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研究活動

本研究室では、「個別企業が均衡を上回る経済的パフォーマンスを挙げるための条件」を理論化した企業戦略論(Strategic Management)を支柱として現実の諸事象を分析し、企業が持続的競争優位を獲得しうる条件を明らかにすると共に、実務家に役立つ知見を導き出すことに主眼を置いて研究活動を行なっている。

特に現在は、企業戦略理論における営利企業の社会的側面と経済的側面の関係に着目し、その研究フィールドとして途上国低所得層(the Base of the economic Pyramid)を選択している。この市場セグメントにおいて、いかに社会問題を解決しつつ、株主の期待を超え得る水準の利益を生み出すのか、すなわちBOP市場への参入が営利企業にとって持続的競争優位の源泉となる条件は何なのかを追究している。

主な関心領域:
●企業の社会的パフォーマンスと経済的パフォーマンスの統合的測定手法

BOPthe Base Of the Pyramid)市場における企業戦略の成功条件
●(上記に関連し)営利企業のコア事業による経済的パフォーマンスと社会的パフォーマンスの両立可能性について
● リソースベーストビュー(RBV)の精緻化と他理論との統合
● ネットエコノミーが企業戦略論に及ぼす影響について
● 大学から民間への技術移転とベンチャービジネスによる事業化戦略
● 企業理論(企業と市場の境界、企業の意味)
● 既存大企業のネットエコノミー対応戦略
● NPOのマネジメント及び競争戦略