言語学概論
 【2010年度】

このクラスは初学者を対象に、言語学では「言語の何を」「どう科学的・客観的に扱うのか」についておおまかな理解が得られるように構成されている。言語の研究のツールとして提案されている概念や方法論を知り、それがもたらす新しい知見を、世界の様々な言語データの分析を通して理解することが第一の目的である。そのうえで、それぞれのトピックに関連する母語の発達過程に関する研究を概観することでヒトの言語能力の本質についての理解を深める。単に知識を身に付けるだけではなく、授業で扱った考え方を応用して、専門知識がない人にも事例やデータをわかりやすく説明するための「コミュニケーション能力」の習得にも重点を置く。履修にあたって特に予備知識は必要ないが「ことば」「幼児の知的発達」「教育」などに関心がある学生の履修を歓迎する。


履修者の声

  • とても面白い内容で、興味をもって毎回の講義にのぞむことができました。試験が分野こごとに年4回というペースも無理がなく、講義から総復習に至るまでの期間も適切だったと思います。少人数制ということもあり、学生の声を授業に取り入れる姿勢も好きでした。ただ心残りなのは、あまり自分から積極的に意見を出したり質問する勇気がなかったことです。言語学に興味をもっている学生には是非履修してもらいたい講義です。一年間ありがとうございました。
  • 言語学の体系的理解をしたい方におすすめです。予習の量は多いですが密度の濃い授業です。
  • 言語学がどんな学問なのか全体像を知るのにとても良い授業だと思います。
  • 出席していないと授業においつけなくなるし、テストも大変ですが、それくらい濃い内容なので興味があればとても楽しいと思います。
  • 概論ということで当たり前ですが様々な言語学の領域を扱うので、あまり言語学について知識がないほうが、先入観なく楽しめるのではないかと思います。
  • 松岡先生は「ことば」に興味のある人の知的好奇心を満たしてくださるだけではなく「おもしろい!人間ってスゴい!!」とわくわくするような教え方をしてくださいます。文学部3年目にして初めてこんな先生に出会えたことをとても幸運に思います。評価は少しきびしいと感じるかもしれませんが、それだけ中身の濃いことを教わっているんだという思いがわき、さらに気合いを入れて学ぶことができました。教わる量や話すスピードは多くて速いです(笑)。授業の目標、ポイント、今自分たちが広い言語学の中のどの分野をどのくらいの深さで勉強しているのかをはっきり教えて下さるので、自分を見失わずに学べます。
  • 知識ゼロからでもしっかりやれる概論をしてくれる授業。やるべきことをきちんと教えてくれるので、やる気さえあれば、どこまででも力がつきます!何かを基礎からきちんと学んでみたい人にオススメです。

このクラスの学生による授業評価の結果