平成23年度横浜小中学生グループ活動報告
開催日
8月6日(土)
開催場所
横浜市港北区日吉の慶應義塾大学日吉キャンパス
参加人数
64名(保護者を含む)
講演について_1
1.「食品と消化」 久留米大学医学部 下川千寿助教
久留米大学医学部の下川千寿助教に「食品と消化」をテーマに、
食べ物の消化が行われる過程を臓器および酵素に関連付けながら丁寧にご講演頂
いた。特に、参加した子どもたちと保護者に、消化器関連臓器の位置と名前をプ
リントに書かせながら解説するやり方は、聴衆参加型講義として好評であった。
また、当該講演方法は、本活動のスタッフにも良い刺激・ヒントとなった。
2.「疾病と食事」 慶應義塾大学病院・食養課課長(管理栄養士) 鈴木和子先生
慶應義塾大学病院・食養課課長(管理栄養士)・鈴木和子先生によって、疾病と食事をテーマにした御講演を頂いた。鈴木先生は、疾病の治療はもとより、予防のために食事が必要であることを強調され、生活習慣病が決して大人の病気ではないことを子どもたちに注意された。後半では、身近な食べ物(例えば、ファストフード)の栄養バランス等を実例を示しながら解説頂いた。
昼食時間
主催者がお弁当を準備したため、同じお弁当を皆で一斉に食べることで、参加者と指導者が交流できる時間となった。ここでは、午前中の御講演の内容を反復するように、既製品であるお弁当の栄養価、栄養バランスの話も出ていた。
講演について_2
「食品と放射能」 慶應義塾大学医学部教授 井上浩義
慶應義塾大学医学部教授の井上浩義が「食品と放射能」と題した講演を行った。
これは、本活動の冒頭で自己紹介の時に、福島第一原発事故に関心が高い
という意見が多かったため、急遽、食品に焦点をあてた解説を行った。
実習
@簡易型霧箱の製作と天然石から放出される放射線の観察
Aラット血液を用いたルミノール反応による蛍光発光観察
BGMサーベイメータによる食品中の放射能の測定(単位重量当たりの放射能)
C聴診器を用いた心音・呼吸音の観察
@簡易型霧箱は非常に評判が良く、家庭でも実施し、夏休みの自由研究課題としたいと希望する参加者が多かった。そのため、本活動で作成した霧箱は希望者の中から抽選で持って帰られるようにした。 B食品放射能の測定は、その測定行為自体は非常に易しく、食品の重量を測定し、GMサーベイメータで放射能を測定するだけであるが、難しいBq(ベクレル)やcpm(カウントパーミニッツ)の単位を理解して、数値処理することに困難が生じた。具体的には、単位重量当たりの放射能を求めることが難しく、理解をするのに多くの時間を費やした参加者も多かった。
活動の様子
|