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・ 堀田隆一(ほったりゅういち) 『英語史で解きほぐす英語の誤解 --- 納得して英語を学ぶために』 中央大学出版部,2011年.195頁.ISBN: 9784805727041.定価880円(税別). 2011年10月7日に,中央大学出版よりhellog〜英語史ブログからの記事を豊富に取り込んだ英語史の入門書『英語史で解きほぐす英語の誤解 --- 納得して英語を学ぶために』を出版いたしました. このページは同著のコンパニオンページとして設けたものです.今後,主に本文と関連するブログ内記事へのリンクを張ってゆく予定です. 本書は,Amazon.co.jp 等のオンライン書店でも購入可能です.あるいは,「中央大学出版部の書籍の購入について」をご覧ください. |
私たちはなぜ英語を学ぶのか? 一見すると自明なこの問いに,自信をもって正確に答えられる日本人は少ない.英語は世界語として国際的に最もよく通用する言葉だから,という答えでは不十分である.なぜなら,この答えはなぜ英語が世界語となったのかという背景については何も語っておらず,英語学習の動機づけとしては弱いからである.注目される言語であるだけに,英語には数々の誤解や俗説が生まれており,それが人々の英語に対する態度に負の影響を及ぼしている.
本書は英語の歴史を通じて英語にまつわる基本的な誤解を解きほぐし,読者に能動的に英語に向かわせ,言語への素朴な好奇心を喚起し,その不思議と魅力へ誘うことを目指す.
今や世界中で話されている「英語」.そもそも,英語が世界共通語となった背景にはどのような事情があるのでしょう?そして,私たち日本人はなぜ英語を学ぶのでしょう?……本書は,英語にまつわる種々の疑問や俗説・誤解を,歴史を通じて丹念に解きほぐしました.ページを繰るうちに英語への素朴な好奇心が呼び起こされ,英語に向かう気持ちがこれまでよりぐんと能動的になりそうな一冊です.
堀田 隆一
中央大学文学部准教授(英語文学文化専攻).1975年東京都生まれ.三児の父.大学時代,一年間休学してバックパッカーとして世界各地を歩き,英語という言語が世界で意外と通じないことに気づく.帰国後,机上の勉強が恋しくなり,大学院へ進学.英語(特に英語の不可解な振る舞い)を理解し,それを人生の知恵とするためには,英語の歴史の知識が不可欠であると確信するに至る. 人生で初めて英語に触れた瞬間から,日本語にはない英語の名詞の複数形という現象に取り憑かれ,2009年に The Development of the Nominal Plural Forms in Early Middle English を出版.同研究は今も進行中である.
以下のリンク先の記事では,本書には掲載されていない図表や明示されていない典拠が豊富に含まれています.本書と合わせてご覧ください.各記事の内部や右下の隅にも複数のリンクが張られていることが多いので,芋づる式に関連するトピックへ飛ぶことができます.
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