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helkatsu - hellog〜英語史ブログ

最終更新時間: 2026-07-10 19:54

2026-07-08 Wed

#6281. 「英語語源辞典でたどる英語綴字史」の khelf 寺澤志帆さんが『英語語源辞典』の読み方解説を始められています! [notice][khelf][kenkyusha][kdee][lacolaco][helkatsu][hel_education][helmate]


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 7月4日,khelf メンバーの寺澤志帆さんが,シリーズ「『英語語源辞典』でたどる英語綴字史」にて「384. bear「産む」についてさらに深堀り」と題する記事を投稿された.
 タイトルからは普段と変わりない投稿かと思いきや,記事を読んでみると何かが異なる.そう,『英語語源辞典』の読み方解説が丁寧になされているのだ.記号の使い方や略記の説明,そして専門家の視点からの追加的解説が施されており,それに沿って読み解いていくと,辞典初心者にとっても,動詞 bear 「産む」の項目に記述されている語誌の詳細が理解できるようになっているのだ.
 しかも,続けて7月6日には,同じ読み解き解説の趣旨で「386. beast ―『英語語源辞典』読み解き解説第2弾―」も投稿されている.
 実は2週間ほど前に,『英語語源辞典』通読挑戦者の第一人者である lacolaco さんが,同じような試みをいち早く実践されていた.すでに hellog でも「#6268. 「英語語源辞典通読ノート」の lacolaco さんが『英語語源辞典』の読み方解説を始められています!」 ([2026-06-25-1]) で紹介した通りである.直接 lacolaco さんの desire -- deskdespite, develop, device の2つの記事をお読みいただきたい.
 『英語語源辞典』通読の試み自体が勇気ある挑戦といえるが,通読挑戦者たちが自らこの辞典の(読み解きを含めた)おもしろさを広く伝えるために,読み解き方を易しく解説してくれるとは,なんという辞典愛であり語源愛だろうか.
 同辞典を持っているけれども,希望するほどには読みこなせず,使いこなせていなかった,という方は少なくないだろう.この辞典は高価だが,専門性が高く信頼できる代物なので一旦入手すれば一生モノである.だからこそ,多くの方々に使いこなして欲しい.ぜひ辞典を開きつつ,先日の lacolaco さんの記事や今回の寺澤さんの記事をじっくりと読み,語源辞典の懐の深さを味わっていただきたい.
 私自身もこれまでに『英語語源辞典』の読み方解説に類することを試みてきたが,必ずしも体系的に行なってきたわけではない.それでも役に立つだろうとは思われるので,ぜひ「#6232. 『英語語源辞典』を読みこなせるようになりたい方へ」 ([2026-05-20-1]) に掲載されているリンク集より,各コンテンツをたどっていただければ.

 ・ 寺澤 芳雄(編集主幹) 『英語語源辞典』新装版 研究社,2024年.

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2026-07-05 Sun

#6278. 「居酒屋KKH」 --- 『英語語源ハンドブック』発売1周年記念のオンライン対談 [notice][izakaya_kkh][hee][review][notice][hee][hel_education][helkatsu][link][voicy][heldio]



 「#6265. 『英語語源ハンドブック』刊行から1年 --- 索引と正誤表の最新版も」 ([2026-06-22-1]) で予告していたように,ハンドブックの著者3名(唐澤一友さん,小塚良孝さん,堀田隆一)が刊行1周年記念日となる2026年6月18日の夜にオンラインで集合し,「居酒屋KKH」を開きつつ,本書について語り合いました.
 その鼎談の様子は録音していましたが,本編だけでも計60分を優に超える長丁場となったので,前編と後編に分けて Voicy heldio にて公開しました.濃密な対談となっています.お時間のあるときにじっくりお聴きいただければ.

 ・ 「#1861. (前編)居酒屋KKH --- 『英語語源ハンドブック』発売1周年記念」(7月4日配信)
 ・ 「#1862. (後編)居酒屋KKH --- 『英語語源ハンドブック』発売1周年記念」(7月5日配信)

 前編では,この1年間で読者の方々より Amazon レビューで寄せられてきたご感想をいくつか紹介しつつ,3人でハンドブックの活用法や意義について改めて議論しました.
 後編も,Amazon レビューを取り上げてコメントバックするところから始まりましたが,3人の議論が段々と濃厚になってきます.私の「英語史は伏線回収である」との発言を拾ってくれた唐澤さんが,話しをどんどんおもしろい方向に展開してくれ,さらに小塚さんが「英語史×英語教育」論にまで発展させてくれたおかげで,議論が大きく広がっていきました.一般のハンドブックの読者にとってはもちろん,広く英語教育関係の方々にも示唆のある内容となっていると思います.また,あまり表には出ない英語史研究者の視点についてもおおいに語りましたので,それなりに貴重な対談となっているのではないかと考えています.実際,3人自身が対談を非常に楽しむことができました.
 この1年間,多くの読者の皆さんに,『英語語源ハンドブック』へ様々な角度からご意見をお寄せいただいたり,ハンドブックに基づいて関連する教材や記事などのコンテンツを制作・公開していただきました.ぜひ今後も引き続きご愛用,ご愛読いただき,ハンドブックの価値を広めていってください.
 最後に重要なお知らせです.6月30日に,「物書堂」で本書のアプリが発売されました.物書堂のアプリを利用できるのは iOS ユーザーのみとなりますが,ハンドブックをアプリ版で入手できるようになりました.通常価格は3,800円ですが,発売日より3週間は「初回セール期間」となっており,セール期間の価格は2,800円と(26%オフ)となっています.この機会に,ぜひアプリ版のハンドブックもご活用いただければと思います.詳細はこちらよりどうぞ.

 ・ 唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.

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2026-07-03 Fri

#6276. soccer/sports 特集 --- sorami さんの『英語語源ハンドブック』クイズ第12弾 [note][hee][helkatsu][hel_education][quiz][helwa]



 heldio/helwa コアリスナーの sorami さんによる『英語語源ハンドブック』に基づいた「授業で使える!中学生向け英語語源クイズ」シリーズが,素晴らしい注目度を集めつつ継続しています.隔週土曜日に新作が公開されていますが,最新は6月27日に公開された第12弾です.
 今回のクイズは,目下開催中の FIFA World Cup を睨んで,サッカーやスポーツに関連する言葉の特集となっており,非常にタイムリーな企画です.
 毎回のことながら,相変わらずの良質の出題と丁寧な解説には脱帽するばかりです.あまり細かく書いてしまうとネタバレになってしまうので,ここではいくつかのおもしろい問いを厳選して紹介していきましょう.
 まずは基本となる soccer というスポーツ名についてです.日本やアメリカでは soccer と呼びますが,実はサッカー発祥の地であるイギリスでは soccer とは呼ばない,というナゾから始まります.イギリスでは football なのですが,ではなぜ soccer という語が生まれたのかという語源のストーリーが解説されています.日常的な英単語の背景に,意外と知られていない語形成の歴史が隠されているのを知ると,ニヤリとしてしまうはずです.
 さらにクイズは英語にとどまらず,日中語スポーツ名比較へと展開します.中国語で野球を「○球」,テニスを「○球」と別の呼び方をするなど,同じスポーツを翻訳するにしても言語によって着眼点が異なるという指摘は,対照言語学的に興味深い視点です.また,ある球技で「0点」のことを love と呼ぶのはなぜかという問いや,大谷翔平選手が所属するドジャースのチーム名とも深く関わる dodgeball の語源など,知的好奇心をくすぐる良問が目白押しです.
 嬉しいことに,作者の sorami さん自ら「今回のスポーツ関連クイズも,授業の小ネタ,ウォームアップ,グループ活動などに自由に使っていただければ幸いです。ALTの先生を巻き込むのもありですね!」と言ってくださっています.pdf 形式の印刷用資料も用意されていますので,英語の教材として学校の授業やサークルなどで,すぐにでも活用できます.
 さて,この出題のベースとなっている『英語語源ハンドブック』(研究社)ですが,2週間前の6月18日に,めでたく刊行1周年を迎えました.また,3日前の6月30日には物書堂より『英語語源ハンドブック』アプリ (iOS) が発売されました.7月21日までセール販売とのことですので,こちらより詳細をご覧ください.
 この1年間,本当に多くの読者の皆様に温かく迎えられ,愛用されてきたことは,著者陣・関係者一同にとって大きな喜びです.心より御礼申し上げます.読者の皆さん,今後とも本書を末永くご愛用いただけますよう,よろしくお願いいたします.
 今回の sorami さんのクイズ記事を通じて,1人でも多くの方が英単語の奥深い世界に触れ,英語史のロマンを感じていただければ幸いです.ぜひ過去号も含め sorami さんの note へと足をお運びください!

 ・ 唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.

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2026-07-02 Thu

#6275. 「なぜさんたんげん目撃マップ」企画で何をしようとしているのか? [notice][nazesantangen][nhkpb][helkatsu]

 去る6月10日に刊行された新刊『英語史で解く英文法の謎 --- なぜ三人称単数のsを付けるのか』(NHK出版新書)をめぐり,全国のリアル書店での発見報告を募る「なぜさんたんげん目撃マップ」企画が連日盛り上がっています.毎朝の Voicy heldio のコメント欄などを通じて,有志の読者の皆さんから全国津々浦々のリアル書店での目撃証言が続々と寄せられており,感謝に堪えません.私が皆さんからの報告をもとに Google マップ上にピンを1本ずつ立てていくという企画ですが,本日までに累計で73本もの熱いピンが立っています.地図を画面で開くたびに,あちらこちらに熱いピンが灯っていく様子は,壮観です.
 関連して重要なのは先日6月29日に出来した第2刷分が,今まさに全国の書店の棚に並び始めていることです.リアルな本の流通というダイナミックな動きと,デジタル上のマップが連動していくおもしろさ.今回は,著者の視点から,単なる本書のプロモーションを超えた,この目撃マップ企画の真の狙いを,学問論・メディア論の観点からお話ししてみたいと思います.
 結論から申し上げれば,この「なぜさんたんげん目撃マップ」企画は,もちろん販促活動の一環ではあるのですが,3つのレイヤーにおいて学問と社会の新しいつなぎ方の実験でもあるのです.
 第1のレイヤーは,書店員さんへのエールです.日々無数の新刊に囲まれるなかで,『なぜさんたんげん』に注目し,平積みや面陳をしてくれる全国の書店員さんがいらっしゃいます.その熱意をマップ上で可視化すること.また,それを見た他の書店員さんに影響を与えていただくこと.それによって,私の「英語史をお茶の間に」も,現実的な意味で達成されるからです.
 第2のレイヤーとして,読者の皆さんに,hel活の当事者になっていただきたい,という思いがあります.ただ本を買って読むだけの存在から,目撃情報を寄せていただくことで,英語史を世の中へ流通させる同志兼当事者になっていただきたいという趣旨です.読者・著者・書店・出版社の「運命共同体」の創造ですね.
 第3のレイヤーは,人文系アカデミアにとってのメディアサバイバル戦略としての側面です.とりわけ人文系に関して大学や学界が縮小の危機に瀕している現代,研究者が研究室や論文のみに閉じこもっている時代は終わりました.研究者がマルチメディア/クロスメディアを自前で構築し,時間をかけて,新しいインフラを整えていくこと.これこそが新しい時代においてアカデミアの活力となるだろうと信じています.
 先日の記事「#6271. 「なぜさんたんげん目撃マップ」の第1次全国制覇達成!」 ([2026-06-28-1]) で触れた地方レベルでの第1次全国制覇に続き,ここからの目標は第2次全国制覇,すなわち47都道府県完全制覇です.以下の通り,まだピンの立っていない空白地帯は数多く残っています.

【 まだピンが立っていない県 】

 ・ 東北:青森県,岩手県,秋田県,山形県
 ・ 関東:栃木県
 ・ 中部:富山県,福井県,山梨県,静岡県
 ・ 中国:鳥取県,島根県,岡山県,広島県
 ・ 四国:徳島県,香川県
 ・ 九州:佐賀県,熊本県,宮崎県

 もちろん,すでに多くのピンが立っている東京都,大阪府,愛知県などの皆さんも,さらに密度を濃くして面で埋め尽くすための追加報告は大歓迎です.「〇〇県〇〇市の〇〇書店に平積みされていました!」という一言の報告が,日本地図を英語史で埋め尽くしていく原動力になります.2刷を店頭で見つけた hellog 読者の皆さん,そして書店員さんからも,さらなる目撃情報をお待ちしています.皆さんとともに日本地図がピンで埋め尽くされる日を楽しみにしています!

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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2026-07-01 Wed

#6274. 英語史の月刊ウェブマガジン Helvillian の2026年7月号が公開されました [helwa][heldio][notice][helmate][helkatsu][helvillian][link][nazesantangen]



 去る6月28日,「英語史をお茶の間に」届けようと日々奮闘している有志ヘルメイトによる月刊ウェブマガジン Helvillian 7月号が公開されました.通算第21号となります.
 今号のキャッチコピーは「まだまだ続く,#なぜさんたんげん そしてhel活の波」です.6月10日に世に送り出された新著『英語史で解く英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版新書)に関連する記事や熱い応援記事が,前号に引き続き,誌面を埋め尽くしています.
 まずは ykagata さんによる「表紙のことば」から覗いてみましょう.瀬戸内海から四国をめぐる旅の記憶とともに,ドイツ語の "Straße von Hormus" (ホルムズ海峡)が英語 street に対応するという興味深い話題を展開してくれています.広い海峡を「ストリート」と呼ぶ言語的なおもしろさを,旅の実感と結びつける筆致はさすがです.ykagata さんは他にも「[古英語]名詞屈折表が stān で始まる本,始まらない本」など,英語史に直接・間接に関わる魅力的な記事を多数寄稿されています.
 今号の収載記事をいくつかカテゴリー別に紹介していきましょう.
 何といっても今号のお祭りの中心は『なぜさんたんげん』です.ari さんによる「英子さんたんげんシリーズ」は,普段のユーモアとダジャレのセンスが凝縮された4コマ漫画で,『なぜさんたんげん』のエッセンシャル版としての期待が集まっています.Grace さんの「『なぜさんたんげん』目撃の巻」は,書店での劇的な「昇格」の瞬間を淡々と描き出し,多くのリスナーの涙を誘う秀逸なドキュメンタリー「石巻の奇跡」を世に送り出しました.さらに umisio さんは「告白・懺悔」と題して,自身が過去に「3単現の s」に疑問を抱かなかった理由を深く掘り下げるシリーズを連載されています.
 一方,お祭りの熱気の中でも淡々と学びを進めるレギュラー陣の記事も輝いています.その代表格が,listener kawakami さんによる「Prologue to Eneydos を読むシリーズ」です.Caxton の印刷技術と英語史の深淵に迫るこの硬派な連載は,編集委員の umisio さんをして「浮かれた頭を冷やしてくれる,ウェーランドの経済学言論の講義のようだ」と言わしめるほどのシリーズとなっています.私自身も,専門家の観点から,これが貴重な中英語精読シリーズになっているものと評価しています.
 語源やクイズの分野も百花繚乱です.mozhi gengo さんは「Beryl と同語源の日本語は○○」やヒンディー語の借用語コラムなど,圧倒的な知識量で独自の深掘りを展開されています.lacolaco さんによる「英語語源辞典通読ノート D」は,着実に歩みを進める職人技の鑑です.『英語語源辞典』の読み方解説も加わり,ますます有用性が高まっています.sorami さんの「中学生向け英語語源クイズ」は,学校の授業ですぐに使える実践的な内容とすぐれた出題センスが相変わらず光っています.
 さらに,前橋市での英語史講座を満員御礼のなかで終えられた kendama_player さんの熱い報告記事や,あまねちゃんによる「オフ会感想」と『英語語源ハンドブック』1周年記念記事,こじこじ先生の楽曲「不規則動詞戦争」,みーさんによる「小学生と学ぶ英語史」シリーズなど,各世代や地域におけるhel活のリアルな息吹が伝わってきます.佐久間さんの「日本語由来の医学英語」も専門家らしい視点を与えてくれます.
 巻末の「あゆみ」では,Grace さんが北千住オフ会の定着や helwa 開設3周年の軌跡をきれいにまとめてくださいました.そして umisio さんによる「編集後記」は,今号の多様な熱量をユーモアたっぷりに総括してくれています.
 最後になりますが,今号を編み上げてくださった編集委員の Lilimi さん,Galois さん,Grace さん,umisio さんには深く感謝いたします.そして,素晴らしいコンテンツを寄稿してくださったヘルメイトの皆さんも,本当にありがとうございました.
 hellog 読者の皆さんも,ぜひこの熱気溢れる Helvillian 7月号のページを訪れて,じっくりと味わってみてください.そして,自分も日頃のhel活の成果をこのウェブマガジンに載せてみたい,英語史の輪に加わりたい,と思われた方は,ぜひ Voicy プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪 (helwa)」への参加をご検討いただければと思います.helwa にお入りになった瞬間から,あなたもヘルメイトです.一緒に英語史をお茶の間に届けていきましょう!

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2026-06-28 Sun

#6271. 「なぜさんたんげん目撃マップ」の第1次全国制覇達成! [notice][nazesantangen][helkatsu][helmate]

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 発売からほぼ18日が経ちました.新刊『英語史で解く英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版新書,通称『なぜさんたんげん』)のプロモーションとして,Google マップ上で展開してきた「なぜさんたんげん目撃マップ」企画にて,ついに第1次全国制覇(地方レベルでの全制覇)を成し遂げました.
 実際の達成は6月24日のことだったのですが,日本全国すべての地方(北海道,東北,関東,中部,近畿,中国,四国,九州・沖縄)にヘルメイトの皆さんの熱い視線が届き,ピンが灯りきりました!
 このスピードでの地方レベル全制覇は,在外の著者1人の力では到底成し遂げられませんでした.まさに「応援読者×全国の書店様×NHK出版営業さん」という三位一体の熱量が,見事なパスを繋ぎ続けた結果にほかなりません.
 まずは,ヘルメイトの皆さんの草の根の力がありました.未来屋書店石巻店での素晴らしいドラマを note で熱く語ってくださった Grace さんの「石巻の奇跡」をはじめ,khelf 藤平さん作の特製POPを携えて三省堂書店岐阜店にアプローチしてくれたあまねちゃんの見事なパスなど,全国の有志による「hel活」 (helkatsu) がすべての起点となりました.
 そして,その熱量を受け止めてくださった全国の書店員の皆さんの熱い共感に,最大の敬意を表します.三省堂書店岐阜店の書店員さんの「中学生の時のなんで??を思い出した」というコメントに代表されるように,「丸暗記の呪縛を解く」という本書の思想に深く共感し,一等地で平積みしてくださっている現場の力には感謝しかありません.直近でも,くまざわ書店エキア北千住店などが素早く連動し,棚を盛り上げてくださいました.書店員の皆さんにおかれましては,ぜひ以下の note 記事もご参照ください.



 さらに,この動きを公式の武器として全面バックアップしてくれたのが,NHK出版営業部の皆様の総進撃です.前線から,まだピンの立っていなかった中国・四国地方を中心に14件ものピン写真をドカドカっと送り届けてくれたプロの組織力と熱量には脱帽するばかりです.この週末の連続新聞広告などの強力な空中戦も含め,この本を届けようとするプロフェッショナルなエネルギーを感じました.
 さて,お祭りのような初速の盛り上がりを経て,本書は次のステージへと進みます.明日6月29日は,待望の第2刷出来となります.全国の書店の棚が再び『なぜさんたんげん』で燃え上がります.ここからは,英語の丸暗記の圧力に苦しんでいる一般の学習者や教育現場に,英語史から救いを届けるフェーズに入ります.
 そして,目指すは第2次全国制覇.すなわち都道府県レベルでの完全制覇です.東北,中国・四国を含め,まだ白地図のまま残っている県がいくつもあります.ぜひ,お近くの書店で本書を見かけましたら,「#なぜさんたんげん目撃マップ」のハッシュタグとともに,heldio のコメント欄や X 投稿などで目撃情報をお寄せください.引き続き,皆様の熱い応援をよろしくお願いいたします!

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

Referrer (Inside): [2026-07-02-1]

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2026-06-26 Fri

#6269. なぜ新刊書『英語史で解く 英文法の謎』のタイトルに「英語史」を含めたのか --- ykagata さんの批評的考察 [nazesantangen][note][helkatsu][helmate][review]



 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(通称『なぜさんたんげん』)が好評発売中である.おかげさまで各地の書店でもよく売れている模様で,著者として嬉しい限りである.
 さて,先日6月20日付けで,heldio/helwa のコアリスナーでヘルメイトの ykagata さんが,ご自身の note にて実に読み応えのある批評的考察記事を公開してくださった.タイトルは「「語源」の本でなく「英語史」の本が書店に並ぶこと」である.この記事が,英語史の非専門家である読者の視点から書かれたものとは信じられないほどに鋭く,かつ温かい賛辞に満ちており,私は深く感激した.本日の記事では,この ykagata さんの note 記事を紹介しながら,hellog 読者の皆さんにもぜひご一読を促したいと思う.
 ykagata さんの考察の主眼は,今回の新著のメインタイトルに,敢えて「語源」ではなく「英語史」という硬派なキーワードが掲げられたことの歴史的・出版史的な意義にある.近年の出版界における「語源」ブームの商業的な軽薄さに緩やかな警鐘を鳴らしつつ,地味で硬派な「英語史」こそが市民権を得ていくのかもしれない,力をもつ本当のムーブメントになっていくのかもしれない,という実に刺激的な予言が展開されているのだ.
 とりわけ,著者の私自身が読みながら文字通りに打ち震えたのが次の3箇所である.
 まず1点目として,編集者として表題にずばり「英語史」を掲げる決断をしたNHK出版の編集者,田中菜乃香さんは慧眼だった,という指摘である.
 2点目に,その決断に至る背景には,著者の堀田による「hel活」すなわち英語史のアウトリーチ活動の長年の積み重ねが欠かせなかった,と言及してくださっている点である.
 そして3点目に,「英語史だなんていって一般読者に分かってもらえるだろうか」と躊躇していた英語史関係者自身が,今後堂々と「英語史」を謳う契機として,今回の本の出版が重要な出来事なのではないか,と寿いでくださっている点である.出版史上,表題に「英語の歴史」を掲げる新書は寺澤盾先生の名著などがあるけれども,「英語史」をずばり掲げた新書はきわめて珍しいのではないか,という出版史的な縦のパースペクティブにも唸らされた.実際,その通りなのだ.
 これまでは一般向けの書物のタイトルにするには「硬すぎる」と敬遠されがちだった「英語史」であるが,これからはもっと多くの関連書が安心してこの名前を題名に冠して出てこられるようになるのではないか,という予言は本当に力強く,勇気づけられる.
 著者として,また1人の英語史研究者として,この評価を最大の賛辞と感謝をもって受け入れたい.ぜひ ykagata さんの note 記事をじっくりと味わっていただければっc.

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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2026-06-25 Thu

#6268. 「英語語源辞典通読ノート」の lacolaco さんが『英語語源辞典』の読み方解説を始められています! [notice][voicy][heldio][helwa][inohota][kenkyusha][link][kdee][lacolaco][helkatsu][hel_education][helmate]



 英語史を広める活動「hel活」 (helkatsu) の周辺が実に熱くなっています.本ブログでも要注目としてたびたび紹介してきた,heldio/helwa のコアリスナーでヘルメイトの lacolaco さんが,「英語語源辞典通読ノート」シリーズにて,目下 D の項目をひた走っています.
 驚くべきは,その圧倒的な継続力のみならず,そこに込められた「hel活」スピリットの進化にあります.最新の2つの記事,すなわち6月13日公開の desire -- desk,および6月20日公開の despite, develop, device を拝読し,胸が熱くなりました.
 この最新の2回において,lacolaco さんは貴重で有用な,新しい試みを始められています.前者では desk を,後者では device をサンプルとして取り上げ,『英語語源辞典』初心者に向けて,同辞典の読み方をきわめて丁寧に解説してくれているのです.同辞典特有の専門記号,略称,句読点などの1つひとつにまでこだわり,それが何を意味しているのかを噛み砕いて説明しているセクションは,『英語語源辞典』を所有していながらも,専門的すぎて使いこなせていなかった多くの方々にとって福音となるはずです.
 これは,1ヶ月ほど前の hellog 記事「#6232. 『英語語源辞典』を読みこなせるようになりたい方へ」 ([2026-05-20-1]) における問題提起を受けての,lacolaco さんによる見事なイニシアチブであり,実践です.さらに先立つ「いのほた言語学チャンネル」の研究社ロケ回でも話題となったように,『英語語源辞典』は世界最高峰の辞典でありながら,一般読者がその価値を本格的に享受するためには「読み解き方の手ほどき」がどうしても必要でした.まさにそのギャップを埋める体系的なガイドを,1人のヘルメイトが自らの note で,これほどハイレベルな形で実現してくれたわけです.これぞ草の根から湧き上がる純粋なhel活であり,hel活コミュニティのつながりが生んだ貴い果実です.
 この丁寧な解説は,同辞典の魅力と威力をお茶の間に届ける素晴らしい踏み台となるはずです.一般の英語学習者の皆さんにとどまらず,同辞典の出版元である研究社の方々をはじめ,英語史の研究・教育に携わる専門の関係者の皆さんにも,大いに注目していただきたい画期的な試みです.ぜひ lacolaco さんのノートを訪問し,『英語語源辞典』の読み方解説を味読してみてください

 ・ 寺澤 芳雄(編集主幹) 『英語語源辞典』新装版 研究社,2024年.

Referrer (Inside): [2026-07-08-1]

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2026-06-23 Tue

#6266. 「石巻の奇跡」 --- 『なぜさんたんげん』と英語史が浮かばれた日 [notice][nazesantangen][helkatsu][hel][helmate]

 6月10日(水),NHK出版新書『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(通称『なぜさんたんげん』)が発売され,おかげさまで全国各地より温かい反響をいただいています.今回は,先日宮城県の未来屋書店石巻店で起きた,ある胸の熱くなる実話を枕にして,英語史という学問分野の地位の変遷について考えてみたいと思います.
 ことの始まりは,熱心な「ヘルメイト」(英語史を広める活動をしている仲間)の1人である Grace さんが発売直後に同書店を訪れた際,拙著が入荷直後のラックの最下段,「日陰の棚」にひっそりと置かれているのを目撃したことでした.Grace さんはその様子を note に投稿され,それに感銘を受けた私がさらに note で応答,すると今度は Grace さんが本書のレビューをお書きになるという流れで,それこそ本書が目立つ特等席へと「昇格」を果たすという,劇的なドラマが展開しました.
 この一連の「棚の昇格」をめぐる応酬は,単なる人情話や一著者の嬉しかった報告にとどまらない,きわめて象徴的な意味を帯びています.ぜひ,以下の note 記事のダイナミックな流れを直接ご覧いただければと思います.

 ・ 6月13日の Grace さんによる note 記事「『なぜさんたんげん』目撃の巻」
 ・ 6月19日の堀田による note 記事「石巻の奇跡――『なぜさんたんげん』がラックの最下段から「昇格」した日」
 ・ 6月20日の Grace さんによる note 記事「心に刻みたい「英語史が教えてくれること」」

 この「ラックの最下段(日陰)から,教養新書棚の正面(表舞台)への昇格」という物理的な移動の軌跡は,昨今の「英語史」という学問分野そのものが辿ってきた,そして向かっていくメタファーのように思われます.
 これまで英語史という分野は,実用英語や記述文法,あるいはTOEIC対策といった華やかな「表舞台」の影に隠れ,いわば書棚の「最下段」のような扱いを受けることが少なくありませんでした.「そんな古い言葉の歴史を知って何になるのか」「試験に出ないから不要だ」という実利主義の波に押され,日陰の道を歩まざるを得なかった時代が長かったのです.
 しかし,現代の英語学習者が抱く「なぜ3単現には s がつくのか」「なぜ go の過去形は went になるのか」といった素朴な「なぜ」にもっとも上手に答えを与えられるのは,多くの場合,英語史の知見なのです.暗記の呪縛から学習者を解放する力をもつこの学問,そして言語と歴史の深い教養を内包するこの学問が,いつまでも最下段に眠っていてよいはずがないのです.
 今回の石巻での出来事は,全国の「hel活」(英語史を広める活動)の仲間たちの草の根の熱意が書店員さんの心を動かし,学問をついに表舞台へと引き上げている象徴です.背景には,もちろん,多くの英語史研究者によるたゆまぬ研究・教育・啓蒙活動の努力があったことも事実です.
 読者の皆さんとともに,この英語史の表舞台への登場を静かに愛でつつ,今後とも「英語史をお茶の間に」浸透させていくことをここに改めて宣言したいと思います.

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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2026-06-22 Mon

#6265. 『英語語源ハンドブック』刊行から1年 --- 索引と正誤表の最新版も [notice][hee][etymology][hel_education][helkatsu][link][voicy][heldio]


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 去る6月18日,あの熱狂の発売からちょうど1周年を迎えることとなりました.『英語語源ハンドブック』(研究社)です.
 刊行から1年が経ち,ありがたいことに重版を重ねておりますが,それに伴う正誤表がこちらの研究社公式HPより公開されています.最新版は2026年6月17日に更新されたものとなりますので,お手元の書籍と合わせてご確認いただければ幸いです.
 さらに,本書で言及されている実に4083語もの単語・表現を網羅した索引が,追加資料としてダウンロードできるようになっています.それもこちらの研究社公式HPよりEXCELファイルやPDFフィあるとして入手できます,最新版が,同じく2026年6月17日付けで公開されています.この索引を活用することで,本書の利便性は一層高まるはずです.この索引を用いると,いろいろなことが可能となります.ぜひ「#6084. 『英語語源ハンドブック』の索引の歩き方」 ([2025-12-23-1]) の記事をお読みください.
 最新のリンクを含め,『英語語源ハンドブック』に関する各種情報は,『英語語源ハンドブック』の特設HPに集約されていますので,ぜひ訪れていただければ.
 この1年間,読者の皆さんの手によって,実におもしろく多様な『英語語源ハンドブック』関連コンテンツが制作・公開されてきました.それらの素晴らしい広報活動の足跡も,上記の特設HPに一覧としてまとめられております.皆さんの熱量には本当に脱帽するばかりです.
 関連コンテンツの盛り上がりについては,6月20日に Voicy heldio で配信した「#1847. 『英語語源ハンドブック』発売1周年 --- 読者の皆さんによる関連コンテンツがたくさん」でも詳しくお話ししております.1周年の記念に,ぜひ合わせてお聴きください.
 なお,1周年記念日となる6月18日の夜には,著者3名がオンラインで一堂に会し「居酒屋KKY」を開催しました.その様子は近々に heldio にてオンエアしますので,ご期待ください.
 『英語語源ハンドブック』が,拙著新刊『『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版新書)とともに,多くの人々にとって英語史へのジャンプ台であり続けることを願っています.

 ・ 唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.

Referrer (Inside): [2026-07-05-1]

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2026-06-20 Sat

#6263. 6月27日(土)の朝カル講座「ghost を探って古英語原文の世界へ」回 [asacul][notice][kdee][hee][etymology][hel_education][helkatsu][heldio][me][oe][kochushoho][pchron][adverb][preposition][link][voicy]


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 1週間後の6月27日(土) 15:30--17:00 に,今年度の2回目となる朝日カルチャーセンター新宿教室でのオンライン講座が開かれます.昨年度より継続しているシリーズ「歴史上もっとも不思議な英単語」の通算第15弾ということで,今回は「ghost を探って古英語原文の世界へ」と題して,皆が気になる単語 ghost を深掘りしていきます.
 現代英語の ghost の最も普通の語義は「幽霊」ですね.この世ではしばしば恐れられている,あの不思議な存在です.しかし,本来は広く「精霊」 (spirit) を表わし,あらゆるものに生命を吹き込むパワーを表わしていましたが,歴史の過程で意味の縮小が起こったことになります.キリスト教の「聖霊」は the Holy Spirit と言いますが,古くは the Holy Ghost と言われたのも,この経緯と関係しています.
 また,発音や綴字の観点からも興味深い事実があります.古英語や中英語では gast のような綴字が普通でした.母音として ā という長母音をもっていたのです.ところが現代では /oʊ/ という2重母音になっていますね.また,後期中英語以降,どこからともなく綴字に <h> の文字が紛れ込み,現代では ghost となっていますね.講座では,<gh> という綴字の様々な謎にも触れていきたいと思っています.その他,動詞としての ghost,「幽霊語」 (ghost_word) の話題,もちろん ghost の語源自体にも触れていきます.
 講座の後半には,本シリーズの「古い英語の原文で味わう」趣旨に沿って,市河三喜・松浪有(著)『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』(研究社,2026年)より古英語のなかに実際に現われる "ghost" を覗いてみます.丁寧に解説しますので,古英語初心者の方も心配無用です.また,上掲書をお持ちでなくても講座資料として配付しますのでご安心ください.
 講座の詳細とお申込みは,朝カルのこちらの公式ページをご覧ください.
 なお,この先の夏期クールのテーマと日程をお伝えしておきます.夏期もシリーズを継続していきます.そちらの詳細・お申し込みはこちらのページよりどうぞ.

 ・ 夏期第1回(2026年7月25日):歴史上もっとも不思議な英単語 --- "king" を探って古英語原文の世界へ
 ・ 夏期第2回(2026年8月22日):歴史上もっとも不思議な英単語 --- "riddle" を探って古英語原文の世界へ
 ・ 夏期第3回(2026年9月26日):歴史上もっとも不思議な英単語 --- "through" を探って中英語原文の世界へ

 いずれの講座につきましても,多くの方の受講をお待ちしております.

(以下,後記:2026/06/22(Mon))
 今回の講座については Voicy heldio でも案内を放送しています.ぜひ「#1849. 6月27日(土)の朝カル講座は ghost を深掘り」をお聴きください.



 ・ 市河 三喜,松浪 有 『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』 研究社,2026年.
 ・ 寺澤 芳雄(編集主幹) 『英語語源辞典』新装版 研究社,2024年.

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2026-06-11 Thu

#6254. NHK出版デジタルマガジンで『なぜさんたんげん』の「序章」が公開 [notice][nazesantangen][nhkpb][helkatsu]


「英語はどのようにして現在の姿になったのか──英語の歴史を遡る旅【英語史で解く英文法の謎】」



 昨日2026年6月10日に刊行された新著『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版新書)ですが,たいへんありがたいことに,発売初日から大きな反響をいただいております.手に取ってくださった皆様に,この場を借りて心より御礼申し上げます.
 さて,本日はまだ本書を購入しようか迷っている方,あるいは「英語史という分野に興味はあるけれど,新書1冊を読み通せるか不安だ」という方にお届けしたいニュースがあります.昨日付けで,NHK出版公式のデジタルマガジンにて,本書の「序章」の全文が無料公開されました.記事のタイトルは「英語はどのようにして現在の姿になったのか──英語の歴史を遡る旅【英語史で解く英文法の謎】」です.
 今回のデジタルマガジンで公開された「序章」は,本書に沿った「英語史概説」であり,本書全体の「地図」でもあります.壮大なる英語史のタイムラインを一望できる構成となっています.英語が独自の歩みを始める前の「印欧祖語」の時代から,5世紀の西ゲルマン諸民族のブリテン島渡来による「古英語」の誕生,1066年のノルマン征服がもたらした「中英語」の激変期,そして大母音推移や規範主義の台頭をくぐり抜けた「近代英語」を経て,21世紀の「現代英語」にいたるまでの1500年以上の旅路が,コンパクトに凝縮されています.
 この序章を読んでいただくと,本書の狙いがよく分かると思います.本書を通読すれば,私たちが日頃学校文法で悩まされている「スペリングと発音の乖離」の謎や,なぜ feetwent のような不規則変化が残っているのかという素朴な疑問に対して,歴史的な視点から「なるほど,そういうことだったのか!」と腑に落ちる感覚を味わっていただけるはずです.英語という言語は,ゲルマン語の頑丈な骨格の上に,フランス語やラテン語の要素を幾重にも積み上げ,社会の荒波に揉まれながら増改築を繰り返してきた「巨大な建築物」なのです.
 本書の目的は,単に過去の歴史的事実を羅列することではありません.一見すると不合理に思える英文法の「例外」や「謎」を歴史の流れの中に正しく位置づけることで,単語や文法の解解像度を上げ,納得しながら英語を学んでいただくことにあります.
 まずはこの無料公開された「序章」をお読みいただければと思います.序章に続く本書の本体の部分,第1章から第4章で取り上げられる「謎解き」については,ぜひ全国の書店やオンライン書店にて,新書の実物を手にお楽しみいただければ幸いです.
 1人でも多くの英語学習者、そして英語教育に携わる先生方のもとに本書が届き,英語を学ぶ楽しさがさらに広がっていくことを願ってやみません.SNS などでも、ぜひハッシュタグ「#なぜさんたんげん」をつけて応援していただけますと大変励みになります.どうぞよろしくお願いいたします.
 NHK出版デジタルマガジンからは,他にも本書からの2つの部分がすでに公開されています.以下より訪れていただければ.

 ・ 5月11日公開,「紀元前からのこだわり?なぜ3単現の s をつけるのか【英語史で解く英文法の謎】」(本書の第1章第5節に相当)
 ・ 5月28日公開,「英語の「なぜ」には,驚くべき歴史と物語が潜んでいる【英語史で解く英文法の謎】」(本書の「はじめに」に相当)

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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2026-06-10 Wed

#6253. 本日『なぜさんたんげん』が発売 --- そして昨日の発売前増刷決定のお知らせ [notice][nazesantangen][nhkpb][helkatsu]


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 ついに,この日を迎えることができました.長年本ブログを読み,応援してくださっている読者の皆さんに,まずは何よりも先にこの言葉をお届けしたいと思います.
 本日2026年6月10日,拙著『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版新書),通称・略称『なぜさんたんげん』が,公式に全国の書店で発売日を迎えました.月刊誌での2年間にわたる連載期間から数えれば実に長い道のりでした.担当編集者の方とは実に500通を超えるメールのラリーを重ね,時にはニュージーランド,オーストラリア,そしてスコットランドへの移動を跨ぎながら,原稿を書き直し,校正を続けてきました.それらがついに1冊の書籍として結実し,日本の皆さんの手元に届く瞬間を迎えたことになります.著者として実に深い感慨を抱いています.
 そして本日,発売当日に当たり,もう1つ爆弾級のご報告を差し上げます.発売日の前日となる昨日6月9日の夕方,NHK出版より公式のアナウンスがありました.なんと「発売前増刷」が決定したというのです.
 まだ全国の書店のレジを通っていない段階、つまり発売日前に増刷がかかるというのは,著者にとって名誉です.それはひとえに,SNS や note 等を通じて「hel活」 (helkatsu) を応援してくださっている皆さんが自発的に作り出した圧倒的な熱量と大波ゆえにほかなりません.著者として,これほど嬉しく心強い応援はありません.深く御礼申し上げます.
 今日の発売に向けて,1ヶ月前から毎日のように hellog, heldio, SNS, YouTube 等で展開してきた発売前の広報は昨晩をもって無事に全日程を完走いたしました.これは,「著者が自分でできる最大限の広報をやってみたら,一体どこまで行けるか」を確かめる1つの挑戦でもありました.これほどまでにエネルギーを費やし,読者の皆さんと一緒になって駆け抜けた1ヶ月間は,どのような結果になろうとも「完全にやりきった」と言い切れるものです.この爽快なやりきった感があること自体で,私としては大成功だったと考えています.お祭りに付き合ってくださった皆さん,本当にありがとうございました.
 さて,本日無事に発売日を迎えたわけですが,もちろん今後も hellog では『なぜさんたんげん』に注目していきます.本書で取り上げた24の英文法の謎について,さらに一歩深掘りした解説や考察を増やしていくつもりです.ここからは本を開きながら,じっくりと英語史の沼を一緒に歩んでいただければと思います.
 本日以降,全国のリアル書店の店頭に,本書が並び始めているかと思います.もし書店の棚や新刊コーナーで本書を見かけましたら,写真付きでもテキストのみでも構いませんので,SNS 等で「#なぜさんたんげん」 のハッシュタグを付けつつ,教えてください.皆様からのリアルなご報告を,ドキドキしながらお待ちしております.
 『なぜさんたんげん』著者公式HPも,最速レビューのコンテンツを含め,たいへん盛り上がっています.ぜひ訪れていただければ.

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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2026-06-04 Thu

#6247. helwa 3周年 --- データで振り返るプレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 [voicy][heldio][helwa][notice][helkatsu][helmate][hel_education]



 昨日の記事「#6236.heldio 5周年 --- データで振り返る heldio の進化」 ([2026-06-03-1]) に続いて,5月28日時点での Voicy のアナリティクスに基づく記事をお届けします.一昨日2026年6月2日は,heldio 5周年記念日であると同時に,実は helwa 3周年記念日でもありました.Voicy heldio 開始からちょうど2年目に当たる日に,プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪 (helwa)」を開始したのでした.
 helwa は週2回ベースで配信を始めましたが,途中から週3回ペースとなり今に至ります.3年間で積み上げてきた helwa の配信数は,449本に達しました.冷静に考えると,これはなかなか異常なペースです.普通の有料コミュニティであれば,数十本の限定雑談や月1回のイベント程度で終わることも多いかと思いますが,helwa は heldio とは異なるもう1つの英語史コミュニティへと成長してきました.
 当初は,これほどニッチな学術分野で有料チャンネルを始めて本当に人が集まるのか,どのような雰囲気の場になるのか,大きな不安があったのも事実です.しかし,蓋を開けてみればそこは heldio 通常回の特典音源の置き場ではなく,日常的な英語史雑談,Discord 上での交流,オフ会ルポ,書籍の共同企画,学会の裏話など,多岐にわたる談義が繰り広げられる「英語史サロン」へと発展していきました.そして,helwa リスナーを増やすことを主目的とするのではなく,英語史を一緒に楽しむ仲間を作ることが最重要視される,そのような空間に育ってきたのです.
 この3年間における最大の成果の1つは,音声配信チャンネルというオンラインの枠を飛び出し,オフ会や「英語史ライヴ」など,現実のコミュニティが実現したことでしょう.泊まりがけのオフ会も複数回開催され,その熱気はこのコミュニティから生まれた月刊ウェブマガジン Helvillian などで熱くレポートされています.英語史という実利の外側にある学問が,学生,社会人,教員といった幅広い層の垣根を越えて,純粋な大人の「居場所」となったことは,きわめて感慨深いことです.
 しかし,helwa がもたらした最大の変革は,「英語史が雑談になった」という点に尽きるかもしれません.本来,英語史は大学の講義室や専門論文のなかに閉じ込められた世界でした.それがこのコミュニティでは,「その語源おもしろい」「その発音変化わかる」「それ英語史的な発想だよね」といった言葉が日常的に交わされています.オフ会での乾杯の挨拶もすっかり古英語の Wes hal! に定着しています.英語史が一部の専門家だけのものではなく,コミュニティの皆さんの間で一種の「生活言語」として根付いているといったらよいでしょうか.
 常連文化,内輪ネタ,定番フレーズが自然発生するその空気感は,深夜ラジオ共同体にかなり近いものがあるように思っています.「英語史」という硬派なテーマなのに,やっていることは深夜ラジオというギャップが,何ともおもしろいところです.また,リスナーの皆さんが単なる受信者にとどまらず,コメントや note や SNS を利用した発信者となってhel活を推進し,英語史エコシステムを想像している点も,helwa の本質といえます.
 英語史研究者としては「英語史って,本来こんなふうにワイワイ雑談する分野じゃなかったんですよ(笑)」と,嬉しい悲鳴を上げたいです.この helwa という舞台裏の熱量とエネルギー源があるからこそ,表舞台である heldio の5年間にわたる毎日更新も維持されてきたと思っています.3年間で醸成されたこの愛すべきニッチ共同体の文化を,今後もさらにディープに,そして楽しく発展させていきたいと考えています.
 新たな月となりました.heldio リスナーの皆さんにおかれましては,heldio 5周年かつ helwa 3周年の機会に,ぜひ「英語史の輪 (helwa)」へご入会ください.helwa は毎週火木土の午後6時に配信しています.月額800円のサブスクで,初月無料サービスがありますので,まず試しにお入りいただければ.今月は helwa では『なぜさんたんげん』の裏話が多くなるはずです.
 一昨日の helwa 「【英語史の輪 #0453】helwa 3周年 --- 英語史エコシステムが完成した」を,ぜひお聴きください.

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2026-06-03 Wed

#6246.heldio 5周年 --- データで振り返る heldio の進化 [voicy][heldio][helwa][notice][helkatsu][hel_education][sobokunagimon]



 昨日2026年6月2日,Voicy チャンネル「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」は,おかげさまで5周年を迎えることになりました.丸5年間,毎日マイクやレコーダーに向かって英語史を語り続けてきたことになりますが,この機会に Voicy のアナリティクスから抽出されたデータを皆さんと共有しつつ,この5年間の heldio の進化を振り返ってみたいと思います.アナリティクスは5月28日時点のデータを用いています.
 まず配信回数ですが,5年間で2,340本を配信してきました.これは毎朝6時の heldio 通常配信のほか,生配信や特別配信,そしてプレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪 (helwa)」の配信を加えた総数です.我ながら,英語史という単一テーマで,よく持ったと思います.単なる毎日更新にとどまらず,英語史というニッチな学術分野において,これだけの高頻度で5年間メディアが回り続けたというのは,リスナーの皆さんにとっても「え,そんな本数だったの!?」と驚かれるのではないでしょうか.
 では,リスナーの皆さんにとって,heldio への「入口」となったのはどのような回だったのでしょうか.歴代の総再生回数および新規リスナー獲得数のランキングを見てみると,きわめて一貫した heldio の原点が見えてくるように思われます.
 不動の歴代1位に君臨しているのは,記念すべき初回配信である「#1. なぜ A pen なのに AN apple なの?」(合計リスナー3,104人,新規獲得1,757人)です.これは完全に他を圧倒する入口回となっています.ここで重要なのは,この回が扱っているテーマが a/an の使い分けという,中学1年生で習う初歩的で素朴な疑問である点です.ここから分かるのは,heldio の原点がハードルの高い専門知識の講義ではなく,誰もが抱く学校英語への違和感や日常の小さな謎に寄り添う姿勢だったということです.
 もう1つの興味深いデータとして,2022年の「#408. 自己紹介:英語史研究者の堀田隆一です」(新規995人)と,2024年の「#1171. 自己紹介 --- 英語史研究者の堀田隆一です」(新規989人)という,2回の自己紹介回がどちらもヒットしている現象が挙げられます.リスナーさんの関心が,英語史そのものだけでなく,それを語っているパーソナリティにも向いているものと理解してよいのでしょうか.その辺りが謎ではあります.
 また,外部コミュニティとの接続という点では,人気 YouTube チャンネル「ゆる言語学ラジオ」さんにお招きいただいた際の 「#705. ゆる言語学ラジオにお招きいただき初めて出演することに!」(新規609人)が爆発的な流入を生みました.「英語史をお茶の間に」というモットーが,専門界隈の外へと届いた象徴的な瞬間でした.さらに,純粋な歴史の話題だけでなく,「#729. なぜ英語を学ばなければならないの?」(新規558人)のように,英語教育や現代人の英語観を照らす類いの話題も,強い新規流入を呼び込んでいます.トップに近い配信回を眺めまわしてみると,結局のところ違和感を共有する「英語に関する素朴な疑問」(sobokunagimon)が核であったことが示されています.
 一方で,年別の平均リスナー数の推移を見ると,数字の上では減少傾向にあるように見えます.これには様々な原因があると思いますが,Voicy と同一のコンテンツを,他の音声配信プラットフォームでも配信し始めたので,Voicy 単独でのリスナー数が減ったということが大きいように思われます.もう1つは,リスナー集団の中心がライト層からコア層へシフトしてきたようにも感じます.リスナー数が減少した分,チャンネルが成熟していったのではないかと私は分析しています.
 実際に現在のアナリティクスによれば,「とても熱心なリスナー」が72.7%,「熱心なリスナー」が7.9%を占めており,全体の約8割が濃いリスナーを占める,そのようなチャンネルへと進化しています.そして,この超コア化・定着化を支える巨大な「地下アーカイブ」となっているのが,3年間で449本を積み上げてきた「英語史の輪 (helwa)」の存在です.ここでは,日常的な英語史談義,Discord 上での交流,オフ会報告,コアな研究雑談などが蓄積され,単なる有料配信メンバーの集団という以上の濃いコミュニティが形成されています.
 リスナーさんたちの属性分析からも,heldio の独特な受容スタイルが浮かび上がってきます.まず,男女比が男性45.9%,女性43.8%(無回答10.2%)と,ほぼ五分五分で均衡しています.一般に,語学学習系番組は女性に偏りやすく,IT・学術雑談系は男性に偏りやすい傾向がありますが,heldio はその中間に位置しています.大人の知的雑談メディアとしてバランスよく受け入れられているものと考えています.
 年齢層を見ると,30代が24.3%,40代が25.5%,50代が23.1%となっており,実に大人の30--50代で全体の約73%を占めています.まさに「学び直し」や通勤・家事の合間の知的時間を求める成熟したリスナー層です.さらに職業分布では,会社員が46.3%,自営業が12.5%を占め,英語教員や学生といった層だけでなく,実務の外側にある純粋な知的好奇心として英語史を楽しんでいる一般のビジネスパーソンが圧倒的多数派のようです.
 さらに国内での地域的な広がりを見ると,東京が38.9%と最大ですが,大阪6.7%,神奈川6.0%,千葉3.9%,北海道3.6%と続き,全国(さらには海外)に薄く広く分散しています.大学の講義室であれば物理的な制約がありますが,インターネットの音声配信という特性を活かし,英語史の地方分散化が数字として実現しているのは,興味深いファクトです.
 これらすべてのデータを総括するならば,この5年間は,「マスメディア的なリスナー数の拡大」ではなく「英語史に関心を寄せるリスナーの着実な増加」を示す時間だった,ということです.実利的な英語スキルのためではなく,「英語っておもしろい」「言葉って不思議だな」という感覚を共有し,英語について雑談する文化圏・公共圏がここに誕生したのです.
 大学の研究者が専門分野を掲げてこのようなコミュニティを形成できたことは,稀な事例ではないかと思っています.これまで heldio を支え,一緒に知的な遊び場を作ってくださったリスナーの皆さんに,改めて心より感謝申し上げます.
 これからも heldio は様々な進化を遂げていくものと思われます.直近では,今月6月10日発売予定の近刊 『英語史で解く英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版新書)をめぐるお祭り企画やイベントも目白押しです.
 新たな月となりましたし,heldio 5周年のこの機会に,Voicy プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪 (helwa)」への入会もぜひご検討ください.helwa は毎週火木土の午後6時に配信しています.月額800円のサブスクで,初月無料サービスがありますので,まず試しに覗いてみていただければ.今月は helwa でも『なぜさんたんげん』の話題が多くなるだろうと思います.
 昨日の heldio 「#1829. heldio 5周年 --- データで振り返る heldio の進化」もお聴きいただければ.それでは,明日もいつも通り,朝6時に heldio でお会いしましょう.

Referrer (Inside): [2026-06-04-1]

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2026-05-30 Sat

#6242. ついに通算第20号 --- 英語史の月刊ウェブマガジン Helvillian の2026年6月号が公開されました [helwa][heldio][notice][helmate][helkatsu][helvillian][link][nazesantangen]


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 一昨日の5月28日(木),英語史をテーマとする日本(世界でも?)唯一の月刊ウェブマガジン Helvillian 6月号が公開されました.通算第20号となる節目の号です.前号の紹介記事で「次号はいよいよ第20号の大台に乗る」と期待を寄せていましたが,こうして実際に形になり,継続の重みと有志ヘルメイトの皆さんの自発的なエネルギーに改めて深い敬意を表します.
 今号の「表紙のことば」を担当されたのは taku さんです.ダイバーの taku さんが,ダイビングと英語史の共通点をアクロバティックに指摘されています.実は私もダイバーなのですが,「ダイビング×英語史」は考えたことがなかったので,今回 taku さんのことばを読んで目から鱗が落ちました.taku さんにお寄せいただいた表紙の写真はもちろん海面下の絶景.表紙デザインは,編集委員のお一人 Galois さんが手がけられました.
 続く本編は,この1ヶ月のあいだに主に note 上で公開されたヘルメイトさんたちの記事群の抜粋一覧です.6月10日に発売予定の拙著 #なぜさんたんげん こと『英語史で解く英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版新書)を応援してくださる記事も多く含まれており,感謝に堪えません.
 まず ari さんによる記事は,今月も圧倒的な質と量で,お馴染みの「ari 節」が安定的に炸裂しています.マカロンと増大辞をめぐる語源の話題から,『なぜさんたんげん』カウントダウン企画をマンガで応援する「英子さんたんげん」シリーズまで,縦横無尽のhel活振りです.
 Grace さんは「新・家庭の常備「薬」なぜさんたんげん」と題する記事のなかで,近刊についてすでにウェブ公開されている部分のみを手がかりに,著者が近刊にこめた意図を鋭い洞察で暴いてくれています.著者として早くも身ぐるみを剥がされてしまったと感じています.恐るべし Grace 節!
 今号の特筆すべき点として,kendama_player さんが note で初投稿を果たされたことが挙げられます.「ROAD TO 英語学・英語史」と題して,ご自身の英語史との出会いを振り返られています.新たな書き手の登場にコミュニティの広がりを感じ,嬉しい思いです.
 lacolaco さんの「英語語源辞典通読ノート」は D ゾーンを順調に走行中で,今回は dental から desert までの単語をカバーしています.lacolaco さんが切り開いた「辞書を通読する」という道は,後に他のヘルメイトも歩むことになり,最も堅実で強力なhel活コンテンツに成長しました.そのような同志の1人が,あまねちゃんです.今号から『英語語源辞典』を気軽に通読する新シリーズを立ち上げられ,abacus から abyss に至るまで4本の記事を連発されています.この辞典通読ムーブメントの連鎖には,驚きを禁じ得ません.
 mozhi gengo さんの寄稿の多さと視野の広さにも,相変わらず圧倒されます.インド英語の「クセ」に関する話題や,vacuum の <uu> という不思議な綴字の謎,さらには英領インド側から見たイギリスにとってのペルシャという歴史的な話題にまで筆が及んでいます.ペルシャ語の hastam が英語の I am に対応するという比較言語学的な指摘など,知的好奇心を大いに刺激されます.
 教育・普及の観点からは,sorami さんの中学生向け英語語源クイズが第8弾・第9弾へと到達し,ラテン語の紹介や数の接頭辞を取り上げています.またみーさんの「小学生と学ぶ英語史」シリーズは128回に到達し(実際には本日までに140回に届こうというところ),継続力にただただ脱帽するばかりです.
 佐久間さんは,日本歯科医史学会の特別講演のお知らせや,『語源で学ぶ医学英単語ハンドブック』を通じた医学英語教育の新たな地平についての議論により,医学の世界と言語研究の成果の交差点を探る希有なhel活を展開されています.
 ykagata さんは,毎日連続投稿100回を優に超える活躍振りで,「ドイツ語×英語史」の話題を中心としつつ,いまや最も幅広いテーマでhel活を展開するヘルメイトとなっています.「「プチプチ」のドイツ語」や「カルビーのパッケージ仕様変更についてのドイツ語圏での報道を読む」など,タイトルだけ見ても読まざるを得ない記事が並びます.番外編として「『紀元前からのこだわり?なぜ3単現の s をつけるのか』にこじつけて学ぶドイツ語」も投稿されています.
 umisio さんの記事群は,今号でも鋭い批評性とユーモアが同居しています.川上語録の深掘りシリーズ最終回,国語の教科書や大河ドラマをめぐる歴史の考察,さらには「「英語史で解く英文法の謎 なぜ[3単現のs]をつけるのか」というタイトルのなぜ」シリーズも開始されました.
 専門的な英語史の窓としては,川上さんによる「古英語の規範意識」および「重なる三単現 s」の2本の論考が,誌面に重厚な学術的深みを与えています.私自身も,新刊書の予約をめぐる御礼や,応援マガジンの始動について微力ながら記事を寄せさせていただきました.
 巻末は Grace さんによる「あゆみ」と,編集委員4名による第20号到達までの道のりを振り返っての「編集後記」で美しく締めくくられています.
 このように通算第20号は,記念の号にふさわしく,質量ともに過去最高水準の充実ぶりとなっています.有志の皆さんのエネルギーによって紡がれるこの知的空間を,ぜひ時間をかけてゆっくりと味わっていただければ幸いです.
 「読むだけでなく,自分もこのhel活の輪に加わってみたい」という方は,ぜひプレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪 (helwa)」の扉を叩いてみてください.ともに学び,ともに創る喜びが,そこには溢れています.

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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2026-05-28 Thu

#6240. 『なぜさんたんげん』24の疑問・総選挙の結果発表 [voicy][heldio][notice][nazesantangen][nhkpb][helkatsu][ranking][sobokunagimon]


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 5月22日(金)よりスタートしていました,6月10日発売の新刊『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』の発売前大イベント「『なぜさんたんげん』24の疑問・総選挙」 (in Slido) ですが,5月26日(火)の 23:59 をもちまして,予定通りに投票を締め切りました.最終的な投票総数は96件にのぼりました.深夜のラストスパートにかけて票を投じてくださった皆さん,そしてSNS等でこのお祭りを一緒に盛り上げてくださったすべての方々に,著者として心より御礼申し上げます.ありがとうございました.
 一昨日お届けした中間報告の記事「#6238. 今晩投票締切 --- 『なぜさんたんげん』24の疑問・総選挙,現在大激戦中」 ([2026-05-26-1]) では,2位グループの凄まじいデッドヒートの様子をお伝えしましたが,その後,どのような結末を迎えたのでしょうか.お待たせいたしました.ここに最終結果の確定順位と得票率を,降順にてご報告いたします.皆さんの「推し疑問」がどこに着地したのか,ぜひお確かめください.



1位:問5. なぜ3単現の s をつけるのか (38%)
2位:問9. なぜ現在分詞と動名詞は同じ -ing で表されるのか (21%)
3位:問7. なぜ「時・条件を表す副詞節」では未来のことも現在形で表すのか (19%)
3位:問21. アルファベット最後の文字 Z のミステリー (19%)
5位:問20. どのように単語ごとのアクセントの位置が決まるのか (18%)
6位:問1. なぜ英語の語順は SVO なのか (16%)
6位:問3. なぜ存在を表すのに There is/are .... という構文を使うのか (16%)
6位:問4. なぜ疑問文に do が現れるのか (16%)
9位:問2. なぜ英語の文には主語が必要なのか (15%)
9位:問8. なぜ仮定法では if I WERE a bird となるのか (15%)
11位:問15. なぜIは大文字で書くのか (11%)
11位:問24. 単数の they とは何か (11%)
13位:問12. なぜ go の過去形は went になるのか (10%)
13位:問17. なぜ know や high には発音されない文字があるのか (10%)
15位:問6. なぜ will を使って未来を表すのか (8%)
15位:問14. なぜAの読みは「アー」ではなく「エイ」なのか (8%)
17位:問13. なぜ形容詞の比較級には -er と more があるのか (6%)
17位:問16. 「マジック e」とは何か (6%)
19位:問18. なぜ one, two はこのスペリングでこの発音なのか (5%)
19位:問22. なぜ英語には類義語が多いのか (5%)
19位:問23. なぜ英語には省略語が多いのか (5%)
22位:問19. なぜ eleven, twelve というのか (4%)
23位:問11. なぜ child の複数形は children になるのか (3%)
24位:問10. なぜ foot の複数形は feet になるのか (2%)




 いかがでしょうか.最終結果を眺めてみますと,中間発表からの数時間でさらなるドラマが生まれていたことが分かります.
 まず,栄えある第1位に輝いたのは「問5. 3単現の s」でした.得票率38%で,他を寄せ付けない圧倒的な強さで王座に君臨しました.まさに本書のタイトルにふさわしい,英語学習者にとって最大の謎であることが証明された形です.
 そして,最も注目すべきは2位以下の大激戦の結末です.中間報告で21%の同率2位に並んでいた三つ巴の争いから,頭一つ抜け出したのは「問9. -ing」でした.単独2位を死守したその背景には,文法上の役割が異なるのに形が同じであることへの,根深いモヤモヤ感があったのでしょうか.一方で,受験英語の定番「問7. 時・条件の副詞節」は,後半で怒涛の追い上げを見せた「問21. 文字 Z のミステリー」に捕らえられ,19%で同率3位という結果になりました.Z の謎がここまで上位に食い込んでくるとは,正直なところ著者としても予想していませんでした.文字・綴字史のロマンが皆さんに伝わったということなのかもしれません.
 対照的に,英語史の定番中の定番である「問12. went の謎」 (10%) や「問11. children の謎」 (3%),「問10. feet の謎」 (2%) といった不規則変化の面々は,最終的にも下位グループに沈むことになりました.これらは一見すると風変わりな不規則変化にすぎませんが,その向こう側には壮大な英語史のカラクリが潜んでいます.本書では,その奥深さが伝わるのではないかと期待しています.
 今回の総選挙で上位にランクインした話題については,本書の発売を待つことなく,今後の Voicy heldio にて「先出し深掘り解説」としてお届けしていく予定です.どの疑問の背後にどのようなダイナミックな歴史が隠されているのか,ぜひ楽しみにお待ちください.
 今回の総選挙を通じて,皆さんと一緒に英語史のビッグウェーブをさらに高く大きくできたことを,重ねて感謝いたします.6月10日の新書発売に向けて,ここからさらにお祭りムードを加速させていきます.
 特典(1節分の書き下ろし)もついてくる Amazon での予約注文にて本書をご予約いただければ.

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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2026-05-26 Tue

#6238. 今晩投票締切 --- 『なぜさんたんげん』24の疑問・総選挙,現在大激戦中 [notice][nazesantangen][nhkpb][helkatsu][ranking][sobokunagimon]


『なぜさんたんげん』の24疑問・総選挙




 5月22日(金)よりスタートした,6月10日発売の新刊『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』の発売前の大イベント『なぜさんたんげん』24の疑問・総選挙」 (in Slido) ですが,最終投票日の本日までに多くの票(お1人3票まで)を投じていただいています.すでにご投票いただいた皆さん,本当にありがとうございます.
 投票締切は本日5月26日(火) 23:59 です.残り時間が少なくなってきましたが,今朝の 00:10 現在の最新中間結果(得票率)を,皆さんにどこよりも早く公開いたします(Slido では投票済みの方は現時点での結果を見ることができる仕様です).
 24項目のスタンダードな「英語に関する素朴な疑問」が,現在どのようなデッドヒートを繰り広げているのか,まずはその生々しい順位と得票率をご覧ください.



1位:問5. なぜ3単現の s をつけるのか (37%)
2位:問7. なぜ「時・条件を表す副詞節」では未来のことも現在形で表すのか (21%)
2位:問9. なぜ現在分詞と動名詞は同じ -ing で表されるのか (21%)
2位:問20. どのように単語ごとのアクセントの位置が決まるのか (21%)
5位:問4. なぜ疑問文に do が現れるのか (19%)
6位:問8. なぜ仮定法では if I WERE a bird となるのか (18%)
7位:問3. なぜ存在を表すのに There is/are .... という構文を使うのか (16%)
7位:問21. アルファベット最後の文字 Z のミステリー (16%)
9位:問2. なぜ英語の文には主語が必要なのか (15%)
10位:問17. なぜ know や high には発音されない文字があるのか (14%)
11位:問1. なぜ英語の語順は SVO なのか (12%)
12位:問12. なぜ go の過去形は went になるのか (8%)
12位:問15. なぜIは大文字で書くのか (8%)
12位:問16. 「マジック e」とは何か (8%)
12位:問24. 単数の they とは何か (8%)
16位:問6. なぜ will を使って未来を表すのか (7%)
16位:問22. なぜ英語には類義語が多いのか (7%)
18位:問13. なぜ形容詞の比較級には -er と more があるのか (5%)
18位:問14. なぜ A の読みは「アー」ではなく「エイ」なのか (5%)
18位:問18. なぜ one, two はこのスペリングでこの発音なのか (5%)
21位:問11. なぜ child の複数形は children になるのか (4%)
22位:問10. なぜ foot の複数形は feet になるのか (3%)
22位:問19. なぜ eleven, twelve というのか (3%)
22位:問23. なぜ英語には省略語が多いのか (3%)




 いかがでしょうか.現時点での中間結果を見て,著者としても非常に興味深い発見がいくつもあります.
 まず首位を独走しているのは,本書のタイトル・副題にも掲げ,先日のNHK出版デジタルマガジンの無料公開記事(すでに3万回閲覧突破)でも反響を呼んでいる「問5. 3単現の s」です.37%という圧倒的な得票率で,王者の風格を漂わせています.
 しかし,凄まじいのは2位グループのデッドヒートです.受験英語の呪文の代表格「問7. 時・条件を表わす副詞節」,役割は異なるのに同形の「問9. -ing」,不規則きわまりない英単語の「問20. アクセントの位置」に関する3つの疑問が21%という同率の数字で並び,激しく火花を散らしています.確かに,英語学習者の皆が感じてきたモヤモヤが集まっている感じがします.
 一方で,英語史ネタの定番ともいえそうな「問12:went の謎」 (8%) や「問10:feet の謎」 (3%),「問11:children の謎」 (4%) といった不規則変化のトリオが,現時点では意外にも下位グループに甘んじています.これはまだ,これらの不規則変化の向こう側に潜む壮大な英語史のカラクリが世の中に知られていないということなのか何なのか.

 改めて,今回の総選挙の投票期間は,本日26日(火)の 23:59 までです.投票が締め切られましたら,近々に最終結果の大発表を Voicy heldio にて行います.そして,上位に輝いた疑問については,本書の発売前に先出し深掘り解説を行ないたいと思います.
 まだ投票を迷っている皆さん,あるいはすでに投票を終えた皆さん,あなたの,あるいはあなたの知り合いの方々の3票が投じられれば,この大混戦の2位グループから頭一つ抜け出させることも,下位に沈んでいる推しの疑問を上位にごぼう抜きさせることも十分に可能です.どの話題が上位をさらっていくのかは,残り数時間の皆さんの投票にかかっています.
 アカウント不要,匿名で1タップで即完了する投票会場はこちらです↓

 ・ Slido の投票会場

 今晩の投票締切に向けて,皆さんと一緒に英語史のビッグウェーブをさらに高く大きくしていければと思います.皆さんのラストスパートのご投票を心よりお待ちしています.

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

Referrer (Inside): [2026-05-28-1]

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2026-05-22 Fri

#6234. 『なぜさんたんげん』24の疑問・総選挙 --- 本日22日(金)から26日(火)まで [notice][nazesantangen][nhkpb][helkatsu][ranking][sobokunagimon]


『なぜさんたんげん』の24疑問・総選挙




 来たる6月10日(水)にNHK出版新書として刊行される拙著『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』の一般発売まで,あと19日となりました.おかげさまで5月11日の「予約爆撃アワー」以降も大変な反響をいただいており,Amazon 新着ランキングの「英語」部門でも第1位をキープし続けています.いろいろな形で本書を応援してくださっている皆さんに,心より感謝申し上げます.
 また,5月11日に「NHK出版デジタルマガジン」で無料公開された本書の一部(第1章第5節「なぜ3単現の s をつけるのか」)が,なんと3万回閲覧されているとの内々のニュースも飛び込んできました.発売前にしてこれほど多くの方が「3単現の s」という理不尽(に見える)ルールにモヤモヤを抱え,そして英語史の視点に興味を寄せてくださっている事実に,著者として興奮を隠せません.
 この熱量をさらに大きな「お祭り」へと昇華させるべく,本日5月22日(金)から5月26日(火)までの5日間,様々なプラットフォーム(hellog, heldio, note, heltube, X, Instagram)を巻き込んだ一大イベントを打ち上げます!
 題して「『なぜさんたんげん』24の疑問・総選挙 --- あなたのベスト3はどれ?」です.
 本書には,誰もが一度は首をかしげたことのある「英語に関する素朴な疑問」が24個,スタンダード集であるかのように,ギッシリと詰まっています.以下にその全24項目(本書の各節のタイトルに対応します)をズラリと並べてみます.皆さんのベスト3の疑問を選んでください.何をもって「ベスト」とするかは,皆さんそれぞれの判断でかまいません.「昔これが知りたかった!」「今もこれに苦しめられている!」「一番気になる!」「この謎についてもっと深掘り解説してほしい」「謎の答えは知っているけれども,その答えがエキサイティング!」等々.

 1. なぜ英語の語順は SVO なのか
 2. なぜ英語の文には主語が必要なのか
 3. なぜ存在を表すのに There is/are .... という構文を使うのか
 4. なぜ疑問文に do が現れるのか
 5. なぜ3単現の s をつけるのか
 6. なぜ will を使って未来を表すのか
 7. なぜ「時・条件を表す副詞節」では未来のことも現在形で表すのか
 8. なぜ仮定法では if I WERE a bird となるのか
 9. なぜ現在分詞と動名詞は同じ -ing で表されるのか
 10. なぜ foot の複数形は feet になるのか
 11. なぜ child の複数形は children になるのか
 12. なぜ go の過去形は went になるのか
 13. なぜ形容詞の比較級には -er と more があるのか
 14. なぜAの読みは「アー」ではなく「エイ」なのか
 15. なぜIは大文字で書くのか
 16. 「マジック e」とは何か
 17. なぜ know や high には発音されない文字があるのか
 18. なぜ one, two はこのスペリングでこの発音なのか
 19. なぜ eleven, twelve というのか
 20. どのように単語ごとのアクセントの位置が決まるのか
 21. アルファベット最後の文字 Z のミステリー
 22. なぜ英語には類義語が多いのか
 23. なぜ英語には省略語が多いのか
 24. 単数の they とは何か

 この24項目の中から,あなた自身のベスト3を選んで,こちらの Slido の投票会場からポチポチポチッと投票してください.アカウント取得などの面倒は一切不要です.1タップで匿名投票でき,現在の得票結果もリアルタイムでグラフ化されてその場で見ることができます.
 今回の総選挙の得票結果は,現在展開中の「X(旧Twitter)での発売前カウントダウン企画(NHK出版公認・本書プレゼント企画)」の集計とも連動いたします.X アカウントをお持ちの方は,Slido で投票した番号とコメントなどを,私の X アカウントのこちらの総選挙告知ポストへリプライ(あるいは #なぜさんたんげん を付けてポスト)していただければ,プレゼント企画の選考対象とさせていただきます.また,note クリエイターの皆さまにおかれましては,気になる疑問について「#なぜさんたんげん」を付けて note 記事を書いていただければ,先日新設した note 公式マガジン『なぜさんたんげん』応援記事集にどんどん集約(採用)させていただきます.
 今回の総選挙の投票期間は,本日5月22日(金)より5月26日(火)の 23:59 までとします.
 投票期間が終了しましたら,総選挙最終結果の大発表を行い,上位に輝いた疑問について,本書発売前に「先出し深掘り解説」を行いたいと考えています.
 全プラットフォームのヘルメイトの皆さまの熱き清き1票(実際には1人3票まで選べます)をお待ちしています.ぜひご家族,ご同僚,ご友人,ご近所の方々,先生方や生徒たちなどもお誘い合わせの上,総選挙にご参加ください.皆さんと一緒に「英語史をお茶の間に」届けるビッグウェーブを作っていければと思います.


『なぜさんたんげん』の24の疑問・総選挙

こちらの2次元コードから『なぜさんたんげん』の24の疑問・総選挙の投票会場へ飛べます




 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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2026-05-16 Sat

#6228. 「again を探って中英語原文の世界へ」 --- 今年度の朝カル英語史シリーズ第2回 [asacul][notice][kdee][hee][etymology][hel_education][helkatsu][heldio][me][oe][kochushoho][pchron][adverb][preposition][link][voicy]


asacul_20260418.png



 1週間後の5月23日(土) 15:30--17:00 に,今年度の2回目となる朝日カルチャーセンター新宿教室でのオンライン講座が開かれます.昨年度より継続しているシリーズ「歴史上もっとも不思議な英単語」の通算第14弾ということで,今回は「again を探って中英語原文の世界へ」と題して,日常的な副詞 again とその双子の兄弟である前置詞 against に注目します.
 講座では,『英語語源辞典』や『英語語源ハンドブック』を参照しつつ,この単語の語源や意味・形態上の発達を追いかけ,副詞 again と前置詞 against とで棲み分けがなされるようになった背景に迫ります.本来は接頭辞にすぎなかった形態素が,独立した単語となっていくという興味深い歴史をもっているのです.関連して,古英語の前置詞全体についても概観する予定です.
 この単語の発音やスペリングの変化・変異にも注目します.異形が非常に多く,古英語や中英語の辞書ではどの形が見出し語に上がっているのかを予想するのが困難なほどです.
 また,この春期クールでは,2月25日に研究社より刊行された伝説的入門書,市河三喜・松浪有(著)『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』(研究社,2026年)を参考テキストとして活用します.今回はこの入門書に収載されている初期中英語のテキスト Peterborough Chronicle より,again を含む,中世の拷問をおどろおどろしく描写する箇所を少々読んでみたいと思います.
 中英語の原文が初めてという方も心配は要りません.上記参考テキストについても,講座で読む部分については配付資料内で引用しますので,受講に必須ではありませんが,テキストには現代英語訳や辞書も付属していますので,あれば学びが深まると思います.
 講座の詳細とお申込みは,朝カルのこちらの公式ページをご覧ください.See you again!

(以下,後記:2026/05/18(Mon))
 今回の講座については Voicy heldio でも案内を放送しています.ぜひ「#1814. 5月23日(土)の朝カル講座は again に注目」をお聴きください.



 ・ 市河 三喜,松浪 有 『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』 研究社,2026年.
 ・ 寺澤 芳雄(編集主幹) 『英語語源辞典』新装版 研究社,2024年.
 ・ 唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.

Referrer (Inside): [2026-05-20-1]

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