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【研究開発の実施期間】
平成15年度から平成17年度まで
・ 15年度実績
・ 16年度実績
・ 17年度予定


平成15年度研究開発の概要

研究開発内容
慶應義塾大学日吉キャンパスの中にある本校の特色を生かして、次のことについて研究および開発を行った。

a) 科学や技術に対する興味関心を引き出す教育環境の構築
科学に興味が既にある生徒だけを対象に取り組むのではなく、 全生徒の科学や技術に関する興味関心を引き出し、科学リテラシーを養い、科学好きの裾野を拡大する。 科学に関心を持った子どもの数を増やすことが、結果として子どもの潜在能力を引き出し、 その上で用意された特別コースが生きることになると考える。

b) 全生徒の科学リテラシーを養うカリキュラムの開発とその指導方法の研究
生徒の興味関心が引き出せたとしても、それを育む環境がなければ、持続しない。 つまり、生徒が自然現象に対し何らかの疑問を持った時に、その疑問を解決する情報収集能力、疑問を伝える表現能力が必要となる。 そのために科目横断的なカリキュラムを組み、基本的な情報・表現リテラシーを修得させる。 また、科学リテラシーを育む理科の授業においては、板書や講義による単なる知識注入型の方法ではなく、 デジタルコンテンツを活用し、抽象概念の理解を助ける工夫を試行する。 さらに体験的な活動ではデータ計測や処理にはコンピュータを活用し、効率よく多くの体験ができる指導法を模索する。

c) 好奇心を活用した創造性や独創性を養う教育支援の方法に関する研究
科学に対する興味を育み、楽しみながら科学リテラシーを養った結果、高いレベルの科学探究心を持つ生徒が育ってくる。 こうした生徒の関心や能力をさらに伸ばすため、少人数の選択科目を設置して問題解決型の授業を体験させる。 大学の敷地内にある本校の特性を最大限に利用し、高校と大学が連携して、最先端科学に生徒が触れられ、 参加できるような環境を構築する。その上で生徒の独創性・創造性を培う教育支援の方法を研究する。

研究成果の普及
本研究の成果は、慶應義塾が運営する慶應義塾志木高等学校、慶應義塾女子高等学校、 慶應義塾湘南藤沢高等部で利用し、その一般化を検証する。 その上で高校教員対象のワークショップ開催して、県立高校などへの普及を図るものとする。 研究開発の実施規模
本研究の開発の規模は、全体(約2200人)、クラス単位(約40名)、 少人数クラス(約20名)、個人指導の4つの規模で、その相互作用も含めて研究を進めた。


平成16年度研究開発の概要

研究開発内容

a)科学情報端末を用いた科学の普及に関する研究
科学情報端末に提供するコンテンツの製作と利用状況に関する調査を実施する。 コンテンツとしては、最先端科学や授業、生活などに関連のあるものなどを製作し、公開していく。 利用状況については、アクセス管理、アンケート調査などを実施し、その効果を評価する。

b)科学リテラシーを育む科目横断的なカリキュラムの開発
新カリキュラムは2年次まで実施され、1年次の情報と2年次の表現を連携し、 問題を発見し、情報を集め、分析し、口頭や報告書での発表という科学の方法の習得を徹底させる。

c)地球科学分野を中心としたSTSと最先端科学を体験できる学習プログラムの改良
平成15年度に開発した校外学習プログラムを評価し、改善を加え、より充実させる。 研究成果の公表を行い、外部評価を受けると共に、その普及を図る。

d)選択科目「スーパーサイエンスI」(SSI)のカリキュラム開発
2年次の選択科目に「SSI(天文)」、「SSI(気象)」、「SSI(地質)」を開講し、 最先端科学の基礎を学習するプログラムを開発する。
SSI(気象)では大気物理学の基礎を学習し、生徒は毎日の天気予報を行い、 科学情報端末に予報を発表することを目指す。
SSI(天文)では宇宙物理学の基礎を学習し、本校のインターネット天文台を活用し、 画像処理やスペクトル観測などを行い、天文学会のジュニアセッションでの発表を目指す。
SSI(地質)では地球物理学や地球化学の基礎を学習し、 地震データ解析やイオン成分分析などを通して、地球科学の研究手法を体得する。

e)慶應宇宙地球科学コースのカリキュラムの検証
2年選択必修科目の「地学」において、平成15年度に作成した実習書を実際に用いて、 作成したカリキュラムの効果を評価し、最終年度に作成を予定している教科書「慶應宇宙地球科学」の基礎研究を実施する。

f)交流会等への参加
東京近郊で行われる交流会などへ参加する。

g)運営指導委員会の開催
連携を行う大学、研究機関との打ち合わせを行う。

h)評価および報告書のとりまとめ
研究開発報告書及び別冊として生徒の研究論文集をまとめる。




平成17年度研究開発の概要

研究開発内容

 前年度までに全校生徒対象に、科学情報端末など科学の興味を喚起する環境作りや、 必修授業での科学への興味を喚起する授業方法開発、 2年次選択科目で最先端科学を体験するカリキュラム作りを行った。 本年度ではこの環境をさらに整備し、理科好きな生徒をより増やすための方策を研究するとともに、 これを活かして3年次選択科目を中心に、より高いレベルで先端研究に取り組む自主性、独創性、 それをまとめ上げる力をどのように育むか研究する。

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