8ヶ月ほども前の話しで恐縮だが,昨年9月20日(日)にオンラインで開催された2020年度駒場英語史研究会にて,特別企画「電子コーパスやオンライン・リソースを使った英語史研究 ― その実践と可能性」に発表者として参加させていただいた.私の専門とする英語史の時代が中英語期なので,その時代の方言地図とタグ付きコーパスを紹介する趣旨で「LAEME & LALME を用いた英語史研究入門」と題して話す機会をいただいた.タイトルにある LAEME と LALME というものは,中英語を代表する2つの姉妹方言地図につけられた名前である.研究会では,とりわけ妹分である初期中英語期の LAEME の紹介に焦点を当てた,
研究会の様子はすでに「#4166. 英語史の各時代のコーパスを比較すれば英語史がわかる(かも)」 ([2020-09-22-1]) で簡単に報告したが,私の発表で用いたスライド資料について,活用されないよりはされたほうがよいと思ったので,こちらにて公表しておきたい.以下はスライドの各ページへのリンク.
・ 1. 駒場英語史研究会特別企画「電子コーパスやオンライン・リソースを使った英語史研究 ― その実践と可能性」LAEME & LALME を用いた英語史研究入門
・ 2. 本スライド資料
・ 3. 中英語 =「方言の時代」
・ 4. LAEME & LALME =「方言の時代」に使える最強の研究ツール
・ 5. LALME (書籍版)の外観
・ 6. LAEME & LALME との私的なお付き合い
・ 7. LAEME & LALME が提供してくれるもの
・ 8. LAEME & LALME のすごい点(学史上の意義)
・ 9. LAEME & LALME の強みと弱み
・ 10. LAEME のデータ点とサイズ (cf. #856)
・ 11. LAEME コーパスの「代表性」 (#1263)
・ 12. LAEME のタグ体系
・ 13. The Owl and the Nightingale (MS Cotton) の冒頭2行
・ 14. 対応する LAEME の tag file
・ 15. LAEME で(やろうと思えば)できることの例
・ 16. LAEME でやりにくいことの例
・ 17. LAEME の機能紹介
・ 18. お題1 3単現語尾の通時・方言分布 (#2142)
・ 19. お題2 nighti(n)gale の n (#797)
・ 20. お題3 through の異綴字はどれだけあったか? (#53)
・ 21. お題4 between の異形態はどれだけあったか?
・ 22. お題5 third の音位転換はいつ,どこで起こったか?
・ 23. お題6 初期中英語の「キーワード」抽出
・ 24. LAEME & LALME を利用したその他のミニ研究
・ 25. 参考文献・サイト
高度に専門的なツールなので取っつきにくいのは承知ながらも,LAEME を用いるとこんなことができますよ,ということでブレストしてみた「15. LAEME で(やろうと思えば)できることの例」に目を通していただければと.
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