02ブリーチの必要性

ブリーチとは?

「髪の色素を抜く行程」を指す。

→ハイトーンカラーなど理想の髪色を再現するためのベース作りに必要。


ブリーチは、1剤と2剤という2つの薬剤を混ぜて起きる反応で明るくします。
1剤はアルカリ剤と過流酸塩という成分、2剤は過酸化水素水という成分で構成されていて、この2つをを混ぜ合わせてから、カラーと同様に髪の毛に塗布していきます。
1剤のアルカリ剤は、髪の毛の外側にあるキューティクルを開かせる役割を果たします。
そして、1剤で2剤の過酸化水素水を分解し酸素を発生させ、発生した酸素が、髪の毛の色を出しているメラニン色素を分解することで髪の毛が脱色されていきます。

メラニン色素にはユーメラニン・フェオメラニンの2種類があり、それぞれの配合バランスによって髪の毛の色が決まります。
ここにブリーチをすることで、黒色〜茶褐色を出しているユーメラニンが先に分解され、徐々に赤褐色〜黄色を出すフェオメラニンが分解されていくのです。

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そのため、ブリーチの放置時間や回数により「黒→茶褐色→赤褐色→オレンジ→黄色→白に近い色味」と、だんだんと明るくなってきます。
こうして、髪の毛の色素が抜けるとヘアカラーが入りやすくなるのです。


ブリーチのメリット・デメリット

ブリーチのメリット


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日本人の多くは黒髪なため、ホワイト系やアッシュ系など入りにくいカラーが多く存在します。
ブリーチは色素を取り除くだけでなく透明感も出してくれるので、美しいヘアカラーへの近道ともいえます。
ブリーチには楽しみ方がたくさんあります。部分的にブリーチをすることで、グラデーションがつくれたりハイライトがつくれたり、インナーカラーを入れることもできます。
部分的なブリーチならオフィスにもしていきやすく、ダメージをうける箇所も少なく済むのでチャレンジしやすいですよね。


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ヘアカラーの仕組みは絵具と同じで、元の色とカラー剤で入れた色の足し算で成り立っています。
カラー剤の色が抜けてくると足し算の比率が変化し、染めた時のヘアカラーとは別のヘアカラーが楽しめるので、2度違う表情を楽しめるのがポイント。
もちろんブリーチの回数に応じても抜け方は変わってくるので、どのように色落ちさせたいかも考えてブリーチ回数を決めるのがおすすめです。


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透明感のあるハイトーンカラーやアッシュ系カラーに挑戦してみたいと思ったことはありませんか?
ブリーチなしでアッシュ系に染めようと思っても、黒髪の中にある色素と青みがかかった灰色との相性が悪く、アッシュ系に染めようとしても綺麗に発色してくれません。
一度黒髪の色素を抜くことで、アッシュ系カラーもハイトーンカラーもしっかり発色してくれます。 透明感が出て綺麗なカラーになるので、外国人風のおしゃれなスタイルもブリーチをすることで透明感アップを狙えそうです。
このように、アッシュ系カラーからハイトーンからーまで幅広いカラーを楽しめるのが魅力です。


ブリーチのデメリット


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ブリーチは、カラー剤より何倍ものパワーを使って髪の毛を明るくします。
それによりキューティクルが開き、髪の毛に必要なケラチン(タンパク質)が分解され、髪の毛に負担がかかってしまうのです。
ブリーチを数回繰り返した髪の毛は、パサパサし、ひどくなるとゴムのように伸び縮みすることもあるとされています。
ブリーチにも種類があるため、自分の肌に合うものを選んでもらえるように、頭皮や髪について気になることがあれば、美容師にその旨を伝えましょう。


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ブリーチを繰り返したり、不十分なアフターケア状態だと髪内部は栄養補給されずスカスカ状態です。
この状態だとカラーが髪に定着しにくく、色落ちの原因になります。
ブリーチをして髪の毛に色をいれてもおおよそ持って3週間、通常1〜2週間で退色します。
カラー後には少しでもカラーを維持できるよう工夫しましょう。


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美容院やブリーチの質によっても変わってきますが、ブリーチカラーの値段相場は大体6000~8000円とされています。
また、基本的にどの美容院でも、鎖骨を越える長さの髪の毛には通常のブリーチ料金に加えてロング料金というものがかかります。
1回のブリーチでも髪の毛は明るくなりますが、淡い色に仕上げたいときは1回、ハッキリした色味に仕上げたいときは2〜3回ほど繰り返したほうがその後のヘアカラーが入りやすくなるとされているため、よりコストがかかってしまう場合もあるのです。
合計金額を確認してから、美容院を予約するようにしましょう。


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