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hel_education - hellog〜英語史ブログ

最終更新時間: 2024-02-20 19:51

2024-02-19 Mon

#5411. heldio で「文法化」を導入するシリーズをお届けしました [voicy][heldio][grammaticalisation][notice][hel_education][language_change][link]

 毎朝6時に,本ブログの姉妹版ともいえる音声ブログ Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」を配信しています.2024年の heldio のテーマは言語変化 (language_change) です.大きなテーマなので取り上げていく話題も多岐にわたりますが,避けて通れないものの1つに文法化 (grammaticalisation) があります.本ブログでも「#417. 文法化とは?」 ([2010-06-18-1]) を始めとして,多くの記事で注目してきました.
 先週,heldio にて5日連続で文法化の超入門となる話題をお届けしました.結果的に文法化の導入シリーズとなりました.こちらにリンクをまとめておきます.

 ・ 「#988. ぎゅうぎゅうの単語とすかすかの単語 --- 内容語と機能語」
 ・ 「#989. 内容語と機能語のそれぞれの特徴を比較する」
 ・ 「#990. 文法化とは何か?」
 ・ 「#991. while の文法化」
 ・ 「#992. while の文法化(続き)」

 5回の話しはスムーズにつながっているので,順に聴いていただくとよいと思います.手っ取り早く聴きたいという方は,中心回となる「#990. 文法化とは何か?」だけでもシリーズの大枠はつかめると思います.



 もっと本格的に文法化を学びたいという方は,本ブログの grammaticalisation の各記事をご覧ください.特に重要な記事をいくつか挙げておきます.

 ・ 「#1972. Meillet の文法化」 ([2014-09-20-1])
 ・ 「#1974. 文法化研究の発展と拡大 (1)」 ([2014-09-22-1])
 ・ 「#1975. 文法化研究の発展と拡大 (2)」 ([2014-09-23-1])
 ・ 「#2575. 言語変化の一方向性」 ([2016-05-15-1])
 ・ 「#2576. 脱文法化と語彙化」 ([2016-05-16-1])
 ・ 「#3273. Lehman による文法化の尺度,6点」 ([2018-04-13-1])
 ・ 「#3272. 文法化の2つのメカニズム」 ([2018-04-12-1])
 ・ 「#3281. Hopper and Traugott による文法化の定義と本質」 ([2018-04-21-1])
 ・ 「#5124. Oxford Bibliographies による文法化研究の概要」 ([2023-05-08-1])

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2024-02-17 Sat

#5409. 最近 Mond で6件の質問に回答しました [mond][sobokunagimon][heldio][hel_education][notice][link]

 ここ数日間で,知識共有サービス Mond に寄せられてきた英語史系の質問に6件ほど回答しました.こちらでもリンクを共有します(質問文の原文を短文に要約・編集してあります).新しい順に並べています.
 今朝お答えした8歳の娘さんからの最新の質問は,とりわけ強力でしたね,パンチが効いています.これまで私が受けたことのなかった英語に関する素朴な疑問で,刺激的でした.ありがとうございます!

 (1) boss ってなんで s がふたつなの?と8歳娘に質問されました.なんでですか?


Mond answer 20240217 re boss



 (2) 英語がラテン語から動詞を借用するとき,完了分詞形に基づいた語形を採用するのはなぜなのでしょうか?
 (3) Japan という単語の語源は?
 (4) who, what, where, when などに対して,なぜ how だけが wh- でなく h- で始まるのでしょうか?
 (5) 5文型の SVO などの V は「動詞」とされますが,「述語」が正しいのではないでしょうか?
 (6) なぜ動作を表わすはずの動詞に「状態動詞」なるものがあるのでしょうか?

 今回お答えした質問は,本ブログや Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」 で関連する話題を取り上げたり,詳しく解説してきたりしたものも多く,実際に回答のなかでいくつかリンクを張っていますので,合わせてご参照いただければと思います.

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2024-02-10 Sat

#5402. 2023年度に提出された卒論論文と修士論文の題目 [hel_education][sotsuron][shuron][khelf][seminar][link]

 今年度,慶應義塾大学文学部英米文学専攻の堀田ゼミより14本の卒業論文と1本の修士論文が提出されました.以下,各々の題目を一覧します.私の英語史のゼミでどんなことが研究テーマとなるのかが伝わると思います.

[ 卒業論文 ]

 ・ Changes in the Frequency of Inanimate S-Genitive Case Use in British Popular and Quality Papers
 ・ The Characteristics and Development of Suffix -some in the History of English
 ・ The Origin and Development of the Construction It is Adj of NP to VP
 ・ The Difference between To-infinitive and Bare Infinitive in a Subjective Complement
 ・ A Study on the Singular and Plural Concord with the Collective Noun "Government"
 ・ An HTOED-Based Study on Semantic Change of Words Meaning "Delicious"
 ・ Contemporary Usage of 'unto' with Semantic Extension from the Bible
 ・ The Usage of Metonymies Shared among ENL Areas: The Case of Governmental Facilities
 ・ Stylistic Differences and Literary Commonalities among Two Works of George Orwell
 ・ Changes in the Social Demand and Frequency of the Woman's Honorific Title Ms
 ・ Decoding the N-word: A 20-Year Analysis of Language Evolution in Grammy Nominated Rap (2004--2024)
 ・ Political Correctness of the Infectious Disease Names: Hansen's disease, AIDS, and Mpox
 ・ Class Society and Language in Britain: Focusing on the Linguistic Characteristics of the Beatles
 ・ Changes and Trends of English Use in the Indian Movies: New Middle Class as the Audience

[ 修士論文 ]

 ・ Tautologies in the History of English: Their Usage and Conventionality

 今年度のゼミでも英語史・英語学に関する多様なテーマで研究がなされました.形態論,統語論,意味論,語用論,語法研究,文体論,社会言語学など,関心が多岐にわたる点が,本ゼミの特徴です.ただし今回は音声学・音韻論に注目した研究がありませんでした(私としては少々寂しい).調査方法としてはコーパスを用いた実証的な研究が基本となってきています.来年度の卒論・修論にもテーマの幅広さを期待しています!
 過年度のゼミ卒業論文の題目についてはこちらの記事セットあるいは sotsuron をどうぞ.英語史分野のテーマ探しのヒントとなるかと思います.khelf HP より「研究テーマ紹介」,あるいはゼミ紹介 HP より「ゼミ生の卒論テーマ」も役立つと思います.

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2024-02-09 Fri

#5401. 文法上の性について60分間の対談精読実況生中継をお届けしました [bchel][gender][oe][noun][category][voicy][heldio][notice][hel_education]


 去る2月6日(火)午後4時半より Voicy heldio にて「#983. B&Cの第42節「文法性」の対談精読実況生中継 with 金田拓さんと小河舜さん」を生放送でお届けしました.Baugh and Cable による英語史の古典的名著 A History of the English Language (第6版)を原書で精読するシリーズの一環です.今回は特別ゲストとして金田拓さん(帝京科学大学)と小河舜さん(フェリス女学院大学ほか)をお招きして,対談精読実況生中継としてお届けしました.上記は,昨日の通常配信でアーカイヴとして公開したものです.60分間の長丁場ですが,ぜひお時間のあるときにお聴きください.
 2月5日(月)には,この hellog 上でも予告編となる記事「#5397. 文法上の「性」を考える --- Baugh and Cable の英語史より」 ([2024-02-05-1]) を公開しました.そちらの記事では今回注目した第42節 "Grammatical Gender" の原文を掲載していますので,それを眺めながらお聴きいただければと思います.そこからは,英語史における性 (gender) の話題に注目した重要な記事へのリンクも張っています.
 早々に配信を聴いてくださったコアリスナーの umisio さんが,まとめノートを作ってこちらのページで公開されています.ぜひ予習・復習のおともにご参照ください.


umisio note 2024028



 heldio で B&C の英語史を精読するシリーズのバックナンバー一覧は「#5291. heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズが順調に進んでいます」 ([2023-10-22-1]) でまとめています.全264節ある本の第42節にようやくたどり着いたところですので,まだまだ序盤戦です.皆さんには後追いでかまいませんので,このオンライン精読シリーズにご参加いただければ.まずは以下のテキストを入手してください!


Baugh, Albert C. and Thomas Cable. ''A History of the English Language''. 6th ed. London: Routledge, 2013.



 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

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2024-02-05 Mon

#5397. 文法上の「性」を考える --- Baugh and Cable の英語史より [bchel][gender][oe][noun][category][voicy][heldio][notice][hel_education][link]

 昨年7月より週1,2回のペースで Baugh and Cable の英語史の古典的名著 A History of the English Language (第6版)を原書で精読する Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio) でのシリーズ企画を進めています.1回200円の有料配信となっていますが第1チャプターに関してはいつでも試聴可です.またときどきテキストも公開しながら無料の一般配信も行なっています.これまでのバックナンバーは「#5291. heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズが順調に進んでいます」 ([2023-10-22-1])にまとめてありますので,ご確認ください.


Baugh, Albert C. and Thomas Cable. ''A History of the English Language''. 6th ed. London: Routledge, 2013.



 今までに41節をカバーしてきました.目下,古英語を扱う第3章に入っています.次回取り上げる第42節 "Grammatical Gender" は,古英語の名詞に確認される文法上の「性」,すなわち文法性 (gender) に着目します.以下に同節のテキストを掲載しておきます(できれば本書を入手していただくのがベストです).

42. Grammatical Gender. As in Indo-European languages generally, the gender of Old English nouns is not dependent on considerations of sex. Although nouns designating males are often masculine, and those indicating females feminine, those indicating neuter objects are not necessarily neuter. Stān (stone) is masculine, and mōna (moon) is masculine, but sunne (sun) is feminine, as in German. In French, the corresponding words have just the opposite genders: pierre (stone) and lune (moon) are feminine, while soleil (sun) is masculine. Often the gender of Old English nouns is quite illogical. Words like mægden (girl), wīf (wife), bearn (child, son), and cild (child), which we should expect to be feminine or masculine, are in fact neuter, while wīfmann (woman) is masculine because the second element of the compound is masculine. The simplicity of Modern English gender has already been pointed out as one of the chief assets of the language. How so desirable a change was brought about will be shown later.


 文法性に関する話題は hellog でも gender のタグを付した多くの記事で取り上げてきました.そのなかから特に重要な記事へのリンクを以下に張っておきます.

 ・ 「#25. 古英語の名詞屈折(1)」 ([2009-05-23-1])
 ・ 「#26. 古英語の名詞屈折(2)」 ([2009-05-24-1])
 ・ 「#28. 古英語に自然性はなかったか?」 ([2009-05-26-1])
 ・ 「#487. 主な印欧諸語の文法性」 ([2010-08-27-1])
 ・ 「#1135. 印欧祖語の文法性の起源」 ([2012-06-05-1])
 ・ 「#2853. 言語における性と人間の分類フェチ」 ([2017-02-17-1])
 ・ 「#3293. 古英語の名詞の性の例」 ([2018-05-03-1])
 ・ 「#4039. 言語における性とはフェチである」 ([2020-05-18-1])
 ・ 「#4040. 「言語に反映されている人間の分類フェチ」の記事セット」 ([2020-05-19-1])
 ・ 「#4182. 「言語と性」のテーマの広さ」 ([2020-10-08-1])

 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

Referrer (Inside): [2024-02-09-1]

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2024-02-01 Thu

#5393. 2023年度,1年間の「英語史」の講義を終えて [hel_education]



 一昨日の Voicy heldio にて「#974. 1年間の「英語史」の講義を終えて --- 2023年度版」と題して,慶應義塾大学文学部英米文学専攻で私が開講している「英語史」講義の履修者から回収した感想をいくつか紹介しました.毎年この時期に hellog や heldio にて報告する慣習ができ,恒例のイベントとなってきた感があります.今年度のものを含めこれまでの「英語史」講義への感想のリンクを以下にまとめておきます.

 ・ heldio 「#974. 1年間の「英語史」の講義を終えて --- 2023年度版」 (2024/01/30)
 ・ helwa (有料配信)「【英語史の輪 #87】1年間の「英語史」の講義を終えて(続編)」 (2024/01/30)
 ・ heldio 「#607. 1年間の「英語史」の講義を終えて」 (2023/01/28)
 ・ hellog 「#5020. 2022年度,英語史の授業を通じて何を学びましたか?」 ([2023-01-24-1])
 ・ hellog 「#4661. 2021年度,英語史の授業を通じて何を学びましたか?」 ([2022-01-30-1])
 ・ hellog 「#3922. 2019年度,英語史の授業を通じて何を学びましたか?」 ([2020-01-22-1])
 ・ hellog 「#3566. 2018年度,英語史の授業を通じて何を学びましたか?」 ([2019-01-31-1])
 ・ hellog 「#2470. 2015年度,英語史の授業を通じて何を学びましたか?」 ([2016-01-31-1])

 冒頭に掲げた heldio 配信回では,ほんの数名の履修者のコメントしか紹介できませんでした.手元には読み上げきれないほどの分量があり,どれもこれも紹介したいところですが,以下にいくつか選んだ感想を掲載します.文章は中略したり軽微な編集を加えているところはありますが,基本的には履修生から寄せられてきた原文のままで公表しています.なお,感想を募った際の文言は「今期あるいは今年度の英語史の授業を通じて学んだ(広い意味で「学んだ」)事柄のうち,あなたにとって最も価値あるものは何ですか.自由に記述してください.」でした.

植民による支配の歴史の中で世界中に広まり,現在はグローバルな言語として定着した英語そのものが,その言語史の中で被支配を受けてだんだん変化し,独自性を取得しながら今ある形になったのだということ.特に「中英語は方言の時代であった」の部分,音声と綴字の不一致について学んだパートはとても興味深いものだった.他のヨーロッパ諸語と比べても,単純で明瞭に思える英語が古い形から,そうした周囲の複雑な言語にもまれて,今の形に変わっていく過程を追うことで,何気ない英語の「当たり前」にも歴史的意義を問う姿勢が,学び始めと比較して身についたと思う(heldio で紹介されていた「変なアルファベット表」の完成も楽しみである).この授業とは別に,語学科目としてフランス語とラテン語を受講していたが,どちらも英語種に深く関わる言語であったため,それぞれ学んだ内容が線で繋がる感覚が面白く,多角的に勉強することの意義を再確認できたと思う.


私の中での英訳の捉え方が変ったことです.英語史をやるまでは,世界は英語とその他言語で構成されているように見えていて,日本語を英訳するというと,マイノリティ言語からマジョリティ言語に翻訳するというふうに捉えていました.この概念において,マジョリティーは英語一強であり,残りがマイノリティという関係図が脳内には住んでいました.ですが,英語史において借用について学んだことで変わりました.借用語が山ほどあるといったことはもちろんですが,例えばラテン語は英語の復権時に語彙の欠乏をカバーする最も効率的な方法として流入した,ということや,聖書の英訳時には語彙の欠乏に悩みを抱えてラテン語を流入した等です.これを聞いて英語も英語を確立するまでの基盤を作るための手法として英訳をしたんだということに気付き,英訳という概念は決してグローバル化のためだけのものではなく,多角的に捉えられるものだし,かつ英語そのものの成長にも関わる方法なのだと気づかされました.


一つの授業でも抜けると分からなくなるくらい繋がりがあり,一本のストーリーラインがあるなと強く感じた.途中から『進撃の巨人』を読んでも,伏線回収や一つの行動選択の影響の余波なんて想像できないだろう,それと同じような心持ちになった.古ノルド語と出会っていなければ,ノルマンコンクェストがなければ,はたまたウィリアム一世がフランス語に統一していたら,そんな「what if」がいくつも思いつき,そのような英語を変えてしまうような分岐点が英語史にはいくつもあると感じられる.言語と人々,文化は密接に関わっているというのは自明のことだが,つまり今自分が何を話したか,何を書いたかということすら,英語史の一つの選択なのではないだろうか.人それぞれの生き方も映し出してしまう歴史,それが言語史だなと思う.


大学一年生までで私は英語を7年間ほど勉強していたことになるが,そこでは英語という言語そのものの語彙,文法,そして英語に関するスキルを身につけることばかりが学びの中心で,英語の歴史,いわゆる英語を縦軸で見るという視点は一切なかった.だからこそ,英語史の時間は私にとって興味深いことの連続でしかなかった.〔中略〕この一年間は改めて自分が自分の人生において英語に深く関わることができてよかったと心の底からそう感じられる有意義な時間であった.


一年を通して英語史について学んだことで,最も価値のあるものは学ぶ姿勢を改めて学ぶことができたことだ.私は春学期の英語史の初回の授業を鮮明に覚えている.初回の内容は,英語に関する素朴な疑問を私たちが自由に送って,堀田先生がそれに答えるというものだったが,私は全くと言っていいほど質問が浮かばなかった.今思うと,それは今までの義務教育の中で「これはこういうものだから」とただ受動的に学習してきたからであろう.私はその授業で寄せられた質問に一々感動し「確かに」と思った.それまで「なぜ?」という問いを掘り下げていくのは効率が悪いと思い込んでいたが,こういった姿勢こそが真の学習であることを知った.そして楽しいと思った.英語の授業はもちろん,英語の歴史を学んだが,私にとって最も価値があったのは学ぶということはどういうことかを学ぶことができたことである.一見するとなんてことはないものでも「なぜ?」という問いは無限に生まれる.学びは受動的に生まれるものではなく,能動的に自ら探して行くものなのだと学ぶことができた.これは私の残りの大学生活のみならず,今後の人生にも役立つ学びであると感じる.


私は今期学んだ英語史の授業を通して,言語はコミュニケーションだけでなく,ある国の歴史を表すようなエビデンスとしての存在であることに気づいた.それは非常に価値のある学びとなった.英語の地位の復権やフランス語,ラテン語の流入など,言語にそのまま痕跡を残している.それをもとに,言語は表現としてであっても,歴史の記録としてであっても,人類において非常に重要な存在であるということに気づいた.ある特定的な内容より全般的な内容から得られた学びがあった.


私にとって英語に対する見方が大きく変わったことが最も価値あるものであると考えています.英語が今のように世界的言語になったのは,世界の歴史の活動によるものであり,長きにわたる人類の活動によるものだと,この授業でよく理解しました.なぜ発音と綴り字に大きなギャップがあるのか?なぜ不規則な文法がたくさんあるのか?など,歴史の中に原因を見出すことがとても面白いし,意味のあることだと思っています.英語のルールを今までただ暗記して覚えていた私にとっては,英語史を学ぶことは大きな転換だったし,歴史など考えたこともあまりなかった私にとって歴史から英語の謎を解くということを意識するようになったことも,私にとっては価値のあるものです.英語史は英語の本質を教えてくれるもので,英語はどういうものかを一層理解できるものにしてくれると思います.発音と綴り字の乖離についての「変なアルファベット表」に参加するのもとても楽しかったし,英語史に関する新聞や先生のラジオとブログを見ることもとても楽しかったです.今後も英語を学んでいくとは思いますが,授業で触れていなかったたくさんの話題がまだまだあると思いますし,それを見て聞いて理解するとともに,英語に関する素朴な疑問など英語史の観点から説明できるようになるまで頑張りたいと思います.


英語史の授業を通じて学んだことの中で最も価値があったのは常識を疑うことである.〔中略〕現代の社会を見ていると,シェークスピアやメルヴィルのような英語で書かれた文学は広く知れ渡っており,ビジネス,学問,芸能などあらゆる分野で英語は重要なポジションにある.どうしてもそれが当たり前だと思ってしまっており,詳しく英語の歴史について考えたりしたことはなかったので,一田舎の言語にすぎなかったという話は衝撃的だった.私はこの学びの体験をして,学問において常識を疑うことを大切にしたいと思う.そして,歴史を知ろうとすることは,本質を見極め,常識にとらわれないようにするための一つの手段として必要不可欠であると考える.


英語とかかわりのある言語を学ぶ際に合わせて英語史を学ぶことに意義があるということ.ヨーロッパの言語であれば,その言語から英語への借用語(意味借用なども含む)があったり.古く元をたどれば,同根であったりする単語が多くあるのだということを知った.言語を学び習得しようとする際には,そこにばかりフォーカスし,時間を割きがちであるが,もう少し視野を広げ,自分が既に知っている英語という言語,そしてそれらの関わりとしての英語史を学ぶことで,その言語の学習に役立つのみならず.新たな発見や疑問が得られたりするという楽しみが生まれる.また,これは逆から見れば英語史を学ぶことの楽しみや意義の一つと言うこともでき,互いの学習が相乗効果的に大きなな力を生むことになる.この視野の持ち方・広げ方は言語習得に限った話ではないように思う.ある一つの物事に集中しすぎることなく,少しで良いので視野を広げ,周りとの関連や別の見方を得ることで日々の活動を豊かにしていけるのではないかと考える.


私は教員を目指しているため.綴字と発音の乖離について学べたことに最も価値を感じている.〔中略〕教壇に立ち,英語を教える上で綴字と発音は避けて通れないテーマである.これらの乖離をそういうものとして教えると,生徒にとって英語は単なる暗記科目になってしまう.しかし,もし doubt という単語の <b> を読まないことを暗記事項としてだけでなく.学者が昔の言葉に憧れて,発音にはない文字を入れてしまったと説明することができれば,英語をより人間味のある面白い言語として感じてくれる生徒が出てくるのではないか.私が大学一年生のとき,堀田先生の授業を聞いて味わった「腹落ち感」を誰かに伝える立場になりたい.しかし,このような英語の知識は生徒全員にとって有効かというと,そうとも言えないのが実情である.したがって私が教員になったらこの知識をなりふりかまわず披露するのではなく,蘊蓄や背景知識に興味のある生徒を見極めて,生徒本人のために話したい.また,もしも英語史の知見を教壇で使わないとしても,教えている綴字と発音のギャップに対する「なぜ」の答えを知っているのといないのとでは,生徒の前に立つときの自信の大きさが明らかに異なる.堂々と生徒の前に立っていられるよう3月に大学を卒業してからも英語史ブログを読み続ける.


現代英語に対する素朴な疑問を問い,それを英語の歴史を見ていく中で解決し,理解するという営み.そしてそれによって得た知識こそが,私にとって最も価値のあるものであると思う.私は将来中学校の英語科教師になりたいと思い,教職課程を履修する中で,前期と後期この授業を受けた.今まで英語を学ぶ中で,綴字と発音のギャップやその他の様々なことについて疑問を抱いていたことを自覚し,将来教師になり,生徒に疑問を呈された時に答えられないのはいかがなものかと思い,熱心に授業に臨むと「これはそういう決まりだから」で済まされてきた英語の特徴が,その歴史を遡ればしっかりと論理的に説明できるのだと知った.これにより,英語という言語の奥深さを知ると同時に,必要な教養を身につけることができた.


私が一年間かけて学んだのは,英語をよりクリティカルに見るということだ.英語というと,さまざまなイメージがある.例えば優越言語である,純粋な言語であるなど.そのような世界英語が世の中にあるなかで英語を学び,それらの多くのステレオタイプを破壊し始めることができたと感じる.例えば今学期では英語が実は二つの言語の下にあったこと,そして300年もの間,英語話者以外の人に支配されてきたことを考えると,将来英語はどのような地位へとシフトしているのか考えさせられる.今や英語話者で生まれないこと,日本人で生まれることがまるで disadvantage であるかのような社会風潮がある中,英語の優越性は変化するかもしれない,そして本質的な優越性ではないということを踏まえることで,言語や人々の偏見も少なくなるきっかけになるのではと思う.そしてアメリカこそが多様性の国というが,その影にイングランド,そして英語自体が本質的に多様である,雑種であるという事実も,今現在の多様な世界諸英語に対してよりインクルーシブな意識で受け入れることに繋がっているのではないかと思いました.よく日本では発音を矯正する教育などがあります.そのような方法も英語史の学びによって変化する可能性があると思います.


英語史を学ぶことはとても難しく,つまらないものだと講義を受ける前は考えていたが.今使用している英語がどのように作られてきたのか,どういった出来事で変化してきたのかについて,堀田先生のわかりやすく楽しい講義でよく理解できたと感じる.最初の講義で「この講義を受け終えたら英語の見方が180度変わる」とおっしゃっていたことが今とてもよくわかった.これからも英語史に関心を持ち続けていきたいと思う.


義務教育によって,現在では小学校五年生から英語を教科として誰もが学ぶ時代だ.そんな中で英語という言語に潜む「なぜ?」という疑問の数数に,納得のいく答えをもたらしてくれ,また新たな視点を与えてくれるのが英語史的知見だった.


今期の英語史を通じて,私が学んだことはどんなに小さな事柄であっても調べてみるという癖をつけることの大切さである.〔中略〕身の回りにあるちょっとしたものに目を向け考えることで,大きな歴史の流れやたくさんの教養を学べることを知る良い機会となった.


英語史で学んだこととして,最も自分に価値のあったことは「固定観念にとらわれず,多角的に物事を分析・観察することで新たな学びや発見に出会える」ということだ.春学期最初の授業の an apple の話は忘れない.母音の前の a は an になるという考えは歴史的には誤りで,正しくは最初はみんな an (one) だったが,子音連続を避けるため a pineapple のようになったということ.固定観念にとらわれるのは本当に良くないと実感した.


抽象的に言えば,当たり前の知識やシステムに疑いの目を持ち続けることにより,新しい学びや発見が得られるということだ.印象に残っているのは,英語が様々な言語から語彙を借用してきたことで英語が構成されていると理解した時の衝撃だ.英語は一つの言語の英語という枠組みでのみ捉えていたので,古英語→中英語→近代英語と時代が区分される,それぞれの過程で他言語からの影響を受けていることを知り,物事を一つの枠組み,固定観念として捉えてしまうことは,人生の面白さを半減させると気づきました.また,もっとも衝撃を受けたのは,Voicy の through が500通り以上あるという放送で,現在言語が標準化されていることが,そもそも当たり前ではない,through の方言の中でスルーという発音により近いスペリングを持つ単語があったはずだ.というお話.最初は疑問に思ったスルーの発音をいつの間にか当たり前に感じ,through のスペリングが多数あったことに驚いたことには,自分でも情けなさすら感じた.抱いた疑問は忘れず解決する,当たり前のことにも疑問の目を持ち続ける姿勢が重要だと感じた.英語の世界を広げるだけでなく,日常生活における物の見方を考え方をに影響を与えてしまう英語史の授業の面白さを痛感しています.新しい世界を開いてくださった堀田先生にはすごく感謝しています.


それまで当たり前だと認識して疑わなかった事象を一歩引いて客観視する方法や姿勢を学んだことです.英語においてその方法は,例えば言語(英語)の変化を言語内的要因だけでなく,言語外的要因で考えることでした.換言すれば,一つの事象を内面史と外面史の視座においてアプローチすることでしょう.片方の方法だけでは解決しえない問題がこれにより,時にエレガントに解けることを身をもって体感することができました.この時に得られるアハ体験は,今後の自身の学術研究活動におけるおーいなるモチベーション,インスピレーションになりました.ありがとうございます.今後も「よりによって!」「ちなみに!」といった素朴な疑問を積極的に持ち,それに今述べた姿勢で当たって,英語史,英語学,言語学の大海原でたくさん遊ぶつもりです.


 以上です.皆さんの英語史の学びのお役に立てば.

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2024-01-12 Fri

#5373. Voicy heldio を通じて「hel活」仲間が増えてきました [voicy][heldio][helwa][hel_education][khelf][language_change][khelf][link]

 毎朝6時にお届けしている Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」の2024年の大テーマは「言語変化」 (language_change) です.この「hellog~英語史ブログ」でも長きにわたって注目してきたトピックですが,音声メディア heldio も用いて,より広く「なぜコトバは変化するのか」という魅力的な話題をお届けしていきたいと思います.よろしくお願いいたします.
 heldio チャンネルは2021年6月2日に開設し,2年7ヶ月ほどの間,毎朝英語史に関するお話しをお届けしてきました.heldio 開設2周年に当たる2023年6月2日には,有料版となるプレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪 (helwa)」もオープンしました(こちらは毎週火木土の午後6時に配信しています).
 私はブログや Voicy 等のメディアを通じて「英語史をお茶の間に」広げていくことをモットーとしていますが,「hel活」(英語史活動)を推進してゆく「助っ人」にも囲まれるようになりました.感謝に堪えません.そのhel活助っ人のごく一部にすぎませんが,以下にご紹介します.

 ・ khelf(慶應英語史フォーラム)のメンバー:「hel活」の最大の応援団体です.『英語史新聞』を季刊で刊行しています.HP での広報のほか,X(旧ツイッター)アカウント @khelf_keio からも日々元気にhel活中.
 ・ heldio/helwa のリスナーの皆さん:日々の配信回へのコメント,SNS を通じての広報,企画回や生放送への参加,その他のhel活でお世話になっています.とりわけ最近注目すべきSNS上での活動としては:
   - リスナーの umisio さんによる「2024年「英語史の輪#77」英語語源辞典を読む。ノート完成。」,および「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む(34)のノートを取ったどー」
   - リスナーの kitako さんによる「heldio瓦版2024年1号」
   - 同じく kitako さんによるインスタグラムでの日々の heldio 配信回の紹介
   が目を見張ります
 ・ heldio/helwa 対談出演者の研究者や学生の皆さんにもお世話になっています.特に出演回数の多い方々の一覧は,いずれ整理したいと思っています.当面は以下のお二方が独自にまとめられているものをどうぞ.
   - 菊地翔太先生(専修大学)の HP
   - 矢冨弘先生(熊本学園大学)の HP
 ・ そしてもちろん本ブログを毎日お読みいただいている皆さんにも感謝いたします.私の公式 X アカウント @chariderryu からも情報を発信していますので,ぜひフォローをお願い致します.

 皆さんのhel活支援に感謝いたします.引き続き「英語史をお茶の間に」の応援をよろしくお願いします.今回と同趣旨の記事として「#5256. heldio/hel活応援リンク集」 ([2023-09-17-1]) もご覧いただければ.

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2024-01-03 Wed

#5364. 今年はパワーアップしていきます,Voicy heldio のプレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) [voicy][heldio][helwa][hel_education][link][notice]


プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」



 今年も毎朝6時に,本ブログのラジオ版ともいうべき Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio)をお届けしています.この heldio には,有料版のプレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) があります.昨年6月2日に開設したサロン風チャンネルで,毎週火木土の夕方6時にお届けしています.今年の初回配信は昨晩「【英語史の輪 #75】2023年 heldio の推し配信回の投票結果,について講評の続き」として配信しました.
 helwa には目下40名ほどのコアリスナーの皆さんに参加していただいており,楽しく学んだり,おしゃべりしたり,会ったり,飲んだりしています.月ごとのサブスクリプションで,月額800円となっています(Voicy アプリ経由では手数料がかかってさらに高くなりますので,ウェブブラウザ経由でご参加下さい).
 年が改まりまして,helwa ではこの1月より初月無料の試聴サービスを提供しています.日々 heldio の通常配信をお聴きの方々のなかには,プレミアム限定チャンネルは気になっていたけれど課金して参加するにはハードルが高い,まずはどんな雰囲気なのか試聴してみたい,という方もいらっしゃるかもしれません.ぜひこの1ヶ月のあいだ試聴していただき,続けてもよいと思った場合には2月以降もお付き合いいただければと思います.そうでなければ辞めていただくということで,まったくけっこうです.
 helwa の運営方針は開設時より変わっていません.基本は「英語史をお茶の間に」をモットーとし,収益は「hel活」(英語史活動)にほぼすべて充てています.以下の記事をご参照いただければ.

 ・ 「#5145. 6月2日(金),Voicy プレミアムリスナー限定配信の新チャンネル「英語史の輪」を開始します」 ([2023-05-29-1])
 ・ 「#5150. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」がオープン!」 ([2023-06-03-1])
 ・ 「#5301. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) の5ヶ月の軌跡」 ([2023-11-01-1])
 ・ 「#5330. 11月の「英語史の輪」 (helwa) の振り返り --- Voicy のプレミアムリスナー限定配信チャンネル」 ([2023-11-30-1])

 最近の helwa コミュニティ内部の傾向としては,多くのプレミアムリスナーの方々がボランティアで「hel活」を推し進めてくれること,コミュニティ内の全体的な英語史リテラシーの増強により私の話題が先取りされてしまう(!)機会が増えたこと,オンラインや対面のオフ会の頻度が高まってきたこと,などが挙げられます.
 実際,次の交流の機会として,明後日の1月5日(金)の 19:00--20:00 に helwa オンライン新年会を開催する予定です.heldio/helwa 出演経験のある研究者や khelf(慶應英語史フォーラム)メンバーも加わり,貴重な交流の機会になると思います.
 昨年12月分の helwa の全13回が出そろっていますので,そのバックナンバーへリンクを張っておきます.

 ・ 【英語史の輪 #62】helwa は本当に輪が広がるワ (2023/12/02)
 ・ 【英語史の輪 #63】語彙関係 (2023/12/05)
 ・ 【英語史の輪 #64】明日の helwa 忘年会ヨロシク! その他諸々も! (2023/12/07)
 ・ 【英語史の輪 #65】英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (32) The Germanic Conquest --- Taku さんとの実況中継(後半) (2023/12/09)
 ・ 【英語史の輪 #66】博士論文とファイル名 (2023/12/12)
 ・ 【英語史の輪 #67】同音異義語 count (2023/12/14)
 ・ 【英語史の輪 #68】今朝の中学生からの生の声をもっとお届け! (2023/12/16)
 ・ 【英語史の輪 #69】get medieval の続き (2023/12/19)
 ・ 【英語史の輪 #70】なぜ英語史に関心を持ったの? --- 村岡宗一郎さん,藤原郁弥さんとの対談 (2023/12/21)
 ・ 【英語史の輪 #71】年末年始の heldio/helwa イベントのお知らせ (2023/12/23)
 ・ 【英語史の輪 #72】抽象名詞を作る -ity (2023/12/26)
 ・ 【英語史の輪 #73】年末の雑談回 (2023/12/28)
 ・ 【英語史の輪 #74】2023年の helwa 10大ニュース (2023/12/30)

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2023-12-22 Fri

#5352. なぜ英語を学ばなければならないの? --- 中学生からの反響 [sobokunagimon][voicy][heldio][helwa][notice][hel_education]



 本ブログの音声版というような位置づけで,毎朝 Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio)より英語史関連の話題を発信しています.目下 Voicy による音声配信に新しい可能性を見出しています.まず,上記2つの関連する配信回をお聴きいただければと思います(下に挙げるものは追加も含め3つの配信へのリンクです).

 (1) 「#729. なぜ英語を学ばなければならないの? --- 中学生のための英語史」(2023年5月30日配信.上記の左の配信回です.)
 (2) 「#929. なぜ英語を学ばなければならないの? --- 中学生からの反響」(2023年12月16日配信.上記の右の配信回です.)
 (3) 「【英語史の輪 #68】今朝の中学生からの生の声をもっとお届け!」(2023年12月16日配信.(2) の続編ですが,こちらは有料のプレミアムリスナー限定配信チャンネルでの配信となっています.)

 今年の5月末に,中学生のリスナーは事実上ゼロであることを知りながら,間接的に声が届く可能性に期待して (1) を配信しました.実際には,中学生のみならず一般リスナーの皆さんにも聴いて,考えていただきたい内容でお話ししました.配信直後よりリスナーの皆さんより多くの反響をいただき,これまでの heldio 配信回のなかでも飛び抜けてよく聴かれる回となりました.
 そんな折,先日英語教員のリスナーの方より連絡がありました.中学校の生徒たちにこの配信回を聴いてもらい,意見を書いてもらうという授業課題を出すことを考えている,とのことでした.ぜひどうぞ,むしろよろしくお願いしますと返答したところ,後日,同先生より,中学1年生120名からの回答・意見を得たとのことで,その匿名化された文章を共有させていただきました.
 私自身は(意外にも)多くの中学生に本当に声が届いた!という喜びを感じましたし,このような課題を思いつき実施した同先生の熱意にも感服しました.そして,何よりも生徒さん一人一人が,配信回を聴いた上で,じっくりと「なぜ英語を学ばなければならないの?」という問いに向き合った様子が,文章からはっきりと伝わってきことに,感動を覚えました.
 ぜひこの気持ちを生徒さんや先生にフィードバックしたいと思い,中学校の英語教員経験のある khelf(慶應英語史フォーラム)の寺澤志帆さんとともに,(2) の配信回を収録し,公開したという次第です.
 英語史研究者冥利,Voicy heldio パーソナリティ冥利に尽きる経験でした.ありがとうございました.
 英語の先生方,本ブログをお読みの方々,heldio リスナーの皆さん,ぜひ機会がありましたら中学生(のみならず小学生,高校生,大学生など)に上記の配信回を聴いてもらえるよう促していただければ幸いです.

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2023-12-11 Mon

#5341. 今週は「変なアルファベット表」企画の投票週間です [khelf][spelling_pronunciation_gap][hel_herald][notice][hel_education][link][heldio][helwa][youtube]

 標記の企画のために日々5件の投票フォームへのリンクを張りつけていきますので,こちらより多くの皆さんのご投票をお待ちしています(12月12日(火)以降の分は「後記」となります).



 ・ 1日目,12/11(月) ABCDE の投票フォーム
 ・ 2日目,12/12(火) FGHIJ の投票フォーム
 ・ 3日目,12/13(水) KLMNO の投票フォーム
 ・ 4日目,12/14(木) PQRST の投票フォーム
 ・ 5日目,12/15(金) UVWXYZ の投票フォーム





 こちらの Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio) は今朝の配信回です.「#924. 今週は「変なアルファベット表」のための投票週間です」として,khelf(慶應英語史フォーラム)の寺澤志帆さんとともに重要な「投票の呼びかけ」についての告知をいたしました.ぜひお聴き下さい.
 2ヶ月近く前のことになりますが khelf によるの英語史活動の一環として「変なアルファベット表」を作ろうという企画が立ち上がりました.この企画については「#5303. 『英語史新聞』第7号が発行されました」 ([2023-11-03-1]) で紹介した『英語史新聞』第7号で触れたほか,Voicy heldio の配信で何度か広報してきました.さらに,やや遅ればせながら,つい先日のことになりますが「井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル」でも宣伝しました.この企画に関する広報関連リンクを以下に張っておきます.

 ・ heldio 「#872. 変なアルファベット表を作ろうと思っています --- khelf 企画」
 ・ heldio 「#873. スペリングの規則と反則 --- 「変なアルファベット表」企画に寄せて」
 ・ heldio 「#887. khelf 寺澤志帆さんと「変なアルファベット表」企画の中間報告」
 ・ helwa 「【英語史の輪 #42】変なアルファベット表を作る企画」
 ・ helwa 「【英語史の輪 #43】変なアルファベット表企画への反響」
 ・ YouTube 「eye はもっとへんなつづりだった!!三文字規則が生み出した現象たち?--へんなアルファベット表向け単語大募集!【井上逸兵・堀田隆一英語学言語学チャンネル 第185回」

 この2ヶ月ほどの間,皆さんから多くの「変な綴字の単語」の候補が寄せられてきました.予期していたよりも多く寄せていただきまして,応募にご協力いただいた方々には心より感謝申し上げます.ありがとうございました.
 先日,単語応募を締め切りました.今週からは「変なアルファベット表」を作成するために次のステージに進みたいと思います.皆さんから寄せられた候補単語を整理し,Google Forms を利用して1人1票の投票を実現する「投票用紙」を準備しました.アルファベットの各文字で始まる単語のうち,「変なアルファベット表」に掲載するのに皆さんが最もふさわしいと考える「変な単語」を選択肢より1つ選び,ご回答いただければと思います.
 上記の今朝の heldio 配信回で詳しくご案内していますが,今週1週間を集中的な投票期間としたいと思っております.本日(月)から始めて(金)までの5日間,毎日アルファベット順で5--6文字に注目し,それぞれの文字で始まる候補単語群から1つベスト(ワースト?)な単語を選んでいただきます.向こう数日間,毎朝の heldio,あるいは khelf の X(旧ツイッター)アカウント @khelf_keio より,投票用の Google Forms へのアクセスをリマインド致しますので,ぜひご投票いただけますと幸いです(khelf HP でも案内します).本日より順次公開されてくる全5件の Google Forms につきましては,皆さんの投票の便を図るために上記の通り毎朝都度ご案内していく予定ですが,その日の終わりに各フォームを閉じるわけではありません.向こう2週間12月24日(日)まですべてのフォームをオープンしていますので,都度でもまとめてでも,お時間の許すときにご投票いただければと思います.

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2023-12-10 Sun

#5340. 「ゲルマン征服」をめぐって Taku さんと対談精読実況生中継しました --- heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズ [voicy][heldio][hel_education][link][notice][bchel][anglo-saxon][oe][jute][history][germanic]

 一昨日12月8日(金)の夜に,帝京科学大学の金田拓さんとともに,Baugh and Cable の英語史書の「対談精読実況生中継」を Voicy heldio/helwa で配信しました.前半と後半を合わせて2時間弱の濃密なおしゃべり読書会となりました.ライヴでお聴きいただいた多くのリスナーの方々に感謝いたします.ありがとうございました.
 精読対象となったのはの同書の第32節 The Germanic Conquest (ゲルマン征服)です.伝統的に英語史の開始とされる449年とその前後の出来事にフォーカスしました.対談相手を務めていただいた Taku さんとともに,著者の英文に唸りつつ,内容についてもなるべく深く掘り下げて議論しました.当該の英文テキストは,先日の予告記事「#5335. 「ゲルマン征服」 --- Baugh and Cable の英語史より」([2023-12-05-1])に掲載しています.

 (1) 「#922. 英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (32) The Germanic Conquest --- Taku さんとの実況中継(前半)」


 (2) 「【英語史の輪 #65】英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (32) The Germanic Conquest --- Taku さんとの実況中継(後半)」(12月分のプレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) に含まれる有料配信です)



 今回の対談精読実況生中継をお聴きになって,このオンライン精読シリーズに関心を持った方は,ぜひ本書を入手し,シリーズ初回からゆっくりと追いかけていただければと思います.間違いなく良書です.配信のバックナンバーは「#5291. heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズが順調に進んでいます」 ([2023-10-22-1]) よりご確認ください.今後も週1,2回のペースでシリーズを継続していきます!


Baugh, Albert C. and Thomas Cable. ''A History of the English Language''. 6th ed. London: Routledge, 2013.



 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

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2023-12-05 Tue

#5335. 「ゲルマン征服」 --- Baugh and Cable の英語史より [voicy][heldio][helwa][celtic][bchel][hel_education][notice][khelf]

 この5ヶ月ほど,Baugh and Cable の英語史の古典的名著 A History of the English Language (第6版)を原書で精読する Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio) でのシリーズ企画(有料配信)を進めています.週に1,2回のペースで,1回1セクションを精読しながら,私が英文や内容について英語史の観点から自由にコメントしていくオンライン読書会というスタイルで続けています.一緒に読んでいく仲間も少しずつ増えてきています.バックナンバーは「#5291. heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズが順調に進んでいます」 ([2023-10-22-1]))にまとめてありますので,そちらからアクセスしてください.


Baugh, Albert C. and Thomas Cable. ''A History of the English Language''. 6th ed. London: Routledge, 2013.



 普段は有料配信(ただし第1チャプターのみ試聴可)でお届けしているのですが,ときどきシリーズを紹介するという趣旨もあり無料公開しています.とりわけゲスト講師をお招きして一緒に対談精読実況生中継する特別回は,多くの方々に聴いていただきたいこともあり,長尺配信の少なくとも一部は無料公開しています.次のそのような機会は,来たる12月8日(金)の午後6時です.金田拓さん(帝京科学大学)とともに,本書の第32節となる "The Germanic Conquest" を実況生中継でお届けします.前半の通常配信と後半プレミアム限定配信を組み合わせ,計2時間弱の長尺配信となる見込みです.生配信しますのでできればライヴでお聴きいただき,コメントや質問なども投げていただければと思いますが,都合がつかない方のために後日アーカイヴとしても配信する予定です.
 今回精読対象となる第32節 "The Germanic Conquest" 「ゲルマン征服」は,英語史上きわめて重要なセクションです.以下2ページ弱のテキストを掲載しておきます(できれば本書を入手していただくのがベストです).

32. The Germanic Conquest. About the year 449, an event occurred that profoundly affected the course of history. In that year, as traditionally stated, began the invasion of Britain by certain Germanic tribes, the founders of the English nation. For more than a hundred years, bands of conquerors and settlers migrated from their continental homes in the region of Denmark and the Low Countries and established themselves in the south and east of the island, gradually extending the area they occupied until it included all but the highlands in the west and north. The events of these years are wrapped in much obscurity. Although we can form a general idea of their course, we are still in doubt about some of the tribes that took part in the movement, their exact location on the continent, and the dates of their respective migrations.
   The traditional account of the Germanic invasions goes back to Bede and the Anglo-Saxon Chronicle. Bede in his Ecclesiastical History of the English People, completed in 731, tells us that the Germanic tribes that conquered England were the Jutes, Saxons, and Angles. From what he says and from other indications, it seems possible that the Jutes and the Angles had their home in the Danish peninsula, the Jutes in the northern half (hence the name Jutland) and the Angles in the south, in Schleswig-Holstein, and perhaps in a small area at the base. The Saxons were settled to the south and west of the Angles, roughly between the Elbe and the Ems, possibly as far as the Rhine. A fourth tribe, the Frisians, some of whom almost certainly came to England, occupied a narrow strip along the coast from the Weser to the Rhine, together with the islands opposite. But by the time of the invasions, the Jutes had apparently moved down to the coastal area near the mouth of the Weser and possibly also around the Zuyder Zee and the lower Rhine, thus being in contact with both the Frisians and Saxons.
   Britain had been exposed to attacks by the Saxons from as early as the fourth century. Even while the island was under Roman rule, these attacks had become sufficiently serious to necessitate the appointment of an officer known as the Count of the Saxon Shore, whose duty it was to police the southeastern coast. At the same time, the unconquered Picts and Scots in the north were kept out only at the price of constant vigilance. Against both of these sources of attack the Roman organization seems to have proved adequate. But the Celts had come to depend on Roman arms for this protection. They had, moreover, under Roman influence, settled down to a more peaceful mode of life, and their military traditions had lapsed. Consequently, when the Romans withdrew in 410, the Celts found themselves at a disadvantage. They were no longer able to keep out the warlike Picts and Scots. Several times they called upon Rome for aid, but finally the Romans, fully occupied in defending their own territory at home, were forced to refuse assistance. It was on this occasion that Vortigern, one of the Celtic leaders, is reported to have entered into an agreement with the Jutes whereby they were to assist the Celts in driving out the Picts and Scots and to receive as their reward the Isle of Thanet on the northeastern tip of Kent.
   The Jutes, who had not been softened by contact with Roman civilization, were fully a match for the Picts and Scots. But Vortigern and the Celts soon found that they had in these temporary allies something more serious to reckon with than their northern enemies. The Jutes, having recognized the weakness of the Britons, decided to stay in the island and began making a forcible settlement in the southeast, in Kent. The settlement of the Jutes was a very different thing from the conquest of the island by the Romans. The Romans had come to rule the Celtic population, not to dispossess it. The Jutes came in numbers and settled on the lands of the Celts. They met the resistance of the Celts by driving them out. Moreover, the example of the Jutes was soon followed by the migration of other continental tribes. According to the Anglo-Saxon Chronicle, some of the Saxons came in 477, landed on the south coast, and established themselves in Sussex. In 495, further bands of Saxons settled a little to the west, in Wessex. Finally, in the middle of the next century, the Angles occupied the east coast and in 547 established an Anglian kingdom north of the Humber. Too much credence, of course, cannot be put in these statements or dates. There were Saxons north of the Thames, as the names Essex and Middlesex (the districts of the East Saxons and Middle Saxons) indicate, and the Angles had already begun to settle in East Anglia by the end of the fifth century. But the entries in the Chronicle may be taken as indicating in a general way a succession of settlements extending over more than a century, which completely changed the character of the island of Britain.


 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

Referrer (Inside): [2023-12-10-1]

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2023-11-28 Tue

#5328. 用語辞典でみる diglossia (5) [terminology][diglossia][bilingualism][sociolinguistics][hel_education][me][french][latin][prestige]

 専門用語をじっくり考えるシリーズ.diglossia (二言語変種使い分け)も第5弾となる.これまでの「#5306. 用語辞典でみる diglossia (1)」 ([2023-11-06-1]),「#5311. 用語辞典でみる diglossia (2)」 ([2023-11-11-1]),「#5315. 用語辞典でみる diglossia (3)」 ([2023-11-15-1]),「#5326. 用語辞典でみる diglossia (4)」 ([2023-11-26-1]) と比べながら,今回は Pearce の英語学用語辞典を参照する (143--44) ."diglossia" に当たると "polyglossia" の項目を見よとあり,ある意味で野心的である.

Polyglossia A situation in which two or more languages exist side by side in a multilingual society, but are used for different purposes. Typically, one of the languages (usually labelled the 'H' or 'high' variety) has greater prestige than the others, and is used in formal, public contexts such as education and administration. The other languages in a polyglossic situation (usually labelled the 'L' or 'low' varieties) tend to be used in informal, private contexts (and also in popular culture). England was a triglossic society, with English as the 'L' variety, and French and Latin as 'H' varieties. As French died out, England became diglossic in English and Latin (which was maintained as the language of education and the Church).


 最後に英語史における triglossia と diglossia (そして polyglossia)が言及されているのは,さすが「英語学」用語辞典である.英語史における polyglossia を論じる際には,このように中英語期の言語事情が持ち出されることが多いが,この場合に1つ注意が必要である.
 このような議論では,中英語期のイングランドが triglossia の社会としてとらえられることが多いが,英語,フランス語,ラテン語の3言語のすべてを扱えるのは,ピラミッドの最上層を構成する一部の宗教的・知的エリートのみである.英語とフランス語の2言語の使い手となれば,もう少しピラミッドの下方まで下がるが,とうていピラミッドの全体には及ばない.つまり,中英語期イングランド社会の3層構造のピラミッドを指して,ゆるく triglossia や diglossia ということができたとしても,イングランド社会の構成員の全員(あるいは大多数)が,複数言語を操るわけではないということだ.むしろ,英語のみを操るモノリンガルが圧倒的多数を占めるということは銘記しておいてよい.
 ここで思い出したいのは,典型的な diglossia 社会の状況である.それによると,とりわけ H 変種の習得の程度については程度の差はあるとはいえ,当該社会の全員(あるいは大多数)が L と H のいずれの言語変種をも話せるというが前提だった.スイス・ドイツ語と標準ドイツ語,口語アラビア語と古典アラビア語,ハイチクレオール語とフランス語等々の例が挙げられてきた.
 この典型的な diglossia 社会に照らすと,中英語期イングランドは本当に diglossia/triglossia と呼んでよいのだろうかという疑問が湧く.緩い用語使いは,diglossia という概念の活用の益となるのか害となるのか,この辺りが私の問題意識である.

 ・ Pearce, Michael. The Routledge Dictionary of English Language Studies. Abingdon: Routledge, 2007.

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2023-11-26 Sun

#5326. 用語辞典でみる diglossia (4) [terminology][diglossia][bilingualism][sociolinguistics][hel_education][vernacular][prestige]

 「#5306. 用語辞典でみる diglossia (1)」 ([2023-11-06-1]),「#5311. 用語辞典でみる diglossia (2)」 ([2023-11-11-1]),「#5315. 用語辞典でみる diglossia (3)」 ([2023-11-15-1]) に続き,diglossia (二言語変種使い分け)の様々な解説を読み比べるシリーズ.今回は歴史言語学の用語辞典より当該項目を引用する (45--46) .

diglossia The situation in which a speech community has two or more varieties of the same language used by speakers under different conditions, characterized by certain traits (attributes) usually with one variety considered 'higher' and another variety 'lower'. Well-known examples are the high and low variants in Arabic, Modern Greek, Swiss German and Haitian Creole. Arabic diglossia is very old, stemming from the difference in the classical literary of the language of the Qur'an, on one side, and the modern colloquial varieties, on the other side. These languages just names have a superposed, high variety and a vernacular, lower variety, and each languages (sic) has names for their high and low varieties, which are specialized in their functions and most occur in mutually exclusive situations. To learn the languages properly, one must know when it is appropriate to use the high and when the low variety forms. Typically, the attitude is that the high variety is the proper, true form of the language, and the low variety is wrong or does not even exist. Often the feeling that the high variety is superior derives from its use within a religion, since often the high language is represented in a body of sacred texts or esteemed literature. Diglossia is associated with the American linguist Charles A. Ferguson. Sometimes, following Joshua Fishman, diglossia is extended to situations not of high and low variants of the same language, but to multilingual situations in which different languages are used in different domains, for example, English is regarded as 'high' in areas of India and of Africa and local languages as 'low' or vernacular. This usage for diglossia in multilingual situations is resisted by some scholars.


 上記より2点指摘したい.H と L の2言語変種がある場合に,当該の言語共同体内部では,H こそが真の言語であり,L はブロークンで不完全な変種とみなされやすいというのは,ダイグロシア問題の肝である.共同体の成員にとって,H には権威の感覚が強く付随しているのだ.
 もう1つは,最後に言及されているように,典型的に英米の旧植民地の言語社会において,英語が高位変種として,現地語 (vernacular) が下位変種として用いられている場合,これを diglossia を呼べそうではあるが,この用語の使い方に異論を唱える研究者がいるという事実である.diglossia 問題は,いったい何の問題なのだろうか?

 ・ Campbell, Lyle and Mauricio J. Mixco, eds. A Glossary of Historical Linguistics. Salt Lake City: U of Utah P, 2007.

Referrer (Inside): [2023-11-28-1]

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2023-11-25 Sat

#5325. 印欧語族とその故郷をめぐって Voicy heldio で「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」の対談精読実況生中継を配信しました [voicy][heldio][helwa][indo-european][bchel][hel_education][notice][khelf]

 11月22日(水)の午後に,khelf の藤原郁弥さんとともに,標題について Voicy heldio で対談精読実況生中継を配信しました(同日の hellog 記事「#5322. 印欧語族人の故郷 --- Baugh and Cable の英語史より」 ([2023-11-22-1]) も参照).
 Baugh and Cable の英語史の古典的名著 A History of the English Language (第6版)を原書で精読していくシリーズの特別回としてお届けしました.今回注目したのは第2章の最後の節となる第26節 "The Home of the Indo-Europeans" です.印欧語比較言語学における最も重要な問題の1つであり,さぞかし対談も盛り上がるだろうと予想されたので,最初から長時間配信を念頭においていました.結果として,50分ほどの生配信を3回,合計で2時間半近くの長尺生放送をお届けすることになりました.ライヴでお聴きのリスナーの皆さんには貴重なコメントや励ましをいただきました.ありがとうございました.
 生配信の後,第1回は11月23日(木)朝の通常配信,第2回は同日夜のプレミアム限定配信,第3回は24日(金)夜のプレミアム限定配信としてお届けしました.この週末などお時間のある折りに,以下より各回をお聴きください.

 (1) 「#906. 英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (26) The Home of the Indo-Europeans --- khelf 藤原くんとの実況中継 1/3」
 (2) 「【英語史の輪 #57】英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (26) The Home of the Indo-Europeans -- khelf 藤原くんとの実況中継 2/3」
 (3) 「【英語史の輪 #58】英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (26) The Home of the Indo-Europeans -- khelf 藤原くんとの実況中継 3/3」

 英文精読を学べる読書会となっています.また今回は,印欧人の故郷をめぐる学説対立や各学説が依拠してきた証拠の問題など踏み込んだ部分についても議論できたと思います.
 今後もこのオンライン読書会シリーズは,ゆっくりと続けていく予定です.精読の仲間も少しずつ増えてきています.ぜひ関心がある方は,テキストを入手の上ご参加ください.関連配信の一覧は「#5291. heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズが順調に進んでいます」 ([2023-10-22-1]))に掲載しています.


Baugh, Albert C. and Thomas Cable. ''A History of the English Language''. 6th ed. London: Routledge, 2013.



 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

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2023-11-22 Wed

#5322. 印欧語族人の故郷 --- Baugh and Cable の英語史より [voicy][heldio][helwa][celtic][bchel][hel_education][notice][khelf]

 Baugh and Cable の英語史の古典的名著 A History of the English Language (第6版)を原書で精読する Voicy 「英語の語源が身につくラジオ」 (heldio) でのシリーズ企画を始めて4ヶ月が過ぎました(cf. 「#5291. heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズが順調に進んでいます」 ([2023-10-22-1])).ゆっくりペースではありますが途切れずに進んでいますし,オンライン精読の仲間も少しずつ増えてきています.


Baugh, Albert C. and Thomas Cable. ''A History of the English Language''. 6th ed. London: Routledge, 2013.



 目下,第2章の最終節,第26節 The Home of the Indo-Europeans 「印欧語族人の故郷」に入ろうというところです.本日の午後,khelf の藤原郁弥さんとともに,第26節(およびまとめとして第2章全体も)に注目して Voicy heldio/helwa にて対談精読実況生中継を配信する予定です.リラックスしたおしゃべり回の体裁をとりますが,中身の濃い回となるはずです.精密な英文解釈に加え,英語史研究者の立場から印欧語族とその故郷について縦横無尽に議論したいと思います.
 開始時刻は午後2時頃の予定で,通常配信とプレミアム限定配信の生放送を組み合わせて最長で3時間ほどになる可能性があります.生配信でお聴きになれない方は,後日アーカイヴでも配信しますので,時間のあるときにそちらでゆっくり聴取していただければと思います.こちらの heldio チャンネルをフォローいただきますと,予定通知や開始通知を受け取ることができるようになりますので,ぜひフォローをよろしくお願いいたします(目下フォロワーは5,224名となっています).また,生配信では投げ込みのコメントや質問等もお待ちしていますので,ぜひお寄せください.
 午後の配信に合わせ,4ページ余りの8段落からなる第26節のうち,最初の3段落を以下に掲載します.残りの部分を合わせた本節全文については,プレミアム限定配信にて共有いたします(できれば本書を入手していただくのがベストです).

   26. The Home of the Indo-Europeans. It is obvious that if the languages just described represent the progressive differentiation of an original speech, this speech, which we may for convenience call the Indo-European language, must have been spoken by a population somewhere at some time. What can be learned about these people and their early location?
   Concerning their physical character, practically nothing can be discerned. Continuity in language and culture does not imply biological descent. It is not an uncommon phenomenon in history for a people to give up their own language and adopt another. Sometimes they adopt the language of their conquerors, or of those whom they have conquered, or that of a people with whom they have simply become merged in a common territory. The Indo-European languages are spoken today in many cultures that until recently had completely unrelated heritages. To judge by the large variety of people who have spoken these languages from early times, it is quite possible that the people of the original Indo-European community already represented a wide ethnic diversity. Neither can we form any very definite idea of the date at which this people lived as a single, more or less coherent community. The period of their common life must have extended over a considerable stretch of time. It is customary to place the end of their common existence somewhere between 3500 and 2500 B.C.
   With respect to the location of this community at a time shortly before their dispersal, we have at least a basis for inference. To begin with, we may assume that the original home was in that part of the world in which the languages of the family are chiefly to be found today, and we may omit from consideration Africa, Australia, and the American continents because we know that the extension of Indo-European languages in these areas has occurred in historical times. History and its related sciences, anthropology and archaeology, enable us also to eliminate certain other regions, such as the British Isles and the peninsulas of Southern Europe. Early literary tradition occasionally preserves traces of a people at a former stage in their history. The earliest books of the Hindus, for example, the Vedas, show an acquaintance with the Indus but not with the Ganges, indicating that the Indo-Europeans entered India from the northwest. In general, we may be fairly sure that the only regions in which it is reasonable to seek the original home of the Indo-European family are the mainland of Europe and the western part of Asia.


 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

Referrer (Inside): [2023-11-25-1]

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2023-11-20 Mon

#5320. 「モンゴルの英語」 --- 大石晴美(編)『World Englishes 入門』(昭和堂,2023年)の第12章 [voicy][heldio][review][notice][world_englishes][hel_education][we_nyumon][variety][mongolian]

 本ブログでたびたび紹介している,この10月に昭和堂から出版された『World Englishes 入門』より,第12章「モンゴルの英語」というユニークな話題を紹介します.モンゴルの言語事情や英語学習・教育事情は,多くの日本人にとって未知の領域ではないでしょうか.私自身も,まったくといってよいほど知りませんでした.
 先日,この章を執筆された梅谷博之先生(明海大学)と Voicy heldio にて対談する機会を得ました.初めてお目にかかっての対談でしたが,あまりに楽しくおもしろいおしゃべりとなり,いろいろな意味で目を開かれました.梅谷先生,ありがとうございました.そして,今後ともどうぞよろしくお願いいたします.「#901. 著者と語る『World Englishes 入門』(昭和堂,2023年) --- 梅谷博之先生とのモンゴルの英語をめぐる対談」です.本編で20分ほどの音声コンテンツとなっています.



 今回取り上げた本書の第12章「モンゴルの英語」 (pp. 189--99) は,以下の構成となっています.



1 モンゴル国の地理・歴史と民族構成
   (1) 地理と歴史
   (2) 民族構成
   コラム モンゴル国外に分布するモンゴル語族の諸言語
2 モンゴル国の言語事情とモンゴル語の特徴
   コラム モンゴル国でのラテン文字の使用
3 モンゴル国の英語教育事情
   コラム モンゴル国における日本語学習
4 モンゴル語母語話者の英語の特徴
   (1) 発音
   (1) 文法・語彙




 とりわけコラムのおもしろさが光ります.他の章と同様に,写真や図表が豊富で,章末には「研究テーマ」と題する演習問題,および参考文献が付されています.梅谷先生とは,上記の heldio 収録と別に,アフタートーク的な(しかし,なかなか専門的な)回も収録しており,そちらも近日中に公開予定です.どうぞお楽しみに.
 これまでの『World Englishes 入門』関連 heldio 配信回を以下にまとめておきます.関連の hellog 記事については we_nyumon よりどうぞ.

 ・ 「#865. 世界英語のお薦め本の紹介 --- 大石晴美(編)『World Englishes 入門』(昭和堂,2023年)
 ・ 「#869. 著者と語る『World Englishes 入門』(昭和堂,2023年) --- 和田忍さんとの対談」
 ・ 「#883. 著者と語る『World Englishes 入門』(昭和堂,2023年) --- 今村洋美先生とのアメリカ・カナダ英語をめぐる対談」
 ・ 「#901. 著者と語る『World Englishes 入門』(昭和堂,2023年) --- 梅谷博之先生とのモンゴルの英語をめぐる対談」


大石 晴美(編) 『World Englishes 入門』 昭和堂,2023年.



 ・ 大石 晴美(編) 『World Englishes 入門』 昭和堂,2023年.

Referrer (Inside): [2023-11-24-1]

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2023-11-15 Wed

#5315. 用語辞典でみる diglossia (3) [terminology][diglossia][bilingualism][sociolinguistics][hel_education][greek]

 「#5306. 用語辞典でみる diglossia (1)」 ([2023-11-06-1]),「#5311. 用語辞典でみる diglossia (2)」 ([2023-11-11-1]) に引き続き,diglossia (二言語変種使い分け)を考える.今回は Crystal の用語辞典より当該項目の解説を引く.

diglossia (n.) A term used in SOCIOLINGUISTICS to refer to a situation where two very different VARIETIES of a LANGUAGE CO-OCCUR throughout a SPEECH community, each with a distinct range of social function. Both varieties are STANDARDIZED to some degree, are felt to be alternatives by NATIVE-SPEAKERS and usually have special names. Sociolinguists usually talk in terms of a high (H) variety and a low (L) variety, corresponding broadly to a difference in FORMALITY: the high variety is learnt in school and tends to be used in church, on radio programmes, in serious literature, etc., and as a consequence has greater social prestige; the low variety tends to be used in family conversations, and other relatively informal settings. Diglossic situations may be found, for example, in Greek (High: Katharevousa; Low: Dhimotiki), Arabic (High: Classical; Low: Colloquial), and some varieties of German (H: Hochdeutsch; L: Schweizerdeutsch, in Switzerland). A situation where three varieties or languages are used with distinct functions within a community is called triglossia. An example of a triglossic situation is the use of French, Classical Arabic and Colloquial Tunisian Arabic in Tunisia, the first two being rated H and the Last L.


 典型的な事例としてアラビア語や(スイス)ドイツ語に加えて,ギリシア語の Katharevusa (古代ギリシャ語に範を取った文語体)と Dhimotiki (自然発達した通俗体)を挙げているのは貴重である(cf. 「#1454. ギリシャ語派(印欧語族)」 ([2013-04-20-1])).
 複数の用語辞典の記述を比べると,その用語・概念について何が広く共有されている中核的な情報なのかを確認できるし,逆に特定の辞典にしか挙げられていない事例や学説を集めていくことによって,周辺知識をもれなく拾うことができる.辞典も辞書も複数引くことを原則としたい.

 ・ Crystal, David, ed. A Dictionary of Linguistics and Phonetics. 6th ed. Malden, MA: Blackwell, 2008. 295--96.

Referrer (Inside): [2023-11-28-1] [2023-11-26-1]

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2023-11-11 Sat

#5311. 用語辞典でみる diglossia (2) [terminology][diglossia][bilingualism][sociolinguistics][hel_education][singapore_english][world_englishes]

 「#5306. 用語辞典でみる diglossia (1)」 ([2023-11-06-1]) に引き続き,diglossia (二言語変種使い分け)を理解するために別の用語辞典に当たってみよう.今回は McArthur の用語辞典より当該項目 (312--13) を読む.

DIGLOSSIA [1958: a Latinization of French diglossie, from Greek díglōssos with two tongues: first used in English by Charles Ferguson]. A term in sociolinguistics for the use of two or more varieties of language for different purposes in the same community. The varieties are called H and L, the first being generally a standard variety used for 'high' purposes and the second often a 'low' spoken vernacular. In Egypt, classical Arabic is H and local colloquial Arabic is L. The most important hallmark of diglossia is specialization, H being appropriate in one set of situations, L in another: reading a newspaper aloud in H, but discussing its contents in L. Functions generally reserved for H include sermons, political speeches, university lectures, and news broadcasts, while those reserved for L include everyday conversations, instructions to servants, and folk literature.
   The varieties differ not only in grammar, phonology, and vocabulary, but also with respect to function, prestige, literary heritage, acquisition, standardization, and stability. L is typically acquired at home as a mother tongue and continues to be so used throughout life. Its main uses are familial and familiar. H, on the other hand, is learned through schooling and never at home. The separate domains in which H and L are acquired provide them with separate systems of support. Diglossic societies are marked not only by this compartmentalization of varieties, but also by restriction of access, especially to H. Entry to formal institutions such as school and government requires knowledge of H. In England, from medieval times until the 18c, Latin played an H role while English was L; in Scotland, 17--20c, the H role has usually been played by local standard English, the L role by varieties of Scots. In some English-speaking Caribbean and West African countries, the H role is played by local standard English, the L role by English-based creoles in the Caribbean and vernacular languages and English-based creoles in West Africa.
   The extent to which these functions are compartmentalized can be illustrated by the importance attached by community members to using the right variety in the appropriate context. An outsider who learns to speak L and then uses it in a formal speech risks being ridiculed. Members of a community generally regard H as superior to L in a number of respects; in some cases, H is regarded as the only 'real' version of a particular language, to the extent that people claim they do not speak L at all. Sometimes, the alleged superiority is avowed for religious and/or literary reasons: the fact that classical Arabic is the language of the Qur'ān endows it with special significance, as the language of the King James Bible, created in England, recommended itself to Scots as high religious style. In other cases, a long literary and scriptural tradition backs the H variety, as with Sanskrit in India. There is also a strong tradition of formal grammatical study and standardization associated with H varieties: for example, Latin and 'school' English.
   Since the term's first use in English, it has been extended to cases where the varieties in question do not belong to the same language (such as Spanish and Guaraní in Paraguay), as well as cases where more than two varieties or languages participate in such a relationship (French, classical Arabic, and colloquial Arabic in triglossic distribution in Tunisia, with French and classical Arabic sharing H functions). The term polyglossia (a state of many tongues) has been used to refer to cases such as Singapore, where Cantonese, English, Malay, and Tamil coexist in a functional relationship.


 詳しく突っ込んだ解説になっていると思う.まず,diglossia について,同一言語の異なる2変種の関係という狭い理解ではなく,異なる2言語の関係という広い理解のほうを前提としている点が注目される.つまり,最初から Fishman 寄りの解釈で diglossia を捉えている.
 また,McArthur は英語学の事典ということもあり,英語史や世界英語からの diglossia の事例をよく紹介している.
 さらに,シンガポール英語 (singapore_english) における polyglossia へも言及しており,diglossia の話題を拡げる方向の議論となっている.

 ・ McArthur, Tom, ed. The Oxford Companion to the English Language. Oxford: OUP, 1992.

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2023-11-10 Fri

#5310. ケルト語派をめぐって Voicy heldio 「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」の対談精読実況生中継を配信しました [voicy][heldio][helwa][celtic][bchel][hel_education][notice][irish][welsh][cornish][breton][manx][cornish][scottish_gaelic][gaulish][link]



 昨夕,Voicy heldio にて「#893. 英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (24) Celtic --- 和田忍先生との実況中継(前半)」を配信しました.Baugh and Cable の英語史の古典的名著 A History of the English Language (第6版)を原書で精読していくシリーズの特別回としてお届けしました(シリーズについては「#5291. heldio の「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズが順調に進んでいます」 ([2023-10-22-1]) を参照).
 今回精読した第24節の題目は Celtic です.原文(原書で1ページほどの英文)は昨日の hellog 記事「#5309. ケルト語派の記述 --- Baugh and Cable の英語史より」 ([2023-11-09-1]) に掲載しています.そちらをご覧になりながらお聴きいただければと思います.
 英語史研究者2人が,まだ明るい時間からグラスを傾けつつ専門分野について語るというのは,何とも豊かな時間です.それを少なからぬリスナーの方々にライヴでお聴きいただいたというのも,ありがたき幸せです.
 案の定,60分では語り足りなかったので,続編をプレミアムリスナー限定配信チャンネルにて【英語史の輪 #52】英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (24) Celtic --- 和田忍先生との実況中継(後半)」として収録・配信しています.最後に,ケルト語派について学ぶことの英語史上の意義についても議論していますので,よろしければそちらもお聴きください.
 さて,ケルト語派に関心を抱いた方は,本ブログでも多くの記事でカバーしています.まずは,celtic, irish, scottish_gaelic, manx, welsh, cornish, breton などのタグ付きの記事群をご参照ください.今回精読した英文の内容と関わりが強い記事として,以下を挙げておきます.

 ・ 「#774. ケルト語の分布」 ([2011-06-10-1])
 ・ 「#779. CornishManx」 ([2011-06-15-1])
 ・ 「#2803. アイルランド語の話者人口と使用地域」 ([2016-12-29-1])
 ・ 「#2968. ローマ時代以前のブリテン島民」 ([2017-06-12-1])
 ・ 「#3743. Celt の指示対象の歴史的変化」 ([2019-07-27-1])
 ・ 「#3747. ケルト人とは何者か」 ([2019-07-31-1])
 ・ 「#3757. 講座「英語の歴史と語源」の第2回「ケルトの島」を終えました」 ([2019-08-10-1])
 ・ 「#3761. ブリテンとブルターニュ」 ([2019-08-14-1])

 また,heldio でもケルト語関連の話題は様々に配信しています.以下をリストアップしておきます.

「#692. ケルト語派を紹介します」(2023/04/23)
「#693. 英語史とケルト,英語史とブルターニュ --- 国立西洋美術館の「憧憬の地 ブルターニュ展」訪問に向けて」(2023/04/24)
「#697. イギリスにおけるケルト系言語に対する言語政策」(2023/04/28)
「#715. ケルト語仮説」(2023/05/16)
「#731. ケルト語の書記文化の開花が英仏独語よりも早かった理由」(2023/06/01)
「#696. コーンウォール語は死語? --- ブルトン語の親戚言語」(2023/04/27)
「#714. Manx 「マン島語」 --- 1974年に死語となったブルトン語の親戚言語」(2023/05/15)

 今日の配信回をお聴きになり B&C 精読シリーズに関心をもたれた方は,ぜひ本書(第6版)を入手し,シリーズの初回からでも途中からでも参加いただければと思います.間違いなく英語の勉強にも英語史の勉強にもなる本として選んでいます!


Baugh, Albert C. and Thomas Cable. ''A History of the English Language''. 6th ed. London: Routledge, 2013.



 ・ Baugh, Albert C. and Thomas Cable. A History of the English Language. 6th ed. London: Routledge, 2013.

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