Hananari Surimono Database
江戸廼花也(長州藩主 毛利斉元)摺物データベース
 (ただいま工事中)
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Categories Key Word  摺物目録/List
絵師/Artist Museum/Collection
桜下の隅田川を歩く美人と童女 / A woman and a girl under the cherry blossom at Sumidagawa River
分類/Categories
美人 Beautiful women
絵師/Artist
渓齋英泉 / Keisai Eisen
摺物番号/ID No.
B1-EI-11-01
編成/Composition
2枚? / diptych?
紙型/Dimensions
色紙判 Shikishiban
刊年/year of printing
文政中期 / mid of Bunsei
シリーズ/Series
隅田川岸の花見 / Cherry blossom viewing at Sumidagawa River
狂歌作者/Kyōka poet
江戸の花也 / Edo no Hananari
花園胡蝶 / Hanazono koch?
俗謡作者/Zokuyō poet
役者名/Name of actor
翻刻/Transcription
江戸の花也
Edo no Hananari
桜花ちらすひよくの
Sakura-bana chirasu hiyoku no
裾縫に
susonui ni
つかいはなれぬ
tsugai hanarenu
蝶も遊びつ
ch? mo asobitsu

長閑さやはて
nodokasa ya hate
白妙にさく花の
shirotae ni sakuhana no
なみ間をくゝる
namima o kuguru
笄の蝶
kanzashi no ch?
花園胡蝶
Hanazono Koch?
備考/Note
【狂歌】
(現代語訳)
江戸廼花也:花吹雪の中、美人が着る桜花を散らした比翼仕立ての裾縫いにも、比翼の鳥のように仲のいいつがいの蝶が二匹、戯れるように飛んでいる。

花園胡蝶:なんと長閑なことだろう。おや、美女の髪に飾られた笄の蝶が、白く美しい桜の波間をくぐっている。

【絵】
隅田川岸、満開の桜の下を歩く女芸者と童女。「柳桜亭」にちなみ、対岸に柳の木が見える。
女は桜や蝶の簪をつけ、桜色の着物、白木の下駄をはく。着物には桜蝶紋。
桜の枝を持ち、蝶を追っている童女は赤い着物、赤い鼻緒の草履をはく。子供特有の頭頂の毛を残した髪型「芥子坊主(けしぼうず)」。

【メモ】
*2016年12月、小林ふみ子氏教示によりリストに加えた資料(オランダのアートフェアに出品されていた)。小林ふみ子氏によると、オランダの個人蔵資料に、本図と、組物とおぼしきも1枚がある。ただしここに掲出した資料には桜蝶の印があるが、当該個人蔵の二枚には桜蝶印はない。
*年代は、岩切友里子氏教示による。またこのシリーズが何枚組かは未詳。

(2017年8月24日記事更新)
今後の方針を考えるため、特別に訳や説明を掲出中。
所蔵/Museum,Collection
(所見)
津田眞弓

(未見)
個人蔵