基調講演 & 学生活動報告

日本の国土の約7割が森林です。
かつての日本は、森の恵みがあふれ、森は人の暮らしのそばにありました。しかし、次第に人々の足も心も、遠のいていきました。
荒れる森は人に害となる、命を育む水源や生態系を守る、森を活かさないともったいない――わかっていても、現実は難しい。
近くて遠い森に、どう近づくか。
チャレンジの積み重ねがどういう未来を作るか。
森で何を学ぶか。
国民に一律の「森林環境税」が課せられた今年、我が事として、改めて森について考えてみませんか。

基調講演 齋藤暖生(さいとうはるお)

 東京大学大学院農学生命科学研究科 附属演習林樹芸研究所長

1978年、岩手県出身。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(京都大学)。総合地球環境学研究所を経て、2007年より東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林に勤務。専門は、森林—人間関係学、植物・菌類民俗、コモンズ論。最近のテーマは、森林と文化。
共著書に『森林の歴史と未来』(朝倉書店、2019年)『東大式癒しの森のつくり方』(築地書館、2020年)、『森の経済学』(日本評論社、2022年)、『自然アクセス』(日本評論社、2023年)など。2023年度、朝日新聞に隔週コラム「斎藤暖生の森からみれば」を連載。

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