体と心の関係についての本の紹介


身体の調子がおかしい時は、対人関係などのストレスが原因かもしれません。ひととおりの
知識があれば、冷静に対処できるし、不必要な不安に陥らなくてすみます。
それでいろいろ読んでみました。どれも私が悩んでいた頃の本なので、少し古くなって
います。最近はもっといろいろな本があると思いますので探してみて下さい。

 ★ ストレス教室,山本晴義、新興医学出版社、2060円
ストレスが招く病気(心身症)について、正しい知識をもち、自分で直す
努力をしよう。交流分析、自律訓練法、行動療法について詳しく出ている。

 ★ カウンセリングとは何か、平木典子、朝日選書586、1200円+税
内容は、カウンセリングのプロセス、面接の初期,中期、後期の課題、カウンセ
リングの考え方。カウンセリングを受けたいと思っているとき、各段階での内容を
知っていれば自分の経過が客観視できる。

 ★ こころの科学、84、特別企画 診療内科、日本評論社、1238円+税
診療内科について、ひととおりの知識を得るのに便利。診療内科の内容、心身症の例
(気管支喘息、消化性潰瘍、糖尿病、本態性高血圧、顎関節症)周辺疾患(摂食障害、
過敏性腸症候群、緊張型頭痛、更年期障害、転換型ヒステリー、慢性疼痛)など

 ★ 診療内科、池見酉次郎、中公新書29
心身医学の内容と治療について。

 ★ 軽症うつ病ーゆううつの精神病理、笠原嘉、講談社現代新書1289
最近増えている軽いうつ病について

 ★ 痛みの心理学ー疾患中心から患者中心へ、丸太俊彦、中公新書935
痛みの心理的、生理的メカニズム,痛みのマネジメントについて。

 ★ 自傷する少女、スティーブン・レベンクロン、集英社文庫 571 
 フィギュア・スケート選手として厳しい練習の毎日をおくる15歳の少女。最近
 時々頭が真っ白になってしまい、そんな時には、ハサミで自分の腕を傷つけると
 落ち着く。でも次第に心が暴走していき。。。。親や周囲の期待に追い詰められ
 破綻をきたす彼女が、治療を通じて自分を取り戻していく過程を書いた小説。
 著者は心理学者で、思春期やせ症の専門家。


 ★ 自分のこころをどう探るか --自己分析と他者分析、岸田秀+町沢静夫、集英社文庫 476
 幼少からの鬱病体験を語る心理学者岸田秀と、それを分析する精神科医の町沢静夫。
 二人の対話は、うつ病、強迫神経症、人格障害、ダブルバインド(二重拘束)の母子
 関係など岸田のかかえている問題をめぐり、現代人にみられるこころの悩みをうきぼり
 にする。


 ★ 子どものトラウマ、西澤哲、講談社現代新書1376
トラウマとは何か、虐待をうけた子どものトラウマ、トラウマを癒す。

その他、参考になりそうな本

◎ フェミニスト カウンセリングへの招待、井上摩耶子、ユック舎、2000円+税
                   ISBN4-8431-0067-6          C0011  yen2000E

◯ カウンセリングとは何か   平木典子  朝日選書 586, 朝日新聞社 1200円+税
      ISBN4-02-259686-4        C0311 yen1200E
   カウンセリングのプロセスについての解説が詳しいので、カウンセラーをめざす
   人や受けたいと思っている人の参考になる。後半はカウンセリング理論の流れに
   ついての解説。

◯ カウンセリングの話   平木典子  朝日選書 375, 朝日新聞社



◯ セルフヘルプグループ  -- わかちあい・ひとりだち・ときはなち
岡 知史  星和書店 1800円
(帯より) アルコール依存症、身体障害者や精神障害者、ひとり親家庭、
        パニック障害に苦しむ人たち、うつ病の人たち・・・今、新しい
        セルフヘルプの会が次々と登場しています。


◯ 女はなぜやせようとするのか -- 摂食障害とジェンダー  浅野千恵  勁草書房
                                                  2600円
                               ISBN4-326-65189-X      C3038 P2678E
 
◯自己カウンセリングとアサーションのすすめ  平木 典子  金子書房 1500円
        ISBN4-7608-2586-X         C0011  yen1500E


○ 権威と権力ーいうことをきかせる原理・きく原理、なだいなだ、岩波新書C36
この本で、役にたちそうなせりふをみつけたので記しておく。
「その人間の説得の仕方をよく観察すれば、その人間の説得されやすい方法がよくわかる」
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