科研費研究(基盤A)
近現代の日本における医療の構造変化と歴史の重層(代表:鈴木晃仁)
研究課題番号:22240081 http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/22240081
1. 研究の目標
【歴史の重層の複合体としての医学史】
この研究は、近現代の日本の医療を、病気・医者・患者の三つの枢要な要素の複合体ととらえ、それぞれが作り出す1)身体環境の歴史、2)専門職の行動の内実と文脈の歴史、3)文化=社会的な行動としての病気経験と受療の歴史の三者が複合したものとして医療の歴史をとらえる。そのうえで、三者が相互に影響を与えながら、それらの要素の内実と要素間の関係がどのように変化したのかというダイナミズムを明らかにする。さらに、そのダイナミズムにおける、鋭角的な改革・ゆるやかな変化・古くからある特徴の復興や再強調が、どのような<歴史の重層>となって、日本の医療の全体としての構造が形成されたのかを描き出すことを目標とする。
より詳細な研究目標はこちらです。Aims
2. 共同研究者
国内15名・国外7名から研究者のチームを作り、多様な地域・主題をカバーしました。
メンバーのリストはこちらです。 Members
3. 研究活動
第一回の報告・打ち合わせ会は、2010年9月10・11日に大阪大学・豊中キャンパスで開催しました。プログラムはこちらです。 2010 Osaka
第二回の報告・打ち合わせ会を、2011年7月9日・10日に東京:ハンセン病資料館で開催しました。プログラムとPPTなどの配布資料はこちらです。2011 Tokyo
報告会での発表に基くそれぞれの原稿・ワーキングペーパーなどです。近日中に掲載を始めます。
Akihito Suzuki, “Smallpox and the Epidemiological Heritage of Modern Japan: Toward a Total History”
4. 共同研究員の業績など
科研に基く業績などの文献情報などです。近日中に掲載を始めます。