豚インフルエンザが拡大の兆しを示している.連日新聞などの報道を見ていて,epidemicやpandemicといった流行病は,実は英語史といくつかの点で関連があることを密かに思っていた.
(1) pandemic はギリシャ語の接辞からなる合成語
(2) 中世ヨーロッパの黒死病と英語の復権の関係
(3) 感染病の伝播のパターンは言語変化の進行パターンと似ている点
以上についてこんなPDFスライドを作ってみた.
(3)で示したのは 語彙拡散 ( Lexical Diffusion )という言語変化理論である.疫病学,社会学,経済学,生物学,言語学などで共有しうる新しいモデルで,私が目下とりわけ注目している話題である.今後もこの話題に触れる機会はいろいろとありそう.
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