昨日の記事[2011-03-07-1]に引き続き,肯定平叙文 ( assertion ) と,否定文および疑問文 ( nonassertion ) の対立について.nonassertion には,否定平叙文 ( "He isn't honest." ) ,肯定疑問文 ( "Is he honest?" ) ,否定疑問文 ( "Isn't he honest?" ) の3種類の統語的な現われ方があるが,これらの関係はどのようになっているのだろうか.言い換えれば,nonassertion の内部はどのような体系をなしているのだろうか.3者の関係には3通りが考えられそうである.
(1) nonassertion = negative-statement and positive-question and negative-question
(2) nonassertion = ( ( negative and positive ) -question ) and negative-statement
(3) nonassertion = ( negative- ( statement and question ) ) and positive-question
どの選択肢がもっともスマートな答えかを考えるに当たって,昨日列挙した some / any や sometimes / ever などの assertive form と nonassertive form のペア語句を思い出したい.例えば somebody と anybody を考えると分かるが,関連語として nobody が思い浮かぶはずである.同様に sometimes / ever からは never が想起される.これらの語句は,2語からなる対立ではなく,3語からなる関係を示唆するのである.表で示すと以下のようになる.
assertive forms | some | somebody | something | sometimes |
nonassertive forms | any | anybody | anything | ever |
negative forms | no | nobody | nothing | never |
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