グアテマラ調査旅
—ケサル(テナンゴ)からおサル年へ―

2015年12月
旅人:Profesora Honya

東京から22時間、到着したのは中米グアテマラ。首都グアテマラ市から、南北アメリカを貫くパンアメリカンハイウェイを西へと向かい、アンティグア、コマラパ、ナワラ、サンタ・カタリーナを調査して、第二の都市ケサルテナンゴへ。何度も通っているグアテマラですが、ここ10年で劇的に変わりました。

グアテマラ市中央広場のカテドラル。夜のデコレーションがとても幻想的。でも、夜うろつくのはなるべくやめましょう。

朝8時のグアテマラ市。渋滞もなんのその。

アメリカ大陸を縦断するパンアメリカンハイウェイを西へ。右手の塔はジェネリック薬品を扱う薬局、その経営者はノーベル平和賞受賞者リゴベルタ・メンチュウ。

1時間半ほどで世界遺産コロニアル都市のアンティグア着。バックパッカーパラダイスとも呼ばれる美しい旧都。市庁舎の上に空色と白のグアテマラ国旗がたなびく。

アンティグアにはマヤ先住民の織布を扱った民芸屋さんがいっぱい!

アンティグアを抜けさらに西へ。出稼ぎの人々が陸路米国から運んできた中古車が道路沿いで売られている。ここ10年で車の数が驚くほど増えている。

政治家の看板がいろんなところに。これは今回ビックリ当選を果たした元コメディアンのモラーレス。2016年元日より大統領に就任するが、グアテマラの今後が心配…。

アンティグアから1時間強、コマラパ村へ。ここ10年でこの国の主要銀行が田舎の先住民村へ進出。米国への出稼ぎが増えたため。

コマラパはアーティスト村として有名。絵描きさんが多い。

村の入り口にある墓地の壁には、村人たちがこの村の生活や風土を描いた壁画が見られる。

コマラパの女性のスカート用生地。鮮やかで美しく、目がクラクラする。

村の市場の風景を上から撮影。万華鏡のような色の洪水。

車社会の浸透とともに、ハイウェイ沿いの村には歩道橋が作られるようになった。

道路拡張のため無計画に切り崩された山。雨期にはがけ崩れが頻発。右奥のバスはただいま故障中。

コマラパから1時間半、ナワラ村へと到着。

トウモロコシを自給自足する農耕社会。収穫したばかりの穂をトタン屋根の上で乾燥中。

女性のこだわりがつまった上衣ウイピル。木の棒を使った簡素な織機で作られた手織り布が彼女たちの衣になる。

次に標高3000メートルのサンタ・カタリーナ村へ。区画整理がきちんとされているこの村は2000年に建てられた比較的新しい村。

トウモロコシの粉で作ったトルティージャがグアテマラの主食。薪をくべたかまどで焼かれたトルティージャがうまくないわけがない!

ご飯はトルティージャと卵とフリホーレス豆。煮アズキのような塩味です。シンプルだけどどれもおいしい、癖になる!

トルティージャは石灰水で炊いたトウモロコシを挽いてペースト状にしたものを手で丸めて焼いて作る。上はトウモロコシを挽く機械。

ウイピルを真剣に選ぶ友人。こうこいう光景がグアテマラ高地のいたるところで繰り広げられている。

車の荷台に人が乗るのは当たり前、集落間の移動はいつもこんなカンジ。

グアテマラ第二の都市ケサルテナンゴへとようやく到着。サル年も目の前。

帰途立ち寄った世界一美しい湖アティトラン湖の美しすぎる夜明け。