平成26年度主な活動内容

(1)医学・医療に関する基礎講義・講演

8月8日(金)

講演内容 講演者 言語
実験ノートの利用・知的財産権・安全な実験方法・科学技術の国際競争 慶應義塾大学医学部化学教室教授 日本語
Iātrós & Scientia:Healing Knowledge Medical Science 慶應義塾大学薬学部米国小児科医 英語
Medical Science 慶應義塾大学医学部医学教育統括センター特任講師 英語
動物実験の倫理 慶應義塾大学医学部動物実験センター准教授 日本語

8月9日(土)

講演内容 講演者 言語
日常に直結!免疫学への誘い 琉球大学医学部免疫学教室准教授 日本語
代謝研究の最前線 慶應義塾大学医学部医化学教室准教授 日本語
物理化学の基礎と分子集合の研究 福岡女子大学国際文理学部環境科学教室教授 日本語

10月11日(土)

講演内容 講演者 言語
緊急被ばく医療について- 被ばく線量と健康リスクの評価- 長崎大学原爆後障害医療研究所・放射線リスク制御部門教授 日本語
新生児集中治療室(NICU)における超早産児の痛みとケアを考える 慶應義塾大学看護医療学部教授 日本語

10月12日(日)

講演内容 講演者 言語
ゼロから学べる知的財産~ 高校生として知っておきたい知的財産の基礎知識~ 山口大学学長特命補佐・大学研究推進機構知的財産センター長・教授 日本語
情報通信の将来 株式会社三菱総合研究所・情報通信政策研究所本部長 日本語

12月13日(土)

講演内容 講演者 言語
「Water Biology」水の流れが創る生命 慶應義塾大学医学部薬理学教室教授 日本語
ひとりの医療人、無数の使命!~肺高血圧症という病気から考える~ 慶應義塾大学医学部小児科学教室専任講師 日本語
眼でモノをみる脳の不思議! 大学共同利用機関法人・自然科学研究機構特命教授 日本語

12月14日(日)

講演内容 講演者 言語
遺伝性のがん患者・家族のサポートを考える 慶應義塾大学看護医療学部/大学院健康マネジメント研究科教授 日本語
「マチ の健康ステーション」を目指すローソンの商品開発について 株式会社ローソン商品本部本部長補佐・健康商品開発プロジェクトリーダー 日本語

3月28日(土)

講演内容 講演者 言語
Women’s Health : What is it? Why is it important? Professor(School of Public Health and Preventive Medicine) 英語

3月29日(日)

講演内容 講演者 言語
新しい分子を設計する -遺伝子導入試薬の開発- 福岡県工業技術センター・機械電子研究所所長 日本語
医療で活躍する光の技術 慶應義塾大学理工学部物理情報工学科 准教授 日本語

(2)基礎医学実験教室

実施内容:以下の内容の講義・実習

薬学部研究室にて高速液体クロマトグラフィーを使って、分析化学実習

試薬の扱い方、精製水(純水)の使い方、ピペッティング操作、実験廃棄物の処理、実験動物実習、電気泳動実習

SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法 (SDS-PAGE) ―CBB 染色―

薬学部研究室にてバイオと有機化学を融合した手法で、医薬品合成実習

医学部医化学研究室にて研究室視察(世界最精度の生体物質用ガスクロ・質量分析装置)と研究者ディスカッション

(3)英語論文勉強会

英語論文の仕組み、投稿の仕方、Pubmed の使用方法、論文の読み方、実際に論文を読んでのグループディスカッションを実施した。
岡山ノートルダム 清心女子高校の米国人教諭 による英語ディベート大会を行った。

実施内容:以下の内容の講義・実習
  論文とは
  英語論文の構成
  Pubmed の使い方
  英語論文の講読および発表
  使用した Keyword:ヒトゲノム、テロメア、iPS、遺伝子暗号、GFP

Parliamentary Debate Workshop
  Basic Rules Lecture
  Mini-Debate One
  Mini-Debate Two

慶應義塾大学看護学部生との英語による Group Discussion
講演頂いた豪国人教授も交えた英語による Group Discussion

(4)e-learning を用いた課題解決(課題解答・レポートを含む)

(5)オリンピックグループの指導・活動

数学オリンピックグループ 、神経科学オリンピックグループ への挑戦 既に以下の成果を得ている。   数学オリンピック本選出場者 1 名   脳科学オリンピック(International Brain Bee) 最終予選出場 2 名(最終予選は 3 名が残って いる)

(6)研究グループの指導・研究実施

研究者の皆様とマッチングを実施し、個々の研究室への配属を行っている。

(7)海外研修

滞在日時:2015 年 3 月 15 日~21 日 訪問先:スウェーデン

3 月 16 日

午前中:本研修について提携したノーベル財団の下部組織 Swedish Federation of Young Scientists による今回訪問の研修プログラムの説明、参 加メンバー紹介等を実施した。

午後:スウェーデン王立工科大学(Royal Institute of Technology)訪問。首都ストックホルムにあるヨーロッパ有数の理工系総合大学である。 大学内科学教育組織(Vetenskapens Hus)による講義および超伝導等に関する実験等を受 講した。その後、当該大学で准教授として研究されている日本人研究者による自らの研究 説明、および海外で研究することの意義について講演および交流を行って頂いた。最後に、 スウェーデン初の宇宙飛行士で、当該大学教授より宇宙工学についてお話を頂いた。

3 月 17 日

午前中:地元の高校 Klara Norra Gymnasium 高校の理科系コース生徒と共にノーベル博物 館にて実施されている体験型講座を受講した。

午後:Klara Norra Gymnasium 高校の生徒と共に、ノーベル賞およびその設立者、そしてノーベル賞受賞者とその創造的な活動について総合的に学習した。その後、City Hall へ移動し、ノーベル賞授賞式の解説およびノーベル賞受賞ディナーについて説明を受けた。

3 月 18 日

午前:Klara Norra Gymnasium 高校の講義を現地生徒と共に受講した(テーマは持続型社 会の形成)。

午後:Karolinska Institute にて医学部学生(1 年生)による医療・医学紹 介イベントへ参加。大いにディスカッションした。その後、同大学教授の細胞生物学の講 義を受講した。その後、Klara Norra Gymnasium 高校の生徒の自宅へホームステイ(2 泊)。

3 月 19 日

午前:Klara Norra Gymnasium 高校の数学の授業に参加した。その後、日本の高校生によ る研究発表会を開催した。

午後:ストックホルム市内の主要産業を当該高校心理学・コミュニケーションコースの生 徒と共に見学し、スウェーデンの歴史や経済、産業や福祉等について考察した。

3 月 20 日

午前:Klara Norra Gymnasium 高校にて理系コースの高校生自由研究成果発表会に参加し た。

午後:当該高校やその他の高校の生徒が集まり、自由に意見交換する場を設けた。 非常に多くの交流が為された。その後、夕刻にストックホルム大学の見学を実施した。

本海外研修によって、以下のスキルが身に付いた

1) 科学技術においてグローバルな視点を有すべきという意識改革
2) 海外大学の教員による幅広い視点と知識に関する教授による新たな目標設定
3) 現地高校生および大学生との交流(講義・研究報告等)によるコミュニケーション能力
4) 現地高校生および大学生との討論による英語ディベート能力
5) 上記 4 において国内での英語ディベートと、との差異の認識
6) 将来目標における選択の拡がりに関する自意識の醸成
7) 上記、スキルおよび意識に付随する教育効果