混成語 (blend) について,「#630. blend(ing) あるいは portmanteau word の呼称」 ([2011-01-17-1]),「#631. blending の拡大」 ([2011-01-18-1]),「#876. 現代英語におけるかばん語の生産性は本当に高いか?」 ([2011-09-20-1]) などの記事で取り上げてきた.
音節数という観点から混成語をみてみると,おもしろい性質があることに気づく.混成語の音節数(モーラ数)は,そのもととなっている2単語のうち後半の語(右側主要部)の音節数(モーラ数)に一致するという事実である.
西原・菅原 (102--03) による,日本語と英語からの例を挙げよう.
混成語 | 音節数(モーラ数) |
ダスト+ゾーキン → ダスキン | 3 + 4 → 4 |
ママ+アイドル → ママドル | 2 + 4 → 4 |
オ+シッポ → オッポ | 1 + 3 → 3 |
smoke+fog → smog | 1 + 1 → 1 |
breakfast+lunch → brunch | 2 + 1 → 1 |
lunch+supper → lupper | 1 + 2 → 2 |
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