本日は,khelf(慶應英語史フォーラム)によるhel活 (helkatsu) の貴重なウェブ上の資産について,お知らせです.
khelf では,2021年度から2025年度にかけての5年間にわたり,春から夏にかけての風物詩的な名物企画として「英語史コンテンツ」(初年度の2021年度は「英語史導入企画」と呼んでいた)という催しを継続してきました.これは,主として khelf に所属する慶應英語史ゼミの現役学部生・大学院生を中心とし,卒業生やその他の関係者も少数加わったメンバーが日替わりで執筆を担当し,英語史に関する様々な話題をウェブ上に公開していくという熱量あふれる企画です.
企画概要や各年度のコンテンツのタイトル一覧については,khelf HP のこちらのセクションにまとめられており,これまで本ブログでも毎年度の恒例行事としてたびたび関連する話題を取り上げてきました.
しかし,ここ1年ほどの間,過去コンテンツへのアクセスについて問題が生じていました.khelf HP 上に掲載されているコンテンツのうち,最新の2025年度分についてはすべてのコンテンツおよびリンクが正常に機能しているものの,2024年度以前の過去のコンテンツへのリンクが切れてしまっていたのです.
このリンク切れの背景には,所属大学が契約していたオンラインストレージのサービス Box が,諸事情により契約打ち切り・運用終了となったという事情がありました.これにより,もともと Box 上に置かれていたファイル群へのリンクが無効化されるに至りました.
幸いコンテンツのデータ自体は散逸することなく,Google Drive 上に退避させておいたため無事でした.しかし,個々のコンテンツファイルの各々に再びリンクを張り直す作業には膨大な手間がかかるため,リンク切れのまま放置せざるを得ない心苦しい状態が続いていました.
このたび,年度単位でのアクセス環境を再整備しました.個別の各コンテンツファイルへの直リンクの完全復元とまではいきませんが,年度ごとの全体フォルダへの共有リンクを新たに公開・設置しました.これにより,過年度の特定のコンテンツをご覧になりたい場合に,khelf HP 上でタイトルと公開年度さえ確認していただければ,該当する年度のフォルダへアクセスして,お目当てのコンテンツにたどり着けるようになりました.
khelf メンバーが知恵と情熱を絞って作成してきた「英語史コンテンツ」は,英語史の素朴な疑問 (sobokunagimon) に答える教育的・啓蒙的な資産であり,英語史をお茶の間に広めるための宝の山です.これが再びみなさんの手元で閲覧可能な状態に戻ったことは,khelf のhel活にとっても大きな一歩であると感じています.
以下に,2021年度から2025年度までの各年度の「英語史コンテンツ」企画について,(1) コンテンツにアクセスできる年度別オンラインフォルダへのリンク,(2) khelf HP 上の公式ページ,(3) hellog での関連記事集へのリンク,の3点を一覧として掲げます.ぜひ過去の名作コンテンツの数々を探索してみてください.
・ 2021年度の「英語史導入企画」
1. 2021年度コンテンツフォルダ(Google Drive)
2. khelf HP 上の公式ページ
3. khelf_hel_intro_2021
・ 2022年度の「英語史コンテンツ50」
1. 2022年度コンテンツフォルダ(Google Drive)
2. khelf HP 上の公式ページ
3. hel_contents_50_2022
・ 2023年度の「英語史コンテンツ50」
1. 2023年度コンテンツフォルダ(Google Drive)
2. khelf HP 上の公式ページ
3. hel_contents_50_2023
・ 2024年度の「英語史コンテンツ50+」
1. 2024年度コンテンツフォルダ(Google Drive)
2. khelf HP 上の公式ページ
3. hel_contents_50_2024
・ 2025年度の「英語史コンテンツ50」
1. 2025年度コンテンツフォルダ(Google Drive)
2. khelf HP 上の公式ページ
3. hel_contents_50_2025
復旧した過年度のコンテンツをきっかけに,新たな学びや素朴な疑問への発見があれば幸いです.今後とも khelf の活動と英語史コンテンツをよろしくお願いします.
6月10日に発売された『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版)が,好評いただいています.
発売1ヶ月前より,私の X(旧 Twitter)アカウント @chariderryu 上で「なぜさんたんげんカウントダウン企画」として,本書に関連する話題を毎日1つ投稿していくことを試みました.結果としては予定通り30件を投稿し,カウントダウン企画は無事に終了しました.ハッシュタグ検索 #なぜさんたんげんカウントダウン より,すべての投稿というわけではありませんが,大半を閲覧できます.
本書の副題に「3単現の s」 (3ps) が含まれていますが,本書ではそれだけを扱っているわけではなく,広く英語史の話題を取り上げています.本書のプロモーションのためには,30日間のカウントダウン企画でも様々なトピックを取り上げるのが効果的だったのでしょうが,企画開始後の早い段階から「3単現の s」のみの話題で30日間続けてみようか,という研究者としての酔狂な挑戦魂が発現してしまい,結局その路線で走り切りました.
カウントダウン企画に伴走してくださった ari さん,ykagata さん,り~みんさんを始め,企画を応援していただいた皆さんに感謝致します.とりわけ ari さんは,日々の私の関連投稿を素材としてユーモアとダジャレたっぷりの4コマ漫画「英子さんたんげん」シリーズを創始され,本書発売後も「3単現の s」から独立して進化し続けているという,驚きの熱心さです.
30日間,伴走者の方々とのやりとりを通じて,私自身が「3単現の s」について多角的に問い直し,理解を深める機会を得ることができました.本来は『なぜさんたんげん』のプロモーションを念頭に置いた企画でしたし,遊び心を含めた気軽な試みとして始めたものだったのですが,完走した後から振り返ってみると,これは「3単現の s」をめぐるブレストであり,ディスカッションであり,最高の勉強法となっていたと思うのです.誇張ではなく本当です.私自身は「3単現の s」の話題を研究し,論文を書いてきた経緯がありますが,今回のカウントダウン企画では,まったく別のアプローチからの新鮮な「3単現の s」論を展開できたと考えています.
この30日間の議論の成果を何らかの形で記録に残すべく,向こう数日間の hellog 記事を通じて「なぜさんたんげんカウントダウン企画」を振り返って行こうと思います.本日の記事は,その連載の序文の役割を果たします.連載の開始に先立ち,以下に30投稿の各々へのリンクを掲げておきましょう.ぜひ1つひとつ訪れてみてください.
1: https://x.com/chariderryu/status/2053849551249854633
2: https://x.com/chariderryu/status/2054170139075956800
3: https://x.com/chariderryu/status/2054533296516628698
4: https://x.com/chariderryu/status/2054918817961128222
5: https://x.com/chariderryu/status/2055257307315892728
6: https://x.com/chariderryu/status/2055574258395251097
7: https://x.com/chariderryu/status/2055937157571719216
8: https://x.com/chariderryu/status/2056284114517479854
9: https://x.com/chariderryu/status/2056651859020919199
10: https://x.com/chariderryu/status/2057033989668430082
11: https://x.com/chariderryu/status/2057388292769759342
12: https://x.com/chariderryu/status/2057745491052441925
13: https://x.com/chariderryu/status/2058311892037226717
14: https://x.com/chariderryu/status/2058460797987086628
15: https://x.com/chariderryu/status/2058828159659712651
16: https://x.com/chariderryu/status/2059196134858408270
17: https://x.com/chariderryu/status/2059584458932556083
18: https://x.com/chariderryu/status/2059901339853877679
19: https://x.com/chariderryu/status/2060263459669889166
20: https://x.com/chariderryu/status/2060633529013129354
21: https://x.com/chariderryu/status/2060984532451418384
22: https://x.com/chariderryu/status/2061359561030635769
23: https://x.com/chariderryu/status/2061705258821132776
24: https://x.com/chariderryu/status/2062070033589608841
25: https://x.com/chariderryu/status/2062431166200742226
26: https://x.com/chariderryu/status/2062822274856554627
27: https://x.com/chariderryu/status/2063171987405516891
28: https://x.com/chariderryu/status/2063523991487221807
29: https://x.com/chariderryu/status/2063888225546969167
30: https://x.com/chariderryu/status/2064380208119972160
・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

6月10日(水)の『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版)の刊行から,早くも6週間が経ちました.おかげさまで,発売前増刷に始まり,現在も全国の書店で第2刷が展開されるなど,大変大きな反響をいただいております.読者の皆様,そして日々盛り上げてくださっているヘルメイトの皆さん,ありがとうございます.
さて,本日は刊行と同時に立ち上げた『なぜさんたんげん』特設HPについて改めてご紹介します.本書特設サイトとしてスタートしたこの Web ページですが,発売後のこの1ヶ月あまり,ほぼ毎日にわたってコンテンツを更新・追加してきた結果,単なる新刊紹介の域を超え,文字通り『なぜさんたんげん』を取り巻く公式ポータルサイトへと進化を遂げています.
サイト上のアクセスカウンターも,本記事の執筆時には2493アクセスを記録しており,連日多くの方にお越しいただいています.改めて,現在の特設HPがどのような充実した構成になっているのか,その見どころをご案内します.
1. 豪華陣容による反響・推薦の声:英語史研究者の寺澤盾先生(青山学院大学教授,東京大学名誉教授)からお寄せいただいた特別寄稿レビューをはじめ,杏林大学の倉林秀男先生による4連スレッド・ロングレビュー,慶應義塾大学の川原繁人先生,九州大学の内田諭先生,上智大学の小河舜先生といった専門家による熱い推薦コメントを掲載しています.さらに,SNS や note,ブクログ等で寄せられた読者の皆さんの生の声を凝縮して掲載しています.
2. 連動メディア・コンテンツへのリンク:著者自身による本文の公式朗読音声ページへのリンクのほか,NHK出版編集者の田中菜乃香さんとの Voicy 対談全7回,リスナー川上さん企画「聞かせて!『なぜさんたんげん』のなぜ」シリーズ,さらには在外の著者による現地からの最新 YouTube ミニ動画など,本と立体的に連動する音声・動画コンテンツへワンクリックでアクセスできます.
3. 全目次 & インテリジェントリアルタイム検索機能:本書に詰め込まれた24の疑問とすべての章・節・小見出しを完全網羅.ページ上の検索窓にキーワード(例:「屈折」「マジックe」「語順」など)を入力すると,瞬時に該当するトピックが絞り込まれる便利なシステムを実装しています(←生成AIを用いて密かに実装しているのですが,ほとんど知られていません).
4. 「24の疑問・総選挙」最終結果:発売前に実施し,投票総数96件を集めた Slido 総選挙の確定順位を全公開しています.堂々1位の「なぜ3単現の s をつけるのか」から,予想外の健闘を見せた「Z のミステリー」まで,読者のモヤモヤ度が一目でわかります.
5. なぜさんたんげん目撃マップ & 全国書店棚ギャラリー:読者の皆様から寄せられた全国各地の目撃情報をもとに作成した Google Map (すでに100ピン近く立っています)と,撮影許可をいただいた全国の書店様の愛あふれる売り場写真をズラリと展示しています.すでに50枚以上の書棚写真が掲載されています.
6. 授業用「英語史無料レジュメ」& 店頭用POPポスター配布:全国の中学・高校・大学の先生方が授業や学年通信でそのまま配れる特製 PDF レジュメ第1弾(「なぜ3単現の s をつけるのか」)や,書店員様向けの印刷用販促ポスター(A4/B5対応PDF/PNG)を無料配布しています.
『なぜさんたんげん』は,本を開いて読むだけでも完結する1冊ですが,この特設HPを経由して,読者の皆さんの感想,著者による音声や動画のコンテンツ,全国の書店の様子とつながることで,何倍も深く立体的に体験できる「開かれた本」となっています.
まだ特設サイトをご覧になっていない方は,ぜひ一度覗いてみてください.そして,ぜひ周りの英語学習者や先生方,本好きのご友人にも,このポータルサイトのリンクをシェアしていただけますと幸いです.
学校英語の「呪文」の向こう側にある驚くべき歴史の物語を,一緒に目撃していきましょう!
・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.
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