20世紀の近代英語学の主流を形成したのは,構造主義言語学 (structural linguistics),生成文法 (generative_grammar),認知言語学 (cognitive_linguistics) の3本柱である.言語史上,この順序で現われ,台頭してきた.それぞれを支えている土台には互いに共通部分もあるが,著しく対立する部分もある.全体としてみれば,互いに異なる言語観をもっていると理解しておいてよい.
井上 (60) は「20世紀の言語学大三角形」と称して,3つの関係を分かりやすく図示している.およそ次のような構図だ.
┌────────────┐
│ 構造主義 │
│ 「恣意的」 = arbitrary │
┌───→│ 「社会的 ラング」 │←───┐
│ │ 帰納 │ │
│ └────────────┘ │
│ │
│ │
↓ ↓
┌────────────┐ ┌────────────┐
│ 生成文法 │ │ 認知言語学 │
│「自律的」 = autonomous │←────────→│ │
│ 「生得的 言語能力」 │ │ 「有契的」 = motivated │
│ 演繹 │ │ │
└────────────┘ └────────────┘
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