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exclamation_mark - hellog〜英語史ブログ

最終更新時間: 2024-12-21 12:40

2022-12-23 Fri

#4988. 感嘆符の英語での呼び名 [exclamation_mark][punctuation][johnson]

 「#4986. 日本語で増えてきている感嘆符」 ([2022-12-21-1]),「#4987. 英語の感嘆符の使いすぎ批判は19世紀から」 ([2022-12-22-1]) と続けて感嘆符 "!" の話題を取り上げてきた.日本語では「感嘆符」のほか「びっくりマーク」「雨だれ」「しずく」「エクスクラメーションマーク」「エクスクラメーションポイント」などの呼び名があるようだが,英語でもいくつかの呼称がある.OED の exclamation, n. と admiration, n. より次の通り.合わせて初例も示す.

4c. note of exclamation, point of exclamation, also (originally U.S.) exclamation mark, exclamation point: a punctuation mark (!) indicating an exclamation; ; cf. note (also mark, point, †sign) of admiration at ADMIRATION n. Phrases 2. Also figurative.

   1656 J. Smith Myst. Rhetorique Unvail'd 271 A note of Exclamation or Admiration, thus noted!


P2. note (also mark, point, †sign) of admiration: = exclamation mark at EXCLAMATION n. 4c.

   1611 R. Cotgrave Dict. French & Eng. Tongues at Admiratif Th' admirative point, or point of admiration (and of detestation) marked, or made thus !


 admiration 系列の呼称は現在ではほとんど使われないようだが,英語史での初出は exclamation 系列よりも早い.フランス語 admiratif からのインスピレーションのようだ.
 1755年の Johnson の辞書では,感嘆符は EXCLAMATION の項の第3語義として挙げられている.

ADMIRATION in Johnson's Dictionary

 呼び名と連動して,英語におけ感嘆符の使用の歴史もやはり近代以降のことである.さほど古いわけではない.これは現代的な句読点に一般的にいえることである.関連して「#575. 現代的な punctuation の歴史は500年ほど」 ([2010-11-23-1]),「#2666. 初期近代英語の不安定な句読法」 ([2016-08-14-1]) などを参照されたい.

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2022-12-22 Thu

#4987. 英語の感嘆符の使いすぎ批判は19世紀から [exclamation_mark][punctuation][complaint_tradition]

 昨日の記事「#4986. 日本語で増えてきている感嘆符」 ([2022-12-21-1]) で,日本語における感嘆符の用法を確認した.昨今のネット上での日本語使用では感嘆符が飽きるほど使われているが,そういう私自身もついつい用いてしまう.しかし,この傾向は,昨日の記事にも記した通り,山田美妙の生きた19世紀後半からあったにはあったのだ.
 英語ではどうかといえば,やはり感嘆符を多用してしまう傾向は避けがたかったようで,使いすぎ批判は現代を待たずとも19世紀からあったという.Crystal (177) が英語の句読点に関する本で次のように述べている.Mark Twain (1835-1910) も登場してくる.

   No other punctuation mark has attracted such criticism in modern times as the exclamation mark. The antagonism isn't restricted to pedantic stylists. Some very well-known authors have taken against them. Mark Twain opens his essay 'How to Tell a Story' (1897) by warning comic writers against the depressing habit of shouting at the reader, including the use of 'whooping exclamation-points', which, he says, makes him 'want to renounce joking and lead a better life'. And there's a much-quoted remark attributed to F Scott Fitzgerald: 'Cut out all these exclamation points', adding 'An exclamation point is like laughing at your own joke.' Repeated marks attract particular criticism. One of the characters in Terry Pratchett's Discworld novel Eric (1990) insists that 'Multiple exclamation marks are a sure sign of a diseased mind.'
   The antipathy seems to have set in during the late nineteenth century, as part of a general feeling that writers, editors, and printers had rather overdone their preference for heavy punctuation. We see exclamation marks littering the pages in editions of Shakespeare, for instance. Take this line from Romeo and Juliet when the Nurse tries to wake Juliet (4.5.12). Modern editions (such as Arden, Oxford, Penguin) print it thus:

      What, dressed, and in your clothes, and down again?

   The Albion edition of the plays (1889) prints it thus:

      What, dress'd! and in your clothes! and down again!


 感嘆符は,読み手としては目に付いてうるさく感じるのだが,書き手の立場になると容易に使ってしまう.感嘆符は書き手に過剰使用を促すような性質をもっているのだろうか.

 ・ Crystal, David. Making a Point: The Pernickety Story of English Punctuation. London: Profile Books, 2015.

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2022-12-21 Wed

#4986. 日本語で増えてきている感嘆符 [exclamation_mark][punctuation][japanese][history_of_japanese]

 12月12日の朝日新聞の「番外天声人語」にて,日本語における感嘆符 (exclamation_mark) の頻用が議論されていた.たいへんおもしろかったので抜粋して引用する.  *

 これから日本語の世界で感嘆符がより存在感を増すかもしれない.
 . . . .
成蹊大の大橋崇行・准教授(43)によると,日本で感嘆符が盛んに使われ始めたのは1887(明治20)年あたりから.とりわけ若手の人気作家だった山田美妙(びみょう)が駆使した.当時は!に定訳がなく,美妙は「ホコ」と呼んだとか.
 . . . .
 代表作『蝴蝶(こちょう)』と『いちご姫』を読んでみた.迎え!良心!思わぬ!どうしたら!擁護擁護!たしかに感嘆符が多すぎる.しかも打ち方に規則性がなく,物語のヤマ場では乱れ打ちも.読みながらやや目に疲れを覚えた.
 そんな美妙にも節度はあった.1マスに打つのは1個まで.手もとの小説に!!は見られない.若き作家が感嘆符を広めて約135年.もしいま,わがスマホの画面を飛び交う!の山を見たらいかに驚くことか!!!


 日本語における感嘆符の使用について『句読点,記号,符号活用辞典』で調べてみたが,ますますおもしろい.詳しくは『辞典』の (pp. 32--35) を見て欲しいのだが,この辞典の素晴らしさを知ってしまった.感嘆符(エクスクラメーションマーク,エクスクラメーションポイント,びっくりマーク,雨だれ,しずく)の使用法のポイントの部分を抜き出して以下に引用する.

[1] 欧文の句読点の1つ.文末や間投詞に付けて,声や感情の高まりを表す.
   (A) その言葉が声を高めて発せられたことを表す.
   (B) 感嘆文の末尾に付ける.
   (C) 命令文,また,禁止・警告などを表す文言の末尾に付けて,強い命令・禁止・警告を表す.
   (D) 平叙文の末尾や間投詞などに付けて,感動・詠嘆・興奮・驚き・怒りなど,書き手や作中人物の感情・思い入れを表す.
   (E) 擬声語などに付けて,音や動きを強調する."Bang!" など.
   (F) 広告・宣伝文,新聞・雑誌の見出しなどで,その事柄を強く押しだし,強調する.
[2] 和文で,[1] と同様に用いる.明治20(1887)年ごろから使われだした.
   (A) その言葉が声を高めて発せられたことを表す.
   (B) 感動・詠嘆・興奮・驚き・怒り・焦燥・断定など,書き手や作中人物の感情・思い入れを強調する.
   (C) 音響,速い動き,動揺などを表す擬声語・擬態語に付けて,音や動きを強調する.
   (D) 広告・宣伝文,標語,新聞・雑誌の見出しなどで,その事柄を強く押しだし,強調する.「世紀の巨編 いよいよ完成!」「忽ち増刷!」「××法改悪反対!」など.
[3] 文中の語句のあとに挿入して,驚き・皮肉などの気分を表す.( )に入れて挿入するが,( )なしでそのまま挿入することもある.
[4] 小説・漫画などで,会話のカギかっこや吹き出しの中に感嘆符だけ示して,驚きなどの気持ちの表現とする.
[5] 多く,三角形のなかに「!」を描いて,注意を呼びかけるマークとする.道路標識(本標識)では,「その他の危険」を表す警戒標識.
[6] 商標・商品名などの要素として文字列に付けて使われる."YAHOO!®" など.
[7] 数学で,「n!」と標記して階乗を表す.1から n までの連続する自然数をすべて掛け合わせる.「5!」 (=5×4×3×2×1) など.
[8] チェスの棋譜で,好手を表す.

 補注
 1 強調形として「!!」(二重感嘆符),「!!!」(三重感嘆符)も使われる.
 2 疑問府を感嘆符を合わせて「抑揚符」ともいう.


 「番外天声人語」と『句読点,記号,符号活用辞典』を通じて,西洋語由来の感嘆符について学ぶことが多かった.感嘆符の話題と関連して「#574. punctuation の4つの機能」 ([2010-11-22-1]) や「#3891. 現代英語の様々な句読記号の使用頻度」 ([2019-12-22-1]) も参照.

 ・ 小学館辞典編集部(編) 『句読点,記号,符号活用辞典』 小学館,2007年.

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2019-12-22 Sun

#3891. 現代英語の様々な句読記号の使用頻度 [punctuation][alphabet][diacritical_mark][net_speak][brown][corpus][frequency][statistics][exclamation_mark]

 英語は同じローマン・アルファベットを用いる文字圏のなかでも,句読法 (punctuation) に関しては比較的単純な部類に入る.現代的な句読記号が出そろったのは500年前くらいであり,その数も多くない (cf. 「#575. 現代的な punctuation の歴史は500年ほど」 ([2010-11-23-1])) .また,文字そのものが26文字しかない上に,フランス語やドイツ語などにみられる,文字の周辺に付す特殊な発音区別符(号) (diacritical mark; cf. 「#870. diacritical mark」 ([2011-09-14-1])) も原則として用いられない.さらに,現代の印刷文化では句読記号が控えめに使われるようになってきているとも言われる.一方,net_speak などでは,新たな句読記号の使用法が生み出されていることも確かであり,句読法の発展が止まってしまったわけではないようだ (cf. 「#808. smileys or emoticons」 ([2011-07-14-1])) .
 さて,約100万語のアメリカ英語の書き言葉コーパス Brown Corpus を用いた調査によると,英語の主要な句読記号の使用頻度 (%) は次の通りだという (Cook 92) .

Commas47
Full stops45
Dashes2
Parentheses2
Semi-colons2
Question marks1
Colons1
Exclamation marks1


 用いられている句読記号の9割以上が <,> か <.> であるというのは,英語の読み手・書き手の直感としてうなづける.英語の読み書き学習の観点からいえば,まずはこの2つの句読記号に習熟することに努めればよいことになる.
 ローマン・アルファベット文字圏の句読記号の変異について関心のある方は,Character design standards - Punctuation for Latin 1 などを参照されたい.

 ・ Cook, Vivian. The English Writing System. London: Hodder Education, 2004.

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2011-09-04 Sun

#860. 現代英語の変化と変異の一覧 [pde][language_change][pde_language_change][exclamation_mark]

 [2010-05-31-1]の記事「現代英語に起こっている言語変化」と[2011-01-11-1]の記事「現代英語の文法変化の一覧」で,現代英語に生じている言語変化の一覧を挙げたが,今回はその拡大版を作った.網羅的な一覧は作り得ないので,Barber, Bauer, Fennell, Potter, Leech et al. その他の諸文献で取り上げられているような言語変化および変異の項目を,参照用にまとめたものとして理解されたい.含めた項目の広がりと細かさは恣意的だが,中心に据えたのは "PDE linguistic changes and variations in spoken and written varieties of present-day Standard British and/or American English" である.より詳しい一覧としては,中尾を参照されたい.
 通時的変化と共時的変異の区別は曖昧であり,明確に言語変化とみなせるかどうか疑わしい例もあるかもしれない.また,逸話や直感のレベルで言語変化と言い立てられているe例も含まれている.さらに,すべて現代英語で進行中の変化ではあるが,多くは現代英語で始まった変化ではない.多くは近代英語期から,あるいは中英語期以前から継続している変化であり,前史をもっている点にも注意したい.いずれの項目も,現代英語に生じている変化としてみなせるかどうか,検証するに値する項目ではある.

phonology

  • centering of short vowels (Barber 42): yes, good
  • change of /ɔː/ to /ɔ/ before /f/, /s/, and /θ/ (Barber 43): off, lost, cloth
  • closer /ɔː/: lord used to be pronounced like lard today
  • Continental pronunciation (Barber 72--74, Potter 31--32): Seine, Cherbourgh, Majorca, Sofia, Buenos Aires; quasi-, nuclei
  • de-syllabification of pp adj. with -ed (#776): aged, beloved
  • de-syllabification of /iə, uə/ to /i-ə, u-ə/ (Potter 18--19)
  • diphthongisation of /iː/ and /uː/ (Barber 44--45): tea, two
  • dramatic fronting of /uː/ and /ʌ/ in RP (Bauer 114--21)
  • final /iː/ for /i/ (Barber 46--47): pretty, Derby
  • fluctuation in pronunciation (#488, #766): applicable, dilemma, status
  • h-dropping (#462): herb, homage
  • initial /h/ for /wh/: where, what
  • instable pronunciation of triphthongs (Potter 19--20): [faə], [fɑə], [fɑː]] for [faiə]
  • intrusive (linking) -r (#500): the idea(r) of, law(r) and order
  • intrusive stops (Barber 58--59): fan(t)cy, warm(p)th, leng(k)th
  • loss of final alveolars (Barber 53--54): no(t) bad, ol(d) man, half pas(t) five
  • loss of plosives (Barber 54): knocked, East Coast
  • loss of /p/ from initial /ps/ and /pt/ (Barber 55): pseudo, psyche
  • new weak forms of pronunciation (Barber 64): /srait/ (that's right), /fjuˈlaik/ (if you like), /ˈtsɔːl ˈrait/ (it's all right)
  • Northern Cities Shift (#396)
  • noun-verb stress alternation (#803, #804, #406)
  • simplification of double consonants (Barber 54--55): a good deal, upside-down, lamp-post, prime-minister
  • Southern Hemisphere Shift (#402)
  • spelling pronunciation (#211, #212, #379): often, forehead
  • spread of /ə/ in unstressed syllables (Barber 48--49): ability, women, useless, engine
  • spread of glottal stops (Barber 60--61): butter, batman, button, not yet
  • vocalic influence of "dark l (Barber 47--48): revolve, solve; salt, falter; milk
  • voicing of intervocalic consonants (Barber 57): letter, better, British
  • vowel shift in Estuary English (#465)
  • word stress shift (#488, #769; #321, #342, #366): controversy, harass, Caribbean
  • /ɛ/ for /eɪ/ (#541, #543): says, against
  • yod-dropping (#841): dew, enthuse, lewd, new, suit, tune

morphology

  • acronyms, initialisms, and alphabetisms (#625, #817): EU, UNESCO, asap
  • active conversion (#394): to pluto
  • active blending (#631, #625): electrocute, Singlish
  • active shortening (Barber 89--91): telly, mike, sub, polio, bra
  • affixation (#732, #133, #593, #420): -dom, -ish, -wise, super-, mini-
  • back-formation (#108): baby-sit, escalator, ism, enthuse, liaise
  • change in formation of new words (Bauer 38--40): blends and compounds grow while suffixation and neo-classical compounds decline
  • conversion of phrasal verbs to nouns (Potter 171--73): breakout, getaway, layout, leftover, setup, walkout
  • generalisation of the s-plural (#121, #161, #482): thesauruses, mouses, oxes
  • headless compound (#420): pickpocket, sell-out
  • -ic for -ical (Barber 115): comic, botanic, politic
  • monosyllabism (Potter 76--78): ad, jet, op, quake
  • regularisation of irregular verb conjugations (#178, #528): dreamed for dreamt, wedded for wed
  • spread of the s-genitive to non-human nouns (#425): today's newspaper, the book's cover
  • suffixation for semantic differentiation (Potter 74--76): emergency / emergence, continuance / continuation / continuity
  • variants of the preterite of verb (#312): dove / dived, sung / sang, swum / swam

syntax

  • analytical comparison of disyllabic adjectives (#403, #456, #425; Bauer 51--61): more polite, most polite for politer, politest
  • change in case inflections of personal pronouns (Bauer 88): between you and I for between you and me; than myself to avoid the choice of either I or me
  • change in non-finite clausal complementation (part of "Great Complement Shift") (Leech et al. 205)
  • decline of wh-relatives in AmE (#424, #425; Bauer 66--83)
  • decline of whom (#622)
  • decline of auxiliary verbs like shall, ought (to), need(n't) (#677)
  • decline of passive constructions (Leech et al. 164)
  • development of new, auxiliary-like uses of certain lexical verbs: wanna for want to,
  • do-support for have in BrE: Have you any money? and No, I haven't any moneyDo you have / have you got any money? and No, I don't have any money / I haven't got any money
  • do-support for be (Potter 132): Why don't you be a good boy?, Why on earth doesn't the fellow be reasonable?
  • due to as a compound preposition (Barber138): Due to heart-failure, he suffered an early death.
  • elimination of shall as a future marker in the first person (#301)
  • expansion of phrasal verbs and compound verbs (Barber 140): run down; build up, start up
  • extension of the progressive to new constructions (especially modal, present perfect and past perfect passive progressives: the road would not be being built / has not been being built / had not been being built / They are remembering the days of their childhood, You are surely imagining things
  • fixed order of attributive adjectives (Potter 152--56): his five short brilliant creative years
  • fluctuation of prepositions in phrases (#301): different to for different from
  • further auxiliation of semi-auxiliaries and modal idioms (#64): gonna, have got to, be supposed to
  • gerunds as attributives (Fennell 174): the come-backing Australian tennis player, Claire X is a rapidly becoming confused mother of four
  • hyphenated attributives (Potter 106--107): an off-the-cuff opinion, round-the-clock discussions, hard-to-get-at volumes
  • increase in negative and verbal contractions: is'nt, it's
  • increase in the number and types of multi-word verbs (expanded predicates): phrasal verbs, have / take / give a + noun
  • increase in title + name: Prime Minister Margaret Thatcher for Mrs Thatcher, the Prime Minister, young Lambeth housewife Amy Green for Mrs Green, a young Lambeth housewife
  • less use of no-negation in contrast to not-negation (Leech et al. 241)
  • like, same as, and immediately as conjunctions (#312)
  • longer VPs (catenatives) (Fennell 174): He appears to wish to be able to carry on being examined by the same doctor.
  • more use of adjectives as adverbs (#312): They pay them pretty good.
  • more zero-relatives and that-relatives (Bauer 66--83)
  • more use of less instead of fewer with countable nouns: less people
  • more use of the preterite for the perfect (Fennell 175): I bought a new car for I've bought a new car
  • more use of the get-passive (Leech et al. 164): get frightened, get mixed
  • more use of the mediopassive (Leech et al. 165): Oilcloth wears well, Thr routes are designed to bicycle in a few hours.
  • (multiple) noun adjuncts (#625, #425; Potter 107--13, Fennell 175): World Court, recreation facilities, for health reasons, on efficiency grounds, weapons technology; World Heath Organization, Trades union congress centenary, New York City Ballet School instructor, railway station waiting room murder inquiry verdict
  • "noun disease" (Potter 100--05): London's growth is rapid for London is growing rapidly
  • number concord of collective nouns (#312; Bauer 61--66): The Government has/have been considering further tax cuts.
  • omission of the definite article (Potter 144--46): (the) university, (the) Government, (the) radio, all (the) winter
  • omission of have and do (Barber 136--37): we done it, they been, you seen; What you want that for?, Where you think you're going?
  • omission of Do you in questions (Barber 137): Like a cigarette?, Have a drink?
  • omission of that in now that and so that (Barber 138)
  • placement of frequency adverbs before auxiliary verbs even if no emphasis is intended: I never have said so
  • plural attributives (Bauer 48): drugs courier for drug courier
  • positive tags as afterthoughts (Potter 160): We all agree on this, or do we?, We know in our hearts that we shall be rewarded, or do we?
  • revival of the 'mandative' subjunctive, probably inspired by formal US usage (#312, #325, #326): we demand that she take part in the meeting
  • sentences becoming shorter (Barber 143)
  • sort of and kind of as adverbs (Barber 138): meaning so to speak, if that is the right word for it
  • spread of 'singular' they to formal and standard usage (#275; Bauer 148): Everybody came in their car
  • suppressed prepositions (Potter 140--41): agree (with), approve (of), compensate (for), protest (against), cope (with)
  • syntactic contamination (#737; Barber 139): both A but also B; between A to B, comprise of
  • this and that as intensive adverbs (Potter 147): It is not all that simple.

semantics

  • change in usage and meaning of words (#823, #755, #301): uninterested / disinterested, literally, hopefully

pragmatics

  • decline of she for ships and countries (#852)
  • decline of honorific vocatives such as Mr and Sir
  • democratised mode of address as by first-names (Bauer 141--45)
  • increase in questions (Leech et al. 242)
  • popularisation of political correctness (#115): Ms, chairperson; refuse collector
  • second person plural pronouns (#312, #529): y'all, you guys

lexicon

  • change in sources of new words (Bauer 35--36): English grows while French, Latin, and Greek decline
  • Cockney rhyming-slang since the World Wars (Barber 103): trouble and strife (wife), half-inch (to pinch), titfer (hat)
  • general growth in vocabulary (#629, #623)
  • Greco-Latin scientific vocabulary and its popularisation (Potter 90--98): ISV (International Scientific Vocabulary) such as pediatrics, arthritis, euphoria, claustrophobia, inferiority complex
  • growth in e-vocabulary as a result of e-revolution
  • new intensifiers (Barber 123--24): smashing, shattering, wizard, bang-on, super, super-duper, massive, fabulous
  • new lexical euphemisms (Barber 125): slump / depression / recession / downturn
  • proper names and trade names (Barber 95--97): diesel, kodak, Hoover, Biro
  • revival of old (esp. war-related) words: frigate, corvette, armour

spelling

  • -ise / -ize in BrE (#314; Bauer 134--35): emphasise, criticise, characterise, summarise, specialise
  • "pronunciation spelling" (#799, #825): lite, thru, warez

punctuation

  • fewer exclamation marks and semi-colons (Leech et al. 245)
  • growth in parenthetic sentences (Barber 143): Boxer Bill Smith (he will be twenty-four to-morrow) has signed a contract to fight. . .
  • increase of quoted speech (Leech et al. 248)
  • less use of apostrophes (Bauer 132--33): the 1969s
  • less use of hyphens (Potter 58--59): yearbook for year-book or year book; today for to-day
  • more use of quotes (Potter 56--57): to impress the uninitiated?
  • preference for lowercase (Potter 59--60): neo-platonic for Neo-Platonic or neo-Platonic
  • smileys and emoticons (#808): :-) and :-(
  • unindented address lines (Bauer 132)


 ・ Barber, Charles. Linguistic Change in Present-Day English. Alabama: U of Alabama P, 1964.
 ・ Bauer, Laurie. Watching English Change: An Introduction to the Study of Linguistic Change in Standard Englishes in the Twentieth Century. Harlow: Longman, 1994.
 ・ Fennell, Barbara A. A History of English: A Sociolinguistic Approach. Malden, MA: Blackwell, 2001.
 ・ Leech, Geoffrey, Marianne Hundt, Christian Mair, and Nicholas Smith. Change in Contemporary English: A Grammatical Study. Cambridge: CUP, 2009.
 ・ Potter, Simon. Changing English. London: Deutsch, 1969.
 ・ 中尾 俊夫 著,児馬 修・寺島 迪子 編 『変化する英語』 ひつじ書房,2003年.

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2010-11-22 Mon

#574. punctuation の4つの機能 [punctuation][apostrophe][hyphen][exclamation_mark]

 現代英語の書き言葉では punctuation 「句読法」の果たす役割は非常に大きい.period, comma, colon, semicolon, hyphen, apostrophe, question mark, exclamation mark, quotation marks をはじめ,asterisk, italics, bold type, capitalisation, indentation なども広く punctuation の構成要素と考えてよい.MLA Handbook for Writers of Research PapersThe Chicago Manual of Style などでは句読法の規範が細かく示されており,実際に物書きは句読法にたいそうこだわるのが通例である.そこまで厳しくせずとも,一般の書き手や読み手も,句読法が書きやすさや読みやすさに関係することを知っており,それなりの役割を果たしていることを認識している.
 Crystal (278) によれば,punctuation には少なくとも4つの機能がある.

 (1) grammatical: "to enable stretches of written language to be read coherently, by displaying their grammatical structure"
 (2) prosodic: "representing the intonation and emphasis of spoken language"
 (3) semantic/rhetorical: "highlight semantic units or contrasts present in the text but not directly related to its grammatical structure"
 (4) semantic/graphic: "add a semantic dimension, unique to the graphic medium, which it would be difficult or impossible to read aloud"

 punctuation といってすぐに思いつくのは,(1) の grammatical な用途だろう.文という統語的な単位を区切るのに period を用いる,等位関係を示したり語句を列挙するのに comma を用いる,語と語を区別するのに space を用いるなどが punctuation の典型的な用法だろう.
 (2) の prosodic な機能とは,question mark で上昇調を示すであるとか,exclamation mark で語気を表現するなどである.
 (3) の semantic/rhetorical は広い意味で文体的な機能と考えてもよいかもしれない.semicolon で節を列挙することによって演説調を表現したり,韻文で行分割や stanza 形式の表示法を利用するなどがこれに当たる.
 (4) は話し言葉に対応するものがないが意味に貢献する機能で,「いわゆる」を表わす scare quotes や,強調を示すために *VERY IMPORTANT* などとアステリスクで挟んだり大文字化する技法などが例となる.
 電子メール文化が徐々に熟してきて punctuation にも様々な新しい慣用が出現しつつある.言語の変化は,言語を構成する主要な components ( see [2010-05-09-1] ) のみならず,punctuation のような周辺的な component でも確実に生じている.では,過去にはどうだったか.もちろん,英語史においても punctuation は常に変化してきた.その概要は明日の記事で.

 ・ Crystal, David. The Cambridge Encyclopedia of the English Language. 2nd ed. Cambridge: CUP, 2003.

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