一昨日6月13日(土),英語教員が集うオンライン・セミナーにて,新刊『なぜさんたんげん』についてトークさせていただく機会をいただきました.参加者が小中高などの英語の先生方ということで,本書で取り上げている数々の「英語に関する素朴な疑問」の代表選手である,「なぜ3単現の s をつけるのか?」をピックアップし,学校の授業などでそのまま使えるレジュメを作成・配布しました.そちらに若干の改変を加えて,以下のようにブログ記事化しました.
なお,改変済みの PDF をこちらに置いておきますので,先生方におかれましては,自由にダウンロードし,配布・引用・改変していただいてけっこうです.授業の導入,学年通信,図書室の掲示用コラムなどに最大限にご活用ください.生徒からの「なぜ丸暗記しなきゃいけないの?」という疑問に,英語の歴史から明快に応える内容となっています。
【 英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか 】
1. 現代英語の「いびつな」現在人称活用
私たちが中学校で最初に習う一般動詞の活用(例:learn「学ぶ」)を改めて見直してみましょう.
| 人称 | 単数形 (Singular) | 複数形 (Plural) |
|---|---|---|
| 1人称 | I learn | we learn |
| 2人称 | you learn | you learn |
| 3人称 | he/she/it learns | they learn |
| 人称 | 単数形 (Old English) | 複数形 (Plural) |
|---|---|---|
| 1人称 | ic leorn-ie | wē leorn-iaþ |
| 2人称 | þū leorn-ast | yē leorn-iaþ |
| 3人称 | hē/hēo/hit leorn-aþ | hīe leorn-iaþ |
上記のオンライン・セミナーでの私のトークについては,参加者のお1人 Rie Miyazaki 先生が note 上で公開されている記事「【開催レポート】Galileo Neo 第3回セミナー:「AI時代の熟練指導者の腕の見せどころと,3単現のSから始まる英語史のロマン」2026.6.14」の後半にて,素晴らしい紹介とまとめをくださっているので,そちらもご覧ください.
・ 堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.
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