『「あ」は「い」より大きい!?:音象徴で学ぶ音声学入門』の補足資料をまとめたページです。本書は2017年に単行本が、2024年に文庫版が出版されています。本で紹介したMRIビデオ、著作権が許される範囲での論文の公開、生データと分析ファイル、練習問題などを公開しています。本ページで言及されているページ番号は単行本に対応しています。
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本ページについて
『「あ」は「い」より大きい!?:音象徴で学ぶ音声学入門』の補足資料をまとめたページです。本書は2017年に単行本が、2024年に文庫版が出版されています。本で紹介したMRIビデオ、著作権が許される範囲での論文の公開、生データと分析ファイル、練習問題などを公開しています。本ページで言及されているページ番号は単行本に対応しています。
文庫版についての注意書き
文庫版(だいわ文庫、2024)では、ページ数(=定価)をおさえるために、単行本バージョンの第5章がカットされています。また、練習問題と参考文献は、こちらのページに移動させました。
・参考文献 ・練習問題 ブラウザ上で視聴できない動画がある場合は、YouTube上にあるプレイリストもご覧下さい ・『音とことばのふしぎな世界』 ・川原繁人の音声学入門(基礎編) 発刊後に出版された論文
幸いなこと2017年の単行本発行後、興味を持ってくれた学生が取り組んだプロジェクトによって、新たな音象徴パターンが明らかになってきました。ここにリストをまとめておきます。発見者の敬称は略させて頂きます。
音声ファイル促音濁音のアラビア語と日本語の比較(第4章, p.107, 音声は一部変えてあります)。アラビア語: 日本語: メイド声のサンプル(第5章, p.141)。萌声: 地声: ツン声: MRIビデオで調音点を確認!(p.46)
/b/ in “bat”
/d/ in “dirt” /k/ in “cutter” 母音の舌の位置をキャンディで確認してみよう!(p.68-69)
「あ」と「い」を比べてみよう
「あ」、「え」、「い」を比べてみよう 「い」と「う」を比べてみよう その他のビデオ
歯磨きで第二フォルマントを聞く(第3章, p.79)
空間の長さと共鳴する音の高さの相関(第3章, p.89) 濁音発声時の喉頭(喉仏)の下降(第4章, p.102) 濁音発声時の口腔の広がりをほっぺたで感じみよう(第4章, p.103) /r/ in “right” (巻き舌の舌の動き, p.182) ダウロード可能論文
川原繁人・桃生朋子 (2018) 音象徴で言語学を教える: 具体的成果の紹介を通して. Southern Review 32: 3-14.
<川原繁人・桃生朋子 (2017) 音象徴の言語学教育での有効利用に向けて: 『ウルトラマン』の怪獣名と音象徴. 音声研究 21(2): 43-49. Kawahara, Shigeto, Atsushi Noto, and Gakuji Kumagai (2018) Sound symbolic patterns in Pokémon names. Phonetica 75(3): 219-244. (This paper is Open Access.) 熊谷学而・川原繁人 (2019) ポケモン名付けにおける母音と有声阻害音効果: 実験と理論からアプローチ. 言語研究 155. Kawahara, Shigeto and Gakuji Kumagai (2019) Expressing Evolution in Pokemon Names: Experimental Explorations. Journal of Japanese Linguistics. 川原繁人 (2017) ドラゴンクエストの呪文における音象徴: 音声学の広がりを目指して. 音声研究 21(2): 38-42. 川原繁人 (2017) 音そのものに意味はあるのか---ポケモンから考える「音とことばのふしぎな世界」. Wired. 記事へのリンク。 Kawahara, Shigeto (2016) The prosodic features of “tsun” and “moe” voices. Journal of the Phonetic Society of Japan 20(2): 102-110. Shinohara, Kazuko and Kawahara, Shigeto (2016) A cross-linguistic study of sound symbolism: The images of size. The proceedings of BLS 36: 396-410. Berkeley Linguistic Society: Berkeley. Shinohara, Kazuko, Naoto Yamauchi, Shigeto Kawahara, and Hideyuki Tanaka (2016) Takete and maluma in action: A cross-modal relationship between gestures and sounds. PLOS ONE. Go to the publication page. Kawahara, Shigeto, Kazuko Shinohara and Joseph Grady (2015) Iconic inferences about personality: From sounds and shapes. In Masako K. Hiraga, William J. Herlofsky, Kazuko Shinohara and Kimi Akita (eds.) Iconicity: East meets west. John Benjamins: Amsterdam. pp. 57-69. 川原繁人 (2013)メイド文化と音声学.メイドカフェ批評.たかとら(編): 112-121. オリジナル原稿(専門的な議論あり), 編集済み原稿(新書風) Shinohara, Kazuko and Kawahara, Shigeto (2013) The sound symbolic nature of Japanese maid names. The proceedings of JCLA 13. Japan Cognitive Linguistics Association. pp. 183-193. Brent Berlin (2013) 動物名称にみられる共感覚的音象徴. 訳, 篠原和子・川原繁人. 篠原和子・宇野良子 (編) オノマトペ研究の射程ー近づく音と意味。pp. 17-42. ひつじ書房:東京。 篠原和子・川原繁人 (2013) 音象徴の言語普遍性:「大きさのイメージをもとに. 篠原和子・宇野良子 (編) オノマトペ研究の射程ー近づく音と意味。pp. 43-57. ひつじ書房:東京。 Kawahara, Shigeto and Kazuko Shinohara (2012) A tripartite trans-modal relationship among sounds, shapes and emotions: A case of abrupt modulation. In. N. Miyake, D. Peebles and R. P. Cooper (eds.) The Proceedings of the 34th Annual Meeting of the Cognitive Science Society. Austin: Cognitive Science Society. pp. 569-574. Kawahara, Shigeto, Kazuko Shinohara and Yumi Uchimoto (2008) A positional effect in sound symbolism: An experimental study. Proceedings of the 8th meeting of Japan Cognitive Linguistics Association. Kawahara, Shigeto and Kazuko Shinohara (2008) A cross-linguistic study of sound symbolism: the case of voicing. A poster presented at Language, Communication, and Cognition. Brighton University. Kish, C., Korostoff, S. & Pangilinan, M. (2012) Obstruents and Masculinity: Shapes, names, and physiology. Marron, M. (2012) The Effect of Sound Symbolism on Gender Cues For New Brand Names. Honor’s Thesis, Rutgers University. 参考リンク集
Beatboxing中の発音分析
Amy Perforsによる名前の魅力度への影響の実験(第2章) 安田生命人気の名前データベース(第2章) The real-time MRI projects(第2章) 口腔の形をいじって音を出してみるアプリ(第3章) 歌声をMRIで見てみる(第3章) @ほ〜むカフェ、メイドさんの名前(第2章) UPSIDを使ってみる(第4章) Praat Download(第4章) 著者によるPraatの使い方解説動画 ピコ太郎(第5章) Wiredに載ったポケモンの解説記事(第6章) Oxford Crossmodal Research Lab(第7章) 生データ公開
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