hellog〜英語史ブログ

#3531. 講座「中世の英語 チョーサー『カンタベリ物語』」のお知らせ[notice][chaucer][asacul][link]

2018-12-27

 1月12日(土)の15:00?18:15に,朝日カルチャーセンター新宿教室にて,「英語の歴史」と題するシリーズ講座の第1弾として「中世の英語 チョーサー『カンタベリ物語』」を開講します.以下,お知らせの文章です.

 英詩の父と称されるジェフリー・チョーサーによる中世英文学の傑作『カンタベリ物語』の総序の冒頭を、英語史の知識を補いながら中英語の原文で味わいます。冒頭箇所は英文学史上に名高い文章とされ、その格調高さや小気味よい韻律を最大限に堪能するためには、原文に触れることが欠かせません。チョーサーの英文は、少々のコツさえつかめば、現代英語の知識を頼りに読み進めることが十分に可能です。本講座で、中世イングランドの風景を覗いてみましょう。

 1. ジェフリー・チョーサーの時代のイングランド
 2. 『カンタベリ物語』の構造
 3. 『カンタベリ物語』の韻律
 4. 有名な冒頭部分を音読する
 5. 冒頭部分を英語史的に読む
 6. 中英語から解きほぐす現代英語の疑問


 冒頭のみではありますが,『カンタベリ物語』を原文で読みたい方,中英語というものに触れてみたい方,具体的な文学作品を通じて英語史を堪能したい方,現代英語の謎に英語史の観点から迫りたい方など,英語・英文学に関心がありさえすれば,きっと楽しめます.ふるってご参加ください.
 Chaucer に関しては本ブログでも chaucer の諸記事で直接・間接に多く取り上げてきましたが,とりわけ以下の話題が本講座と関係が深いので,ご参照ください.

 ・ 「#290. Chaucer に関する Web resources」 ([2010-02-11-1])
 ・ 「#257. Chaucer が英語史上に果たした役割とは?」 ([2010-01-09-1])
 ・ 「#298. Chaucer が英語史上に果たした役割とは? (2) 」 ([2010-02-19-1])
 ・ 「#534. The General Prologue の冒頭の現在形と完了形」 ([2010-10-13-1])
 ・ 「#791. iambic pentameter のスキャン」 ([2011-06-27-1])
 ・ 「#2275. 後期中英語の音素体系と The General Prologue」 ([2015-07-20-1])
 ・ 「#2667. Chaucer の用いた語彙の10--15%がフランス借用語」 ([2016-08-15-1])
 ・ 「#2788. General Prologue の第7行目の写本間比較」 ([2016-12-14-1])
 ・ 「#3449. Chaucer 関連年表」 ([2018-10-06-1])

Referrer (Inside): [2019-01-14-1]

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