「#1813. IPA の肺気流による子音の分類」 ([2014-04-14-1]) に引き続き,調音音声学に関する図表について.Carr (xx--xxi) の音声学の教科書に,調音器官の図とIPAの分節音の表が見開きページに印刷されているものを見つけたので,スキャンした(画像をクリックするとPDFが得られる).
特に右上にある肺気流による子音の分類表について,学習の一助になるようにと,表の穴埋め問題生成ツールを以下に作ってみた.調音音声学の学習の一助にどうぞ.
標題の内容に入る前に,関連する過去の記事へリンクを張っておく.
・ 「#251. IPAのチャート」 ([2010-01-03-1])
・ 「#669. 発音表記と英語史」 ([2011-02-25-1])
・ 「#822. IPA の略史」 ([2011-07-28-1])
・ 「#1376. 音声器官の図」 ([2013-02-01-1])
・ 「#31. 現代英語の子音の音素」 ([2009-05-29-1])
では,本題へ.以下の IPA の2005年度版 (PDF; 58KB) の肺気流(「#1672. 気流機構」 ([2013-11-24-1]) を参照)による子音表で,行と列はそれぞれ何を表わしているだろうか.
まず,列は調音点 (place of articulation) を表わし,左端の唇から右端の声門まで,声道内の各器官に対応する.左を向いた顔の横顔ととらえればよい.
一方,行は調音様式 (manner of articulation) を表わし,上から下へ,およそ呼気に対する妨害の程度の高いものから順に並んでいる.ここで妨害の種類は8つに区分されているが,この配列にも実は一定の論理がある.その論理は,斉藤 (21) による図をみれば一目瞭然だ.分節音の種類に英語訳をつけつつ,その図を再現しよう.
┌─ 破裂[口]音 (plosive) ┌─ 破 裂 ─┤ │ └─ [破裂]鼻音 (nasal) │ 口腔内に閉鎖がつくられるもの ─┼─ ふるえ ─── ふるえ音 (trill) │ └─ はじき ─── はじき音 (tap or flap) ┌─ [中線的]摩擦音 (fricative) ┌─ 摩 擦 ─┤ │ └─ 側面[的]摩擦音 (lateral fricative) 口腔内に隙間が残されるもの ──┤ │ ┌─ [中線的」接近音 (approximant) └─ 接 近 ─┤ └─ 側面[的]接近音 (lateral approximant)
昨日の記事[2010-01-02-1]に引き続き,正月でますますお酒が回ってきたので軽い話題をもう一つ.
IPA 「国際音標文字」の図が,The International Phonetic Association のサイトからPDFでダウンロードできる(直接にはこちら).A4用紙1枚に印刷できるので,昨日のOE Inflection Magic Sheetの裏面に印刷してみた.
ちなみに,[2009-05-17-1]でも紹介したが,PC上でIPAの発音記号を打ち込むにはこちらのサイトが便利である.
正月でお酒が回ってきたので軽い話題を一つ.
OE Inflection Magic Sheetから,非常にコンパクトにまとまった古英語の屈折表をPDFで落とすことができる(直接にはこちら).A4用紙1枚にカラーで印刷できるので,試験前のアンチョコとして申し分ない.名詞,形容詞,代名詞,動詞の主要な屈折が掲げられている. *
私は中英語の形態論を主な研究領域としているので古英語の屈折は熟知していなければならないはずなのだが,かなりの部分が記憶から抜け落ちてしまっている.新年でもあるし,改めて覚えなおすか・・・.せめて手帳に挟み込んでおくことにする.
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