言語学概論III
 【2006年度】

このクラスは初学者を対象に、言語学では「言語の何を」「どう扱うのか」についておおまかな理解が得られるように構成されている。言語の研究のツールとして提案されている概念や方法論を紹介し、それがもたらす新しい知見を、世界の様々な言語データの分析を通して理解することを目的とする。各学期末試験においては、知識だけではなく、授業で扱った考え方を用いてデータや問題を「どう説明するか」という能力の評価に重点を置いた設問が課される。主な内容:語彙論、音声学、音韻論、統語論、意味論、語用論、社会言語学、歴史言語学、心理言語学、脳と言語、母語の獲得、手話学、バイリンガリズム他。


履修者の声

  • 毎回予習文献を読んでこなければならないことや、ときどき宿題が出るという負担はありますが、そこまで大変ではないし、多少でもやる気がある人にとっては全体的に学ぶことができ、とても楽しい授業です。語学の興味がある人はぜひとってみて下さい!損はしません(笑)。先生もフレンドリーで、教室の雰囲気もいいです。
  • 概論の中では意外なほど授業参加度の高い授業です。また、積極的に授業で発言したり、他の人の考えを吸収して成長したいと考える人にはとても有益な授業です。また、何よりも概論というだけあり、言語学の各種内容を網羅しています。
  • 概論と聞くと本当に広く浅く、という言葉を思い浮かべますが、この授業はそんな中にも骨があり、言語学を楽しめる内容になっていると思います。積極的な姿勢でのぞめば、得られるものは多いと思います。
  • 短期間で言語学についての広い理解を得たい人におすすめ。
  • 説明がわかりやすく、好奇心をくすぐる内容なので、言語学に興味のある人にはオススメです。先生への質問もしやすいので、モチベーションの高い人にはうれしい授業かもしれません。
  • 内容が濃くて、興味のある人には良い授業だと思います。ですが、欠席してしまうとわからなくなってしまうので、その辺も考えて履修した方がいいと思います。
  • 授業内容は決して平易なものではありませんが、言語学に関するほとんどの分野をかなり詳しく解説して下さり、理解も深まると思うので、これから先言語学関係の授業、ゼミナールを履修しようと思っている方にはイントロダクションとして最適ではないかと思います。
  • 言語学に興味はあったものの全く基礎知識ナシで入ったこのクラスでしたが、怒涛のように(先生から)押し寄せる内容に窒息しそうでした。なんとか泳げるようになると楽しくなりました。やる気がある人、やる気を出したい人とか、取るといいと思います。
  • 普段何気なく使っているけれども日常生活に不可欠である言語というものに真剣に向き合うことで、時に自分の中での常識を大きく覆されたり、逆に自分のことをふりかえって授業中に出てきた例と照らしたときに大きくうなずけたり、ととても刺激の大きい授業でした。
このクラスの学生による授業評価の結果