語用論 (pragmatics) は,意味論 (semantics) とともに,言葉の意味を研究する領域ですが,言葉そのものの意味というよりも話者の意味・意図に注目します.辞書的な意味ではなく,話者が言葉を使っている現場において立ち現われてくる生の意味です.会話においては,話し手と聞き手は語用論的に高度な意味作用をライヴで取り交わしているのです.
語用論は英語学でも発展の著しい領域で話題は豊富ですが,Day 5 では「協調の原理」と「会話の含意」に絞って語用論の考え方の基本を概説します.
1. 協調の原理 (cooperative_principle)
1.1 「#1122. 協調の原理」 ([2012-05-23-1])
1.2 「#1133. 協調の原理の合理性」 ([2012-06-03-1])
1.3 「#1134. 協調の原理が破られるとき」 ([2012-06-04-1])
1.4 「#4851. tautology」 ([2022-08-08-1])
2. 会話の含意 (conversational implicature)
2.1 「#1976. 会話的含意とその他の様々な含意」 ([2014-09-24-1])
2.2 「#3402. presupposition trigger のタイプ」 ([2018-08-20-1])
2.3 「#3403. presupposition の3つの特性」 ([2018-08-21-1])
6. 本日の復習は heldio 「#452. 協調の原理」,およびこちらの記事セットより
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