hellog〜英語史ブログ

#6360. 「なぜさんたんげん目撃マップ」の第2次全国制覇達成! --- 3ヶ月の軌跡と奇跡[notice][nazesantangen][nazesantangen_witness][nhkpb][helkatsu][helmate][outreach][heldio]

2026-09-25


「なぜさんたんげん」目撃マップ



 拙著『なぜさんたんげん』こと『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』(NHK出版新書)は,6月10日の発売以来,読者・リスナーの皆さんに支えられて歩んできました.発売直後から呼びかけてきた企画の1つが,「書店で本書を見かけたら,ぜひ目撃情報をお寄せください」という「なぜさんたんげん目撃マップ」です.この3ヶ月間,Voicy heldio ではほぼ毎日のように呼びかけを続け,hellog でも何度か中間報告をしてきました(nazesantangen_witness) の各記事を参照).皆さんから寄せられた書店での目撃情報をもとに,Google Map 上にピンをコツコツと立て続けてきた次第です.
 この目撃マップ企画では,2段階の「全国制覇」目標を設定していました.第1次は,大まかな「地方ブロック」単位(北海道,東北,関東,中部,近畿,中国,四国,九州・沖縄の8ブロック)ですべてにピンが立つこと,第2次は,より精度の高い「都道府県」単位で47都道府県すべてにピンが立つことです.
 第1次制覇は,「#6271. 「なぜさんたんげん目撃マップ」の第1次全国制覇達成!」 ([2026-06-28-1]) で報告したように,早くも発売2週間で達成していました.このたび,第2次制覇,すなわち都道府県レベルでの全国制覇も達成しましたので,ここにご報告いたします!(実は9月6日の時点で達成していましたので,報告が遅すぎました,すみません.)
 制覇を決定づけたのは,heldio/helwa コアリスナーの umisio さんでした.熊本市のメトロ書店熊本本店に足を運んでくださり,本書が並ぶ書棚を確認してくださいました.これにより,書店の目撃情報が0件だった熊本県に1店が加わり,未達成の都道府県がゼロになりました.発売から3ヶ月というスピードでの第2次全国制覇達成について,著者として率直に驚いています.
 記念すべき9月6日(日)23時30分時点の Google Map データを集計してみました.目撃された書店の数は,全国で137店.内訳を都道府県別・地方別にまとめると,次のようになります.

地方都道府県店数
北海道北海道2
東北青森 1
岩手 1
宮城 2
秋田 1
山形 1
福島 1
関東茨城 4
栃木 1
群馬 3
埼玉 4
千葉 4
東京 26
神奈川13
中部新潟 1
富山 1
石川 1
福井 2
山梨 1
長野 3
岐阜 1
静岡 3
愛知 6
三重 2
近畿滋賀 1
京都 3
大阪 9
兵庫 2
奈良 1
和歌山1
中国鳥取 2
島根 2
岡山 1
広島 2
山口 3
四国徳島 1
香川 1
愛媛 3
高知 1
九州・沖縄福岡 2
佐賀 1
長崎 5
熊本 1
大分 1
宮崎 1
鹿児島2
沖縄 6


 東京都が26店と圧倒的に多く,次いで神奈川県13店,大阪府9店,沖縄県・愛知県が各6店と続きます.一方,青森・岩手・秋田・山形・福島・栃木・新潟・富山・石川・山梨・岐阜・滋賀・奈良・和歌山・岡山・徳島・香川・高知・佐賀・熊本・大分・宮崎の22県は,現時点でまだ1店のみの目撃です.今回,都道府県ごとに1つ以上のピンが立ったことは確認できましたが,密度にはまだこれだけの開きがあります.
 書店の系列別に見ると,次のような分布になっています.

系列店数
紀伊國屋書店23
くまざわ書店21
ジュンク堂書店(MARUZEN&ジュンク堂含む)16
丸善(単独店舗)8
未来屋書店8
三省堂書店6
明屋書店5
大垣書店4
TSUTAYA(ブックエース/ヤマト屋等の併記含む)4
リブロ3
今井書店2
有隣堂2
球陽堂書房2
メトロ書店2
谷島屋2
八重洲ブックセンター2
慶應生協(三田購買部・日吉店)2
九大生協1
文教堂1
宮脇書店1
その他(独立系・単独店)23


 紀伊國屋書店(23店),くまざわ書店(21店),ジュンク堂書店(16店,MARUZEN&ジュンク堂を含む)という大手3系列だけで合計60店となっており,4割強を占めています.一方,「その他」に分類した23店は,知遊堂,廣文館,勝木書店,煥乎堂,書房すみよし,中村興文堂書店など,地域に根ざした独立系書店です.『なぜさんたんげん』が,大手書店だけでなく,こうした街の書店のそれぞれに支えられているということが,今回の目撃マップによってよく分かりました.
 私自身は目下海外に滞在しており,日本の書店の書棚を直接この目で見ることができずにおり,ソワソワしています.そのようななか,これだけの目撃情報が集まったことは,ひとえに本目撃マップ企画,および普段からの「英語史をお茶の間に」の考え方に賛同してくださっている皆さんの,熱心な応援のおかげです.遠方まで足を運んで,熱心に書店の書棚を追いかけてくださったヘルメイトの方々,hellog 読者・heldio リスナーの皆さん,出版社の営業さん,そして本書を書棚に並べてくださっている書店の皆さん,本当にありがとうございます.全国の書店に立っている素晴らしい POP を作ってくださった khelf の藤平桂子さんにも,この場を借りて御礼申し上げます.書店さんに許可を取ったうえで書棚を撮影してくださった,とりわけ熱い協力者の皆さんには,心より感謝いたします.
 さあ,次なる目標は「第3次全国制覇」です.第3次のために特別な数値目標を立てるわけではありませんが,各都道府県のピンの密度をさらに上げていくことが狙いです.とりわけ,1ピンしか立っていないところに複数ピンが立つのを見たいです.「なぜさんたんげん目撃マップ」企画そのものは,引き続き続けてまいります.書店(に限らず,大学図書館,市民図書館,ときには飲み屋やスナックまで!)で本書を見かけましたら,ぜひ heldio のコメント欄などを通じて,引き続き目撃情報をお寄せください.私としても,「英語史をお茶の間に」の hel活・アウトリーチ活動を,これからも一歩ずつ積み重ねていきたいと思います.

 ・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

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