木曜日の記事「#5484. heldio/helwa リスナーの皆さんの「hel活」をご紹介」 ([2024-05-02-1]) でお知らせした通り,英語史の学びを推す方々による「hel活」 (helkatsu) が徐々に勢いを増し,広がってきています.
このタイミングで,プロの英語史研究者がhel活をグイグイ引っ張っていくようなことになれば,大きな効果が期待されます.そのような研究者のお一方が,hellog で火曜日に紹介した「#5482. 「世界の英語 その多様性と拡大の歴史」 --- 寺澤盾先生のオンライン講座のご案内」 ([2024-04-30-1]) の寺澤盾先生(青山学院大学教授,東京大学名誉教授)であり,水曜日に「#5483. 英語史研究者,矢冨弘さんをお招きしての<言語学バル>」 ([2024-05-01-1]) でご紹介した矢冨弘先生(熊本学園大学)です.
今週は,さらにもう1人の英語史研究者がhel活に本腰を入れてきました.khelf や heldio の活動でもすでに久しくお世話になっている菊地翔太先生(専修大学)です.初期近代英語期の文法を中心とし,英語史を幅広くカバーする研究者です.こちらの note 上で発信を開始されました.まずは菊地先生による自己紹介をお読みいただければ.
菊地先生といえば,khelf(慶應英語史フォーラム)の発行する『英語史新聞』の第4号と第5号の「英語史ラウンジ」にて,インタビュー記事を公開しました.また,同インタビューの完全版は khelf HP のこちらのページでお読みいただけます.
また,heldio/helwa リスナーの Grace さんによる note 記事より「~heldioガイド~【K-2】菊地翔太先生」でも,菊地先生がフィーチャーされています.
菊地先生には khelf とともに「helフェス」 (helfest) を開催していただいたり,Voicy heldio/helwa でもお世話になっています.以下に,heldio/helwa の関連配信回を列挙してみます.
・ 「#515. 英語に関する素朴な疑問 千本ノック(矢冨弘&堀田隆一) 第2弾」
・ 「#550. 英語に関する素朴な疑問 千本ノック(矢冨弘&菊地翔太&堀田隆一) 第3弾」
・ 「#603. 菊地翔太先生ご提案の通時的パラダイムがズルい件について」
・ 「#747. 金曜夜のコトバ対談(生放送) --- 「khelf 声の祭典」第1弾」
・ 「【英語史の輪 #5】金曜夜のコトバ対談(生放送)の2次会」
・ 「#780. なぜ英語史研究者はその時代を選んだのか? --- 福元広二先生と菊地翔太先生との鼎談」
・ 「#967. 菊地翔太ゼミでの「英語史コンテンツマラソン」企画,ありがとう!」
・ 「#1010. 英語史クイズ in hel フェス(生放送のアーカイヴ)」
・ 「#642. heldio 初の「英語史クイズ」」
菊地先生,hel活の盛り上げありがとうございます! そして,これからもよろしくお願いします!
一昨日,専修大学生田キャンパスにて英語史フェスティバル「helフェス」 (helfest) を開催しました.専修大学,法政大学,慶應義塾大学 (khelf) を中心とした複数大学合同の対面イベントで,開催校の専修大学の菊地翔太先生には,たいへんお世話になりました.イベントのメニューは,各大学からの代表者による卒業論文発表,修士論文発表,菊地先生による講演,英語史クイズ(heldio 生放送)などでした.ちなみに,夜はもちろん懇親会の1次会と2次会で盛り上がったことは言うまでもありません(その辺りの話題は,昨晩の Voicy でのプレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) の配信回「【英語史の輪 #102】helフェス2024報告」にて雑談風にお話ししています).
さて,メニューの1つである「英語史クイズ」 (helquiz) は,先日の記事「#5425. 本日の午後4時から「英語史クイズ」生放送 --- その前に過去の「英語史クイズ」で復習を!」[2024-03-04-1] で予告したとおり,heldio 生放送としてお届けしました.生放送の開始時間は予定時刻の午後4時から大幅に遅れてしまい,お待ちいただいたリスナーの方々にはご迷惑をおかけしましたが,何とかライヴ収録はできたようです.生放送を収録したものを,今朝の heldio で「#1010. 英語史クイズ in hel フェス(生放送のアーカイヴ)」として配信しました.本編は42分ほどの音声です.お時間のあるときに,じっくりお聴きください.
出題者は,矢冨弘さん(熊本学園大学),「まさにゃん」こと森田真登さん(武蔵野学院大学),小河舜さん(フェリス女学院大学ほか)の3名です.生放送のMCは,小河舜さん,青木輝さん,Kさん,疋田くんの4名です.
会場では,質問をスクリーン上にスライドで示しながら6問のクイズを出題しました.今回は,アーカイヴ音声配信をお聴きの皆さんのために,そちらのテキストを取り出し,以下に示します.正解と解説はこちらには示しませんので,配信回そのものをお聴きいただければ.
Þt ge sin eowres fæder bearn þe on heofonum ys. Se þe deð þæt hys sunne up aspringð ofer þa godan & ofer þa yfelan.
(1) glorify
(2) make
(3) offer
(4) perform
【Q5. 「小河先生からの挑戦状」 27分55秒から】
以下は全てイングランドに現存する地名である.以下の中で古ノルド語に由来する要素を含む地名はどれか.
(1) Nasty (Hertfordshire)
(2) Whitby (North Yorkshire)
(3) Melbourn (Cambridgeshire)
(4) Canterbury (Kent)
【Q6. 「まさにゃんからの挑戦状」 32分14秒から】
動詞 forbid の後ろには何が来る? 辞書を見ると,例えば regard であれば,その訳語とともに [regard A as B] などのようにその動詞の後ろにどのような構造が来るか記載されていることが多い.では「禁止をする」という意味をもつ動詞 forbid について「<人>に〜することを禁ずる」という訳語とともに,動詞の後ろにどのような構造がくると書かれるいるか答えなさい.もしも複数ある場合は,すべて答えること.ただし,参照するのは,1993年に出版された「ジーニアス英和辞典(改訂版)第2版に相当する」とする.なお,ジーニアス英和辞典はその後も改訂を繰り返し,現在は第6版がでている.
以上,英語史クイズをお楽しみください!
日々,英語史を広める英語史活動(hel活)を展開していますが,その1つの形式として「英語史クイズ」 (hel_herald) なるものがあります.その名の通りのクイズ企画です.
本日午後4時から Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」にて「英語史クイズ」の生放送をお届けする予定です.本日は朝から晩まで,菊地翔太先生より専修大学生田キャンパスに会場をご用意いただき「helフェス」 (helfest) を開催する予定です.その中の1コーナーとして「英語史クイズ」イベントを午後4時から予定しており,すでに講師陣による出題のスタンバイが完了しています.
ぜひ都合のつく方々は午後4時からの「英語史クイズ生放送」をライヴでお聴きください.たっぷり1時間ほどお届けします.会場もライヴですが,heldio をお聴きの皆さんもぜひライヴで回答,意見,質問,コメント,突っ込み等を「お便り」で投げ込んでていただけると盛り上がるかと思います.
英語史クイズはこれまでも頻繁に開催してきたわけではありませんが,hellog の関連記事でいえば次の3つほどが挙がります.
・ 「#4831. 『英語史新聞』2022年7月号外 --- クイズの解答です」 ([2022-07-19-1])
・ 「#5059. heldio 初の「英語史クイズ」」 ([2023-03-04-1])
・ 「#5087. 「英語史クイズ with まさにゃん」 in Voicy heldio とクイズ問題の関連記事」 ([2023-04-01-1])
英語史クイズは,主に Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」の企画として音声配信してきた経緯があります.今夕のイベントに先立って,ぜひ過去回を復習しておいていただければと思います.
・ 「#642. heldio 初の「英語史クイズ」」(2023/03/04配信)
・ 「#669. 英語史クイズ with まさにゃん」(2023/03/31配信)
・ 「#670. 英語史クイズ with まさにゃん(続編)」(2023/04/01配信)
ぜひ皆さんライヴでご参加を! (都合がつかない方のために,後日アーカイヴ配信もする予定です.)
昨日3月3日の午後「英語史クイズ」を開催しました.先日よりお知らせしていたように本来は heldio 生放送としてお届けする予定でしたが,収録機器の不具合などにより何度試みてもうまくいかず,生放送は断念しました.お待ちいただいていたリスナーの皆さんには,ご迷惑をおかけしました.
「英語史クイズ」の収録自体は成功しましたので,今朝の Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」の通常回として配信しています.「#642. heldio 初の「英語史クイズ」」よりお聴きください.1時間ほどの長丁場ですので,お時間のあるときに楽しんでいただければと.
今回の「英語史クイズ」イベントは,専修大学,熊本学園大学,khelf(慶應英語史フォーラム)の3大学合同の企画・主催でした.昨日は朝から夕方まで40名ほどが対面・オンラインにて集い「英語史フェス」(春の英語史合宿)を開いていました.そのうちの1セッションである「英語史クイズ」を,今回一般公開とした次第です.
英語史クイズの出題・解説には,heldio の「千本ノック」 (senbonknock) でお馴染みの菊地翔太先生(専修大学),矢冨弘先生(熊本学園大学),khelf 会長のまさにゃんの3名に加え,高橋佑宜先生(名古屋外国語大学)にもご協力いただきました.そして,解答者の学生たちにもおおいに盛り上げてもらいました.
一見すると英語史らしからぬ,意表を突いた出題もありましたが,いえいえ,すべて英語史に関わる話題です.英語史の幅広さと魅力が伝わるイベントとなったと思います.いずれまたこのメンバーで英語史クイズの第2弾,あるいは類似のイベントを企画できればと.
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