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oe_dialect - hellog〜英語史ブログ

最終更新時間: 2019-06-19 06:45

2018-09-27 Thu

#3440. ローマ軍の残した -chester, -caster, -cester の地名とその分布 [toponym][latin][loan_word][oe_dialect][roman_britain]

 「#1437. 古英語期以前に借用されたラテン語の例」 ([2013-04-03-1]) や「#2578. ケルト語を通じて英語へ借用された一握りのラテン単語」 ([2016-05-18-1]) で触れたように,ローマン・ブリテン時代にローマ軍が建設したと考えられる町の名には,ラテン語 castrum (野営地)に由来する要素を含むものが少なくない.このラテン単語は,すでに大陸時代にゲルマン諸語に借用されていたと考えられる.
 標題のように,英語の地名要素としてはいくつかの異形があり,その異形の分布には傾向がある.サクソン系が定住したイングランドの比較的南部の地域では,-chester となるものが多い (ex. Colchester, Dorchester, Manchester, Rochester, Winchester) .
 一方,アングル系が定住し,後にデーン人が入り込んだ北部・北西部・東部では -caster となるところが多い (ex. Doncaster, Lancaster, Tadcaster) .
 また,サクソン系とアングル系が融合したとされる中部地域では -cester が多く,発音はつづまって /-stə/ となる (ex. Bichester, Gloucester, Leicester, Worcester) .『英語語源辞典』によると,この発音は Anglo-French の発音を反映しているといわれる.さらに,ウェールズとの境界近くでは語頭子音が x となり,Exeter, Wroxeter などの例が見られる.
 上記の分布は,あくまで傾向を示すにすぎず,必ずしもきれいにはいかないようだが,地名学,方言(音声)学,歴史学の交差点を見ているようで興味が尽きない.以上,デイヴィスとレヴィットの25--26ページを参照して執筆した.

 ・ デイヴィス,C. S.・J. レヴィット(著),三輪 伸春(監訳),福元 広二・松元 浩一(訳) 『英語史でわかるイギリスの地名』 英光社,2005年.

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2017-12-05 Tue

#3144. 英語音韻史における long ash 1 と long ash 2 [vowel][diphthong][oe][germanic][phonetics][i-mutation][oe_dialect][pronunciation][phoneme]

 英語音韻史では慣例として,古英語の West-Saxon 方言において <æ> で綴られる長母音は,その起源に応じて2種類に区別される.それぞれ伝統的に ǣ1 と ǣ2 として言及されることが多い(ただし,厄介なことに研究者によっては 1 と 2 の添え字を逆転させた言及もみられる).この2種類は,中英語以降の歴史においても方言によってしばしば区別されることから,方言同定に用いられるなど,英語史研究上,重要な役割を担っている.
 中尾 (75--76) によれば,ゲルマン語比較言語学上,ǣ1 と ǣ2 の起源は異なっている.ǣ1 は西ゲルマン語の段階での *[aː]- が鼻音の前位置を除き West-Saxon 方言において前舌化したもので,non-West-Saxon 方言ではさらに上げを経て [eː] となった (ex. dǣd "deed", lǣtan "let", þǣr "there") .一方,ǣ2 は西ゲルマン語の *[aɪ] が古英語までに [ɑː] へ変化したものが,さらに i-mutation を経た出力である (ex. lǣran "teach", dǣlan "deal") .これは,West-Saxon のみならず Anglian でも保たれたが,Kentish では上げにより [eː] となった.したがって,ǣ1 と ǣ2 の音韻上の関係は,West-Saxon では [æː] : [æː],Anglian では [eː] : [eː],Kentish では [eː] : [eː] となる.まとめれば,以下の通り.

PGmcaː > OEWS æː
  NWS æː > eː
WGmcaɪ > OE ɑː > (i-mutation)WS, Angl æː
  K æː > eː


 ・ 中尾 俊夫 『音韻史』 英語学大系第11巻,大修館書店,1985年.

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2017-03-06 Mon

#2870. 古英語の諸方言で書かれたテキストの分布 [oe_dialect]

 古英語の方言事情については,「#1433. 10世紀以前の古英語テキストの分布」 ([2013-03-30-1]),「#2868. いかにして古英語諸方言が生まれたか」 ([2017-03-04-1]) で話題にしてきた.今回は,Crowley (102) のリストに従って,(1) 成立年代が分かっており,(2) 方言のおよそ定まった,(3) 言語的にも一貫した古英語テキストの一覧を再現しておきたい.

Abbreviated TitleContentDateWhere Written
NORTHUMBRIAN
RushCrRuthwell Cross inscription: about 320 runesS. VIII1Dumfrieshire, NW
HENamesOE Names in Bed's Historica (MSS. Moore, Leningrad, Cott. Tib. A.xiv): 5000-6000 personal or place namesVIIIMoore: Northumbria (Wright 1964); Len & Tib.: Wearmouth-Jarrow (Lowe 1958)
CædCædmon's Hymn (Moore, Leningrad MSS. of Bede's HE)VIII1 or VIIImM: Northumbria; L: Wearmouth-Jarrow
Ru2Owun's gloss to Luke and most of Mark and John in the Rushworth GospelsX2probably Yorkshire WR
LiGloss to the gosepels (Lindisfarne Gospels)X2Durhamshire
RitGlGloss to the Rituale Ecclesiae DunelmensisX2Durhamshire
MERCIAN
Charters 47, 48 in Sweet's Oldest English TextsProse and names (While Chs. are relatively skimpy, they are the best localized witnesses of Mercian.)47: c. 836 Mercia; 48: c. 840Mercia
WEST SAXON (While the first three witnesses below are not so linguistically consistent as the Late West Saxon ones that follow, they are nonetheless the principal witnesses of Early West Saxon.)
CP (C), CP (H)The two earliest mss of Alfred's translation of the Cura Pastoralis890--7Wessex
Chron (A)The OE Chronicle in the Parker MS., folios 1--25vc. 900; c. 925Winchester (Parkes 1976)
Or(L)OE translation of Orosius in the Lauderdale MS.X1Winchester (Ker)
BenR(O)OE Rule of St. BenedictX2probably Winchester (Gretsch 1974: 133)
ÆCHom(A)The Royal MS. of Ælfric's Catholic Homilies990Cerne Abbas, Dorset. Emended by Ælfric himself. (Eliason & Clemoes 1966)
ÆCHom(K)The Catholic Homilies in MS. Cambr. Univ. Lib. Gg 3.28X/XIunknown, but the text shows marks of Ælfric's supervision (Sisam 1953: 178)
ÆCHom(Q)Homilies in MS. Corp. Chr. Col., Cambr. 188XI1"
Chron(B, C)Two mass of the OE ChronicleB: X2; C: XIm, XI2Abingdon, Berkshire; Abingdon, Berkshire
Or(C)OE OrosiusXI1Abingdon, Berkshire
WS(O, A)West Saxon GospelsO: c.1000; A: XI2Wessex (Bath?); Wessex (Exeter)
KENTISHnone


 非ウェスト・サクソン方言が含まれている韻文テキストは少なくないが,ほとんどが諸方言の混交であり,方言確定の助けにはならない.リストには挙げられてないが,Northumbria 方言より Franks Casket inscription, Bede's Death Song, the Leiden Riddle, また Mercia 方言より the Corpus, Epinal, Erfurt glossaries, the Vespasian Psalter gloss も言語的には一貫しているが,いずれも場所の特定がなされておらず,証拠としては心許ない.上記 (1), (2), (3) の3条件を満たす非ウェスト・サクソン方言で書かれたテキストがいかに少ないか,このリストから分かるだろう.
 年代と方言によるテキストの分布図を示すと,次のようになる(Crowley, p. 103 の図より)."X" はおよそ3条件を満たすテキスト,"s" は完全に条件は満たさないが補助的に利用できるテキストである.

                  700           800           900          1000           1100
                   |             |             |             |             |
North          s sXXX                             X XX
Merc.               s    s       s  XX           s s
Kent.                             s ss s          s
W. Sax.                   s         s   X  X  XX    X    X X XsXsXsXssXsss

 ・ Crowley, Joseph P. "The Study of Old English Dialects." English Studies 67 (1986): 97--104.

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2017-03-04 Sat

#2868. いかにして古英語諸方言が生まれたか [oe_dialect][dialectology][anglo-saxon][dialect_levelling]

 歴史時代の古英語諸方言,すなわち紀元700年前後から文証される古英語の諸変種は,いかにして成立したのだろうか.5世紀に大陸から西ゲルマン諸民族がブリテン島に侵攻してきたが,そのときに彼らが持ち込んだ各々の方言が,多少の変化を遂げたにせよ,基本的にはそのまま保たれて,8世紀以降の文献に現れている,ということなのだろうか.
 古英語方言の形成について論じた Crowley は,そのようには考えていない.Crowley は,むしろ8世紀以降に確認される古英語の諸方言は,彼らがブリテン島へ移住した後の諸状況を主たる要因として生じたものであると論じている.5世紀からの移住にあたって,西ゲルマンの諸民族は各々の方言を携えていた,ということはあったろう.しかし,ブリテン島に渡ってからは,諸民族はやがて融合し,言語的な差異もいったんはおよそ水平化された可能性が高い (cf. dialect levelling) .その後,再びブリテン島内部において方言化の動きが生じ,歴史時代の始まりまでに,私たちが観察できる古英語の諸方言が生まれていたのではないか.Crowley は,この改めて生じた方言の形成に関わる諸要因として,重要な順に,地形,軍事・政治史,キリスト教,教育,言語接触を挙げている.Crowley (97--98) に直接語ってもらおう.

   In the genesis of the Old English dialects, post-migration factors appear to have been more important than pre-migration factors. For the most part, the dialects were not brought over from the continent. While there is historical and archaeological evidence to support Bede's statement that the principal peoples in the settlement were the Angles, Saxons, and Jutes . . . , there is even more evidence, archaeological, documentary, and onomastic, to indicate that more tribes than these three took part in the migration and that the settlement groups were heterogeneous --- that there were rarely coherent, homogeneous, separate areas of settlement exclusively for the Angles or Saxons or Jutes. Though it is a fact that certain distinct regional groups in sixth-century Anglo-Saxon jewelry correspond to particular cultures of the continental Angles and Saxons respectively, this proves nothing about the dialect divisions of Old English in that period. The linguistic features which differentiate Old English dialects, except for ǣ1/ē . . . and perhaps breaking/retraction, seem to have developed in England after the migration and primarily because of isolative geographical and political conditions. The invaders probably spoke various dialects of Germanic, but the differences between those dialects were not (ǣ1/ē excepted) those that by c. 750 AD (the time our witness documents begin) distinguished the Old English dialects. Most of the division between the continental tribes were probably lost in the mixing and social reorganisation of the migration and settlement.
   The chief factors, then, in shaping the attested Old English dialects seem to have been forces in post-migration England: physiography, military and political history, Christianity and education, and contacts with other languages --- in order of descending importance. . . . Once regional differences in phonology and inflections developed during the proto-Old English period, the spoken dialects were probably not radically modified by later political and educational changes, for such factors directly affected the speech of only a minority of the population.


 古英語の方言区分についての教科書的な記述は,「#1433. 10世紀以前の古英語テキストの分布」 ([2013-03-30-1]) の記事を参照.

 ・ Crowley, Joseph P. "The Study of Old English Dialects." English Studies 67 (1986): 97--104.

Referrer (Inside): [2017-03-06-1]

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2013-03-31 Sun

#1434. left および hemlock は Kentish 方言形か [oe_dialect][me_dialect][vowel][standardisation][spelling][etymology]

 昨日の記事「#1433. 10世紀以前の古英語テキストの分布」 ([2013-03-30-1]) で古英語方言について概観したが,Kentish 方言が遠く現代標準英語に影響を与えている(可能性のある)例を2つほどみてみたい.標題の2語に含まれる母音 e である.
 すでに類例については,本ブログでも「#562. busy の綴字と発音」 ([2010-11-10-1]) ,「#563. Chaucer の merry」 ([2010-11-11-1]) ,「#570. bury の母音の方言分布」 ([2010-11-18-1]) で言及済みであるので,問題の母音(字)についての歴史はそちらを参照されたいが,かいつまんでいえば,古英語には West-Saxon の y が,Anglian では i に,Kentish では e に対応するという母音の相違があった.この分布はおよそ中英語方言へも持ち越され,西部では <u> の綴字と /y/ の発音が行なわれ,北東部では <i> /ɪ/ が,南東部では <e> /ɛ/ が行なわれた.中英語後期から近代英語にかけてゆっくりと進んだ綴字の標準化に際しては,どの方言の母音(字)が結果として選ばれたかは単語によって異なっており,綴字と発音の間ですら一致が見られない例も現われてしまった.現代でも綴字と発音の関係に問題を抱えている busybury などの例がそれだ.
 上記の標準化の過程で,古英語の Kentish 方言や中英語の南東部方言に由来する母音(字)<e> /ɛ/ が採用された例は少ないものの,「#570. bury の母音の方言分布」 ([2010-11-18-1]) で挙げたように merry (West-Saxon myrig) や knell (West-Saxon cnyllan) がある.だが,これだけでは寂しいので,標題の2語を加えてみたい.
 left(左)は基本語・高頻度語だが,一説によると語源は lift (持ち上げる)と同根である.挨拶のとき左手を挙げることから「挙げた(手)」とつながるのではないかという.West-Saxon では lyft(空)として現われるが,「左」の語義はもっていない.新しい語義の初出は1200より前,初期中英語期のことである.MED では,lift (adj.) として見出しが立っている.
 別の説によれば,「#329. 印欧語の右と左」 ([2010-03-22-1]) で触れたように,left(左)は印欧祖語で「弱い」を原義とする語根に遡り,leprosy(ハンセン病)などと同根となる.West-Saxon 形 lyftādl (paralysis) の第1要素として含まれていることが,しばしば言及される.
 いずれの語源説を採るにせよ,古英語の Kentish 由来の母音(字)が採用されて現代標準英語に定着した少数の例であることは間違いない.
 もう1つは,hemlock(ドクニンジン)である.ソクラテスを死に至らしめた毒草と信じられている.West-Saxon では hymlic(e) として現われる一方,中英語では,MEDhemlok(e (n.) として見出しが立っているが,実際には種々の母音(字)で確認される.
 影の薄い Kentish 方言が少しだけ現代標準英語で顔をのぞかせているという小話でした.

Referrer (Inside): [2013-11-23-1] [2013-08-05-1]

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2013-03-30 Sat

#1433. 10世紀以前の古英語テキストの分布 [oe_dialect][manuscript][dialect][map][dialectology][literature]

 中英語の方言区分については「#130. 中英語の方言区分」 ([2009-09-04-1]) ほか,me_dialect の各記事で扱ってきたが,古英語の方言状況については本ブログではあまり触れていなかった.古英語の方言地図については,「#715. Britannica Online で参照できる言語地図」 ([2011-04-12-1]) でリンクを張った Encyclopedia - Britannica Online EncyclopediaThe distribution of Old English dialects が簡便なので,参照の便のためにサイズを小さくした版を以下に再掲する.

OE Dialects

 古英語の方言は,慣習的に,Northumbrian, Mercian (この2つを合わせて Anglian とも呼ぶ), West-Saxon, Kentish の4つに区分される.ただし,4方言に区分されるといっても,古英語の方言が実際に4つしかなかったと言えるわけではない.どういうことかといえば,文献学者が現代にまでに伝わる写本などに表わされている言語を分析したところ,言語的諸特徴により4方言程度に区分するのが適切だろうということになっている,ということである.現在に伝わる古英語テキストは約3000テキストを数えるほどで,その総語数は300万語ほどである.この程度の規模では,相当に幸運でなければ,詳細な方言特徴を掘り出すことはできない.また,地域的な差違のみならず,古英語期をカバーする数世紀の時間的な差違も関与しているはずであり,実際にあったであろう古英語の多種多様な変種を,現存する証拠により十分に復元するということは非常に難しいことなのである.
 11世紀の古英語後期になると,West-Saxon 方言による書き言葉が標準的となり,主要な文献のほとんどがこの変種で書かれることになった.しかし,10世紀以前には,他の方言により書かれたテキストも少なくない.実際,時代によってテキストに表わされる方言には偏りが見られる.これは,その方言を担う地域が政治的,文化的に優勢だったという歴史的事実を示しており,そのテキストの地理的,通時的分布がそのまま社会言語学的意味を帯びていることをも表わしている.
 では,10世紀以前の古英語テキストに表わされている言語の分布を,Crystal (35--36) が与えている通りに,時代と方言による表の形で以下に示してみよう.それぞれテキストの種類や規模については明示していないので,あくまで分布の参考までに.

probable dateNorthumbrianMercianWest SaxonKentish
675Franks Casket inscription   
700Ruthwell Cross inscriptionEpinal glosses Charters  
725Person and place-names in Bede, Cædmon's Hymn, Bede's Death SongPerson and place-names in Bede, Charters  
750Leiden RiddleCharters Charters
775 Blickling glosses, Erfurt glosses, Charters Charters
800 Corpus glosses  
825 Vespasian Psalter glosses, Lorica Prayer, Lorica glosses Charters
850  ChartersCharters, Medicinal recipes
875  Charters, Royal genealogies, Martyrologies 
900  Cura pastoralis, Anglo-Saxon Chronicle 
925  Orosius, Anglo-Saxon Chronicle 
950 Royal glossesAnglo-Saxon Chronicle, Medicinal recipesCharters, Kentish Hymn, Kentish Psalm, Kentish proverb glosses
975Rushworth Gospel glosses, Lindisfarne Gospel glosses, Durham Ritual glossesRushworth Gospel glosses  


 大雑把にまとめれば,7世紀は Northumbrian(Bede [673?--735] などの学者が輩出),8世紀は Mercian(Offa 王 [?--796] の治世),9世紀は West-Saxon(Alfred the Great [849--99] の治世)が栄えた時期といえるだろう.Kentish は,政治的権威とは別次元で,6世紀以降,イングランドにおけるキリスト教の本山として宗教的な権威を保ち続けたために,その存在感や影響力は諸テキストに反映されている.
 古英語方言学の難しさは,4方言のそれぞれがテキストで純粋に現われるというよりは,選り分けるのに苦労するくらい異なる方言が混在した状態で現われることが少なくないからである.歴史方言学は,それぞれの時代に特有の状況があるがゆえに,特有の問題が生じるのが常である.

 ・ Crystal, David. The Stories of English. London: Penguin, 2005.

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2011-04-12 Tue

#715. Britannica Online で参照できる言語地図 [indo-european][germanic][slavic][me_dialect][oe_dialect][comparative_linguistics][map][link]

 Encyclopedia - Britannica Online Encyclopedia より,英語史に関連する有益な言語地図がいくつか参照できる.ズームできるのでプレゼンに便利.以下にリンクを張っておく.

 ・ Approximate locations of Indo-European languages in contemporary Eurasia (関連して印欧語族の系統図は,[2009-06-17-1], [2010-07-26-1]を参照.)  *  
 ・ Distribution of the Germanic languages in Europe (関連してゲルマン語派の系統図は,[2009-10-26-1]を参照.)  *
 ・ Distribution of Romance languages in Europe  *
 ・ Distribution of the Slavic languages in Europe  *
 ・ The distribution of Old English dialects  *
 ・ The distribution of Middle English dialects (中英語方言区分については,[2009-09-04-1]を参照.)  *
 ・ English Language Imperialism: The English Language Across the World (世界における英語の広がりについては,[2010-05-08-1]を参照.)  *

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