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スペイン語・スペイン語圏
ランキング集


スペイン語やスペイン語圏は、世界の中でどのようなランクにあるのかな?
様々なサイトに掲載されたデータを加工し、表にしました。
スペイン語、スペイン語圏が上位に来るランキングが中心です。



1.母語話者数

データによって多少順位が上下するが、従来
1位中国語、2位英語、3位スペイン語とされることが多かった。
しかし、国際的な言語研究組織であるSILのサイト
https://www.ethnologue.com/statistics/size に見られるように、
スペイン語が英語を抜いて2位とされるデータも出始めている。
以下の表は、SILが示した数値から作成したもの。

順位 言語 話者数
中国語 11億9700万
スペイン語 3億9900万
英語 3億3500万
ヒンディー語 2億6000万
アラビア語 2億4200万
ポルトガル語 2億300万
ベンガル語 1億8900万
ロシア語 1億6600万
日本語 1億2800万
10 ラフンダー語 8870万


文科省のサイト
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/015/siryo/06032707/005/001.htm
にも母語人口上位20言語の表が示されているが、
2005年出版の書に依拠したやや古いデータである。

順位 言語 話者数
中国語 8億8500万
英語 4億
スペイン語 3億3200万
ヒンディー語 2億3600万
アラビア語 2億
ポルトガル語 1億7500万
ロシア語 1億7000万
ベンガル語 1億6800万
日本語 1億2500万
10 ドイツ語 1億



2.言語別インターネットユーザー数

Internet World Statsのサイト
http://www.internetworldstats.com/stats7.htm
にある2015年のデータにもとづく。スペイン語は上位2強に次ぐ3位。
母語話者数からすると、スペイン語が4位以下の言語に抜かれることは
なさそうだが、英語、中国語を抜くこともなさそう。ちなみに、数年前まで
日本語が4位であったが、アラビア語、ポルトガル語に相次いで抜かれた。

順位 言語 話者数
英語 8億5160万
中国語 7億450万
スペイン語 2億4520万
アラビア語 1億5560万
ポルトガル語 1億3160万
日本語 1億1490万
ロシア語 1億310万
マレー語 9390万
フランス語 9230万
10 ドイツ語 8370万



3.公用語とする国の数

日本が承認している196か国中の数値

順位 言語 国の数
英語 58
フランス語 29
アラビア語 25
 4 スペイン語 20
ポルトガル語 9

英語やフランス語を公用語とする国が多いのは、
その国で最も使われる言語ではないにもかかわらず、
いわばステータス言語として、これらの言語を
公用語とする国が多いため。そのような国は、
英語、フランス語以外に、実際に国内で広く使われて
いる言語も公用語に定めていることが多い。
これに
対し、スペイン語は公用語とする20か国全てで最も
使われる言語となっており、スペイン語以外に公用語
を定めている国も多くない。参考までに公用語を
1つしか定めていない国の数を言語別に以下の表に
整理した。スペイン語はアラビア語とともに2位に。

順位 言語 国の数
英語 25
スペイン語 15
アラビア語 15
  フランス語 11
ポルトガル語 5



4.米国で使われる言語

米国国勢調査局のサイト
http://www.census.gov/data/tables/2013/demo/2009-2013-lang-tables.html
に掲載された、5歳以上の人口が家庭で使う言語。
スペイン語は2位独走。

順位 言語 話者数
英語 2億3112万
スペイン語 3746万
中国語 290万
タガログ語 161万
ベトナム語 140万
フランス語 131万
朝鮮語 112万
ドイツ語 106万
アラビア語 92万
10 ロシア語 88万



5.執筆言語別ノーベル文学賞受賞者数(2015年時点)

これまで、日本語執筆者、中国語執筆者とも2人ずつしか
受賞していないことを見ても、ノーベル文学賞受賞者は
ヨーロッパ系言語での執筆者に偏りがち。スペイン語執筆者が
11人と比較的多いのもそのおかげといえそうだが、
国籍でいえば、スペイン人が5人、チリ人が2人、
グアテマラ人、コロンビア人、メキシコ人、ペルー人が各1人と
なっており、脱ヨーロッパ化の傾向も窺える。

順位 言語 受賞者数
英語 27
フランス語 15
ドイツ語 13
 4 スペイン語 11
スウェーデン語 7
ロシア語
イタリア語
6


スペイン語圏のノーベル文学賞受賞者

受賞年 受賞者名 国籍 代表作
1904 ホセ・エチェガライ・イ・エイサギレ スペイン 『恐ろしき媒』
1922 ハシント・ベナベンテ スペイン 『作り上げた利害』
1945 ガブリエラ・ミストラル チリ 『死のソネット』
1956 フアン・ラモン・ヒメネス スペイン 『プラテーロとわたし』
1967 ミゲル・アンヘル・アストゥリアス グアテマラ 『グアテマラ伝説集』
1971 パブロ・ネルーダ チリ 『マチュ・ピチュの高み』
1977 ビセンテ・アレイクサンドレ スペイン 『広大な領域にて』
1982 ガブリエル・ガルシア・マルケス コロンビア 『百年の孤独』
1989 カミーロ・ホセ・セラ スペイン 『パスクアル・ドゥアルテの家族』
1990 オクタビオ・パス メキシコ 『孤独の迷宮』
2010 マリオ・バルガス・ジョサ ペルー 『世界終末戦争』





6.英語以外の外国語の科目を開設している日本の高等学校数

文部科学省初等中等教育局国際協力課の報告書
「平成25年度高等学校等における国際交流等の状況について」
に示された2014年5月現在のデータ
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/04/09/1323948_03_2.pdf
に依拠した。中国語と朝鮮語が2強。

順位 言語 開設学校数 履修者数
中国語 517 19,108
朝鮮語 333 11,210
フランス語 223 9,214
スペイン語 109 3,383
ドイツ語 107 3,691
ロシア語 27 795
イタリア語 13 356
ポルトガル語 12 141
ペルシャ語 4 66
タガログ語 4 41
古典ラテン語 4 39


7.各国の世界遺産の数(2016年7月時点)

世界遺産にもヨーロッパ偏重の傾向があり、
上位をヨーロッパ諸国が占めていたが、
中国が躍進し、2013年、ついにスペインも中国に
抜かれた。7位のメキシコは、非ヨーロッパ地域では
中国、インドに次いで3位と健闘。
スペインとメキシコ合わせて79か所もあり、
世界遺産好きにはスペイン語はおすすめ。
ヨーロッパ諸国の順位はローマ帝国の版図に
組み込まれた順とほぼ一致?

順位 国名 世界遺産の数
イタリア 51
中国 48
スペイン 45
フランス 42
ドイツ 41

インド 35
メキシコ 34
英国 29
ロシア 26
10 米国 23
11 イラン  21
 12 日本、ブラジル 20


8.各国の外国人訪問者数

日本政府観光局のサイト
https://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_statistics.html
に掲載のグラフによる2014年の数値から作成。
2001年9月11日の同時多発テロ以降、米国への訪問者数が減少し、
スペインが2位となっていたが、再度米国に抜き返された。

順位 国名 訪問者数
フランス 8370万
米国 7476万
スペイン 6500万
中国 5562万
イタリア 4858万
トルコ 3981万
ドイツ 3300万
英国 3261万
ロシア 2985万
10 メキシコ 2909万



9.日本の在留外国人数

法務省のサイト
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001139146
にある「国籍・地域別 在留資格(在留目的)別 総在留外国人」
の表より作成。2015年6月の数値。


順位 国籍 人数
中国 788,865
韓国・朝鮮 534,935
フィリピン 235,928
ブラジル 174,330
ベトナム 128,486
米国 88,675
タイ 53,486
ネパール 49,085
ペルー 48,031
 10 インドネシア 38,593