hellog〜英語史ブログ

#3099. 連載第10回「なぜ you は「あなた」でもあり「あなたがた」でもあるのか?」[link][notice][personal_pronoun][number][t/v_distinction][category][rensai][sobokunagimon][fetishism]

2017-10-21

 昨日10月20日付けで,英語史連載企画「現代英語を英語史の視点から考える」の第10回の記事「なぜ you は「あなた」でもあり「あなたがた」でもあるのか?」が公開されました.
 本文でも述べているように,この素朴な疑問にも「驚くべき歴史的背景が隠されて」おり,解説を通じて「英語史のダイナミズム」を感じられると思います.2人称代名詞を巡る諸問題については,これまでも本ブログで書きためてきました.以下に関連記事へのリンクを張りますので,どうぞご覧ください.

[ 各時代,各変種の人称代名詞体系 ]
 
 ・ 「#180. 古英語の人称代名詞の非対称性」 ([2009-10-24-1])
 ・ 「#181. Chaucer の人称代名詞体系」 ([2009-10-25-1])
 ・ 「#196. 現代英語の人称代名詞体系」 ([2009-11-09-1])
 ・ 「#529. 現代非標準変種の2人称複数代名詞」 ([2010-10-08-1])
 ・ 「#333. イングランド北部に生き残る thou」 ([2010-03-26-1])

[ 文法範疇とフェチ ]

 ・ 「#1449. 言語における「範疇」」 ([2013-04-15-1])
 ・ 「#2853. 言語における性と人間の分類フェチ」 ([2017-02-17-1])

[ 親称と敬称の対立 (t/v_distinction) ]

 ・ 「#167. 世界の言語の T/V distinction」 ([2009-10-11-1])
 ・ 「#185. 英語史とドイツ語史における T/V distinction」 ([2009-10-29-1])
 ・ 「#1033. 日本語の敬語とヨーロッパ諸語の T/V distinction」 ([2012-02-24-1])
 ・ 「#1059. 権力重視から仲間意識重視へ推移してきた T/V distinction」 ([2012-03-21-1])
 ・ 「#1126. ヨーロッパの主要言語における T/V distinction の起源」 ([2012-05-27-1])
 ・ 「#1552. T/V distinction と face」 ([2013-07-27-1])
 ・ 「#2107. ドイツ語の T/V distinction の略史」 ([2015-02-02-1])

[ thou, ye, you の競合 ]

 ・ 「#673. Burnley's you and thou」 ([2011-03-01-1])
 ・ 「#1127. なぜ thou ではなく you が一般化したか?」 ([2012-05-28-1])
 ・ 「#1336. なぜ thou ではなく you が一般化したか? (2)」 ([2012-12-23-1])
 ・ 「#1865. 神に対して thou を用いるのはなぜか」 ([2014-06-05-1])
 ・ 「#291. 二人称代名詞 thou の消失の動詞語尾への影響」 ([2010-02-12-1])
 ・ 「#2320. 17世紀中の thou の衰退」 ([2015-09-03-1])
 ・ 「#800. you による ye の置換と phonaesthesia」 ([2011-07-06-1])
 ・ 「#781. How d'ye do?」 ([2011-06-17-1])

[ 敬称の you の名残り ]

 ・ 「#440. 現代に残る敬称の you」 ([2010-07-11-1])
 ・ 「#1952. 「陛下」と Your Majesty にみられる敬意」 ([2014-08-31-1])
 ・ 「#3095. Your Grace, Your Highness, Your Majesty」 ([2017-10-17-1])

[ you の発音と綴字 ]

 ・ 「#2077. you の発音の歴史」 ([2015-01-03-1])
 ・ 「#2234. <you> の綴字」 ([2015-06-09-1])

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