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hel_education - hellog〜英語史ブログ

最終更新時間: 2019-05-21 04:32

2019-05-21 Tue

#3676. 英語コーパスの使い方 [corpus][hel_education][link][methodology]

 たいそうな題名の記事ですが,これまでにコーパス利用について書いてきたブログ記事その他へのリンク集にすぎません.
 まず英語学でコーパスを利用しようと思ったら,様々な参考図書があるものの,まずは研究社のウェブサイトより「リレー連載 実践で学ぶ コーパス活用術」の連載記事(全37本)に目を通すのがよいと思います.筆者の堀田も影は薄いですが寄稿しています (cf. 「#2186. 研究社Webマガジンの記事「コーパスで探る英語の英米差 ―― 基礎編 ――」」 ([2015-04-22-1]) と「#2216. 研究社Webマガジンの記事「コーパスで探る英語の英米差 ―― 実践編」 ([2015-05-22-1])).
 本ブログからは corpus の各記事をご覧いただきたいのですが,その中から特に重要な記事を選んでおきます.

 ・ 「#568. コーパスの定義と英語コーパス入門」 ([2010-11-16-1])

 ・ 「#307. コーパス利用の注意点」 ([2010-02-28-1])
 ・ 「#367. コーパス利用の注意点 (2)」 ([2010-04-29-1])
 ・ 「#2779. コーパスは英語史研究に使えるけれども」 ([2016-12-05-1])

 ・ 「#363. 英語コーパス発展の3軸」 ([2010-04-25-1])
 ・ 「#368. コーパスは研究の可能性を広げた」 ([2010-04-30-1])
 ・ 「#1165. 英国でコーパス研究が盛んになった背景」 ([2012-07-05-1])

 ・ 「#1280. コーパスの代表性」 ([2012-10-28-1])
 ・ 「#2584. 歴史英語コーパスの代表性」 ([2016-05-24-1])
 ・ 「#428. The Brown family of corpora の利用上の注意」 ([2010-06-29-1])
 ・ 「#517. ICE 提供の7種類の地域変種コーパス」 ([2010-09-26-1])

 ・ 「#271. 語彙研究ツールとしての辞書とコーパス」 ([2010-01-23-1])

 歴史英語コーパスのハブというべきサイトといえば,「#506. CoRD --- 英語歴史コーパスの情報センター」 ([2010-09-15-1]) を挙げないわけにはいきません.現時点で最も有用な歴史英語の情報集積サイトです.
 BNC, COCA, ICE, Brown Family, COHA, HC (= Helsinki Corpus), LAEME, EEBO, CLMET など個別の(歴史)コーパスについては,それぞれのタグをつけた bnc, coca, ice, brown, coha, hc, laeme, eebo, clmet も参照されたい.
 その他,リンク集としては「コーパスで探る英語の英米差 ―― 基礎編 ――」」 ([2015-04-22-1]) の記事も参照.

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2019-05-15 Wed

#3670.『英語教育』の連載第3回「なぜ不規則な動詞活用があるのか」 [notice][hel_education][elt][sobokunagimon][verb][conjugation][tense][preterite][participle][rensai]

 『英語教育』の6月号が発売されました.英語史連載記事「英語指導の引き出しを増やす 英語史のツボ」の第3回目となる「なぜ不規則な動詞活用があるのか」が掲載されています.是非ご一読ください.

『英語教育』2019年6月号


 日常的な単語ほど不規則な振る舞いを示すというのは,言語にみられる普遍的な性質です.これは英語の動詞の過去・過去分詞形についてもいえます.大多数の動詞は規則的な語尾 -ed を付して過去・過去分詞形を作りますが,日常的な少数の動詞は,buy -- bought -- bought, cut -- cut -- cut, go -- went -- gone, sing -- sang -- sung, write -- wrote -- written などのように個別に暗記しなければならない不規則な変化を示します.今回の連載記事では,これら不規則な動詞活用の歴史をたどります.そして,「不規則」動詞の多くは歴史的には「規則」動詞であり,その逆もまた真なり,という驚くべき真実が明らかになります.
 動詞の不規則変化については,本ブログでも関連記事を書きためてきましたので,以下をご参照ください.

 ・ 「#3339. 現代英語の基本的な不規則動詞一覧」 ([2018-06-18-1])
 ・ 「#178. 動詞の規則活用化の略歴」 ([2009-10-22-1])
 ・ 「#527. 不規則変化動詞の規則化の速度は頻度指標の2乗に反比例する?」 ([2010-10-06-1])
 ・ 「#528. 次に規則化する動詞は wed !?」 ([2010-10-07-1])
 ・ 「#1287. 動詞の強弱移行と頻度」 ([2012-11-04-1])
 ・ 「#3135. -ed の起源」 ([2017-11-26-1])
 ・ 「#3345. 弱変化動詞の導入は類型論上の革命である」 ([2018-06-24-1])
 ・ 「#3385. 中英語に弱強移行した動詞」 ([2018-08-03-1])
 ・ 「#492. 近代英語期の強変化動詞過去形の揺れ」 ([2010-09-01-1])
 ・ 「#1854. 無変化活用の動詞 set -- set -- set, etc.」 ([2014-05-25-1])
 ・ 「#1858. 無変化活用の動詞 set -- set -- set, etc. (2)」 ([2014-05-29-1])
 ・ 「#2200. なぜ *haves, *haved ではなく has, had なのか」 ([2015-05-06-1])
 ・ 「#1345. read -- read -- read の活用」 ([2013-01-01-1])
 ・ 「#2084. drink--drank--drunkwin--won--won」 ([2015-01-10-1])
 ・ 「#2210. think -- thought -- thought の活用」 ([2015-05-16-1])
 ・ 「#2225. hear -- heard -- heard」 ([2015-05-31-1])
 ・ 「#3490. dreamt から dreamed へ」 ([2018-11-16-1])
 ・ 「#439. come -- came -- come なのに welcome -- welcomed -- welcomed なのはなぜか」 ([2010-07-10-1])
 ・ 「#43. なぜ go の過去形が went になるか」 ([2009-06-10-1])
 ・ 「#1482. なぜ go の過去形が went になるか (2)」 ([2013-05-18-1])
 ・ 「#764. 現代英語動詞活用の3つの分類法」 ([2011-05-31-1])

 連載のバックナンバーとして,第1回記事「なぜ3単現に -s をつけるのか」第2回記事「なぜ不規則な複数形があるのか」の案内もご覧ください.

 ・ 堀田 隆一 「英語指導の引き出しを増やす 英語史のツボ 第3回 なぜ不規則な動詞活用があるのか」『英語教育』2019年6月号,大修館書店,2019年5月13日.62--63頁.

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2019-05-14 Tue

#3669. ゼミのグループ研究のための取っ掛かり書誌 [hel_education][bibliography][seminar]

 大学の英語史ゼミでは,今期も数名でミニ調査を行なう「グループ研究」を開始しています.5つのグループ研究テーマを設けていますが,各研究の取っ掛かりとして,いくつかの参考資料や文献を提示します.今後も随時ここに書誌を加えていこうかと思っていますので,ゼミ学生はたまに覗いてください.ミニ書誌ではありますが,せっかくなのでブログ上でオープンにしておきます.強調しておきますが,あくまで「取っ掛かり」のための書誌です.ここから研究を育てていってください.

0. 全般



1. be 完了の歴史

  • hellog より "perfect be" のタグのついた記事すべて
  • Rissanen, Matti. "Syntax." The Cambridge History of the English Language. Vol. 3. Cambridge: CUP, 1999. 187--331. 215ff.
  • Sorace, A. "Gradients in Auxiliary Selection with Intransitive Verbs." Language 76 (2000): 859--90.
  • Visser, F. Th. An Historical Syntax of the English Language. 3 vols. Leiden: Brill, 1963--1973. 2043ff.
  • 荒木 一雄,宇賀治 正朋 『英語史IIIA』 英語学大系第10巻,大修館書店,1984年.423頁他.
  • 中尾 俊夫・児馬 修(編著) 『歴史的にさぐる現代の英文法』 大修館,1990年.
  • 保坂 道雄 『文法化する英語』 開拓社,2014年.


2. 行為者接尾辞の歴史

  • hellog より "suffix agent" のタグのついた記事すべて
  • Barker, Chris. "Episodic -ee in English: A Thematic Role Constraint on New Word Formation." Language 74 (1998): 695--727.
  • Bolinger. "Visual Morphemes." Language 22 (1946): 333--40.
  • Carney, Edward. A Survey of English Spelling. Abingdon: Routledge, 1994.
  • Huddleston, Rodney and Geoffrey K. Pullum. The Cambridge Grammar of the English Language. Cambridge: CUP, 2002.
  • Isozaki, Satoko. "520 -ee Words in English." Lexicon 36 (2006): 3--23.
  • Marchand, Hans. The Categories and Types of Present-Day English Word-Formation: A Synchronic-Diachronic Approach. 2nd. ed. München: Beck, 1969.
  • McDavid, Raven I., Jr. "Adviser and Advisor: Orthography and Semantic Differentiation." Studies in Linguistics 1 (1942).
  • Upward, Christopher and George Davidson. The History of English Spelling. Malden, MA: Wiley-Blackwell, 2011.
  • 大石 強 『形態論』 開拓社,1988年.
  • 太田 聡  「「〜する人[もの]」を表す接尾辞 -or について」『近代英語研究』 第25号,2009年,127--33頁.
  • 西川 盛雄 『英語接辞研究』 開拓者,2006年.


3. 強意語のサイクル

  • hellog より "intensifier" のタグのついた記事すべて
  • Peters, Hans. "Degree Adverbs in Early Modern English." Studies in Early Modern English. Ed. Dieter Kastovsky. Mouton de Gruyter, 1994. 269--88.
  • Room, Adrian, ed. NTC's Dictionary of Changes in Meanings. Lincolnwood: NTC, 1991.
  • Stern, Gustaf. Meaning and Change of Meaning. Bloomington: Indiana UP, 1931.
  • Ullmann, Stephen. The Principles of Semantics. 2nd ed. Glasgow: Jackson, 1957.
  • Waldron, R. A. Sense and Sense Development. New York: OUP, 1967.
  • Williams, Joseph M. Origins of the English Language: A Social and Linguistic History. New York: Free P, 1975. 191ff.


4. 聖書の英語の通時的比較



5. 英語帝国主義批判

  • hellog より "linguistic_imperialism" のタグのついた記事すべて
  • Graddol, David. The Future of English? The British Council, 1997. Digital version available at https://www.teachingenglish.org.uk/article/future-english.
  • Crystal, David. English As a Global Language. 2nd ed. Cambridge: CUP, 2003.
  • Graddol, David. English Next. British Council, 2006. Digital version available at https://www.teachingenglish.org.uk/article/english-next.
  • Phillipson, Robert. Linguistic Imperialism. Oxford: OUP, 1992.
  • 施 光恒 『英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる』 集英社〈集英社新書〉,2015年.
  • 津田 幸男 『英語支配とことばの平等』 慶應義塾大学出版会,2006年.
  • 中村 敬 『英語はどんな言語か 英語の社会的特性』 三省堂,1989年.
  • 中村 敬 『なぜ,「英語」が問題なのか? 英語の政治・社会論』 三元社,2004年.
  • 水村美苗 『日本語が亡びるとき』 筑摩書房,2008年.

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2019-04-26 Fri

#3651. 5月14日(火)より,東京言語研究所の理論言語学講座(前期)「史的言語学」が開講されます [notice][hel_education]

 本年度前期,東京言語研究所の理論言語学講座の「史的言語学」部門は,本ブログの執筆者,堀田隆一が担当することになっています.講座概要 (PDF) で「英語史の概説を通じて,歴史的・通時的な言語の見方を身につける」と銘打っている通り,英語史と歴史言語学の入門講座です.概要に書いた文章を繰り返しますと,

英語という言語の特徴を理解するためには,それがたどってきた歴史を学ぶことが不可欠です.英語の起源はどこにあるのか,英語に見られる不規則性は何に由来するのか,英語は将来どうなってゆくのか,などの現代的な問題に歴史的・通時的な視点からアプローチすることで,多面的な英語観,言語観を形成することが本講義の目標です.


ということになります.
 5月14日(火)から毎週火曜日19:00〜20:40の枠で10回の講義を予定していますので,関心のある方は東京言語研究所の HP よりお申込みください.申込みの締切は5月9日(木)となっています.また,第1週の始まる直前の5月12日(日)の13:00より,開講式および前期の面接ガイダンスが予定されています.
 なお,先週末の4月21日(土)には同研究所で,単発の春期講座「英語史の視点から英語を眺める」を開かせていただきました(cf. 「#3633. 4月21日(日),東京言語研究所の春期講座で「英語史の視点から英語を眺める」を話します」 ([2019-04-08-1])).レギュラー講座でもよろしくお願いいたします.

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2019-04-25 Thu

#3650. hellog 10周年になります [notice][hel_education]

 本ブログは,今回をもって3650番目を数えることになりました.毎日1つの記事ということで続けてきましたので,(閏年の計算云々は別にして)ほぼ10年間続けてきたことになります.続けてこられたのは,ひとえに英語史に関心を寄せる読者のみなさんのおかげです.ありがとうございます.
 10年前にブログを始めたのは,私の「英語史」の講義を受講していた大学生に,講義の補足情報を提供するためだったのですが,その後受講学生以外にも読者が少しずつ広がっていき,今では英語学習者,英語教師,そして英語学などを専攻する大学院生や研究者の方にも閲覧してもらっているようです.
 毎日の執筆ですし,おのずから校正も甘くなってしまうので内容や形式について不十分なところがありますが,引用や参照においては典拠を明示するなど,みなさんが各々の話題について確認したり,さらに調べたりできるようには心がけてきました.
 実はブログ執筆を通じていちばん恩恵を被っているのは執筆者自身であるということは,恐らく誰も信じないことかと思います(そうでないと続くわけがないのです)が,これは本当です.本ブログに基づいて英語史の書籍も複数出版しましたし,学術論文も出してきました.これらのいろいろなポジティヴな効用は,開始当時はまったく想定外でした.また,自分で書いたことを忘れてしまっている記事も多いので,ブログをセルフ検索して改めて学ぶ頻度でいえば,多分誰にも負けていないのではないかと思います(一日に何度キーワードを検索しているだろうか・・・).
 いずれにせよ,これからも続けていくつもりです.ここ数日は年度初めということもあり,学生から寄せられた「素朴な疑問」をなるべく多く取り上げることにしています.実際には,多くが「素朴」な疑問などではなく,かなり高度だったりしますが,それでも英語学習の際に,あるいは英語教育の現場で,何気なく,ふと生じる疑問,これまであえて問うてこなかった疑問を,親しみやすく「素朴な疑問」と呼び続けることにしたいと思います.そして,それを取っ掛かりにして英語史の世界へ足を踏み入れていただき,その魅力に気付いてもらえればと思っています.これからも,どうぞよろしくお願いいたします.
 最近多く読まれている記事のランキングは,こちらからどうぞ.

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2019-04-17 Wed

#3642. 英語史のすゝめ (2) --- 英語史は教養的な学問領域 [hel_education]

 昨日の記事 ([2019-04-16-1]) に引き続き,新年度に英語史をちょっと覗いてみよう(あるいは本格的に研究してみよう)という人のために,英語史が教養の学であることを改めて力説したいと思います.Heyes and Burkette は,2017年に編んだ英語史教育に関する本の序論で,英語史 (HEL = the history of the English language) が教養的な学問領域であり,人文的な知を統合した総合学であることを繰り返し指摘しています.まずは,次の引用から.

HEL course, especially in English departments, are often outliers in course catalogs. Yet they tacitly reside at the center of professional conversation about "English Studies" that emphasize the role of praxis and the potential for political engagement in academic course. For the very reasons that HEL demands much of its instructors and students, it epitomizes the intellectual dynamism and integrated knowledge that have been identified among the humanities' most compelling assets in twenty-first-century university curricula. (2)


 また,日本人の英語史研究者 Haruko Momma などを引き合いに出して,英語史という領域を次のように評価しています.

Speaking to HEL's difference from other English department courses, Haruko Momma judges it an "intellectual advantage" that HEL "has never been subject to the compartmentalization that has affected the rest of the discipline." Momma's observation addresses HEL's chronological scope as well as its interdisciplinary reach. Over the course of a single semester, a HEL course may incorporate material from history, geography, lexicography, philology, literature, grammar, and linguistics, the last of which includes the subfields of phonology, morphology, syntax, semantics, pragmatics, and sociolinguistics. As Michael Adams has observed, in HEL "many elements of a liberal education converge."


 キーフレーズを拾えば,"intellectual dynamism", "integrated knowledge", "intellectual advantage", "never . . . subject to the compartmentalization", "many elements of a liberal education" となり,英語史がいかに教養的,人文的,学際的な領域であるかを力説していることがわかります.

 ・ Heyes, Mary and Allison Burkette. "Introduction." Chapter 1 of Approaches to Teaching the History of the English Language: Pedagogy in Practice. Ed. Mary Heyes and Allison Burkette. Oxford: OUP, 2017. 1--10.

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2019-04-16 Tue

#3641. 英語史のすゝめ (1) --- 英語史は教養的な学問領域 [hel_education]

 常々,英語史という学問領域は,教養的,人文的,学際的であると考えています.言語学(英語学)と歴史学の接点であることは言うまでもなく,言語学の関連諸分野と歴史学の関連諸分野とが多様に交差する複合的な知の領域です.年度初めのこの4月に,英語史の世界に初めて足を踏み入れる人も,改めて深く学ぼうと意気軒昂たる人も,ぜひ英語史をこのように広くとらえてもらえればと思います.
 英語史の古典的名著を著わした Baugh and Cable も,その第6版の冒頭を飾る第1節 "The History of the English Languages as a Cultural Subject" にて,それは教養ある人々にふさわしい教養科目であると宣言しています.少し長いですが,力のこもった文章なので,掲載しておきましょう.

It was observed by that remarkable twelfth-century chronicler Henry of Huntington that an interest in the past was one of the distinguishing characteristics of humans as compared with the other animals. The medium by which speakers of a language communicate their thoughts and feelings to others, the tool with which they conduct their business or the government of millions of people, the vehicle by which has been transmitted the science, the philosophy, the poetry of the culture is surely worthy of study. It is not to be expected that everyone should be a philologist or should master the technicalities of linguistic science. But it is reasonable to assume that a liberally educated person should know something of the structure of his or her language, its position in the world and its relation to other tongues, the wealth of its vocabulary together with the sources from which that vocabulary has been and is being enriched, and the complex relationships among the many different varieties of speech that are gathered under the single name of the English language. The diversity of cultures that find expression in it is a reminder that the history of English is a story of cultures in contact during the past 1,500 years. It understates matters to say that political, economic, and social forces influence a language. These forces shape the language in every aspect, most obviously in the number and spread of its speakers, and in what is called "the sociology of language," but also in the meanings of words, in the accents of the spoken language, and even in the structures of the grammar. The history of a language is intimately bound up with the history of the peoples who speak it. The purpose of this book, then, is to treat the history of English not only as being of interest to the specialized student but also as a cultural subject within the view of all educated people, while including enough references to technical matters to make clear the scientific principles involved in its evolution. (Baugh and Cable 1--2)


 この主張に賛同するのであれば,英語史と同じくらい日本語史も勉強したくなるかもしれません.○○語史は,専門科目でもあり教養科目でもあるのです.学習意欲を高めるために,次の記事もどうぞ.

 ・ 「#24. なぜ英語史を学ぶか」 ([2009-05-22-1])
 ・ 「#1199. なぜ英語史を学ぶか (2)」 ([2012-08-08-1])
 ・ 「#1200. なぜ英語史を学ぶか (3)」 ([2012-08-09-1])
 ・ 「#1367. なぜ英語史を学ぶか (4)」 ([2013-01-23-1])
 ・ 「#2984. なぜ英語史を学ぶか (5)」 ([2017-06-28-1])

 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

Referrer (Inside): [2019-04-17-1]

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2019-04-13 Sat

#3638.『英語教育』の連載第2回「なぜ不規則な複数形があるのか」 [notice][hel_education][elt][sobokunagimon][plural][number][rensai]

 『英語教育』の英語史連載記事「英語指導の引き出しを増やす 英語史のツボ」が,前回の4月号より始まっています.昨日発売された5月号では,第2回の記事として「なぜ不規則な複数形があるのか」という素朴な疑問を取りあげています.是非ご一読ください.

『英語教育』2019年5月号


 名詞複数形の歴史は,私のズバリの専門分野です(博士論文のタイトルは The Development of the Nominal Plural Forms in Early Middle English でした).そんなこともあり,本ブログでも複数形の話題は plural の記事で様々に取りあげてきました.今回の連載記事の内容ととりわけ関係するブログ記事へのリンクを以下に張っておきます.

 ・ 「#946. 名詞複数形の歴史の概要」 ([2011-11-29-1])
 ・ 「#146. child の複数形が children なわけ」 ([2009-09-20-1])
 ・ 「#157. foot の複数はなぜ feet か」 ([2009-10-01-1])
 ・ 「#12. How many carp!」 ([2009-05-11-1])
 ・ 「#337. egges or eyren」 ([2010-03-30-1])
 ・ 「#3298. なぜ wolf の複数形が wolves なのか? (1)」 ([2018-05-08-1])
 ・ 「#3588. -o で終わる名詞の複数形語尾 --- pianospotatoes か?」 ([2019-02-22-1])
 ・ 「#3586. 外来複数形」 ([2019-02-20-1])

 英語の複数形の歴史というテーマについても,まだまだ研究すべきことが残っています.英語史は奥が深いです.
 2017年に連載した「現代英語を英語史の視点から考える」の第1回「「ことばを通時的にみる 」とは?」でも複数形の歴史を扱いましたので,そちらも是非ご一読ください.

 ・ 堀田 隆一 「英語指導の引き出しを増やす 英語史のツボ 第2回 なぜ不規則な複数形があるのか」『英語教育』2019年5月号,大修館書店,2019年4月12日.62--63頁.

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2019-04-11 Thu

#3636. 年度初めに拙著『英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史』を紹介 [notice][hel_education][sobokunagimon][rensai][link]

 大学でも新年度が本格的に始まりました.今期私が担当する英語史関連の授業で,2016年に研究社より出版された拙著『英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史』を指定テキスト(あるいは参考テキスト)としているので,年度初めに趣旨と内容を簡単に紹介しておきます.

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 本書の出版後に研究社のウェブサイト上に特設されたコンパニオン・サイト本書のねらいにも詳しく書きましたが,なぜ皆さんに本書を読んでいただきたいのか,改めてここで強調しておきたいと思います.それは,

英語の「素朴な疑問」に「英語史」の視点から答えていくことを通じて,英語教員をはじめとする英語にかかわる多くの方々に,英語の「新しい見方」を提案し,「目から鱗が落ちる」体験を味わってもらいたいからです.
 具体的には,以下の5つのねらいがあります.

1. 誰もが抱く英語の「素朴な疑問」に,納得のいく解答を与えます
2. 新たに生じる「素朴な疑問」にも対応できる,体系的な知識の必要性を説きます
3. 学問分野「英語史」の魅力を伝えます
4. 英語,英語学習,英語教育に対する「新しい見方」を提案します
5. 歴史的な視点から,英語について「目から鱗が落ちる」体験を提供します


 本書で取り上げている話題の多くは日々書きためている本ブログの記事が元になっていますので,ブログ読者にとっては内容的にも文体的にもデジャヴュ感があるかもしれません.目次一覧はこちらに挙げてあるので繰り返しませんが,多くの人が興味をもちそうなタイトルを引き抜いておきます.

 ・ なぜ *a apple ではなく an apple なのか?
 ・ なぜ名詞は récord なのに動詞は recórd なのか?
 ・ なぜ often の t を発音する人がいるのか?
 ・ なぜ five に対して fifth なのか?
 ・ なぜ name は「ナメ」ではなく「ネイム」と発音されるのか?
 ・ なぜ debt, doubt には発音しない <b> があるのか?
 ・ なぜ3単現に -s を付けるのか?
 ・ なぜ *foots, *childs ではなく feet, children なのか?
 ・ sometimes の -s 語尾は何を表わすのか?
 ・ なぜ不規則動詞があるのか?
 ・ なぜ -ly を付けると副詞になるのか?
 ・ なぜ未来を表わすのに will を用いるのか?
 ・ なぜ If I were a bird となるのか?
 ・ なぜ英語には主語が必要なのか?
 ・ なぜ *I you love ではなく I love you なのか?
 ・ なぜ May the Queen live long! はこの語順なのか?
 ・ なぜ Help me! とは叫ぶが Aid me! とは叫ばないのか?
 ・ なぜ Assist me! とはなおさら叫ばないのか?
 ・ なぜ1つの単語に様々な意味があるのか?
 ・ なぜ単語の意味が昔と今で違うのか?
 ・ 英語の新語はどのように作られるのか?
 ・ なぜアメリカ英語では r をそり舌で発音するのか?
 ・ アメリカ英語はイギリス英語よりも「新しい」のか?
 ・ なぜ黒人英語は標準英語と異なっているのか?
 ・ なぜ船・国名を she で受けるのか?
 ・ なぜ単数の they が使われるようになってきたのか?

 本書を読み,英語史の魅力に目覚めたら,ぜひ上記のコンパニオン・サイト上で2017年1月から12月にかけて連載された,本書の拡大版・発展版というべき「現代英語を英語史の視点から考える」企画の記事12本もオンラインでご一読ください.次のラインナップです.

 ・ 第1回 「ことばを通時的に見る」とは?(2017/01/20)
 ・ 第2回 なぜ3単現に -s を付けるのか?(2017/02/20)
 ・ 第3回 なぜ英語は母音を表記するのが苦手なのか?(2017/03/21)
 ・ 第4回 イギリス英語の autumn とアメリカ英語の fall (2017/04/20)
 ・ 第5回 alive の歴史言語学 (2017/05/22)
 ・ 第6回 なぜ英語語彙に3層構造があるのか?(2017/06/20)
 ・ 第7回 接尾辞 -ish の歴史的展開 (2017/07/20)
 ・ 第8回 なぜ「グリムの法則」が英語史上重要なのか (2017/08/21)
 ・ 第9回 なぜ try が tried となり,die が dying となるのか? (2017/09/20)
 ・ 第10回 なぜ you は「あなた」でもあり「あなたがた」でもあるのか? (2017/10/20)
 ・ 第11回 なぜ英語は SVO の語順なのか?(前編) (2017/11/20)
 ・ 第12回 なぜ英語は SVO の語順なのか?(後編) (2017/12/20)  ・

 ・ 堀田 隆一 『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』 研究社,2016年.

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2019-04-10 Wed

#3635. 英語史概説書等の書誌(2019年度版) [bibliography][hel_education][link]

 年度初めで英語史を学び始める人もいると思うので、英語史概説書を中心に、英語史・英語学の基本文献(2019年度版)を掲げたい.英語史の初学者に特にお薦めの図書に◎を,次にお薦めの図書に○を付してある.このほかに,各図書の巻末やウェブサイトに掲載されている参考文献表も要参照.印刷配布用のPDFも作ったので,こちらからどうぞ.

[英語史概説書(日本語)]

 ◎ 家入 葉子  『ベーシック英語史』 ひつじ書房,2007年.
 ・ 宇賀治 正朋 『英語史』 開拓社,2000年.
 ○ 唐澤 一友 『多民族の国イギリス---4つの切り口から英国史を知る』 春風社,2008年.
 ○ 唐澤 一友 『英語のルーツ』 春風社,2011年.
 ◎ 寺澤 盾 『英語の歴史』 中央公論新社〈中公新書〉,2008年.
 ・ 中尾 俊夫,寺島 廸子 『図説英語史入門』 大修館書店,1988年.
 ・ 橋本 功 『英語史入門』 慶應義塾大学出版会,2005年.
 ・ 堀田 隆一 『英語史で解きほぐす英語の誤解 --- 納得して英語を学ぶために』 中央大学出版部,2011年.
 ・ 堀田 隆一 『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』 研究社,2016年.
 ・ 松浪 有 編,小川 浩,小倉 美知子,児馬 修,浦田 和幸,本名 信行 『英語の歴史』 大修館書店,1995年.
 ○ 柳 朋宏 『英語の歴史をたどる旅』 中部大学ブックシリーズ Acta 30,風媒社,2019年.
 ・ 渡部 昇一 『英語の歴史』 大修館,1983年.

[英語史概説書(英語)]

 ・ Algeo, John, and Thomas Pyles. The Origins and Development of the English Language. 5th ed. Thomson Wadsworth, 2005.
 ◎ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.
 ・ Blake, N. F. A History of the English Language. Basingstoke: Macmillan, 1996.
 ○ Bradley, Henry. The Making of English. London: Macmillan, 1955.
 ○ Bragg, Melvyn. The Adventure of English. New York: Arcade, 2003.
 ・ Brinton, Laurel J. and Leslie K. Arnovick. The English Language: A Linguistic History. Oxford: OUP, 2006.
 ・ Bryson, Bill. Mother Tongue: The Story of the English Language. London: Penguin, 1990.
 ・ Crystal, David. The Stories of English. London: Penguin, 2005.
 ○ Fennell, Barbara A. A History of English: A Sociolinguistic Approach. Malden, MA: Blackwell, 2001.
 ・ Gelderen, Elly van. A History of the English Language. Amsterdam, John Benjamins, 2006.
 ・ G&ouml;orlach, Manfred. The Linguistic History of English. Basingstoke: Macmillan, 1997.
 ○ Gooden, Philip. The Story of English: How the English Language Conquered the World. London: Quercus, 2009.
 ◎ Horobin, Simon. How English Became English: A Short History of a Global Language. Oxford: OUP, 2016.
 ・ Jespersen, Otto. Growth and Structure of the English Language. 10th ed. Chicago: U of Chicago, 1982.
 ◎ Knowles, Gerry. A Cultural History of the English Language. London: Arnold, 1997.
 ・ McCrum, Robert, William Cran, and Robert MacNeil. The Story of English. 3rd rev. ed. London: Penguin, 2003.
 ・ Smith, Jeremy J. Essentials of Early English. London: Routledge, 1999.
 ・ Strang, Barbara M. H. A History of English. London: Methuen, 1970.
 ○ Svartvik, Jan and Geoffrey Leech. English: One Tongue, Many Voices. Basingstoke: Palgrave Macmillan, 2006.

[英語史・英語学の参考図書]

 ・ 荒木 一雄,安井 稔(編) 『現代英文法辞典』 三省堂,1992年.
 ・ 石橋 幸太郎(編) 『現代英語学辞典』 成美堂,1973年.
 ・ 大泉 昭夫(編) 『英語史・歴史英語学:文献解題書誌と文献目録書誌』 研究社,1997年.
 ・ 大塚 高信,中島 文雄(監修) 『新英語学辞典』 研究社,1982年.
 ・ 小野 茂(他) 『英語史』(太田朗, 加藤泰彦編 『英語学大系』 8--11巻) 大修館書店,1972--85年.
 ・ 佐々木 達,木原 研三(編) 『英語学人名辞典』,研究社,1995年.
 ・ 寺澤 芳雄(編) 『英語語源辞典』 研究社,1997年.
 ・ 寺澤 芳雄(編) 『英語史・歴史英語学 --- 文献解題書誌と文献目録書誌』 研究社,1997年.
 ・ 寺澤 芳雄(編) 『英語学要語辞典』 研究社,2002年.
 ・ 寺澤 芳雄,川崎 潔 (編) 『英語史総合年表−英語史・英語学史・英米文学史・外面史−』 研究社,1993年.
 ・ 松浪 有,池上 嘉彦,今井 邦彦(編) 『大修館英語学事典』 大修館書店,1983年.
 ・ Biber, Douglas, Stig Johansson, Geoffrey Leech, Susan Conrad, and Edward Finegan, eds. Longman Grammar of Spoken and Written English. Harlow: Pearson Education, 1999.
 ・ The Cambridge History of the English Language. Vols. 1--7. Ed. Richard M. Hogg. 1992--2001.
 ・ Crystal, David. The Cambridge Encyclopedia of the English Language. Cambridge: Cambridge University Press, 1995. 2nd ed. 2003.
 ・ Crystal, David. The Cambridge Encyclopedia of Language. Cambridge: Cambridge University Press, 1995. 2nd ed. 2003.
 ・ English Historical Linguistics: An International Handbook. 2 vols. Ed. Alexander Bergs and Laurel J. Brinton. Berlin: Mouton de Gruyter, 2012.
 ・ Huddleston, Rodney and Geoffrey K. Pullum, eds. The Cambridge Grammar of the English Language. Cambridge: CUP, 2002.
 ・ McArthur, Tom, ed. The Oxford Companion to the English Language. Oxford: Oxford University Press, 1992.
 ・ The Oxford English Dictionary. 2nd ed. CD-ROM. Oxford: Oxford University Press, 1992. Version 3.1. 2004. (Also available online as Oxford English Dictionary Online at http://www.oed.com/ .)
 ・ Quirk, Randolph, Sidney Greenbaum, Geoffrey Leech, and Jan Svartvik. A Comprehensive Grammar of the English Language. London: Longman, 1985.

[英語史関連のウェブサイト]

 ・ 家入 葉子 「英語史関係(基本文献など)」 http://www.iyeiri.sakura.ne.jp/students/English.htm .(より抜かれた基本文献のリスト)
 ・ 堀田 隆一 「hellog〜英語史ブログ」 http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/.特に「参考文献リスト」 (http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/references.html) を参照.
 ・ 三浦 あゆみ 「A Gateway to Studying HEL: Textbooks(日本語編)」 http://www013.upp.so-net.ne.jp/HEL/textbooks.html .(充実した英語史の文献リスト)

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2019-04-08 Mon

#3633. 4月21日(日),東京言語研究所の春期講座で「英語史の視点から英語を眺める」を話します [notice][hel_education]

 本年度前期,東京言語研究所の理論言語学講座の「史的言語学」部門を担当することになりました.講座概要 (PDF) で「英語史の概説を通じて,歴史的・通時的な言語の見方を身につける」と銘打っている通り,英語史と歴史言語学の入門講座です.5月14日(火)から毎週火曜日19:00〜20:40の枠で10回の講義を予定しています.
 また,5月からの講座開始に先立ち,英語史分野の導入という意味合いも込めて,来たる4月21日(日)の10:00〜11:20に,単発の春期講座として,標題の通り「英語史の視点から英語を眺める」と題する話しをします.概要はこちら (PDF) に掲載されていますが,以下に再現します.

 何年か英語を学んでいると,学び始めの頃に抱いていたような素朴な疑問が忘れ去られてしまうことが多いものです.なぜ A は「ア」ではなく「エイ」と読むのか,なぜ go の過去形は went なのか,なぜ動詞の3単現には -s がつくのか,英語とフランス語・ドイツ語はどのような関係にあるのか,なぜ英語は世界語となりえたのか等々.このような素朴な疑問を改めて思い起こし,あえて引っかかってゆき,まじめに考察するのが,歴史言語学の観点からみる英語学 --- 英語史 --- という分野です.
 狙いとしては,4点を掲げます.(1) 現代英語の疑問点に歴史的な視点からアプローチする,(2) 英語史の概略を知る,(3) 英語学・言語学の考え方を学ぶ,(4) 歴史を通じて幅広い柔軟な英語観を形成する.
 本講義では,素朴な疑問と英語史の相性の良さについて考察した後,英語史を概観します.続けて,綴字,発音,文法,語彙,英語方言やその他に関する素朴な疑問を取り上げながら,英語史的なものの見方・考え方を紹介します.


 年度初めですし,まずは英語史という分野の楽しさを伝えることを最大の目標にします.
 春期講座自体は4月20日(土),21日(日)の両日の開講で,2日間で全体として16の講座が用意されています.受講の申込締切日も迫ってきていますので,参加希望の方は東京言語研究所の HPよりお申込みください.

Referrer (Inside): [2019-04-26-1]

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2019-03-18 Mon

#3612. 講座「英語史で解く英語の素朴な疑問」のお知らせ [notice][asacul][sobokunagimon][hel_education]

 3月30日(土)の15:00〜18:15に,朝日カルチャーセンター新宿教室にて,「英語の歴史」と題するシリーズ講座の最後となる第3弾として「英語史で解く英語の素朴な疑問」を開講します.以下,お知らせの文章です.

 何年も英語を学んでいると,学び始めの頃に抱いていたような素朴な疑問が忘れ去られてしまうことが多いものです.なぜ A は「ア」ではなく「エイ」と読むのか,なぜ go の過去形は went なのか,なぜ動詞の3 単現には -s がつくのか等々.このような素朴な疑問を改めて思い起こし,あえて引っかかってゆき,大まじめに考察するのが,英語史という分野です.素朴な疑問を次々と氷解させていく英語史の力にご期待ください.

1. 素朴な疑問と英語史の相性の良さ
2. 英語史概略
3. 綴字と発音に関する素朴な疑問
4. 語形に関する素朴な疑問
5. 文法に関する素朴な疑問
6. 語彙に関する素朴な疑問
7. 英語方言その他に関する素朴な疑問


 英語学習・教育に携わる方々であれば,これまで必ず直面してきたはずの数々の「素朴な疑問」に英語史の観点からスパッと切り込んでいきます.3時間たっぷりの講座のなかで,ナルホドと何度も膝を打つ機会があるはずです.冒頭に英語史の概観もおこないますので,英語史という分野に接するのが初めてであっても心配ありません.皆さんの「素朴な疑問」も持ち寄りつつ,楽しみに参加してもらえればと思います.
 なお,おかげさまで前回の「#3606. 講座「北欧ヴァイキングと英語」」 ([2019-03-12-1]) は(狭い教室とはいえ)満席となりまして,嬉しいかぎりですが,希望して受講できなかった方もおられたようです.どうぞ早めにお申し込みください.

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2019-03-15 Fri

#3609. 『英語教育』の連載「英語指導の引き出しを増やす 英語史のツボ」が始まりました [notice][hel_education][elt][sobokunagimon][3sp][rensai]

 昨日発売の大修館書店『英語教育』2019年4月号より,「英語指導の引き出しを増やす 英語史のツボ」と題する連載を開始しました.同誌の昨年9月号に,同じ趣旨で単発の記事を寄稿させていただきましたが,その延長編というようなシリーズになります(cf. 「#3396. 『英語教育』9月号に「素朴な疑問に答えるための英語史のツボ」が掲載されました」 ([2018-08-14-1])) .

『英語教育』2019年4月号


 初回となる4月号の話題は「第1回 なぜ3単現に -s をつけるのか」です.2ページという誌面に,この問題のエッセンスを煎じ詰めて書きました.また,導入の節では,連載開始の挨拶かたがた「英語史を学ぶメリット」を力説しました.ぜひご一読ください.初回ならではの力みには目をつぶっていただき,今後ともよろしくお願い致します.
 連載のタイトルに「英語指導の引き出しを増やす」と前置きしてある通り,また『英語教育』という雑誌の記事であることから,当然ながらまず第一に英語の先生を読者として念頭においていますが,一般の英語学習者や英語学の学生の読者も意識して執筆していますので,英語の教育・学習に関係する方々に広く読んでもらえればと思います.
 英語史の「ツボ」という連載タイトルですが,『広辞苑』によれば「ツボ」とは「急所.要点.かんどころ」の意.毎回この意味をとりわけ強く意識して執筆していきます.よろしくどうぞ.

 ・ 堀田 隆一 「英語指導の引き出しを増やす 英語史のツボ 第1回 なぜ3単現に -s をつけるのか」『英語教育』2019年4月号,大修館書店,2019年3月14日.62--63頁.

Referrer (Inside): [2019-03-16-1]

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2019-01-31 Thu

#3566. 2018年度,英語史の授業を通じて何を学びましたか? [hel_education][sobokunagimon]

 3年ほど前の年度末に「#2470. 2015年度,英語史の授業を通じて何を学びましたか?」 ([2016-01-31-1]) というアンケートを取ったが,今年度も大学で英語史概説の講義を一通り終えたあとで感想や意見を募ってみた.いくつか目にとまったものを再現したい.

 ・ 英語史的な「裏を返してみる」といった思考が備わったことが大きいと思いました.〔中略〕なぜ,a apple はだめなのか,なぜ children なのか,なぜ三単現がいるのか,など.このような疑問に答えられる先生が自分の学校に欲しかったという思いから来ている部分もありますが,この1年で学んだことをこれからさらに深め,そうした形で知識を活かせる程の力をつけたいと考えています.
 ・ 今後の英語学習において疑問が浮かんだ際に,「この問題は英語史的な観点ではどう見えるのだろう」という新しい一つの観点を獲得できたことは,私にとってとても大きな財産であると考えます.何よりも,人間の歴史と英語の歴史を重ねて研究していく作業そのものが,とても楽しかったです.
 ・ 世界史で覚えていた事柄に英語史という新たな歴史が肉付けされていく喜びを感じました.
 ・ なんだか英語史と聞くととっつきにくいイメージがあったが,英語史というものは,結構人間くさくておもしろいものだと分かった.
 ・ 言葉はその言葉を使っている人全員で作りあげるものだと思います.なので今自分も英語を勉強していますが,気構えずにもっと気楽に英語を使う姿勢が大切だと気づけたことが,最も価値のある学びだったと思っています.
 ・ こうした権力と深く結びついた言語を日常で用いることは,まさに日常に於いて社会の権力関係を反すうすることであり,これを無意識的に行うのは問題のあることではないかと感じさせられた.そうした気付きを通じて,言語をより重大なものと捉えるようになった.
 ・ 言語が歴史・文化そして何よりも人々の mind をうつし出す鏡であると感じた.戦争があれば独自性を自国の母語に求め,合理的な考え方が流行すれば言語表現や解釈にも合理性をもとめる.刻一刻と変化しつづける世の中の態度でもって言語は簡単(でもないが)に変化してしまう.そういう鏡であると感じた.
 ・ 私は英語の教員を目指すなかで,生徒に英語を楽しく学んでもらうにはどうするべきか,ということにとても頭を悩ませてきた.今年度の英語史を受講してそのヒントとなることをたくさん見つけることができた気がする.英語の「実は○○」を知って,自分がとてもわくわくしたのと同じように,生徒にも,英語をわくわくしながら学んでもらえる授業をしたいと思う.
 ・ [英語が]今後どのような変化をするのか知ることはできないが興味がわいたし,この授業をとらなければそんな感情は抱かなかったと思う.
 ・ 物事を判断する際は何となくで1つの結論におとしこまず,その背景をよく見てから判断していく必要があるのだろう.
 ・ 世界史の授業のように「覚えることが多くて大変そう」というようなマイナスイメージで始まった英語史でしたが,今では偶然が偶然を呼ぶ,奇跡の記録という認識を持っているのでとても楽しいです.〔中略〕「英語史は一流のコントである」が私の1年間の英語史の授業を通して学んだことです.
 ・ これまで学校や塾で何十年も英語を学んできて「なぜ?」と思っても「そういうルールだから」と流されてしまっていた事をこの英語史の講義を通して知ることができたと思っています.〔中略〕おそらくこの講義を受けていなければ知ることも知ろうとすることもなかったと思います.また,この講義を通して,疑問を持つことの重要さも知ることができました.普段何とも思っていないような事柄に長い歴史があることなども知ることができました.
 ・ 言語というものは,人間が用いる道具としての役割を持つだけでなく,人間の歴史と人間そのものを表しているということである.
 ・ つづりがむずかしいのは生徒のせいではないということをちゃんと説明できるようになりました.
 ・ 単なる教科としての「言語」に,こんなにも広い背景と歴史との関わりがあったことがわかり,一種の息吹が生まれたというか,言語も「生きている」のだなと感じた.
 ・ 知っていたけれどもわかっていたわけではなかったことに気付かされたということに私は価値を見出しました.
 ・ 言語はさかのぼって解きほぐすことはできるけど,未来の形は予想できないということです.
 ・ 「もしも」や歴史の見方を英語史の授業から学べたことは,とても価値があったと思う.
 ・ 「英語」という偉大な大きな何かではなく,人の中にある,利用される生きた言語としてうけとめやすくなる.私は英語の教員免許の取得を目指しているが,教員になった暁には,ぜひ生徒にも伝えたいと思う学びであった.
 ・ これからも英語は長い年月をかけて少しづつ変わっていくのかもしれないが,それも我々の行動に基づいて形成されていくのだとすると,我々がことばという1つの道具をぞんぶんに活用することは,私たちの権利というよりは義務なのかもしれないとも思う.
 ・ 改めて学際的な学問の良さすばらしさに気づかせてくれたことが,私にとって最も価値あることである.
 ・ 英語を学問する立場として英語史の知識は必要不可欠であるし,スキルの向上にしか目が無い学習者との一線や豊かな知識をたくわえることができると感じる.
 ・ 今英語という言語が存在し,ましてや世界的言語という地位にのぼるまでには,本当にたくさんの人々の行動や努力によってなされたのだな,とそう考えることもできると思います.フランス語から支配されており,もしフランス語が英語を放っておかずに強制的に庶民にもフランス語をたたきこんでいたら英語は消えていたのか?と考えると英語の存在はきせきであると感じます.私達がこのように当たり前に使い,時には嫌っているものが,その歴史や詳細を学ぶことでその存在自体がすごいと思える,このことを英語史で学べました.
 ・ 私は今も英語を勉強し,話したりもするが,何百年も前の時代や人々の息吹がかかった言葉を使っているのだと思いながらすると,非常にワクワクドキドキする.そして英語がさらに好きになる.この授業を通して,英語に新たに大きな魅力を見出すことが出来た.
 ・ 英語史を学ぶまで,英語は数学や物理と同じ“科目”としか思っていませんでした.〔中略〕英語は義務教育で習う科目の1つではなく,日本語と同じ言語の1つなんだということに気づかせてくれた点で,英語史は私にとって価値あるものでした.
 ・ 英語も使い倒され,刻々と変化してきた言語であり,これからも変わっていくと考えると,英語の学びにも柔軟になった気がする.

 様々なレベルの「学び」があったようで,講義担当者としては嬉しい限りである.来年度も英語史を,そして英語史から,学んでいきましょう.

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2019-01-14 Mon

#3549. 講座「中世の英語 チョーサー『カンタベリ物語』」 [asacul][chaucer][proverb][hel_education][slide][link]

 「#3531. 講座「中世の英語 チョーサー『カンタベリ物語』」のお知らせ」 ([2018-12-27-1]) で告知したように,1月12日(土)に同タイトルで講座を開きました.参加された方におかれましては,600年も前のチョーサーの英語が,現代英語の知識で意外と読めることが分かったのではないでしょうか.むしろ,チョーサーの英語と比較しながら,現代英語の理解が深まることにも気づいたのではないかと思います.次のようなメニューで話しました.

   1. まずは General Prologue の冒頭を音読
   2. チョーサーと『カンタベリ物語』
   3. 中英語期の言語事情
   4. 『カンタベリ物語』の言語
   5. General Prologue の冒頭を精読
   6. 中英語から解きほぐす現代英語の疑問

 講座で使用したスライド資料をこちらにアップしておきます.また,スライドのページごとのリンクも以下に張っておきます.スライド中からも本ブログの関連記事へリンクを豊富に張りつけていますので,ご参照ください.

   1. シリーズ「英語の歴史」第1回 中世の英語チョーサー『カンタベリ物語』
   2. 本講座のねらい
   3. Ellesmere MS, fol. 1r
   4. General Prologue の冒頭18行 (Benson)
   5. 現代英語訳 (市河・松浪,p. 191)
   6. 西脇(訳)「ぷろろぐ」より (pp. 7--8)
   7. チョーサーと『カンタベリ物語』
   8. 中英語期の言語事情
   9. ノルマン征服から英語の復権までの略史 (#131)
   10. 『カンタベリ物語』の言語
   11. General Prologue の冒頭を精読
   12. 中英語から解きほぐす現代英語の疑問
   13. 異なる写本を覗いてみる(第7行目に注目)
   14. まとめ
   15. 参考文献

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2019-01-11 Fri

#3546. 英語史や語源から英単語を学びたいなら,これが基本知識 [hel_education][etymology][toc][lexicology][historiography]

 英語史や英語語源学が英語学習に貢献できる最大のものは,語源を利用した英単語の暗記である.ラテン系の接頭辞や接尾辞など,語源的な知識を用いて英語語彙を増やす方法は昔から試みられている.最近では『英単語の語源図鑑』が注目されているようだ.
 この学習用の効果は私も疑わないが,この方向でさらにステップを目指すのであれば,ぜひ英語史概説の修得を視野に入れたい.そんなときに役立つのが,下宮ほか編の『スタンダード英語語源辞典』の付録である.語彙学習にカスタマイズされた簡易的な英語史の概説として,おおいに奨められる.pp. 611--41 という40頁ほどの(内容の割には)コンパクトな解説だが,よく書けており,これを読んでおくのとおかないのとではスタートラインが違うと思う.以下に,章節の見出しを再現し,雰囲気をつかんでもらおう.語彙の観点に立った英語史入門と理解して差支えない.

1. 英語の語源
   1.1. 英語の語源を知るための予備知識
      英語の歴史と同系の諸言語
   1.2 歴史言語学 (historical linguistics) のキーワード
      二重語
      ウムラウトとアプラウト
   1.3 単語の構造
      派生語,複合語
      混種語
   1.4 音韻変化 (phonetic change)
      同化
      異化
      音位転換
   1.5 同源であるかどうかの見分け方
      形が似ていて語源が異なる場合
      形が異なっても同源の場合
   1.6 印欧語根の例
   1.7 英語・ドイツ語・フランス語の関係
      ドイツ語とは文法・基本単語が共通
      フランス語とは語彙が共通
2. 印欧祖語からゲルマン語へ
   2.1 サンスクリットの発見と印欧祖語
      比較言語学の成立
      印欧語族の発見
   2.2 印欧祖語と印欧語族
      祖語の再建
      印欧語族の系統
   2.3 ゲルマン民族とゲルマン語
      ゲルマン祖語
      イギリス人の祖先
      ゲルマン祖語の分化
   2.4 印欧祖語からゲルマン語へ
      グリムの法則
      ヴェルナーの法則
      ゲルマン語のアクセントの特徴
      ゲルマン語の分化の進展
3. 英語の歴史 --- 古英語・中英語を中心にして ---
   3.1 Stratford-upon-Avon について
      英語の歴史の原点を見る
      ブリテン島の原住民
      ケルト語起源の語
      ラテン語起源の語
      本来の英語 --- ゲルマン起源の語 ---
   3.2 英語の歴史の時代区分
      3つの時代区分
      古英語と中英語
      古英語の時代
      中英語の時代
   3.3 外来語について
      ラテン語からの借用
      古ノルド語からの借用
      フランス語からの借用
   3.4 古英語ミニ解説
      聖書の古英語訳
      ドイツ語と似た文法上の性
      名詞・形容詞・動詞の変化
      屈折の実例
4. ラテン語・ギリシア語ミニマム
   4.1 ヨーロッパの二大文明語
      語彙の60%はギリシア・ラテン起源
   4.2 ラテン語
      名詞
      動詞
      文例
   4.3 ギリシア語
      豊富な変化形
      名詞
      動詞
      用例


 なお,筆者も別の観点から「語彙学習のための英語史」を試みたことがある(「#3381. 講座「歴史から学ぶ英単語の語源」」 ([2018-07-30-1]) を参照).

 ・ 下宮 忠雄・金子 貞雄・家村 睦夫(編) 『スタンダード英語語源辞典』 大修館,1989年.

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2019-01-07 Mon

#3542. 『CNN English Express』2月号に拙論の英語史特集が掲載されました [notice][hel_education][sobokunagimon]

 1月5日発売の朝日出版社の英語学習誌『CNN English Express』2月号に,「歴史を知れば納得! 英語の「あるある大疑問」」と題する拙論が掲載されています.英語史の観点から素朴な疑問を解くという趣向の特集記事で,英語史の記事としては珍しく,8頁ほどの分量を割いていただきました(編集の一柳沙織さんにはお世話になりました).
 英語学習者に英語史の世界を紹介するために,なるべく分かりやすく文章をまとめました.既刊の拙著『英語史で解きほぐす英語の誤解 --- 納得して英語を学ぶために』(中央大学出版部,2011年)や『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』(研究社,2016年)の趣旨も汲んだ,入門的な記事となっています.本ブログを講読されている多くの方にも響く内容となっていると思いますので,どうぞご一読ください.

cnn_ee_201902_front_cover


 リード文は次の通りです.

「英語史」などといういかめしい表現を聞くと,多くの人が身構えてしまうかもしれません.しかしちょっとのぞいてみれば,この分野は,皆さんが英語に対して抱く素朴な疑問をスルスルと氷解してくれる,英語学習者の心強い味方だとわかるはずです.読者の皆さんが,納得しながら,肩の力を抜きつつ学習を進められるよう,英語の歴史という観点から,英語にまつわるさざざまな疑問や固定観念を解きほぐしていきましょう.


 以下のような見出しで書いています.ほかに豆知識コラムもあります! ぜひご一読ください.

 はじめに
 英語の歴史の概略
 日本人学習者が有利なこと?
 なぜ英語は語順が決まっているの?
 なぜ a apple じゃダメなの?
 なぜ3単現の -s を付けるの?
 なぜ doubt には発音しない b があるの?
 なぜイギリス英語とアメリカ英語は違うの?
 おわりに


 ・ 堀田 隆一 「歴史を知れば納得! 英語の「あるある大疑問」」『CNN English Express』2019年2月号,朝日出版社,2019年.41--49頁.

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2018-11-29 Thu

#3503. Gramley の英語史用語集 [terminology][hel_education]

 Gramley (364--91) の英語史概説書の巻末に用語解説の "Glossary" が付いている.用語の見出しのみを抜き出したものだが簡易「英語史用語集」として使えそうなので,列挙しておく.アルファベット順でしめて400用語.Gramley の英語史は社会言語学な視点からの記述なので,その方面の用語が豊富である.テキストファイルでのアクセスはこちらからどうぞ.

abduction
ablaut
accent
accommodation
acrolect
acronym
adjective
adstrate
adverb
affricate
Afrikaans
agreement
Aitken's Law
allophone
alphabet
American Indian English (AIE)
American Indian Pidgin English
American language, the
American Vernacular
American Vulgate
Antilles, Greater
Appalachians
a-prefixing
articles
aspect
aspiration
assimilation
attrition
autochthonous language
auxiliary do
auxiliary verbs
baby-talk
back-formation
backing
basilect
bidialectalism
bilingualism
binomials
bioprogram
bleaching out
bleeding
blend
blending
borrowing
calque
Cameroon Pidgin English (CPE)
Canadian raising
case
case leveling
chain shifts
Chancery English
Chicano English (CE)
child-directed language
class
clipping
CLOTH-NORTH split
code-mixing
code-switching
codification
Colonial English
communication accommodation theory
comparative method, the
comparing pronunciation
complementizers
compounding
concord
consonant clusters
contact language
continuum
conversion
copula deletion
copular verb
core vocabulary
correctness, attitudes toward
count vs. mass
covert norm
creolization
cultural-institutional vocabulary
declension
deictic system
deixis
demonstrative
derivation
determiners
dialect
dictionaries
diglossia
diphthong
diphthongization
discourse structure
discourse particles
divergence
domain
do-periphrasis
double modals
double negation
doublets
dual
Dutch
East Africa
education
emblematic markers
English as a Foreign Language (EFL)
English as a Lingua Franca (ELF)
English as a Native Language (ENL)
English as a Second Language (ESL)
English creole languages
English pidgins
Estuary English
ethnic varieties
ethnicity
exclusive pronouns
eye dialect
face
false friends
family model
feeding
field
First Germanic Sound Shift, the
folk etymology
FOOT-STRUT Split
foreigner-talk
French
fricative
fronting
futhorc, the
gender
General American (GenAm)
General English (GenE)
generation model
Germanic languages
Germanic Sound Shifts
grammars
grammatical categories
grammaticalization
Great Vowel Shift (GVS)
Grimm's Law
Gullah
H-dropping
habitual (aspect)
hard words
Hiri Motu
historical reconstruction
hot-news perfect (aspect)
hybrid language
hypercorrection
idiom
implication relationship
inclusive pronouns
indefinite determiners
indefinite pronouns
indicator
indirect (imperative) speech acts
Indo-European language family
inflection in English
Ingvæonish
inkhorn terms
interference
interlanguage
interrogative determiners
interrogative pronouns
intersectionality
intrusive-r
invariant be
IPA (International Phonetic Alphabet)
irrealis
isogloss
iterative
jargon
kinship terms
koiné
koinéization
L-vocalization
L1
language and nation
language attitudes
language community
language contact
language death
language imposition
language loss
language planning and policy
language retention
language shift
lax
learner's language
lexeme
lexical gaps
lexical sets
lexicalization
lexifier
life-cycle theory
lingua franca
linguicism
linguistic drift
linguistic imperialism
linking-r
loan translation
loan word
London Jamaican
loss of /h/
Low Back Merger
Low Dutch
mandative subjunctive
manuals of usage
marginal language
Maritimes
marker
mass nouns
mergers
meronymy
mesolects
metathesis
middle passage
Midlands
minimal pair
modal auxiliary
modality
modes of address
monogenesis
monophthongization
monophthong
mood
morpheme
morphology
motherese
multidimensionality
multiple negation
nasal
national variety
native language
Native Speaker Englishes
nautical jargons
negative face
New England
Newfoundland
NICE
nominative you
non-rhotic
non-rhoticity
non-standard GenE
Norman French
North Sea Germanic
Northern
Northern Cities Shift
Northern Subject Rule
number
number of speakers
NURSE Merger
obstruent
OED (Oxford English Dictionary)
Old Southwest
Open-Syllable Lengthening
origins of language
orthography
overt norm
palatalization
parts of speech
past
perfect(ive) aspect
periphrastic be going to
periphrastic do
personal pronouns (, systems of)
phonemicization
phonetic symbols
phonotactics
phrasal verb
pidginization
pied piping
place-names
Plantation Creole
pleonastic subject
plosive
plural
plural {-s} and {-th}
politeness
political-social change
polygenesis
polyglossia
portmanteau word
positive face
possessive adjectives
possessive pronouns
post-nasal T-Loss
pragmatic idiom
pragmatics
pre-verbal markers
prepositions
prescriptivism
present tense {-s}
pretentious language
preterite-present verbs
primary language
principal parts
principles of vowel change
progressive (aspect)
pronoun
pronoun exchange
pronunciation change
Proto-Germanic
proto-language
punctual (aspect)
reanalysis
reduced language
reduction of strong verb forms
reduplication
reference accents
reflexive pronouns
regionalization
register
relative pronouns
relexification
rhoticity
Romance languages
RP (Received Pronunciation)
runes
runic alphabet
schwa
Scots
second person pronoun usage
semantic shift
semantic change
semi-modals
semi-rhoticity
Sheng
shibboleth
shift
shortening
Singlish
singular
solidarity and power
sound shift
South Asia
Southeast Asia
Southern Africa
Southern English
Southern shift
Southwest (England)
Spanish
specifier
speech community
spelling
spelling reform
splits
Sranan
stable, extended pidgin
Standard English (StE)
standardization
stative (aspect)
stereotype
stop
stranding
strong verbs
style
subjunctive
substrate languages
superstrate
syntax
T-flapping
tag questions
tense
tertiary hybridization
thematic roles
thematic structure
THOUGHT-NORTH-FORCE Merger
TMA
Tok Pisin
topic
topicalization
toponyms
trade language
traditional dialects
TRAP-BATH Split
trial
triglossia
typology of language]
unidimensionality
universal grammatical categories
verb classes of OE
vernacular
vernacular universals
Verner's Law
vocabulary
voicing
vowel gradation
vowel systems
wave theory
weak adjective endings
weak nouns
weak verbs
West Africa
word class
word form
word formation (processes)
word order
word stress
World Englishes
yod-dropping
zero copula
zero derivation

 ・ Gramley, Stephan. The History of English: An Introduction. Abingdon: Routledge, 2012.

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2018-10-31 Wed

#3474. 慶友会での講演を終えて [keiyukai][hel_education]

 先週末の土日,2回にわたって大阪慶友会にて「歴史上の大事件と英語」と「英語のスペリングの不思議」と題する講演の機会をいただきました(各々 [2018-10-29-1], [2018-10-30-1] を参照).2日間にわたる趣旨として「新たな英語の見方を提案する」を掲げていました.この目的がどのくらい達成されたかは心許ないところですが,参加された方々から多くの反応をいただき,たいへん心強く感じました.参加された皆さんの学びに対する意欲と吸収しようとする意識の高さには,圧倒されました.
 講演後,講演に対して次のようなコメントをいただきました.

 ・ 苦手意識をもっていた英語に対して,ちょっと違った角度から向き合えるようになりそう.
 ・ 今までおぼろげに「なぜ英語は○○なのだろう?」と思っていた疑問が氷解した.
 ・ 今の英語も,いろいろな歴史的な事情があってこんな風になってきたんだなと分かった.
 ・ 英語に,フランス語やラテン語を仰ぎ見るような時代があったなんて!
 ・ 英語は苦手で嫌いだったけれども「英語史」はおもしろいなと思った.

 「こんなコメントを待っていました」というコメントをいただいたと思っていいます.日本では(否,世界中で)「スキルとしての英語」という捉え方が勢いを増すなかで「教養としての英語」「歴史的産物としての英語」という視点はマイノリティでしょう.しかし,背景を知ることで英語学習のモチベーションが高まったり,知的好奇心を刺激されることがあるのであれば,それは長い目で見て英語学習そのものに跳ね返ってくるはずです(そして,そもそも語学とは長い目でみないと習得できない代物です).英語史は,まさに「急がば回れ」を実践している分野だと信じています.
 英語史は,文法や綴字などについての「英語の素朴な疑問」に答えてくれるミクロな相談役であるばかりでなく,私たちが21世紀の今,いかに英語に向き合っていくべきかという疑問に指南を与えてくれるマクロな助言者として,堅実な事実と解釈を提供する責任を負っている分野と認識しています.そのような認識のもと,私も研究・教育活動を行なっています.
 大阪慶友会の皆さん,数々のナイス・リアクションにつき,改めて感謝申しあげます.

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2018-10-30 Tue

#3473. 慶友会講演 (2) --- 「英語のスペリングの不思議」 [keiyukai][spelling][spelling_pronunciation_gap][etymological_respelling][hel_education][slide]

 昨日の記事「#3472. 慶友会講演 (1) --- 「歴史上の大事件と英語」」 ([2018-10-29-1]) に続き,10月28日に大阪慶友会で行なった講演「英語のスペリングの不思議」のスライドをアップしておきます.

   1. 「英語のスペリングの不思議」
   2. はじめに
   3. 以下の単語のスペリングの何が「不規則」?
   4. 取り上げる話題
   5. I. 515通りの through --- 中英語のスペリング
   6. 「515通りの through」の要点
   7. 1. ノルマン征服と方言スペリング
   8. ノルマン征服から英語の復権までの略史
   9. 515通りの through
   10. through 異綴りワースト10
   11. ここで素朴な疑問
   12. 6単語でみる中英語の方言スペリング
   13. <i> か <u> か <e> か
   14. busy, bury, merry, etc.
   15. 14世紀後半以降のロンドンの言語事情
   16. ここで素朴な疑問
   17. 「ランダムに見える選択」の他の例
   18. Chaucer, The Canterbury Tales の冒頭より
   19. 第7行目の写本間比較
   20. 2. スペリングの様々な改変
   21. フランス語のスペリング習慣より
   22. 縦棒回避の傾向
   23. 2重字 <sh> の歴史
   24. その他の改変
   25. 3. スペリングの再標準化の兆し
   26. 「515通りの through」のまとめ
   27. II. doubt の <b> --- 近代英語のスペリング
   28. 「doubt の <b>」の要点
   29. 1. 語源的スペリング (etymological spelling)
   30. debt の場合
   31. 語源的スペリングの例
   32. island は「非語源的」スペリング?
   33. 2. 緩慢なスペリング標準化
   34. 印刷はスペリングの標準化を促したか?
   35. 3. 近代英語期の辞書にみるスペリング
   36. Robert Cawdrey's A Table Alphabeticall (1603)
   37. Samuel Johnson's Dictionary of the English Language (1755)
   38. 「doubt の <b>」のまとめ
   39. おわりに
   40. 参考文献

Referrer (Inside): [2018-10-31-1]

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