先日,Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」の「#1501. 「主の祈り」で味わう古英語の文体 --- Helvillian 7月号掲載,小河舜さんによる渾身の記事」でも語りましたが,これは改めて hellog 記事としても広く紹介しなければならないと思い,筆を執っています.hellog/heldio ではすっかりお馴染みで,先日刊行された『英語語源ハンドブック』でも校閲協力者として多大な貢献をしてくださった,上智大学の小河舜さんが,驚くべきコンテンツを公にしてくれました.
Helvillian は,heldio リスナーの有志によって制作・運営されているウェブマガジンで,先月末の6月28日に最新号となる7月号が公開されています(「#5911. ウェブ月刊誌 Helvillian の7月号が公開されました」 ([2025-07-03-1]) を参照).その特集は「古英語を嗜もう」という,英語史ファンには実に魅力的なお題でした.この特集にあたり,編集部が古英語研究を専門とする小河さんに白羽の矢を立てたのは,しごく当然のことだったと想像します.そして,その期待に小河さんは120%で答えてくれました.寄稿された記事「主の祈りで味わう古英語の文体」は,まさしく専門家の手による圧巻のコンテンツです.
この記事は,聖書の中でも最も有名な祈祷文である Lord's Prayer 「主の祈り」を題材としています.しかし,単に古英語訳を紹介し,文法的な解説を施すといった入門的な内容にとどまるものではありません.古英語後期を代表する2人の偉大な散文作家,Ælfric と Wulfstan が残した「主の祈り」のヴァージョンを丹念に比較し,そこから両者の文体,ひいては思想や個性の違いまでをも鮮やかに炙り出すという,極めて専門的かつスリリングな論考となっています.これこそ英語史や英語文献学の研究のコンテンツです.
Ælfric と Wulfstan は,同時代に活躍しながらも,その文体は対照的でした.Ælfric は,明晰で整然とした,いわば「教育的」な文章を得意としていました.一方,小河さんが注目している Wulfstan は,頭韻 (alliteration) や同義語の反復を多用し,畳みかけるようなリズムで聴衆の感情に直接訴えかける,情熱的な説教で知られています.小河さんの記事の白眉は,この2人の文体の差異が,「主の祈り」というごく短い定型文の翻訳にさえ,いかに色濃く反映されているかを具体的に解き明かしている点にあります.特に Wulfstan のテキストにみられる畳語法や強調表現の分析は,小河さんの研究の真骨頂であり,読んでいて知的な興奮を禁じ得ません.
この記事のさらに驚くべき点を指摘したいと思います.専門性の高さにもかかわらず,徹頭徹尾 heldio リスナーを中心とする英語史の学習者を読者として強く意識し,非常に平易で分かりやすい言葉で書かれている点です.導入として日本語訳や近代英語訳から説き起こし,巧みな構成で読者を古英語の世界へと誘っています.途中,古英語LINEスタンプに言及するような遊び心も忘れていません.
上記の heldio 配信では「90分,いや180分の大学講義に匹敵する価値がある」と述べましたが,決して誇張ではありません.これほどの質の高いコンテンツが,誰でもアクセスできる形で公開されているというのは,望外の幸運といってよいです.(誰も信じてくれないかもしれませんが)信じられないことです.
Helvillian は私が直接関わっているウェブマガジンではありませんが,趣旨に賛同し,応援している雑誌です.その意味で,小河さんの Helvillian への今回のご寄稿を,本当に嬉しく思います.ありがとうございました!
2025年6月29日(日)に helwa 名古屋オフ会が開催されました.その様子をルポとして書き留めておきたいと思います.同じ文章を note にも上げており,そちらには写真なども掲載していますので,ご関心のある方はご訪問ください.
1. helwa 名古屋オフ会の濃密な一日
皆さん,こんにちは! 2025年6月29日(日)に開催された helwa 名古屋オフ会の興奮が冷めやらず,この熱量を早く皆さんにお届けしたいという思いでルポを書きました.記憶が鮮明なうちに,あの濃密な一日の出来事を記録として残しておきたいと思います.
このレポートを通じて,当日ご参加くださった方には「そうそう,こんなことがあった!」と楽しい記憶を呼び覚ますきっかけに,そして残念ながら今回は参加できなかった方には,会場の熱気や和やかな雰囲気を少しでも追体験していただければ,これほど嬉しいことはありません.
なお,本記事は7月3日に helwa で配信された「【英語史の輪 #311】名古屋オフ会を終えて」の内容に基づいたものであることを記しておきます.
2. 始まりは前日の「近代英語協会」から
今回のオフ会が実現した直接のきっかけは,6月28日(土)に名古屋大学で近代英語協会の学会が開催されたことでした.所属しているこの学会への参加は早い段階から決めており,新年度に入って具体的な仕事の予定が見えてきたところで,「これは間違いなく行ける!」と確信し,「名古屋でオフ会をやりましょう!」と helwa の皆さんにお声がけさせていただきました.
すると,すぐさま力強く手を挙げてくださったのが,関東在住で名古屋出身の Lilimi さんでした.「名古屋でオフ会をやるなら是非」と以前から伺っており,その言葉通り,企画が本格化すると驚くほどのスピード感で様々な手配を進めてくださいました.そのやる気と実行力には,いつもながら助けられています.
Lilimi さんを中心に,名古屋在住のヘルメイトの皆さんとも連携し,懇親会のお店選びなどが進められていきました.また,「名古屋は関西からも関東からもアクセスしやすい」という地の利を活かして広く参加を募ったところ,最終的に私を含めて総勢10名ほどが東西から集まる,多彩な顔ぶれの会となりました.
3. 波乱の幕開け?深酒,寝坊,そしてまさかの・・・
オフ会前日,私は早朝の新幹線で名古屋入りし,近代英語協会に参加しました.「アフターファイブが本番」とも言われる学会の世界(←本当か?)ですが,ビフォーファイブにも,セッションの合間には普段なかなか会えない熊本学園大学の矢冨弘さんなどを捕まえて,控室で heldio の対談収録にいそしんでいました.
学会後の懇親会も大いに盛り上がり,2次会,3次会へと流れ,最終的に矢冨さん,専修大学の菊池翔太さんとともに3人で,名古屋駅前で飲み明かしました.お開きになったのは,なんと翌朝の5時(ファイブ)でした.オフ会当日にもかかわらず,20代の頃に戻ったかのような無茶をしてしまったのです(後悔はありません).
宿に帰ったのは朝5時半.そこから6時の heldio 配信のために大急ぎでイントロを収録したのですが,当然ながら全く呂律が回りません.普通の速度で話したら舌が動かない状態で,苦肉の策として通常の1/2倍速で話すことで,なんとか収録を終えました.
その後,力尽きてベッドに倒れ込み,3時間弱の睡眠をとったのですが,目が覚めてからの作業に手間取り,気づけば helwa オフ会の集合時間である10時が迫っていました.慌てて会場へ向かったものの,名古屋駅の広大な地下街で迷子になってしまい,結局30分もの大遅刻….「主催者なのに大丈夫か,この人?」という皆さんの顔に迎えられ,ただただ平謝りするしかありませんでした.この場を借りて,改めてお詫び申し上げます.
4. 熱気に満ちたオフ会本編
4.1 午前の部:豪華ゲストとデジャヴュ収録
こんな私を温かく迎えてくれた皆さんと自己紹介などをしていると,そこに驚きの人物がいるではありませんか.なんと,前夜一緒に5時まで飲んでいた矢冨さんが,涼しい顔をして会場で座っていたのです.「9時に宿を追い出された」とのことでしたが,その元気さには舌を巻きました.
矢冨さんはお昼の飛行機で熊本へ帰る予定だったため,これはまさに4月13日の京都オフ会の再現.出発前の切羽詰まった状況で,大急ぎで heldio を一本収録しました.先日 heldio で配信された「#1495. do の不思議を専門家に尋ねる --- 名古屋オフ会に矢冨弘さん登場」は,こうして生まれたのです.
4.2 昼の部:書店視察と『英語語源ハンドブック』フォトチャレンジ
矢冨さんが去られた後,お昼ご飯を調達しに,皆で名古屋駅のデパ地下へ買い出しツアーに出かけました.その帰り道で「せっかくだから」とジュンク堂書店に立ち寄り,『英語語源ハンドブック』が置かれているかどうかの視察を行うことになりました.
語学書の棚へ向かうと,ありました! しかも,ただ棚に差さっているのではなく,表紙がしっかりと見える形で立てかけられていたのです.この嬉しい発見に皆で喜び,書店員さんに許可をいただいて記念撮影をすることに.しかし,語学コーナーに熱心なお客さんがいらっしゃり,10分ほど皆でその方が立ち去るのを待つという一幕も.ようやく私が本を指さしているお決まりのポーズで写真を撮ることができ,これは「フォトチャレンジ」として SNS にも投稿しました.皆さんと一緒にこんな体験ができたのは,本当に良い思い出です.
名古屋ジュンク堂書店にて
4.3 午後の部:専門家と語らう,白熱の生配信
会場に戻ってお弁当を広げていると,前日の学会で事務局として大忙しだった日本大学の村岡宗一郎さんが会場にて合流してくださいました.村岡さんは気鋭の英語史研究者.このまたとない機会を逃すまいと,早速 heldio の対談収録をお願いしました.テーマは「直接知覚と間接知覚」.専門的でありながらも,「言われてみれば確かに面白い」と知的好奇心をくすぐられる話題で,収録後も参加者を交えての議論が長く続きました.こちらは7月1日に heldio で「#1493. 知覚動詞構文と知覚の直接性について --- 名古屋オフ会で村岡宗一郎さんと対談」として配信しましたので,ぜひお聴きください.?
オフ会では,参加者一人ひとりとの会話が弾みすぎて,気づけば収録時間がなくなってしまう,という「オフ会あるある」が今回も発生.それでも「やはり生配信はやりたい!」ということで,3時過ぎから私が半ば強引に「that節」というお題を提案し,heldio の生配信を行いました.そのアーカイヴは「#1500. that 節を語ろう --- 名古屋オフ会より生配信」としてお聴きいただけます.
さらに続けて helwa の生配信も収録.その最後には,『英語語源ハンドブック』の共著者である愛知教育大学の小塚良隆さんもギリギリで駆けつけてくださり,さらに場が盛り上がりました.その様子は,後日「【英語史の輪 #309】名古屋オフ会より helwa 生配信(前編)」および「【英語史の輪 #310】名古屋オフ会より helwa 生配信(後編)」の2回にわたって配信しました.
5. 最高のフィナーレ:絶品うなぎと尽きない語らい
17時過ぎにオフ会本編は終了.撤収準備をしていると,Lilimi さんから「小塚先生と堀田先生のツーショットで,ハンドブック紹介のショート動画を撮りませんか?」という,素晴らしいご提案(無茶振り?)が.こうして撮影された動画は,小塚さんとの初のツーショット動画となり,今も再生数が伸び続けています(笑) 以下,YouTube 版の「『英語語源ハンドブック』を小塚&堀田が紹介」よりどうぞ.
そして,いよいよお待ちかねの懇親会へ.Lilimi さんが予約してくださったお店でいただいたのは,脳みそがバグってしまうほどの素晴らしいうなぎのフルコースでした.ひつまぶしをメインに,白焼きや骨せんべいなどが次々と運ばれ,まさに至福のひとときでした.
しかし,どんなご馳走でも敵わない最高のスパイスは,個室で交わされた皆さんとの打ち解けた会話でした.今回初めてじっくりお話できた清水さんや,トークで場を沸かせてくれた Ko さん,『古英語・中英語初歩』で古英語を学び始めているしーさん,そして小塚良孝さんは地元愛知県組.関西から参加された無職さん.関東から参加されたのは,Lilimi さんと ykagata さん,そして近代英語協会にも出席された村岡宗一郎さんと寺澤志帆さんです.懇親会では,こうしたバックグラウンドの異なる皆さんの魅力が爆発しました.今回の名古屋出張のピークは,間違いなくこの時間でした.ざっくばらんに,自由に語り合えたこの経験は,何よりの思い出です.
6. かけがえのない出会いに感謝を込めて
この会を通じて改めて深く感じたのは,helwa というプラットフォームがなければ一生出会うことがなかったような方々との繋がりの尊さです.英語(史)という緩やかな共通項はありつつも,参加者の皆さんの専門や経歴,興味の対象は実に様々.そんな多様な人々が一点に集い,互いの話に笑い,頷き,刺激を受ける.この化学反応こそが,オフ会の醍醐味なのだと再認識しました.この出会いは,私にとっては「貴重な体験」という表現では足りず,かけがえのない「財産」でした.
宴もたけなわ,別れの時間はあっという間にやってきます.特に日帰りの関東・関西組は新幹線の時間が迫っており,小塚さんが「あと30分!」と引き留めようとするのを振り切って,名残を惜しみながら解散となりました.
ご参加いただいた皆様,本当に楽しく,刺激的な時間をありがとうございました.そして,いつも配信を聴いて応援してくださるリスナーの皆さんにも,心から感謝申し上げます.これからも,皆さんと直接お会いできる機会を国内外問わず作っていきたいと思っています.helwa にも,helwa オフ会にも,どうぞお気軽にご参加ください.
7月7日の七夕,khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』シリーズの第12号がウェブ上で公開されました.こちらよりPDFで自由に閲覧・ダウンロードできます.
数ヶ月前から,七夕の日を公開日と定め,執筆陣や編集陣が協力して準備を進めてきました.例によって公開前夜はぎりぎりまで最終調整に追われていましたが,できあがった紙面については,どうぞご安心ください.珠玉のコンテンツが満載です.企画,執筆,編集と今号の制作に関わったすべての khelf メンバーに,まずは労いと感謝の言葉を述べたいと思います.よく頑張ってくれました,ありがとうございます!
さて,今号も4面構成となっています.どのような記事が掲載されているか,具体的に紹介していきましょう.まず第1面は,七夕の公開日に合わせ「星を見ながら語源をめぐろう」と題するロマンチックな巻頭記事です.執筆者は,本ブログや heldio でも語源的綴字 (etymological_spelling) に関する研究でお馴染みの,khelf の寺澤志帆さんです.彦星(わし座のアルタイル)と織姫(こと座のベガ)にちなみ,2つの星座にまつわる単語の歴史をたどります.「こと座」 (Lyra) に関しては,lyre の綴りが中英語期の lire から,語源のギリシャ語に近づけるために16世紀に y を用いる形へ変更されたという語源的綴字の実例にも触れられており,執筆者の専門知識が活かされた記事となっています.
続く第2面の記事は,「wh から始まる関係代名詞の歴史」です.こちらは学部4年生の Y. T. さんによる本格的な英語史コンテンツです.私たちが当然のように使っている who や which は,古英語の時代には,「誰」「どれ」を意味する疑問詞でしかありませんでした.関係代名詞としては指示詞に由来する that の祖先などが用いられていましたが,中英語期以降,which を皮切りに wh 疑問詞が,関係代名詞の用法を獲得してきました.ただし,who については,関係代名詞として定着するのは意外にも17世紀に入ってからと,比較的遅いのです.その過渡期には,Shakespeare の作品で,人を先行詞にとる場合に which が感情的な文脈で用いられていました.関係代名詞をめぐる歴史には,単なる文法規則の変化にとどまらない,社会言語学的にダイナミックな変化の過程が関わっていたのです.
第3面の上部にみえるのは「英語史ラウンジ by khelf」の連載コーナーです.今回は,青山学院大学の寺澤盾先生へのインタビューの後編をお届けします.記事執筆者は khelf 会長の青木輝さんです.寺澤先生の「推し本」として,中島文雄『英語発達史』や H. Bradley 『英語発達小史』など,英語史研究における古典的名著が複数紹介されます.また,英語史を学ぶ魅力について,「面白い」で終わらず「なぜ」と問い続けることの重要性が説かれており,研究者を志す学生には特に示唆に富む内容となっています.
そして,3面の下部では,第2面でちらっと出題されている「英語史クイズ BASIC」の答えと詳しい解説を読むことができます.現代英語の語彙における借用語の割合に関するクイズですが,問いも答えも,ぜひ記事を熟読していただければ.記事執筆者は,大学院生の小田耕平さんです.
最後の第4面には,大学院生の疋田海夢さんによる本格的な英語史の記事「Not は否定の「強調」!? ~Jespersen's Cycle と「古都」としての言語観~」が掲載されています.これは,英語の否定文の発達を説明する "Jespersen's Cycle" に関する解説と論考です.ここで紹介される「否定辞の弱化→強調語の追加→強調語の否定辞化」というサイクルはフランス語やドイツ語でも見られる現象ですが,記事ではさらに,現代アメリカ英語のスラング squat (例: Claudia saw squat.) の事例を取り上げ,このサイクルが現代,そして未来へと続いている可能性を示唆しています.
このように,今号もすべての記事が khelf メンバーの熱意と探究心の結晶です.英語史を研究する学生たちが本気で作り上げた『英語史新聞』第12号を,ぜひじっくりとお読みいただければ幸いです.
最後に,hellog 読者の皆さんへ1点お伝えします.もし学校の授業などの公的な機会(あるいは,その他の準ずる機会)にて『英語史新聞』を利用される場合には,ぜひ上記 heldio 配信回のコメント欄より,あるいはこちらのフォームを通じてご一報くださいますと幸いです.khelf の活動実績となるほか,編集委員にとっても励みともなりますので,ご協力のほどよろしくお願いいたします.ご入力いただいた学校名・個人名などの情報につきましては,khelf の実績把握の目的のみに限り,記入者の許可なく一般に公開するなどの行為は一切行なわない旨,ここに明記いたします.フィードバックを通じ,khelf による「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)への賛同をいただけますと幸いです.
最後に『英語史新聞』のバックナンバー(号外を含む)も紹介しておきます.こちらも合わせてご一読ください(khelf HP のこちらのページにもバックナンバー一覧があります).
・ 『英語史新聞』第1号(創刊号)(2022年4月1日)
・ 『英語史新聞』号外第1号(2022年4月10日)
・ 『英語史新聞』第2号(2022年7月11日)
・ 『英語史新聞』号外第2号(2022年7月18日)
・ 『英語史新聞』第3号(2022年10月3日)
・ 『英語史新聞』第4号(2023年1月11日)
・ 『英語史新聞』第5号(2023年4月10日)
・ 『英語史新聞』第6号(2023年8月14日)
・ 『英語史新聞』第7号(2023年10月30日)
・ 『英語史新聞』第8号(2024年3月4日)
・ 『英語史新聞』第9号(2024年5月12日)
・ 『英語史新聞』第10号(2024年9月8日)
・ 『英語史新聞』号外第3号(2024年9月8日)
・ 『英語史新聞』第11号(2024年12月30日)
月に1度のお祭りのお知らせです.先日6月28日,『月刊 Helvillian 〜ハロー!英語史』の2025年7月号(第9号)がウェブ公開されました.hellog 読者の方々にはもうお馴染みのことと思います.helwa のメンバー有志が毎月 note 上で制作している hel活 (helkatsu) の月刊ウェブマガジンです.創刊からあっという間に9号を数えることになりました.今回も質,量ともに充実のラインナップです.ゆっくりお読みいただき,じっくりお楽しみください.
今回の表紙を飾るのは,camin さんこと片山幹生さんがご提供くださったアイルランドの美しい写真です.静かなアイルランドの風景から,ヘルメイトの皆さんの熱い思いが伝わってきます.
今号の特集は「古英語を嗜む」です.古英語と聞くと,とっつきにくいと感じる方もいるかもしれません.現代英語とは異なる文字や文法をもつ言語ですから,それも当然です.しかし,今号の特集記事群を読めば,その奥深さと魅力が分かると思います.古英語の世界に足を踏み入れる良い機会になるはずです.
とりわけ注目していただきたいのは,heldio/helwa でもお馴染みの小河舜氏(上智大学)による特別寄稿です.「「主の祈り」で味わう古英語の文体」と題する書き下ろしの1編.古英語の専門家による古英語紹介ですので,たいへん貴重です.
また,「新企画 英語語源ハンドブック」も要注目です.『英語語源ハンドブック』の発売は6月18日のことでしたが,これに先だって,ヘルメイトの間では「ハンドブックにはあれこれの説明があるかもしれない,ないかもしれない」という予想遊びが繰り広げられていました.その遊びに関する記事をとりまとめたのが,この新企画のセクションです.
そのほか,今号には多彩な記事や寄稿文が満載です.ここですべてを紹介することはできませんが,寄稿者のお名前を列挙しておきましょう.ari さん,umisio さん,camin さん,川上さん,Grace さん,こじこじ先生,しーさん,ぷりっつさん,みさとさん,mozhi gengo さん,Taku さん(金田拓さん),lacolaco さん,り~みんさん,Lilimi さんです.
月刊 Helvillian は,helwa の活発なコミュニティ活動の賜物であり,「英語史をお茶の間に」届けるという目標を力強く推し進めてくれる存在です.helwa に参加している皆さんの活動の様子については,ぜひ Voicy プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪 (helwa)」のメンバーになり,とくとお聴きいただければ.
Helvillian のバックナンバーはこちらのページにまとまっています.hellog の helvillian タグのついた各記事もお薦めです.
この夏は hel活も熱いです.hellog 読者の皆さんには,ぜひ最新号の Helvillian を広めていただければと思います.
Helvillian 7月号については,Voicy heldio でもご紹介しています.「#1494. Helvillian 7月号が公開! --- 古英語を嗜もう」もお聴きください.
heldio/helwa のコアリスナーでヘルメイトの mozhi gengo さんが,今朝ご自身の note で「#233. 跳ねてウィンクする鳥? lapwing」を公開されている.そこで crayfish 「ザリガニ」や lapwing 「ケリ(鳥)」という英単語のメイキングに隠されている語形変化を指摘しつつ,このような語を「クレイフィッシュ語」と名付けている.民間語源 (folk_etymology) や偽装複合語 (disguised_compound) の1種といってよい形態音韻変化だが,その結果として生まれた語を「クレイフィッシュ語」と名づけているのが,とても親しみやすい.
mozhi gengo さんによる今回の記事と提案は,同じくヘルメイトの lacolaco さんによる最新の note 記事「英語語源辞典通読ノート C (crayfish-creature)」から洞察を得たものと想像される.crayfish の cray とは何か,と思うかもしれない.しかし,この語に関しては,cray が意味不明なだけでなく,fish も魚とは無関係なのだ.この語は古フランス語の crevice に由来し,中英語で crevise として借用されたが,語幹の一部である vise の方言的異形 vish が契機となって,最終的に fish と誤って解釈されるに至ったということだ.音形の似た別の既存語に引っ張られて,crevice が crayfish にまで化けてしまったということになる.ちなみに,究極的には語源が crab 「カニ」にも関わるというからおもしろい.
何よりも lacolaco さんの話題提供,そして mozhi gengo さんの洞察という流れがたまらない.ヘルメイトさんたちが話題をつなげて,「クレイフィッシュ語」というタームの創出に至ったわけだ.
改めてお2人の着眼点の鋭さに注目したい.ここで議論されている現象は,私が以前 hellog で取り上げた「#5840. 「類音牽引」 --- クワノミ,*クワツマメ,クワツバメ,ツバメ」 ([2025-04-23-1]) と同じものである.そこでは,日本語学における「類音牽引」という用語を使ったのだった.これは「ある語が既存の語の音に引きずられて変化する現象」を指す.先の記事では,富山県の方言における「桑の実」を表す語が,「ツバメ」という既存の語に引っ張られて「クワツバメ」へ,さらには「ツバメ」へと変化していく過程を紹介した.
この「類音牽引」は,英語の専門用語としては直接対応するものがなく,先の記事では Fertig より confusion of similar-sounding words (61) といった説明的な句を引用するにとどまった.英語の用語不足には不満が残っていたのである.そんな折に,別のヘルメイトのり~みんさんが,note にて 「類音牽引って例えば paromophonic attraction みたいな造語は可能なのだろうか?」〔ママ〕とつぶやかれたのである.これまた見事なタームの造語である."paramorphophonic attraction" から pho の重音脱落 (haplology) を経て,"paramorphonic attraction" と持ってきたわけだ.
ヘルメイトの皆さんは,異能集団である.
・ Fertig, David. Analogy and Morphological Change. Edinburgh: Edinburgh UP, 2013.
本日,有志ヘルメイトによる『月刊 Helvillian 〜ハロー!英語史』の2025年6月号(第8号)がウェブ公開されました.hel活 (helkatsu) の熱気が,すさまじく高まっているのを感じます.質量ともに,遊びどころではなく本格的なウェブマガジンに成長してきました.
初夏号の表紙デザインは Grace さん,そして「表紙のことば」は Lilimi さんが担当.京都オフ会の静謐な庭園を切り取った一枚から,むしろヘルメイトによるhel活の熱さが伝わります.
巻頭特集は,khelf(慶應英語史フォーラム)の寺澤志帆さんへのロング・インタビューの前・後編.続けて,寺澤さん本人による helwa オフ会潜入ルポ「helwa はまさに「英語史の輪」だった!」が掲載されます.大学院での研究生活のリアルから helwa コミュニティとの化学反応まで,読み応えたっぷりです.
そして,今号の2大特集が展開します.1つめの特集は,「京都オフ会」に参加された方々の寄稿記事群です.京都駅にほど近いお寺さんを会場にした4月13日のオフ会について,参加者それぞれの視点で紹介.堀田による振り返りから始まり,camin さん,ykagata さん,Lilimi さん,Galois/Misato さん,り〜みんさんによる多彩な筆致が並びます.オフ会前日の英語史研究会の裏話から,充実の収録会,美食ランチタイム,矢冨弘先生(熊本学園大学)の突然の参加,偽友達クイズ,夜の鍋パーティまで,オフ会の魅力が伝わってきます.
2つめの特集は「faux amis」(偽友達)についてです.英仏語の「紛らわしい語」をめぐり,金田拓さんと mozhi gengo さんに寄稿していただきました.camin さんによる新連載「英仏単語《FAUX-AMIS》クイズ」もスタート!
特集とは別に,レギュラー連載もますます充実してきています.川上さんの「英語のなぜ5分版」やってます通信はPDF版とnote版の2本立て.lacolaco さんの「英語語源辞典通読ノート」も順調に進んでいます.ari さんの『英語語源辞典』を使い倒すための「ゴラクエ」なるウェブアプリには驚かされました.Grace さんは「「きらびやかな書物の世界」展」の訪問記で写本の魅力をレポート.金田拓さんは目下 Bacon による Essays の精読に夢中です.
続けて,こじこじ先生は YouTube で生成AIを用いた英語史系動画3本を公開.みーさんは上記の「ゴラクエ」の体験記でゲーム実況さながらの熱量を披露.mozhi gengo さんは「ドナーと旦那は同語源か?」など語源コラムを連発しています.umisio さんは「国際交流にTさんも飛び入り参加!」など,上五島からのフィールド報告を続投.
雑誌の巻末にかけても,筆を執る手が緩まりません.Lilimi さんによる「helwa のあゆみ/活動報告(2025年6月)」では,新宿オフ会や皐月収録回@三田などのhel活最新動向をダイジェスト.「Helvillian 編集後記(2025年6月)」では,編集委員の Galois,umisio,Grace,Lilimi 各氏が座談会形式で舞台裏を語ります.
それにしても充実の最新号となっています.編集委員の方々,寄稿された皆さん,hel活へのご理解とご協力に感謝いたします.ありがとうございました.
Voicy プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa)や Discord 上の英語史コミュニティもますます活況を呈しています.近刊書『英語語源ハンドブック』の発売に向けた企画も水面下で進行中とのことです.
hellog 読者の皆さん,最新号の Helvillian をぜひ広めていただければと思います.そして,皆さんもhel活の輪に加わってみませんか? まずは helwa にお入りください!
昨日の記事「#5848. ウェブ月刊誌 Helvillian の5月号が公開されました」 ([2025-05-01-1]) ですでに紹介しましたが,Helvillian の最新号を今朝の Voicy heldio のほうでもご案内しました.「#1433. Helvillian 5月号が公開! --- NotebookLM で生成した対談入り」です.
この heldio でのご案内は,昨日の hellog 記事の単なる口頭版ではありません.最新AIサービスを利用してスパイス加えています.ここ数日,生成AI界隈では話題となっているのですが,Google NotebookLM より,Podcast 風の対談音声を日本語で手軽に出力できるサービスが公開されました.そこで,機能確認の意味も込めて Helvillian 5月号の宣伝用の対談を生成させてみた,という次第です.heldio 配信の第1, 3, 4チャプターは私の語りですが,第2チャプターに AI で生成された対談音声を掲載しています(6分37秒).ぜひお聴きください.
昨今のAI技術の発展には目覚ましいものがありますが,今回もおおいに驚きました.内容の的確さや語りの自然さには舌を巻きます.100点満点とはいわずとも,95点くらいには達しているのではないでしょうか.男性と女性の2人の会話も調子よいほどに流ちょうです.Helvillian 最新号の主要なコンテンツを幅広く魅力的に紹介してくれているばかりか,helwa のコミュニティ活動の意義についても突っ込んだ会話を展開しています.特に「専門知識がこういうコミュニティ活動という触媒を通してより豊かになって,より身近なものになっている」との指摘は,まさに helwa や Helvillian が目指しているところを言い当てています.
正直なところ,AI がこれほどまで上手に具体的な情報を抽出し,自然な対話の中に組み込んで音声配信1回分を生成してしまうとは,まったく予想していませんでした.期せずして Helvillian 最新号の優れたガイドとなったことに,(脅威を感じつつも)満足しました.hel活もついに AI 時代に突入したようです.
4月28日(月)に,有志ヘルメイトによる『月刊 Helvillian 〜ハロー!英語史』の2025年5月号(第7号)がウェブ公開されました.ヘルメイトによるhel活 (helkatsu) の勢いが止まりません.
今号の「表紙のことば」は,制作・編集にもご尽力いただいている Galois さんによるメッセージです.高崎(および伊香保温泉)オフ会に参加し,初の群馬県上陸の興奮が綴られています.
今号の特集テーマは,まさにその「高崎オフ会」です.3月29日,30日の両日の泊まりがけオフ会でしたが,大いに盛り上がりました.私もそのルポを寄稿させていただきましたが,参加された多くの方々も独自の視点からルポをお書きです.ぷりっつさん,川上さん,lacolaco さん,金田拓さん,みーさん,Galois さん,Lilimi さん,まさにゃんなどの,個性的なメンバーによる記事をお楽しみください.
レギュラーの連載記事も健在です.健在どころか,それぞれが成長し進化しているといってよいでしょう.川上さんが新連載をラインナップに加えられたほか,lacolaco さんの「英語語源辞典通読ノート」も順調です.みーさん,umisio さんの記事も堅調.ari さんは,最近エンジンを吹かしてきている様子です.Grace さんの落ち着いた連載も継続しています.こじこじ先生による英語史系 YouTube 動画も着実に本数が増えてきています.mozhi gengo さんの安定した継続力には,hellog 筆者も驚きを隠せません.ぷりっつさん,しーさん,そして金田拓さんの note 記事も要注目です.
Grace さんによる「helwaのあゆみ/活動報告(2025年5月)」は,後に振り返ったときにhel活の貴重な記録資料となること間違いなしです.最後は「Helvillian 編集後記(2025年5月) 編集委員」の歓談で締められています.それにしても充実の雑誌です.編集委員の方々,寄稿された皆さん,hel活へのご理解とご協力に感謝致します.ありがとうございました.
この勢いのあるhel活に参加されたい方は(あるいは静かに見守りたい方も),ぜひ Voicy プレミアムリスナー限定配信「英語史の輪 (helwa)」(毎週火木土の午後6時配信;月額800円,ただし初月無料)にお入りください.また,helwa の裏側では Discord による英語史コミュニティも開かれています.5月は東京でのオフ会/収録会も企画されつつあり,ヘルメイトどうしの懇親の機会も用意されていますので,ぜひ helwa へ!
hellog 読者の皆さんには,今回ご紹介した Helvillian 最新号をぜひ広めていただければ.
英語史ファンの皆さん,今月もお待たせしました.3月28日(金)に『月刊 Helvillian 〜ハロー!英語史』の2025年4月号(第6号)がウェブ公開されました.号を重ねるにつれ,質量ともに豊かになってきています.ヘルメイトの活動の勢いが感じられます.
この月刊ウェブマガジンは,helwa のリスナーからなる有志ヘルメイトによる制作で,毎月28日に,直近1ヶ月のヘルメイトによる様々な英語史活動「hel活」(helkatsu) を,note 上でリンクを張りつつ紹介していこうという,hel活応援企画です.ぜひウェブマガジンの基地となっているこちらの note アカウントをフォローしていただければと思います.あわせて本ブログの helvillian の記事群もお読みいただければ.
今号の「表紙のことば」は,コアリスナーの川上さんによる春の詩です.川上さんは heldio の「英語のなぜ5分版」やってます通信でお馴染みの高校英語教員です.ご自身のhel活の note アカウントもお持ちで,多くの記事を書かれています.さらに,音声配信プラットフォーム stand.fm で「川上チャンネル」も運営されています.先日の高崎・伊香保温泉オフ会でも活躍されました.
今号の特集は「ハマった沼を語らせて」です.ヘルメイトの皆さんは近頃何にヌマっているのでしょうか? 英語史沼,接頭辞沼,英会話沼,語学沼と,見渡せばヌマばかりですね!
コアなヘルメイトによる連載も好調です.川上さんの新連載「英語史の窓」に続き,lacolaco さんの「英語語源辞典通読ノート」も順調に進んでいます.みーさんの「教室日誌」,umisio さんの「コメント大賞」もhel活の定番となってきました.ari さん,mozhi gengo さん,Grace さん,umisio さんの定期的な note 記事に加え,こじこじ先生による生成AIの YouTube 動画も本数が増えてきており,要注目です.さらに,り~みんさん,しーさんも note 記事で参戦しています.
編集委員の1人 Grace さんによる「helwa のあゆみ/活動報告」では,3月のhel活がまとめられています.勢いのあるhel活に参加されたい方は,ぜひ Voicy プレミアムリスナー限定配信「英語史の輪 (helwa)」(毎週火木土の午後6時配信;月額800円,ただし初月無料)にお入りください!
そして,締めは umisio/Grace/Lilimi/Galois の4氏による「Helvillian 編集後記(2025年4月)」です.ほんわかな雰囲気ながらも,4月のhel活への並々ならぬ決意が感じられました.
この4月号の紹介は,heldio でも「#1402. Helvillian 4月号が公開!」で配信しているので,そちらもお聴きいただければ.
本ブログをお読みの英語史ファンの皆さん,お待たせしました.昨日2月28日(金)に『月刊 Helvillian 〜ハロー!英語史』の最新号となる2025年3月号(第5号)がウェブ公開されました.今号も英語史の魅力が詰まった充実の内容となっています.
この月刊ウェブマガジンは,helwa のリスナーからなる有志ヘルメイトによる制作で,毎月28日に,直近1ヶ月のヘルメイトによる様々な英語史活動「hel活」(helkatsu) を,note 上でリンクを張りつつ紹介していこうという,hel活応援企画です.ぜひウェブマガジンの基地となっているこちらの note アカウントをフォローしていただければと思います.あわせて本ブログの helvillian の記事群もお読みいただければ.
今号の「表紙のことば」を飾るのは,コアリスナー Lilimi さんによる記事と写真です.センス溢れる表紙デザインは,私も毎号楽しみにしています.
今号の目玉は何といっても「音声配信」特集です.この1ヶ月で多くのヘルメイトが stand.fm(スタエフ)を通じて音声によるhel活を始めています.それぞれ個性的なチャンネルとなっており,英語史の魅力を伝えています.heldio のパーソナリティを務めている私としては,hel活の音声配信仲間が増えていることを心強く感じています.特に盛り上がっているシリーズが「hel活単語リレー」 (ewlr) です.この英語史遊びについては,本ブログの記事「#5781. 「hel活単語リレー」が順調に続いています」 ([2025-02-23-1]) もご覧ください.
ほかにも新しいタイプのhel活が登場しています.こじこじ先生による YouTube 動画「AIが作ったオリジナル架空アニメ『不規則動詞戦争 - LEGACY NEVER FADES』OP」です.不規則動詞という英語学習者の悩みの種を題材にした架空アニメのオープニングという設定です.いやはや,このようなhel活が誕生してしまうとは!
音声・動画配信が注目を集める一方で,従来の note 記事などのテキストコンテンツも堅調です.英語語源辞典通読ノート,教室日誌,コメント大賞,英語史クイズなど,定番の連載も継続しています.
編集委員による雑感的記事も見どころです.「helwa のあゆみ/活動報告」と「Helvillian 編集後記」は編集委員による雑感・雑談的記事ですが,私も毎回楽しみにしているコーナーです.コミュニティの動向や裏話なども含まれています.
月刊 Helvillian 第5号を通じて,様々な形で展開されるhel活の世界をお楽しみください.最新3月号の紹介は,heldio でも「#1371. Helvillian 3月号が公開!」で配信しているので,そちらもお聴きいただければ.
昨日1月28日(火)に『月刊 Helvillian 〜ハロー!英語史』の最新号となる第4号(2025年2月)が公開されました.
heldio/helwa のコアリスナーからなる有志ヘルメイトによる制作で,毎月28日に,その月の仲間の皆さんによる様々な英語史活動「hel活」(helkatsu) を,note 上でリンクを張りつつ紹介していこうという,hel活応援企画です.ぜひこちらの note アカウントをフォローしていただければと思います.
最新号では「2025年heldio/helwaで盛り上がるのは○○だ!」という特集が組まれており,今年の heldio/helwa の放送を占う対談企画を展開しています.また緊急特集として「They を狙うある英語史テロについて」も編まれ,菊地翔太先生(専修大学)の「they の5つの用法」,リスナーの ari さんと川上さんによる英語史クイズ,そして堀田によるジョーク緊急速報記事などが並びます.
さらに,川上さんの「英語のなぜ5分版やってます通信」や「日曜英語史クイズ」,lacolaco さんの「英語語源辞典通読ノート」,umisio さんの「コメント大賞」などの人気連載は,相変わらず豊かな内容です.新しい記事として,ykagata さんによる「いのほたチャンネル300回記念公開ライブに行ってきました」や,り〜みんさんによる 「KPT でふりかえるhel活2024」なども注目を集めています.ここですべてを紹介することはできませんが,質量ともにたいへんな充実振りですので,ぜひ一つひとつお読みください.
今号の表紙を飾るのは長崎の新地中華街です.表紙のことばを Galois さんが担当し,長崎在住ならではの視点から解説を加えています.編集委員の Grace さんによる「helwaのあゆみ/活動報告」も新連載としてスタートし,今後の helwa の活動記録として重要な役割を果たしていくことになりそうです.今後が楽しみです.
制作班の Galois さん,Grace さん,Lilimi さん,umisio さんには,年明け早々からお骨折りいただきました.改めて感謝いたします.過去号についても本ブログや「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」でご案内していますので,そちらもぜひご参照ください.
・ heldio 「#1282. 月刊 Helvillian 第2号が公開されました --- ヘルメイトさんによる自主的なhel活」(2024年10月29日配信)
・ helwa 「【英語史の輪 #204】祝・Helvillian 創刊」(2024年10月29日配信)
・ heldio 「#1248. 月刊誌 Helvillian 創刊! --- helwa リスナー有志によるウェブマガジン」(2024年12月3日配信)
・ hellog 「#5700. ウェブ月刊誌 Helvillian の創刊号・第2号が公開されています」 ([2024-12-04-1])
・ hellog 「#5725. ウェブ月刊誌 Helvillian の1月号が公開されました」 ([2024-12-29-1])
・ helwa 「【英語史の輪 #243】Helvillian 2月号が発行!(2025年1月28日配信)
・ heldio 「#1341. Helvillian 2月号が公開!」(2025年1月30日配信;以下よりお聴きください↓)
本ブログの姉妹版・音声版である Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」には,プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪 (helwa)」という有料版(月額800円)があります.heldio 通常回は毎朝6時に更新する一般向けのチャンネルですが,「英語史の輪 (helwa)」は毎週火・木・土の午後6時に追加的に配信しているクローズド・チャンネルです.集まってきているのは,heldio では飽き足りないほどに英語史の好きなリスナーや,heldio を通じて「hel活」 (helkatsu) こと英語史活動を展開している(展開したい)リスナーの方々です.
helwa は1年半ほど前,2023年6月2日に開設しました.目下 helwa コミュニティには40名を超えるリスナー(=ヘルメイト)が集まっており,日々チャットツール Discord を利用した交流も盛んです.月に1回以上のオフ会も定期的に開催しており,各種のオンライン・イベントも不定期に企画しています.昨年10月28日には,有志のメルメイト数名の企画による月刊ウェブマガジン Helvillian が創刊され,先日12月28日には第3号(2025年1月)が公開されています.月々のヘルメイトによるhel活周りの記事,とりわけ英語史関連記事やイベント潜入ルポへのリンクがまとめられているほか,特集記事も編まれています.関連する hellog 記事として「#5700. ウェブ月刊誌 Helvillian の創刊号・第2号が公開されています」 ([2024-12-04-1]) や「#5725. ウェブ月刊誌 Helvillian の1月号が公開されました」 ([2024-12-29-1]))をご覧ください.
helwa は,月額800円のサブスクリプションです.お入りになる方は,Voicy アプリから入りますと手数料が多くかかり月額1040円となってしまいますので,ぜひウェブブラウザ経由でご入会ください.初月無料サービスも付いています.
また,この1月1日から Voicy 社により,新しい「プレミアムリスナーVIP」というサービスが展開しています.これは,3ヶ月分の価格(helwa の場合には2400円)をお支払いになると,これまでのすべてのバックナンバーが1ヶ月間聴き放題となるサービスです.1ヶ月を過ぎると聴けなくなりますが,過去回を一気に聴きたい等のニーズに応えるものです.なお,通常の月額サブスクリプションでは,購入された各月の配信回は,その後も聴取することができます.
昨年は helwa としては157回の配信をお届けしました.heldio 通常回とは異なるインフォーマルな雰囲気で話していることが多いです.以下に一覧しますので,ご関心のある方はバックナンバーよりお聴きいただければ.
【 1月分 】
・ 「【英語史の輪 #75】2023年 heldio の推し配信回の投票結果,について講評の続き」 (2024-01-02配信)
・ 「【英語史の輪 #76】新年会前日の配信 --- 今後の helwa コミュニティに向けて」 (2024-01-04配信)
・ 「【英語史の輪 #77】umisio さんと『英語語源辞典』で England と English を精読する」 (2024-01-06配信)
・ 「【英語史の輪 #78】Englaland から England への重音省略 (haplology)」 (2024-01-09配信)
・ 「【英語史の輪 #79】逆成 (back-formation) を深掘る」 (2024-01-11配信)
・ 「【英語史の輪 #80】ジップの法則 (Zipf's law)」 (2024-01-13配信)
・ 「【英語史の輪 #81】ジップの法則と新語・古語」 (2024-01-16配信)
・ 「【英語史の輪 #82】I think, I suppose, I believe --- 認識動詞は難しい」 (2024-01-18配信)
・ 「【英語史の輪 #83】なぜコトバはおもしろいのか?(生放送)」 (2024-01-20配信)
・ 「【英語史の輪 #84】発音辞書って使ったことありますか?」 (2024-01-23配信)
・ 「【英語史の輪 #85】「『英語語源辞典』を読む(飲む)会」を画策しています」 (2024-01-25配信)
・ 「【英語史の輪 #86】bound や sound の -d はどこから来たの?」 (2024-01-27配信)
・ 「【英語史の輪 #87】1年間の「英語史」の講義を終えて(続編)」 (2024-01-30配信)
【 2月分 】
・ 「【英語史の輪 #88】年度の成果が実る時期」 (2024-02-01配信)
・ 「【英語史の輪 #89】凡例 (legend) は良質の教材 --- legend の語源」 (2024-02-03配信)
・ 「【英語史の輪 #90】ごめんなさいの言語学 --- 五所万実さん,金田拓さん,小河舜さんとの飲み会対談」 (2024-02-06配信)
・ 「【英語史の輪 #91】否定された「言語年代学」」 (2024-02-08配信)
・ 「【英語史の輪 #92】昨晩「いのほたチャンネル」に水野太貴さんをお招きしての初の公開収録を終えました」 (2024-02-10配信)
・ 「【英語史の輪 #93】「言語変化」とは言語が変化すること?」 (2024-02-13配信)
・ 「【英語史の輪 #94】言語は女系?」 (2024-02-15配信)
・ 「【英語史の輪 #95】boss ってなんで s が2つなの?」 (2024-02-17配信)
・ 「【英語史の輪 #96】辞書を引く、読む、味わう(生放送)」 (2024-02-20配信)
・ 「【英語史の輪 #97】「置換」か「駆逐」か」 (2024-02-22配信)
・ 「【英語史の輪 #98】heldio 千回直前のオフ会飲み会」 (2024-02-25配信)
・ 「【英語史の輪 #99】「触る」はネガティヴ?」 (2024-02-27配信)
・ 「【英語史の輪 #100】好きな辞書を披露し合いましょう」 (2024-02-29配信)
【 3月分 】
・ 「【英語史の輪 #101】ニワトリとネコ --- 同音異義衝突の古典的な例」 (2024-03-02配信)
・ 「【英語史の輪 #102】helフェス2024報告」 (2024-03-05配信)
・ 「【英語史の輪 #103】長崎オフ会のお知らせ & テレビ型言語とラジオ型言語」 (2024-03-07配信)
・ 「【英語史の輪 #104】helwa のコメント返し」 (2024-03-09配信)
・ 「【英語史の輪 #105】近代英語と中英語の anigh に直接の関連はない? --- lacolaco さんも二度見した『英語語源辞典』の記述」 (2024-03-12配信)
・ 「【英語史の輪 #106】音素配列論と音素化」 (2024-03-14配信)
・ 「【英語史の輪 #107】keep --- 基本語ほど語源に謎が多い?」 (2024-03-16配信)
・ 「【英語史の輪 #108】院ゼミ合宿生中継」 (2024-03-20配信)
・ 「【英語史の輪 #109】2024年度の hel 活と khelf 活動についてご相談」 (2024-03-21配信)
・ 「【英語史の輪 #110】hel活のアイディア,ありがとうございました!」 (2024-03-23配信)
・ 「【英語史の輪 #111】「はじめての古英語」生放送の反省会&アフタートーク」 (2024-03-26配信)
・ 「【英語史の輪 #112】 印欧語根 *reg- 「支配する」からの,Lilimi さんとの対談回」 (2024-03-28配信)
・ 「【英語史の輪 #113】「名前と英語史」生放送のアフタートーク生放送」 (2024-03-30配信)
【 4月分 】
・ 「【英語史の輪 #114】英語とフランス語,というストレートな話題」 (2024-04-02配信)
・ 「【英語史の輪 #115】helwa 2024年第1四半期のベスト回を決めるリスナー投票(1人5票,4月11日まで投票受付)」 (2024-04-04配信)
・ 「【英語史の輪 #116】hel活の4月」 (2024-04-06配信)
・ 「【英語史の輪 #117】言語変化と生物進化」 (2024-04-09配信)
・ 「【英語史の輪 #118】長崎オフ会前夜祭 --- umisio 父娘を含む4人飲み会」 (2024-04-11配信)
・ 「【英語史の輪 #119】umisio さんによる fresh の語源研究発表 (1) --- 長崎オフ会/helwa 合宿より生放送」 (2024-04-13配信)
・ 「【英語史の輪 #120】umisio さんによる fresh の語源研究発表 (2) --- 長崎オフ会/helwa 合宿より生放送」 (2024-04-16配信)
・ 「【英語史の輪 #121】「はじめての古英語」第5弾の生放送後のアフタートーク with 小河舜さん&まさにゃん」 (2024-04-19配信)
・ 「【英語史の輪 #122】ランチタイムのリスナー自己紹介 --- 長崎オフ会/helwa 合宿より生放送」 (2024-04-20配信)
・ 「【英語史の輪 #123】Lilimi さんの音素配列に関する研究発表 --- 長崎オフ会/helwa 合宿より生放送」 (2024-04-23配信)
・ 「【英語史の輪 #124】5人で話す博士論文の世界(生放送)続編:五所万実さん,北澤茉奈さん,尾崎萌子さん,小河舜さん&堀田隆一」 (2024-04-25配信)
・ 「【英語史の輪 #125】helwa 新宿オフ会の様子を生中継」 (2024-04-28配信)
・ 「【英語史の輪 #126】2024年4月27日(土)の晩に5人で新宿オフ会 --- Taku さん,Lilimi さん,シューちゃん,lacolaco さん」 (2024-04-30配信)
【 5月分 】
・ 「【英語史の輪 #127】Anna さんの漱石と英語に関する研究発表 --- 長崎オフ会/helwa 合宿より生放送」 (2024-05-02配信)
・ 「【英語史の輪 #128】パワスポ巡りとなりました --- 陸奥四人旅 その4」 (2024-05-04配信)
・ 「【英語史の輪 #129】さまざまな「チーズ職人」」 (2024-05-07配信)
・ 「【英語史の輪 #130】小河舜さんの上智大学での生活について」 (2024-05-09配信)
・ 「【英語史の輪 #131】英語史における職業名の増減について」 (2024-05-11配信)
・ 「【英語史の輪 #132】「カップ」はなぜ cup なのですか? --- 川上さんからのお題」 (2024-05-14配信)
・ 「【英語史の輪 #133】英語史問題へのAI回答を検証する」 (2024-05-16配信)
・ 「【英語史の輪 #134】helwa オフ会生放送?ラジオ向きの5人、素晴らしいメンツが集まりました」 (2024-05-19配信)
・ 「【英語史の輪 #135】あなたの「推しの前置詞」は何ですか?(無茶振り大会)」 (2024-05-21配信)
・ 「【英語史の輪 #136】「推し前置詞」回の振り返り」 (2024-05-24配信)
・ 「【英語史の輪 #137】「令和の英語史教育を考える」へのお誘い with 小河舜さん&まさにゃん」 (2024-05-25配信)
・ 「【英語史の輪 #138】北澤さんとアフタートーク(生放送のアーカイヴ)」 (2024-05-28配信)
・ 「【英語史の輪 #139】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信」 (2024-05-30配信)
【 6月分 】
・ 「【英語史の輪 #140】helwa 1周年記念」 (2024-06-01配信)
・ 「【英語史の輪 #141】「英語史ライヴ2024」への思い」 (2024-06-04配信)
・ 「【英語史の輪 #142】雑談生放送のアーカイヴ with 五所さん&小河さん」 (2024-06-07配信)
・ 「【英語史の輪 #143】helwa オフ会生放送 --- 北澤茉奈さんも加えて6人の夕べ」 (2024-06-09配信)
・ 「【英語史の輪 #144】helwa のオンライン・コミュニティを始めます」 (2024-06-11配信)
・ 「【英語史の輪 #145】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (2)」 (2024-06-13配信)
・ 「【英語史の輪 #146】 英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (52) Old English Literature --- 和田忍さんとの実況中継(後半)」 (2024-06-15配信)
・ 「【英語史の輪 #147】言語の余剰性をアレコレ挙げてみます」 (2024-06-18配信)
・ 「【英語史の輪 #148】木夜対談 with 小河舜さん&村岡宗一郎さん」 (2024-06-20配信)
・ 「【英語史の輪 #149】シンポジウム「初期近代英語期におけるスペリング」報告その他もろもろ」 (2024-06-23配信)
・ 「【英語史の輪 #150】「helロギング」 --- 菊地翔太さんの新しいhel活」 (2024-06-25配信)
・ 「【英語史の輪 #151】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (3)」 (2024-06-27配信)
・ 「【英語史の輪 #152】初! 学会でリスナーさんとの交流」 (2024-06-30配信)
【 7月分 】
・ 「【英語史の輪 #153】先日の学会の振り返り --- 小河舜さんと khelf メンバーとともに」 (2024-07-02配信)
・ 「【英語史の輪 #154】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (4)」 (2024-07-04配信)
・ 「【英語史の輪 #155】helwa 英語史コンテンツ企画 for 英語史ライヴ」 (2024-07-06配信)
・ 「【英語史の輪 #156】言葉を「追加する」や「決める」という発想を考える」 (2024-07-09配信)
・ 「【英語史の輪 #157】言語の不変化について考える」 (2024-07-11配信)
・ 「【英語史の輪 #158】h に関する逆千本ノック」 (2024-07-13配信)
・ 「【英語史の輪 #159】helwa のリスナー投票とコメント返し」 (2024-07-16配信)
・ 「【英語史の輪 #160】「英語史ライヴ2024」への参加を正式に募集します(生配信)」 (2024-07-18配信)
・ 「【英語史の輪 #161】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (5)」 (2024-07-20配信)
・ 「【英語史の輪 #162】ローマ字のダブルスタンダードを考える」 (2024-07-23配信)
・ 「【英語史の輪 #163】helwa リスナー投票の結果を公表・講評 --- 2024年第2四半期版」 (2024-07-25配信)
・ 「【英語史の輪 #164】helwa オフ会生放送 --- 尾崎萌子さんとの夕べ」 (2024-07-28配信)
・ 「【英語史の輪 #165】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (6)」 (2024-07-30配信)
【 8月分 】
・ 「【英語史の輪 #166】8月の初回はいきなり生放送 --- 「英語史ライヴ2024」の最新情報」 (2024-08-01配信)
・ 「【英語史の輪 #167】history と story 」 (2024-08-03配信)
・ 「【英語史の輪 #168】最近のhel活で挑戦しようと思っていること」 (2024-08-06配信)
・ 「【英語史の輪 #169】なぜ英語の語順はSVOなのか?という問題を深掘り」 (2024-08-08配信)
・ 「【英語史の輪 #170】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (7)」 (2024-08-10配信)
・ 「【英語史の輪 #171】お盆休みのゆるっと配信 --- 最近の皆のhel活をご紹介」 (2024-08-13配信)
・ 「【英語史の輪 #172】お盆休みのゆるっと配信 --- AI文字起こし編集で気づいた話し言葉の特徴」 (2024-08-15配信)
・ 「【英語史の輪 #173】heldio の改善点をAIに訊いてみたら」 (2024-08-17配信)
・ 「【英語史の輪 #174】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (8)」 (2024-08-20配信)
・ 「【英語史の輪 #175】語順の変異と変化」 (2024-08-22配信)
・ 「【英語史の輪 #176】土曜日の helwa オフ会生放送の2次会」 (2024-08-25配信)
・ 「【英語史の輪 #177】helwa コンテンツ for 「英語史ライヴ2024」を10倍楽しむ方法」 (2024-08-28配信)
・ 「【英語史の輪 #178】暗黙知とAI」 (2024-08-29配信)
・ 「【英語史の輪 #179】「英語史ライヴ2024」がいよいよ8日後に」 (2024-08-31配信)
【 9月分 】
・ 「【英語史の輪 #180】「英語史ライヴ2024」の裏番組企画」 (2024-09-03配信)
・ 「【英語史の輪 #181】古英語LINEスタンプがついに完成!」 (2024-09-05配信)
・ 「【英語史の輪 #182】明日の「英語史ライヴ2024」は早朝から千本ノック!」 (2024-09-07配信)
・ 「【英語史の輪 #183】「英語史ライヴ2024」の振り返り」 (2024-09-10配信)
・ 「【英語史の輪 #184】オンラインKDEE読書会がヘルメイトの手で復活する?」 (2024-09-12配信)
・ 「【英語史の輪 #185】来週以降のhel活もアツい」 (2024-09-14配信)
・ 「【英語史の輪 #186】「英語史」の枠を広げたい」 (2024-09-19配信)
・ 「【英語史の輪 #187】helwa コミュニティの動きに感嘆!」 (2024-09-21配信)
・ 「【英語史の輪 #188】次々と難問が寄せられてくる helwa コミュニティの沼」 (2024-09-22配信)
・ 「【英語史の輪 #189】ヘルメイト裏番組収録の魅力」 (2024-09-24配信)
・ 「【英語史の輪 #190】形容詞 + 不定詞補文」 (2024-09-26配信)
・ 「【英語史の輪 #191】Discord helville へのお誘いがてら新宿オフ会生配信」 (2024-09-29配信)
【 10月分 】
・ 「【英語史の輪 #192】2重語とは何か? --- camp と campus を題材に」 (2024-10-01配信)
・ 「【英語史の輪 #193】 2重語とは何か? --- 音韻変化と形態置換」 (2024-10-03配信)
・ 「【英語史の輪 #194】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (9)」 (2024-10-05配信)
・ 「【英語史の輪 #195】a friend of mine 問題」 (2024-10-08配信)
・ 「【英語史の輪 #196】音素配列論について雑感 --- 千本ノックはうまく音が録れておらずすみませんでした」 (2024-10-10配信)
・ 「【英語史の輪 #197】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (10)」 (2024-10-12配信)
・ 「【英語史の輪 #198】生配信の雑談・対談回 with umisio さん」 (2024-10-15配信)
・ 「【英語史の輪 #199】小河舜さんのスペイン学会土産話」 (2024-10-17配信)
・ 「【英語史の輪 #200】「否定」について語りませんか?」 (2024-10-19配信)
・ 「【英語史の輪 #201】イギリス地名と英語史」 (2024-10-22配信)
・ 「【英語史の輪 #202】名前ソート文化雑感」 (2024-10-24配信)
・ 「【英語史の輪 #203】商標言語学で千本ノック --- 定例オフ会に五所万実さん登場」 (2024-10-27配信)
・ 「【英語史の輪 #204】祝・Helvillian 創刊」 (2024-10-29配信)
・ 「【英語史の輪 #205】身近な社会言語学 --- オフ会に参加したプログラマー・リスナーからのお題」 (2024-10-31配信)
【 11月分 】
・ 「【英語史の輪 #206】日英語対照,音位転換の秘密(生配信)」 (2024-11-02配信)
・ 「【英語史の輪 #207】ネイティヴのような英語発音を習得すべきか否か?」 (2024-11-05配信)
・ 「【英語史の輪 #208】形容詞の意味と主観化」 (2024-11-07配信)
・ 「【英語史の輪 #209】印欧祖語には○○の単語があった!」 (2024-11-09配信)
・ 「【英語史の輪 #210】いのほた「515通りの through 回」の深掘り解説」 (2024-11-12配信)
・ 「【英語史の輪 #211】本日の収録会後の懇親」 (2024-11-15配信)
・ 「【英語史の輪 #212】収録会でのおしゃべりノック」 (2024-11-16配信)
・ 「【英語史の輪 #213】目白大学にお邪魔してきました」 (2024-11-19配信)
・ 「【英語史の輪 #214】リテラシーの話し」 (2024-11-22配信)
・ 「【英語史の輪 #215】taku さんとの対談生配信 --- 53分のフリートーク」 (2024-11-23配信)
・ 「【英語史の輪 #216】川上さんとの対談収録のアフタートーク」 (2024-11-26配信)
・ 「【英語史の輪 #217】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (11)」 (2024-11-28配信)
【 12月分 】
・ 「【英語史の輪 #218】濃いめの言語学雑談 at 新宿オフ会・小忘年会」 (2024-12-01配信)
・ 「【英語史の輪 #219】「大文字の存在意義は?」から「新宿オフ会2次会での ykagata さんの性と有標性をめぐる問題提起」まで」 (2024-12-03配信)
・ 「【英語史の輪 #220】お昼の helwa 雑談生配信」 (2024-12-05配信)
・ 「【英語史の輪 #221】お昼の helwa @福井 --- いのほた300回記念公開収録&ライブのお知らせと発酵の話し」 (2024-12-07配信)
・ 「【英語史の輪 #222】佐久平千本ノックを終えて --- みーさんとの反省会・感想会」 (2024-12-10配信)
・ 「【英語史の輪 #223】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (12)」 (2024-12-12配信)
・ 「【英語史の輪 #224】忘年会シーズンですね,音読系hel活でも?」 (2024-12-14配信)
・ 「【英語史の輪 #225】ヘルメイト活動月間&解剖図鑑(生配信)」 (2024-12-17配信)
・ 「【英語史の輪 #226】ch- よもやま話」 (2024-12-19配信)
・ 「【英語史の輪 #227】helwa 忘年会の2次会よりお届けします(生配信)」 (2024-12-22配信)
・ 「【英語史の輪 #228】高校生からの素朴な疑問 --- 川上さん通信 (13)」 (2024-12-24配信)
・ 「【英語史の輪 #229】年末収録会が楽しすぎました(生配信)」 (2024-12-27配信)
・ 「【英語史の輪 #230】Helvillian 1月号が公開!(連日の生配信) (2024-12-28配信)
・ 「【英語史の輪 #231】heldio/helwa の私的10大ニュース」 (2024-12-31配信)
昨日12月28日(土)に『月刊 Helvillian 〜ハロー!英語史』の最新号となる第3号(2025年1月)が公開されました.
heldio/helwa のコアリスナーからなる有志ヘルメイトによる制作で,毎月28日に,その月の仲間の皆さんによる様々な英語史活動「hel活」 (helkatsu) を,note 上でリンクを張りつつ紹介していこうという,hel活応援企画です.ぜひこちらの note アカウントをフォローしていただければと思います.
最新号も充実のラインナップです.まずレギュラー連載の種類が多くなりました.さらに note 上で都度公開される記事の執筆者が増え,公開頻度も増してきました.川上さんによる「日曜英語史クイズ」連載も好調です.
そして今号の特集記事は,季節感のある「英語史ゆく年くる年」(←脚韻に注目)です.2024年のhel活の振り返り,および新年に向けての抱負など,ヘルメイトさんの近況が語られています.Grace さんによる表紙のことば,および Helvillian 編集後記も読み逃しなきよう! 表紙やロゴにもこだわりが見られますので,ご注目ください.
先日本ブログでも取り上げた「#5714. 佐久平千本ノック」 ([2024-12-18-1]) は,12月8日のイベントでしたので,今号の Helvillian でも取り上げられています.そもそも今号の表紙を飾っているのは佐久平駅なのです! イベントのホストを務めてくださったコアリスナーのみーさんによる記事「教室だより2024年12月号「堀田隆一教授ご来訪!」」や,ともに参加されたヘルメイト Grace さん の記事「佐久平オフ会(千本ノック)レポ」へもリンクが張られています.
制作班の Grace さん,Lilimi さん,MISATO (Galois) さん,umisio さんには,年末のお忙しい折にお骨折りいただきました.改めて感謝いたします.
過去号については本ブログや「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」でご案内しています.そちらもぜひご参照ください.
・ heldio 「#1282. 月刊 Helvillian 第2号が公開されました --- ヘルメイトさんによる自主的なhel活」(2024年10月29日配信)
・ helwa 「【英語史の輪 #204】祝・Helvillian 創刊」(2024年10月29日配信)
・ heldio 「#1248. 月刊誌 Helvillian 創刊! --- helwa リスナー有志によるウェブマガジン」(2024年12月3日配信)
・ hellog 「#5700. ウェブ月刊誌 Helvillian の創刊号・第2号が公開されています」 ([2024-12-04-1])
(以下,後記:2025/01/06(Mon))
9月8日(日)に khelf(慶應英語史フォーラム)の主催で heldio の12時間生配信企画「英語史ライヴ2024」が実施されました.ヘルメイト(= helwa リスナー)の方々が全国各地より東京の会場に参集し,当日のライヴに参加されたわけですが,このイベント後,ヘルメイトの「hel活」(英語史活動;helkatsu)がたいへんな勢いで盛り上がってきました.
その1つの現われが,今回ご紹介する『月刊 Helvillian 〜ハロー!英語史』です.有志ヘルメイトによる制作で,note 上に公開されています.毎月28日発行です.これまでに創刊号(2024年10月28日)と第2号(2024年11月28日)が公開されています.ぜひこちらの note アカウントをフォローしていただければと思います.
Helvillian は,毎月ヘルメイトが作成した英語史系ウェブコンテンツを集積し,リンク集を作って公開するウェブマガジンです.さらに特集も組まれており,最新号第2号では,制作班がアンケートを実施した上で「ヘルメイトってどんな人」の記事を執筆されています.その他,こだわりをもって制作された表紙やロゴ,編集後記なども見所です.
「英語史をお茶の間に」をモットーに掲げている私としては,このような素晴らしい形で有志のhel活を推進されている編集委員の Grace さん,Lilimi さん,MISATO (Galois) さん,umisio さんに改めて感謝いたします.
創刊号・第2号の各々については「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」にて以下の配信回でもご案内していますので,ぜひお聴きください.これからも強力に応援していきたいと思います!
・ heldio 「#1282. 月刊 Helvillian 第2号が公開されました --- ヘルメイトさんによる自主的なhel活」(2024年10月29日配信)
・ helwa 「【英語史の輪 #204】祝・Helvillian 創刊」(2024年10月29日配信)
・ heldio 「#1248. 月刊誌 Helvillian 創刊! --- helwa リスナー有志によるウェブマガジン」(2024年12月3日配信)
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