毎日更新しています(cf. 「#4421. 「英語の語源が身につくラジオ」をオープンしました」 ([2021-06-04-1])).前身の「hellog ラジオ版」も合わせてどうぞ.



 7ヶ月ほど続けてきましたが,最もよく聴かれている放送20件を以下に示します.たまに対談ものも織り交ぜています.本ブログの追補版として始めたのですが,収録となると毎日そこそこ気は張りますね.
 ちなみに,本日の放送は,この本日のブログ記事と連動させた2021年の放送の振り返りです.以下,正月の余暇にお聴きください.

 1. 「『英語の思考法』(ちくま新書)の著者、井上逸兵先生との対談」,9月17日放送,917回再生
 2. 「なぜ A pen なのに AN apple なの?」,6月2日放送,860回再生
 3. 「flower (花)と flour (小麦粉)は同語源!」,6月3日放送,655回再生
 4. 「なぜ否定語が文頭に来ると VS 語順になるの?」,8月28日放送,621回再生
 5. 「塵も積もれば山となる」に対応する英語の諺」,6月4日放送,548回再生
 6. 「対談 井上逸兵先生と「英語新書ブーム」を語る」,10月22日放送,430回再生
 7. 「なぜ月曜日 Monday はムーンデイではなくマンデイなの?」,6月7日放送,421回再生
 8. 「harassment のアクセントはどこに置けばいいの?」,6月5日放送,407回再生
 9. 「なぜ used to do が「?したものだった」なの?」,11月16日放送,397回再生
 10. 「なぜ one と書いてオネではなくてワンなの?」,6月8日放送,369回再生
 11. 「対談 英語史の入門書」,10月18日放送,353回再生
 12. 「forget, forgive の for- とは何?」,8月27日放送,353回再生
 13. 「one, only, any は同語源って知ってました?」,6月9日放送,334回再生
 14. 「対談 英語史×国際英語」,10月19日放送,333回再生
 15. 「meat のかつての意味は「食物」一般だった!」,6月6日放送,332回再生
 16. 「現在完了は過去を表わす表現と共起したらNG?」,8月23日放送,316回再生
 17. 「first の -st は最上級だった!」,6月10日放送,314回再生
 18. 「Japanese の -ese って何?」,11月12日放送,285回再生
 19. 「前置詞ならぬ後置詞の存在」,10月11日放送,284回再生
 20. 「英語とギリシア語の関係って?」,10月15日放送,277回再生

Referrer (Inside): [2022-03-13-1]

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2022-01-01 Sat

#4632. 2021年によく読まれた記事 [link][sobokunagimon][notice][hel_education]

 謹賀新年.今年も英語史に関する話題を広く長く提供し続ける「hellog?英語史ブログ」を続けていきます.引き続きよろしくお願いいたします.
 2021年に本ブログのどの記事が最もよく読まれたか,調べてみました.12月30日付のアクセス・ランキング (access ranking) のトップ500記事をご覧ください(昨年版と一昨年版については,それぞれ「#4267. 2020年によく読まれた記事」 ([2021-01-01-1]) と「#3901. 2019年によく読まれた記事」 ([2020-01-01-1]) をどうぞ).
 「素朴な疑問」系の記事 (sobokunagimon) がよく読まれているようなので,その系列で上位に入っている50件ほどを以下に挙げておきます(各行末の数字は年間アクセス数).お正月の読み物(ラジオの場合は聴き物)としてどうぞ.

 ・ 「#4188. なぜ sheep の複数形は sheep なのですか? --- hellog ラジオ版」 ([2020-10-14-1]) (8159)
 ・ 「#4044. なぜ活字体とブロック体の小文字 <a> の字形は違うのですか?」 ([2020-05-23-1]) (7541)
 ・ 「#3717. 音声学と音韻論はどう違うのですか?」 ([2019-07-01-1]) (5679)
 ・ 「#43. なぜ go の過去形が went になるか」 ([2009-06-10-1]) (5164)
 ・ 「#1299. 英語で「みかん」のことを satsuma というのはなぜか?」 ([2012-11-16-1]) (4807)
 ・ 「#4017. なぜ前置詞の後では人称代名詞は目的格を取るのですか?」 ([2020-04-26-1]) (3126)
 ・ 「#1258. なぜ「他動詞」が "transitive verb" なのか」 ([2012-10-06-1]) (2937)
 ・ 「#3611. なぜ He is to blame.He is to be blamed. とならないのか?」 ([2019-03-17-1]) (2756)
 ・ 「#4042. anti- は「アンティ」か「アンタイ」か --- 英語史掲示板での質問」 ([2020-05-21-1]) (2696)
 ・ 「#2784. なぜアメリカでは英語が唯一の主たる言語となったのか?」 ([2016-12-10-1]) (2511)
 ・ 「#3747. ケルト人とは何者か」 ([2019-07-31-1) (2304)
 ・ 「#3677. 英語に関する「素朴な疑問」を集めてみました」 ([2019-05-22-1]) (2226)
 ・ 「#4272. 世界に言語はいくつあるのですか? --- hellog ラジオ版」 ([2021-01-06-1]) (2120)
 ・ 「#2924. 「カステラ」の語源」 ([2017-04-29-1]) (1882)
 ・ 「#4069. なぜ live の発音は動詞では「リヴ」,形容詞だと「ライヴ」なのですか?」 ([2020-06-17-1]) (1845)
 ・ 「#2502. なぜ不定詞には to 不定詞 と原形不定詞の2種類があるのか?」 ([2016-03-03-1]) (1801)
 ・ 「#4060. なぜ「精神」を意味する spirit が「蒸留酒」をも意味するのか?」 ([2020-06-08-1]) (1695)
 ・ 「#4196. なぜ英語でいびきは zzz なのですか?」 ([2020-10-22-1]) (1598)
 ・ 「#2618. 文字をもたない言語の数は? (2)」 ([2016-06-27-1]) (1591)
 ・ 「#2885. なぜ「前置詞+関係代名詞 that」がダメなのか (1)」 ([2017-03-21-1]) (1563)
 ・ 「#1205. 英語の復権期にフランス借用語が爆発したのはなぜか」 ([2012-08-14-1]) (1539)
 ・ 「#4233. なぜ quite a few が「かなりの,相当数の」の意味になるのか?」 ([2020-11-28-1]) (1529)
 ・ 「#4199. なぜ last には「最後の」と「継続する」の意味があるのですか? --- hellog ラジオ版」 ([2020-10-25-1]) (1526)
 ・ 「#3648. なんで *He cans swim. のように助動詞には3単現の -s がつかないのですか?」 ([2019-04-23-1]) (1475)
 ・ 「#3017. industry の2つの語義,「産業」と「勤勉」 (1)」 ([2017-07-31-1]) (1447)
 ・ 「#3298. なぜ wolf の複数形が wolves なのか? (1)」 ([2018-05-08-1]) (1446)
 ・ 「#4304. なぜ foot の複数形は feet なのですか?」 ([2021-02-07-1]) (1404)
 ・ 「#11. 「虹」の比較語源学」 ([2009-05-10-1]) (1398)
 ・ 「#3941. なぜ hour, honour, honest, heir では h が発音されないのですか?」 ([2020-02-10-1]) (1395)
 ・ 「#2601. なぜ If I WERE a bird なのか?」 ([2016-06-10-1]) (1360)
 ・ 「#2105. 英語アルファベットの配列」 ([2015-01-31-1]) (1358)
 ・ 「#3852. なぜ「新橋」(しんばし)のローマ字表記 Shimbashi には n ではなく m が用いられるのですか? (1)」 ([2019-11-13-1]) (1350)
 ・ 「#3831. なぜ英語には冠詞があるのですか?」 ([2019-10-23-1]) (1337)
 ・ 「#103. グリムの法則とは何か」 ([2009-08-08-1]) (1280)
 ・ 「#3588. -o で終わる名詞の複数形語尾 --- pianospotatoes か?」 ([2019-02-22-1]) (1270)
 ・ 「#4195. なぜ船や国名は女性代名詞 she で受けられることがあるのですか? --- hellog ラジオ版」 ([2020-10-21-1]) (1262)
 ・ 「#417. 文法化とは?」 ([2010-06-18-1]) (1249)
 ・ 「#4389. 英語に関する素朴な疑問を2685件集めました」 ([2021-05-03-1]) (1224)
 ・ 「#423. アルファベットの歴史」 ([2010-06-24-1]) (1211)
 ・ 「#4186. なぜ Are you a student? に対して *Yes, I'm. ではダメなのですか?」 ([2020-10-12-1]) (1156)
 ・ 「#4026. なぜ JapaneseChinese などは単複同形なのですか? (3)」 ([2020-05-05-1]) (1122)
 ・ 「#3113. アングロサクソン人は本当にイングランドを素早く征服したのか?」 ([2017-11-04-1]) (1062)
 ・ 「#2891. フランス語 bleu に対して英語 blue なのはなぜか」 ([2017-03-27-1]) (1053)
 ・ 「#3983. 言語学でいう法 (mood) とは何ですか? (1)」 ([2020-03-23-1]) (1012)
 ・ 「#47. 所有格か目的格か:myselfhimself」 ([2009-06-14-1]) (962)
 ・ 「#4219. なぜ DXdigital transformation の略記となるのか?」 ([2020-11-14-1]) (938)
 ・ 「#2200. なぜ *haves, *haved ではなく has, had なのか」 ([2015-05-06-1]) (936)
 ・ 「#580. island --- なぜこの綴字と発音か」 ([2010-11-28-1]) (925)
 ・ 「#2189. 時・条件の副詞節における will の不使用」 ([2015-04-25-1]) (920)
 ・ 「#146. child の複数形が children なわけ」 ([2009-09-20-1]) (890)

 新年は学び始めにふさわしい時期でもあります.英語史に関心をもった方,さらに関心をもちたい方は,「#4359. ぜひ英語史学習・教育のために hellog の活用を!(2021年度版)」 ([2021-04-03-1]) および「なぜ英語史を学ぶか」の記事セットをご覧ください.
 また,本ブログとは別に,昨年の6月2日に音声配信プラットフォーム Voicy にて「英語の語源が身につくラジオ」と題するチャンネルをオープンしました.耳で学ぶ英語史として毎日配信していますので,こちらも是非お聴きください(cf. 「#4421. 「英語の語源が身につくラジオ」をオープンしました」 ([2021-06-04-1])).

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2021-12-15 Wed

#4615. 『中高生の基礎英語 in English』の連載第10回「なぜ英語には省略語が多いの?」 [notice][sobokunagimon][rensai][abbreviation][shortening][blend][word_formation][morphology][japanese]

 NHKラジオ講座「中高生の基礎英語 in English」の1月号のテキストが発売となりました.連載中の「英語のソボクな疑問」の第10回は「なぜ英語には省略語が多いの?」です.piano, bus, cute, sport, Paralympics, AI, CEO, GDP, EU, USA などの英単語は,ほぼそのまま日本語にも入ってきている日常語といってよいですが,なんといずれも何らかの点で省略されている語なのです.それぞれオリジナルの長い形を復元できるでしょうか.かなり難しいのではないでしょうか.

『中高生の基礎英語 in English』2022年1月号



 英語にも日本語にもその他の言語にも省略語は存在します.すべてを口にするには長ったらしいけれども情報量が詰まっていて有用な表現というものは,たくさんあるものですね.そのような表現をぐっと約めて簡潔な1単語に省略できれば,便利に違いありません.言語には省略語が付きものです.
 省略の方法についていえば種類は限られています.連載記事で詳しく述べていますが,基本となるのは「切り落とし」「切り貼り」「イニシャル取り」の3種です.それぞれの例をたくさん挙げていますので,どうぞご覧ください.
 言語には省略語が付きものとは述べましたが,英語に関する限り,とりわけ20世紀以降におびただしい省略語が生み出されてきたという事情があります.過去にもまして現代は省略語の時代といってもよいほどです.なぜなのでしょうか.連載記事では,この謎解きも披露しています.

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2021-11-24 Wed

#4594. 英語教員養成コアカリのシンポで英語史についてお話ししました [academic_conference][notice][slide][elt]

 昨日11月23日(火)の 15:00?17:00 に,Zoom 開催の第2回英語教員養成コアカリキュラム・研究フォーラムのシンポジウム「コアカリのこれから?10年後を見据えて?」にてお話しさせていただきました.シンポジウムの準備から当日までお世話になりました東京学芸大学の馬場哲生先生,粕谷恭子先生,高山芳樹先生,およびシンポジウムでご一緒させていただきました卯城祐司先生(筑波大学),松下信之先生(大阪府教育庁)には感謝致します.たいへん実りある時間を過ごすことができました.
 「英語史科目の現状・課題・提案」と題する内容で,英語教育やコアカリにおける英語史の位置づけについて15分間ほど発表する機会をいただき,その後,発表者間や他の参加者からの質疑応答を経て,ディスカッションに進みました.普段私は英語史を専門科目と位置づけて研究・教育を行なっていますが,今回は英語教育・行政の観点から英語史を見てみるという貴重な機会に恵まれました.
 日々の本ブログや拙著などでも英語教育の視点は常に含めているつもりですが,念頭においているのは個々の読者であって,必ずしも組織的な英語教育・行政を意識していたわけではありません.その意味で今回のシンポジウムは新鮮で,学ぶことが多かったように思います.
 簡単なものではありますが,シンポジウムで用いたスライドをこちらに置いておきます.以下にスライドの各ページへのリンクも張っておきます.

   1. タイトルページ
   2. 英語史科目の現状・課題・提案
   3. 目次
   4. 1. はじめに:コアカリのなかの英語史
   5. 「英語学」の項目 (p. 8)
   6. 第3項「英語の歴史的変遷,国際共通語としての英語」
   7. 2. 英語史科目の現状
   8. 3. 英語史科目の課題と提案
   9. 4. 学界の潮流と英語史の強み (1)
   10. 学界の潮流と英語史の強み (2)
   11. 学界の潮流と英語史の強み (3)
   12. 学界の潮流と英語史の強み (4)
   13. 5. 英語教育への具体的応用
   14. 6. おわりに:教員の引き出しを増やす英語史
   15. 英語史のお勧め文献
   16. 拙著・拙論

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2021-11-21 Sun

#4591. 立命館大学での講演「世界の "English" から "Englishes" の世界へ」を終えました [slide][world_englishes][notice]

 昨日,立命館大学にて「世界の "English" から "Englishes" の世界へ」と題する講演を行ないました.準備から当日の運営までお世話になりました立命館大学の岡本広毅先生を始め,関係の先生方,学生の皆さんには感謝いたします.ありがとうございました.
 対面&オンラインによるハイブリッドの形態で行ないましたが,多くの方々にご参加いただくことになりました.講演後には,とりわけ対面で出席くださった立命館大学国際コミュニケーション学域の先生方や学生の皆さんと,2時間に及ぶ "World Englishes" を巡る議論に花が咲き,私にとってもたいへん楽しく啓発的な時間となりました.議論を通じて,多様性の「許容」という用語が何を意味するのか,また "mutual intelligibility" といってもそこには常にパワー(バランス)が関わるものではないか,などの的を射た数々の指摘をいただき,確かにと頷きました.私自身の不勉強を思い知らされましたが,たいへん考えさせられる時間でした.
 今回のような公開講演のスライド等の資料は,原則として公開する方針を採っていますので,こちらよりご覧ください.参加された方々におかれましては,ぜひ復習などのためにご利用ください.そうでない方々には,スライドだけでは必ずしも講演の全容は伝わらないかとは思いますが,ご参考までに.
 以下にスライドの各ページへのリンクも張っておきます.

   1. タイトル
   2. 世界の "English" から "Englishes" の世界へ
   3. 目次
   4. 1. はじめに --- 英語の世界性と多様性
   5. 英語の話者人口
   6. 3種類の英語
   7. 複数形の "Englishes"
   8. 2. 英語の世界的拡大 --- ドイツ北部から世界へ
   9. 関連年表
   10. "World Englishes"
   11. 3. 英語の歴史的多様性 --- 減少しないエントロピー
   12. 4. 英語に作用する相反する2つの力 --- 求心力と遠心力
   13. 5. おわりに --- 英語は常に多様だった
   14. World Englishes に関するお勧め文献(お勧め順に)
   15. 参考文献
   16. 補遺1:世界英語のモデル
   17. 補遺2:ピジン語とクレオール語

 「英語史」は古い英語を解読するだけの分野ではありません.もちろんそれは非常に重要な課題であり,そこに土台があることは間違いありませんが,現代の英語を把握するための新しい(というよりも最新の)視座を提供してくれる分野でもあります."World Englishes" を入り口として,ぜひ英語史という領域に関心をもってもらえればと思います.

Referrer (Inside): [2023-12-26-1] [2022-04-09-1]

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2021-11-15 Mon

#4585. 11月20日,立命館大学での講演「世界の "English" から "Englishes" の世界へ」のお知らせ [notice][world_englishes][variety][hel_education]

 今週末の11月20日(土) 13:00?14:30 に,立命館大学国際言語文化研究所の主催する「国際英語文化の多様性に関する学際研究」プロジェクトの一環として「世界の "English" から "Englishes" の世界へ」のタイトルでお話しさせていただきます(立命館大学の岡本広毅先生を始め関係の方々に感謝いたします).対面と Zoom によるハイブリッド形式の講演会となっています(当日は Zoom による一般参加も可).詳しくはこちらの案内をどうぞ.  *

11月20日,立命館大学での講演「世界の



 昨今 "Englishes" や "World Englishes" という表現がよく聞かれるようになってきました."Englishes" という新表現は,英語が複数変種として存在するという事実を表わしている以上に,人々の英語に対する認識が変わってきていることを示しているのではないかと私は考えています.本講演では,英語の歴史を通じて様々な英語変種が生まれてきた過程を概観し,現在英語に作用している求心力と遠心力について議論します.英語が歴史の最初から現在に至るまで(そして,おそらく未来にかけても)常に複数形で存在してきたことを,様々な具体例とともに示していく予定です.
 皆さんの英語観が,これまでの単数形の "English" から,複数形の "Englishes" へと変わっていく契機になるのではないかと期待しています.主たるオーディエンスとなる立命館大学国際コミュニケーション学域の皆さんとの議論も楽しみにしています.関心のある一般の方も,ぜひどうぞ.

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