単純なつくりと音域の広さ です。
尺八は一本の竹から切り出した状態のものに、空気の通り道として表側に四つ、裏側に一つ穴を開けただけの単純なつくりをしています。
しかし、穴のふさぎ具合やあごの引き具合によって音の高さを変化させることができ、
その音域は3オクターブ(同じ音を三種類の高さで吹くことができる)にもなります。
この音域の広さが和楽器でありながら西洋音楽の演奏も軽々とできてしまう理由の一つであり、
穴のふさぎようによっては音の音色までも吹き分けることができるようになるのです。
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