以下の記事で,国際学会の参加報告を行ってきた.
・ 「#2004. ICEHL18 に参加して気づいた学界の潮流など」 ([2014-10-22-1])
・ 「#2325. ICOME9 に参加して気づいた学界の潮流など」 ([2015-09-08-1])
・ 「#2326. SHEL-9 に参加して気づいた学界の潮流など」 ([2015-09-09-1])
報告をまとめながら,大学院生や若手研究者の立場に立って,英語史分野に関する国際学会に参加する長所と短所をブレストしてみた.多分に個人的な意見も混じっているが,何かの参考になるかもしれないと思い,箇条書きで綴っておきたい.
[長所]
・ 関心を共有する世界中の人々が1つの部屋に集まるので,エネルギー密度が高い
・ 世界的研究者の過去・現在の関心が目の前で開陳される(著書を読むきっかけになったり,既読の著書の理解向上にも)
・ 発表,司会,懇親会への参加を通じて,学会(学界)の主要人物と知り合えたり,誰が何を研究しているか等を知ることができる
・ 日本国内で会う機会の少ない日本人研究者と海外で出会えることもある
・ Proceedings に投稿する権利を得られる(論文執筆のペースメーカーに)
・ 論文執筆を意識しつつ英語の口頭発表の準備をすることで二度手間を省ける
・ 新著購入の割引のチャンスを得られる
・ 応募にあたっての敷居は,日本国内の学会と比べて著しく高いわけではない
・ (少なくとも私がこれまで出席した国際学会ではどこでも)聴衆が,若手・新人に対して温かく教育的に接してくれる
・ 国際的に発表すると自信がつく
[短所]
・ 渡航費などの負担
・ 開催時期が,日本では学期中など,タイミングがよくないことも
・ 応募締切が早い
・ 英語で発表する必要がある
旅行好きであれば,ほかにも他愛もない長所が多数挙げられるはずである.経済的な問題をはじめ短所もあるが,多くの長所を買えると思えば,個人的には安いと思う.国際学会で(も),お会いしましょう.
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