授業評価:言語学概論V/VI 2010年度
評点の分布
前期:A: 2名(25%) B:5名(62%) C:1名(13%) D:0名(0%)
後期:A: 3名(17.5%) B:2名(25%) C:3名(17.5%) D:0名(0%)
回答者数: 8 有効回答数:8
- 50%以上(4名以上)が選んだ選択肢は赤色で表示されています。
- 平均値は「わからない・無回答」を除いて計算されています。
言語学概論V・VI 1(全然そう思わない) 2 3 4 5(とてもそう思う) 9(わからない・無回答) 平均 教員は熱意を持って教科の内容を提示した 0 0 0 1 7 0 4.88 教員の説明はわかりやすかった 0 0 0 5 3 0 4.38 教室内外で質問しやすかった 0 0 2 1 5 0 4.38 教員は授業に関わる悩みなど、学生の気持ちを理解しようとしていた 0 0 1 4 3 0 4.25 平均値(教員の教授態度) 4.47 授業は全体的にうまく構成されていた 0 0 1 1 6 0 4.63 教員の使った例や体験談は内容の理解に役立った 0 0 0 3 5 0 4.63 授業で扱おうとした内容の量は適切だった 0 2 0 1 4 1 4.00 教員の授業のペースは適切だった 0 2 0 2 3 1 3.86 課題など学生のやるべきことは明確だった 0 0 1 2 5 0 4.50 教員は毎回のクラスの準備を充分行っていた 0 0 0 3 5 0 4.63 教員は学生の授業への参加を奨励した 0 0 0 2 6 0 4.75 全般的に見て、教員はこの教科を効率よく教える能力を持っていると思えた 0 0 0 2 6 0 4.75 平均値(授業の構成・教授能力) 4.48 課題の量は授業の内容を考えると適切だった 0 0 0 0 8 0 5.00 予習文献のレベルは適切だった 1 0 1 4 2 0 3.75 あなたが書いたものに教員は有用なコメントや提案を返してくれた 0 0 1 3 4 0 4.38 ライティング課題(レポート、練習問題など)は内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 0 1 1 6 0 4.63 試験・小テストは内容の理解や新しい知識を応用する力の養成に役立った 0 0 1 2 4 1 4.43 平均値(課題・評価) 4.43 60%以下 約60% 約70% 約80% 90%以上 無回答 授業で扱われた内容の何パーセントぐらいを実際に「学んだ」と感じましたか? 1 1 1 4 1 0
良いと思った点:
(1)年間のカリキュラム運営について:わりと細かく年間を通しての授業計画を示しているところ。今自分たちが、先生の示してくださる学習ルートのどのあたりにいるのか、はっきりとイメージできた点。毎回ポイント・伝えたいことを明示してくれる。「言語学」の世界の全体像(?)を示してから体系的に授業を進めていくやり方だったので理解しやすかった。
(2)毎回の授業運営について:非常に専門的で難しい内容だったと今になって思うが、とても簡単なことばで分かりやすく説明してくださったので、教わっている時はとてもスムーズに理解できた点。毎回の授業の目標(△△を理解する!)を明示してくださった点。今何の話をしているのか分からなくなることがない。板書と併用して、一気に進めることなく途中で立ち止まりながら授業を進めていた点毎回内容の濃い授業でおもしろかった。教科書の内容を単になぞるのではなく、自分の言葉で分かりやすく伝えてもらえた点。
(3)履修者への指導について:質問に対して真摯に答えてくれる。生徒に対して、質問する内容が完結で答えやすいものである(具体的)。人に伝える力を重視している点。文章を書くことを徹底的に指導してくれた。いかに説得力のある文を書くか、学べた。
改善してほしい点:
- コメントシートはなるべく書かせてほしい(あれをやると理解が変わる)→自主的に書いてくれば良かったかもしれないが、教員側からも一言「書いてきても見るよ」と言われるとモチベーションは上がるかも。
- 板書がコメント的なので、少しまとめて書いて頂けるとわかりやすいかも(悪いとは思わないけれど、工夫のし所は残っている気がします)。黒板の使い方を工夫できそうな気がします。文字の大きさ、丁寧さが少し上がればさらに良いと思います。ただ、先生のお話をメモするだけで十分いいノートになるので、そんなに重要ではないと思います。
- そこまで双方向性を感じなかったので、人数少ないなら授業内容について掘り下げる形で学生にプレゼンでもやらせた方がフィードバックやらもできるし理解が深まるかなと思いました。説明を少しゆっくりにしてほしかった。板書が時々わかりづらかった。
その他コメント:
(1)授業内容について:とても面白かったです!前期に勉強した内容が今でも頭に残っている感覚、とても難しいことを、自分のことばで説明できる嬉しさを教えてくださり、ありがとうございます。授業自体は、手話に文法があるとかいう話が、動物の音声コミュニケーションを研究している自分としてはとても興味深かったです。考える力は身についたと思うが、授業内容は想像していたより専門的であった。もう少し易しく広範囲だとよかった。とても充実した授業で、楽しむことができました。(私の中で)漠然としていた「言語学」というもののイメージが少しはっきりしたと思います。言語学はもちろん、自分の考えていることをどのように伝えれば良いかということについて考えさせられました。ありがとうございました。
(2)試験について:
- 先生の作る問題の好きな所は「〜を論じよ。」などの漠然とした聞き方ではなく、「どうアドバイスしますか?」という聞き方で問われる所です。自分の意見をつらつら「論じる」つもりになるのではなく「相手に分かってもらえるように書こう」と気を付ける感覚が強くなった気がします。
- 中間に関しては別に授業内でいいですが、期末のテストについては先生の体調等に左右されないテスト期間にやってもいいのではないでしょうか。アンケートのみ授業の最後でやればよいかと。個人的事情ですがテスト日程変更でかなり迷惑をこうむっているので、僕に直接関係することではないですが、何かこうした事態にならないような備えくらいはあった方がいいのではないかと思いました。
(3)その他:テストを複数回実施する上、課題も多かった。そしてそれぞれが難しく、考えさせられるものであった。年を通した授業計画になっていたので、進めば進むほど骨格がはっきり見えおもしろかった。HPに授業コメントのログを残してほしい(特に参考文献)。うっかり何の参考文献だったか忘れることもあるので、一言コメントがあるとわかり易い(「あとでHPに」と言われるとつい油断してしまうので・・・すみません)。
教員からのコメント
全体的によい評価をいただいただけではなく(課題関係の評価がこれほど高いのは珍しいです!)今年は例年になく記述コメントが丁寧で、ジャンル別に分ける必要があるぐらいの量でした。ありがとうございます。
- この授業で「ことばでものを伝えること」を強調するのは、以前の履修者のアドバイスに基づいたアイディアでしたが、みなさんのコメントを見てそれでよかったのだと思いました。コメントシートはなるべく毎回書いてもらえるように留意します。HPの使い方もまだ改善の余地があると思います。
- 授業内の発表は以前は実施していたので、少人数のままなら復活させることを考えます。
- 試験については複数回実施した方が範囲が狭まり楽になるはずなのですが、必ずしもそうは感じない学生さんもいるようですね。難しいところです。
- なお最後の試験の日程についてですが、テスト期間中に行っても事情は変わりません(私が監督しなければならないのは同じですので)。急な試験のキャンセルという事態は20年以上教員をやっていて初めてのことでした。たまたまそういう状況に遭遇した皆さんに対して心から申し訳なく思う気持ちは変わりませんが、教員も機械ではなく「人間」である以上、何十年に一回ぐらいは不幸なタイミングで病気になることもあるということをご理解いただければと思います。もちろんそのような事態にならないように、教員自身が気をつけることは当然としてです。
- 板書については「あえて改善点をあげれば」というニュアンスで書いていただいた方が多いように思いますが、毎年同じコメントに毎年同じ回答なので、来年度は早い時期に自分の考えを履修者に説明しようと思います。それは「社会に出れば懇切丁寧にきれいに書かれた板書などない。人の話を聞いてノート(メモ)をとる能力は学生それぞれが意識して身につけなければならない」ということです。なので板書のスタイルを変えることは考えていません。