hellog〜英語史ブログ

#4206. なぜ as にはあんなに多くの用法があるのですか? --- hellog ラジオ版[hellog-radio][sobokunagimon][hel_education][sobokunagimon][preposition][conjunction][adverb][relative_pronoun][polysemy]

2020-11-01

 as という語は,発音も綴字も単純です.短く,高頻度でもあります.しかし,気が遠くなるほど多くの用法があり,品詞としてでみても前置詞,接続詞,副詞,関係代名詞と多彩です.以下に様々な用法の例文をあげておきましょう.

 ・ They were all dressed as clowns.
 ・ I respect him as a doctor.
 ・ You're as tall as your father.
 ・ As she grew older, she gained in confidence.
 ・ Leave the papers as they are.
 ・ As you were out, I left a message.
 ・ Happy as they were, there was something missing.
 ・ I have never heard such stories as he tells.

 この多義性はいったい何なのでしょうか.では,語源から as の多義性の謎に迫ってみましょう.そうなのか!



 そう,そうなのです.so だったのです.「同じ」を原義に含む soall で強められたのが also で,also が弱まったのが as というわけでした.原義が広く一般的なので,そこから多方面に派生して,用法も多彩になってきたということです.詳しくは「#693. as, so, also」 ([2011-03-21-1]) をご覧ください.

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