やはりこのどうしようもないくらいの青春感だろう。『君のことが大好きだから僕は歌うよ』(SKOOL KILL)『あなたがこの世界に一緒に生きてくれるのなら死んでもかまわない』(駆け抜けて性春)といった直球の歌詞をど直球のパンクサウンドに乗せて歌う。音程を気にしないようなボーカル峯田のまっすぐで、焦燥感のある歌。このまっすぐさが、まさに青春なのだ。
個人的なフェイバリットは《4 童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前》、《5 トラッシュ》《2 SKOOL KILL》。
4はとにかく頭が悪そうな歌詞とサウンド(褒め言葉)がいい。『あの娘のお尻に顔をうずめて息ができなくなっていっそのこと死んでしまいたい』という歌詞は普通のバンドじゃなかなか歌えない(笑)が、銀杏BOYZならそれが許されてしまう感じが好きだ。『お月様はフォークを弾いてる』という童謡のような歌詞がそんな下品な歌詞とはまるで対照的に挿入されてるのも面白い。
2は、とにかく歌詞と焦燥感がいい。『ときめきたいったらありゃしねえ』の後に入るツービートが気持ちの昂りを表現してるようにも思える。歌詞に関しては、気持ち悪さと純粋さが混じったようなまさに「青春」を表現してると思う。サビで『君のことが大好きだから』っていうシンプルな歌詞が来るのもいい。直球な歌詞をここまで説得力持って歌える銀杏BOYZはやはり素晴らしい。片想いしてる人はぜひ聴こうね。