最近 7 日分を以下に表示中 / 今月の一覧
2026-03-20 Fri
■ #6171. 形容詞比較級接尾辞 -er の起源の1つかもしれない */-o:z-/ は古い奪格語尾を含む [adjective][adverb][comparison][oe][germanic][suffix][ablative]
昨日の記事「#6170. 形容詞の比較級 -er と最上級 -est の起源を求めて」 ([2026-03-19-1]) で,-er の起源として2つのタイプがあったことをみた.2つめのタイプはゲルマン祖語 */-o:z-/ に遡るとされるが,特にこの長母音がどこから現われたのかが判然としない.1つの説は,昨日の引用内でも触れられていたように, Krahe が提唱しているもので,副詞語尾に遡るのではないかという.そして,この副詞語尾はゲルマン祖語の a-stem の奪格 (ablative) に由来するのではないかと.
この辺りの事情について,Lass が別の箇所 (§8.4.2; p. 207) でもう少し解説してくれているので,それを読んでみよう.古英語の副詞の語形成に関する節より引用する.
. . . . One widespread marker is the o-stem ablative sg */-o:-d/ < */-o-ed/ or its later e-grade */-e:-d/. The o-grade appears in Latin adverbs of the type subit-ō (see §6.3.2), perhaps in Greek adverbs in -os; in Germanic it is transparent in the type Go ga-leik-ō 'similarly', OS gi-līc-o, OHG gi-līhh-o. This is common in Gothic, and is the normal formation in OS and OHG.
In OE, this */-o:/ appears as /-α/, and only in a restricted class of adverbs from adjectives in */-inγ-, -unγ-/, e.g. wēn-ing-a 'perhaps', dearn-ung-a 'secretly'.
古英語では -a 副詞に反映されている語尾ということになるが,現代では跡形も残っていない.しかし,もし Krahe 説が正しいとすれば,形容詞比較級接尾辞 -er の母音部分にそのわずかな痕跡を認められる,とも言い得る.
・ Lass, Roger. Old English: A Historical Linguistic Companion. Cambridge: CUP, 1994.
2026-03-19 Thu
■ #6170. 形容詞の比較級 -er と最上級 -est の起源を求めて [adjective][adverb][comparison][superlative][oe][germanic][suffix][rhotacism]
形容詞や副詞の比較級接尾辞 -er と最上級接尾辞 -est が,いかにして現代の形態として定着したのか.この問題には,ゲルマン祖語以降,古英語を経て中英語に至るまでの様々な変化が複雑に関わっており,まったく単純ではない.また,比較級と最上級を作るには,もう1つ迂言的な方法があり,それぞれ more, most を付けるとされるが,歴史的にはこれらと上記接尾辞の形態との関わりも深い(cf. 「#1307. most と mest」 ([2012-11-24-1]),「#1320. LAEME で見る most の異形態の分布」 ([2012-12-07-1])).さらに,foremost や utmost に見られる -most というまた別の最上級接尾辞も存在し,これらのお互いの関係も入り組んでいる.
今後,これらの問題を1つひとつ紐解いていきたいと考えている.まずは,形容詞(副詞ではなく)の比較級 -er と最上級 -est の起源について調べてみた.Lass (§6.3.2; pp. 149--50) を引用することから始めよう.
There were two regular comparative/superlative formations in Germanic, which can be illustrated by Gothic and Old English forms:
(6.33) A. */-iz-, -ist-/ Positive Comparative Superlative Go alþ-eis 'old' alþ-iz-a alþ-ist-s OE eald ield-ra ield-est B. */-o:z-, -o:st-/ Positive Comparative Superlative Go arm-s 'poor' arm-ōz-a arm-ōst-s OE earm earm-ra earm-ost/-ast
Type A reflects an IE suffix found in Latin comparatives of the type mai-ōr-em 'greater' (acc [s]g) < */mag-jo:s-m̥/; the zero-grade is /-is-/, and this remnant gives (by Verner's Law) Gothic -iz-, and later with rhotacism OE -r-. The -a ending is probably from the weak n-stem noun declension. This suffix of course causes umlaut of the root vowel, and leaves behind a front /e/ in the superlative.
The B suffix is a Germanic development of unclear antecedents; it may reflect an original a-stem (OE o-stem) ablative ending */-o:-d/, which was used to form adverbs (type: L subit-ō 'suddenly', Go ga-leik-ō 'similarly': see §8.4.2). One possible scenario (Krahe 1965: §56) is a development in these adverbs of a comparative in */-o:is-/, later */-o:-s/; this served as an analogical target for the creation of a new suffix, and its extension to the adjective. Be that as it may, both A and B suffixes appear in all the Germanic dialects, but distributed differently; the A type is commoner in Gothic, the B type in NGmc and OE, while OHG shows a pretty even mixture.
In OE, the choice of one or the other seems to be largely lexically determined; the adjectives that most often have type A are eald (ieldra, ieldest), geong 'young' (gi(e)ngra), hēah 'high' (hīer(r)a, lang 'long' (lengra), sceort 'short' (scyrtra); others that occasionally show it are brād 'broad' (brǣdra ~ brādra, strang 'strong' (strengra ~ strangra. Some basic A adjectives sometimes have B forms as well, e.g. geong with mainly gi(e)ngra but occasionally geongra.
現代英語の形容詞の比較級接尾辞 -er については,ゲルマン祖語や古英語の A と B の2つのタイプに遡り得るが,いずれが直接の起源であるのかは即断できない.基体の i-mutation を伴わない B タイプのほうが有力候補と私は睨んでいるが,そもそも B については,その究極の起源が不詳という事情もある.そこには副詞形成語尾が関わっている可能性があり,形容詞の枠内で論じ切ることはできなさそうだ.一方,現代の最上級接尾辞 -est については,形態的に A タイプに遡るとみてよいだろう.
すでに状況は複雑だ.
・ Lass, Roger. Old English: A Historical Linguistic Companion. Cambridge: CUP, 1994.
・ Krahe, H. Germanische Sprachwissenschaft. II, Formelehre. Berlin: de Gruyter, 1965.
2026-03-18 Wed
■ #6169. 「英語史の塔」の話題がちらほら [tower_of_hel][hel_education][kochushoho][hee][kdee][hajimetenoeigoshi][kenkyusha][helkatsu][note][inohota][voicy][heldio][helkatsu][helwa][helmate]

1ヶ月前の2月18日は「英語史の塔」が建った記念日です.私のhel活の歴史において,おおいに注目すべき出来事でした.この塔の建設の経緯は本ブログを含め様々な媒体で公開してきました.
この1ヶ月の間,「英語史の塔」がジワジワと知られるようになってきました.note 上で塔に反応くださる英語史ファンの方も現われており,元気づけられている次第です.「英語史の塔」が言及されているウェブ上の主要コンテンツを,いくつか挙げておきます.
・ 堀田による note 記事「「英語史の塔」が建設されました」(2月18日)
・ hellog 記事「#6150. 「英語史の塔」が建っています」 ([2026-02-27-1])
・ heldio 配信「#1736. この春は英語史を始めよう! --- 「英語史の塔」の登り方」(2月28日)
・ Grace さんによる note 記事「「英語史の塔」建設により見えるもの」(3月1日)
・ heldio 配信「#1735. 「英語史の塔」をご覧ください」(3月1日)
・ hellog 記事「#6153. 昨朝の朝日サンヤツ広告に『古英語・中英語初歩』と『英語語源ハンドブック』が掲載」 ([2026-03-02-1])
・ mozhi gengo さんによる note 記事「#332. 登ってみよう英語史の塔に」(3月4日)
・ YouTube 「いのほた言語学チャンネル」動画91年前の市河三喜の名著が新装復刊!【いのほた言語学チャンネル第407回】(3月9日)
・ 堀田による note 記事「「英語史の塔」の攻略の仕方」(3月9日)
この塔は見栄えがよいだけの代物ではありません.そこには,英語史の学び方の提案という意図が乗っています.塔としてご紹介している4冊,すなわち『はじめての英語史』『英語語源ハンドブック』『古英語・中英語初歩』『英語語源辞典』は,有機的に結びついており,どこから学び始めてもいずれは出会うべき運命の書籍です.どれからでも自由に学び始めることができますが,お薦めのルートはあります.それを,note 記事「「英語史の塔」の攻略の仕方」で公開していますので,ぜひお読みください.
昨年から今年にかけて英語史関連の書籍が複数冊出版されており,英語史を学び始めるのに最適なタイミングとなっています.この春,皆さんも英語史を学び始めてはいかがでしょうか.私も,本ブログや他のメディアを通じて英語史の学び始めをサポートし応援するコンテンツを多く挙げていく予定です.
・ 寺澤 芳雄(編集主幹) 『英語語源辞典』新装版 研究社,2024年.
・ 堀田 隆一 『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』 研究社,2016年.
・ 唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.
・ 市河 三喜,松浪 有 『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』 研究社,2026年.
2026-03-17 Tue
■ #6168. 「音位転換」で大喜利をしました [word_play][metathesis][consonant][vowel][r][etymology][notice][hel_ogiri]

3月5日に第4回英語史大喜利 (hel_ogiri) をX上で開催しました.今回は,音位転換 (metathesis) の例を寄せてくださいというお題でした.正規の並びの2つの音が,言い間違いの結果ひっくり返ってしまったものの,その並びが後に標準的になってしまったという「嘘から出た誠」のような事例です.言い間違いという人間の避けがたい性質によって新たな語形が生まれてしまうというのは,共感を誘うののか,言語変化のなかでも人気のあるトピックです.
しかし,だからといって面白い例,上手い例がたくさん挙がってくるかといえば,そう簡単なお題でもありません.典型的で教科書的な例はいくつか挙がってきますが,その後が続かないものです.私も大喜利に参加したのですが,限界を感じました.しかし,多くの参加者がもがきながら例を探し,リプライや引用リポストを通じてそれをシェアしてくださったおかげで,おもしろいものが続々と寄せられてきました.以下に,まとめておきたいと思います.
・ aks/ask
・ beorht → bright
・ brand/burn
・ brid → bird
・ cocodrile → crocodile
・ fersc → fresh
・ forst → frost (cf. freeze)
・ gærs → grass
・ hros → horse
・ iern(an), yrn(an) → run
・ mansk → Manx
・ nutrition, nutriment/nurture
・ patron → pattern
・ purpose/propose
・ tax/task
・ three/third
・ thirl → thrill
・ þurh → through
・ wæps → wasp
・ wal (whale) + ros (horse)
・ worht(e) → wrought (cf. work)
crocodile に関しては「#5999. crocodile の英語史 --- 『シップリー英語語源辞典』の意外な洞察」 ([2025-09-29-1]) を参照してください.
なお,最初に寄せられた投稿は,り~みんさんによる以下の複雑な事例でした.
lamella (ラテン語)
↓ 借入
la lemelle (フランス語)
↓ 異分析
l'alemelle
↓ 接尾辞(指小辞)の交替
l'alemette
↓ 音韻転換 ★ココ★
l'amelette
↓ 母音変化
l'omelette
↓ 借入
omelette (英語)
本記事と同じ趣旨で,3月14日の heldio にて「#1749. 音位転換大喜利 --- たくさん集まってきました」をお届けしましたので,ぜひそちらもお聴きいただければ.
2026-03-16 Mon
■ #6167. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第11回「that --- 指示詞から多機能語への大出世」をマインドマップ化してみました [asacul][mindmap][notice][deixis][demonstrative][article][relative_pronoun][conjunction][hel_education][helkatsu]
2月28日(土)に,今年度の朝日カルチャーセンターのシリーズ講座「歴史上もっとも不思議な英単語」の第11回(冬期クールとしては第2回)が開講されました.今回注目した単語は「that --- 指示詞から多機能語への大出世」です.
現代英語における that は,指示詞,関係詞,接続詞をはじめとする様々な文法的な役割を果たす多義語です.多くの機能はすでに古英語にもみられますが,各々の機能はどのようにして起こり,発展してきたのでしょうか.超高頻度の単語でもあり,いちいち気にしたこともないと思いますが,今回あえて注目し,歴史的発展を追いかけてみました.講義は,that の八面六臂の活躍の秘密に迫る濃密な90分となりました.
朝カル講座第11回の内容を markmap によりマインドマップ化して整理しました.復習用にご参照いただければ.

なお,この朝カル講座のシリーズの第1回から第10回についてもマインドマップを作成してるので,そちらもご参照ください.
・ 「#5857. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第1回「she --- 語源論争の絶えない代名詞」をマインドマップ化してみました」 ([2025-05-10-1])
・ 「#5887. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第2回「through --- あまりに多様な綴字をもつ語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-06-09-1])
・ 「#5915. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第3回「autumn --- 類義語に揉み続けられてきた季節語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-07-07-1])
・ 「#5949. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第4回「but --- きわめつきの多義の接続詞」をマインドマップ化してみました」 ([2025-08-10-1])
・ 「#5977. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第5回「guy --- 人名からカラフルな意味変化を遂げた語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-09-07-1])
・ 「#6013. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第6回「English --- 慣れ親しんだ単語をどこまでも深掘りする」をマインドマップ化してみました」 ([2025-10-01-1])
・ 「#6041. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第7回「I --- 1人称単数代名詞をめぐる物語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-11-10-1])
・ 「#6076. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第8回「take --- ヴァイキングがもたらした超基本語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-12-15-1])
・ 「#6076. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第8回「take --- ヴァイキングがもたらした超基本語」をマインドマップ化してみました」 ([2025-12-15-1])
・ 「#6098. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第9回「one --- 単なる数から様々な用法へ広がった語」をマインドマップ化してみました」 ([2026-01-06-1])
・ 「#6139. 2025年度の朝カルシリーズ講座の第10回「very --- 「本物」から大混戦の強意語へ」をマインドマップ化してみました」 ([2026-02-16-1])
次回の第12回は3月28日(土)で,今年度の最終回となります.テーマは「be --- 英語の「存在」を支える超不規則動詞」です.開講形式は引き続きオンラインのみで,開講時間は 15:30--17:00 となります.ぜひ朝日カルチャーセンター新宿教室の公式HPより詳細をご確認ください.
また,2026年度も朝カルでの英語史講座を継続します.シリーズとしての大テーマも2025年度の「歴史上もっとも不思議な英単語」を引き継ぎますが,新たな試みとして,新刊書『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』を参照し,古英語や中英語の原文に挑む機会を増やしていく予定です.詳細はこちらの公式ページよりご覧ください.
2026-03-15 Sun
■ #6166. sorami さんの『英語語源ハンドブック』クイズが第3弾,第4弾と快進撃 --- 中高生のための英語史 [note][hee][helkatsu][hel_education][quiz][helwa][silent_letter][onomastics][proverb][hypocorism]


本ブログでも2月より「#6125. heldio/helwa リスナー sorami さんによる『英語語源ハンドブック』のクイズ・シリーズが開始 --- 中高生のための英語史」 ([2026-02-02-1]) と「#6132. sorami さんの『英語語源ハンドブック』クイズ第2弾 --- 中高生のための英語史」 ([2026-02-09-1]) の2回にわたりお知らせしてきました.heldio/helwa コアリスナーの sorami さんが,協力者の方とともに繰り広げる『英語語源ハンドブック』をベースとした,中学生に向けての英語史クイズのシリーズです.その後もクイズを公開し続けられ,上記の通り第3回と第4回にもアクセスできるようになっています.
中学校などの「授業で使える」と謳っているからでしょうか,シリーズ初回公開から1ヶ月半で,早くも note 上で人気シリーズとなっています.問題の質が高く,ヒントも中学生にとって親切で,解説も必要十分な詳しさ.実際に授業で活用されることを念頭に,コンテンツが磨き込まれているという印象です.
第3回は,日本語になっている身近な英単語を参照して,語源で種明かしするという趣旨のクイズが多く出されています.最後の問題で黙字 (silent_letter) に注目している辺りにも,出題センスが光ります.
第4回は,英語の諺と英語の人名と愛称形に関する興味深い話題です.ここにもやはり,日本語になっている諺や,日本でも馴染みのある英語人名をとっかかりに,その語源に踏み込んでいくという見事な構成が仕組まれています.解説は情報量が多いものの,皆が親しみやすい話題なので,知識が頭にスルスルと入ってきますね.
すでに読者の方々からも感想が寄せられてきている通り,「中学生向け」と題しているものの,大人も楽しんで学べてしまう良質のコンテンツとなっています.
sorami さんは,今回も結びで「授業の小ネタ,ウォームアップ,グループ活動などに自由に使っていただければ幸いです」と述べられています.全国の英語教員の皆さん,ぜひこのクイズを授業などで活用してみてください.出題や解説にあたっては,原則として『英語語源ハンドブック』に依拠しているということですので,その点もご安心ください.
そして,慣れてきたら,皆さんご自身が『英語語源ハンドブック』からおもしろい話題を引き抜いて,クイズを作問してみてください.その折りには,ぜひ一般にも公開していただければ.「英語史を教室に」の輪が広がっていくことを期待しています!
sorami さんのクイズシリーズについては,先日の heldio 配信回「#1748. sorami さんの『英語語源ハンドブック』クイズ・シリーズが絶好調」でもご紹介しています.ぜひそちらもお聴きください.
・ 唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.
2026-03-14 Sat
■ #6165. 月刊誌『英語教育』にて「いのほた連載」がスタート [inohota][youtube][inohota_rensai][hel_education][hel][sociolinguistics][notice][inohotanaze]

*
昨日3月13日,大修館書店より月刊誌『英語教育』の4月号が発売されました.今月号より,同僚の井上逸兵さん(慶應義塾大学教授)とともに,新しい連載企画「いのほた言語学チャンネル PRESENTS 英語を深める社会言語学・英語史の視点」が始まっています.
本連載は,2人で配信している YouTube 「いのほた言語学チャンネル」から派生した連載企画です.早いもので YouTube での活動も4年を超えましたが,動画でお届けしてきた言葉のダイナミズムや楽しさを,今度は誌面を通じてもお届けしたいと考えています.
連載の趣旨としては,英語教員の方々はもちろん,英語を学ぶすべての読者の皆さんに,社会言語学と英語史という2つのレンズを通して,英語という言語の奥深い魅力を再発見していただくことにあります.見開き2ページというコンパクトな形式ですが,2人の対談回もあれば,片方がトピックを提供してもう片方がコメントを寄せる回もあるなど,バラエティに富んだコンテンツとなっていく予定です.
第1回は「言語学・英語学の世界にようこそ」と題し,2人の自己紹介とともに本シリーズの狙いについてお話ししています.社会言語学がどのように私たちのコミュニケーションに関わるのか,あるいは英語史がいかにして現代英語の「なぜ?」に光を当てるのか,そのエッセンスを詰め込みました.
また,「いのほた」コンビによる出版物としては,昨年10月に『言語学でスッキリ解決! 英語の「なぜ?」』(ナツメ社)も刊行されています.こちらも連載と合わせてお読みいただけますと幸いです.
英語という言語を,単なる暗記の対象としてではなく,人間が作り上げてきた生き生きとした文化装置として捉え直す.そんな知的な冒険を,毎月の連載を通じて読者の皆様と共有できればと願っています.
新年度にむけて,英語(史)の世界を深めていきたいという方は,ぜひ毎月13日前後の『英語教育』の連載をお見逃しなく!
・ 井上 逸兵・堀田 隆一 「いのほた言語学チャンネル PRESENTS 英語を深める社会言語学・英語史の視点 第1回 言語学・英語学の世界にようこそ」『英語教育』2026年4月号,大修館書店,2019年3月13日.42--43頁.
・ 井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.
| このページへのアクセス数 | |
| 最終更新時間 | 2026-03-20 11:26 |
Copyright (c) Ryuichi Hotta, 2009--
















