三井隆久 (みついたかひさ)
- 職位 教授
- 略歴
- 京都大学大学院修了、東京大学助手、慶應義塾大学講師。博士(理学)
- 専攻
- 光計測
- 担当学科目
- 物理学I,II(既習)、物理学実験
- 所属学会 日本物理学会
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- 研究の紹介
- 光、電場、磁場、電磁波、音波などを用いた計測方法の研究を行っている。計測対象物は多様で、特に限定していないが、主として生体関連物質に興味がある。
- 最近は光テコを用いた微小変位計測の応用を探している。半導体集積回路(IC)内部の素子は動作するとき発熱する。このときの熱膨張を観測すると非接触型のICプローブができる。光テコの別な応用として、物体表面の熱運動計測を行っている。この熱運動は小さく、新規に考案した雑音除去法により計測が可能になった。接着剤やペンキの硬化過程、およびゴム分子の熱運動の非接触測定、応用として非接触型ドライアイ診断装置などの開発を行っている。
- 専門分野以外の研究
- 簡便なガンマ線スペクトロメーターの開発: パソコン制御USBオシロスコープによる、ガンマ線スペクトロメータ。現在、医学部の学生実験で使用している。寺沢氏と連名で、日吉紀要50号に掲載。
- 下村教授の依頼で回転している卵が起き上がる過程でジャンプする現象の検証実験を行った。
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- 主な論文
- High-Speed Detection of Ballistic Photons Propagating through Suspensions Using Spectral Interferometry, Takahisa Mitsui, Jpn. J. Appl. Phys., 38 (1999) pp. 2978-2982.
- Dynamic Range of Optical Reflectometry with Spectral Interferometry, Takahisa Mitsui, Jpn. J. Appl. Phys., 38 (1999) pp. 6133-6137.
- Spontaneous Noise Spectroscopy of an Atomic Magnetic Resonance, Takahisa Mitsui, Phys. Rev. Lett, 84(2000) pp. 5292-5295.
- Partial Elimination of Shot Noise in Optical Delayed Heterodyne Interferometer with Incoherent Light Using Spectral Interference, Takahisa Mitsui, Japanese Journal of Applied Physics, 39 (2000) pp. 4777-4781.
- Can a spinning egg really jump, Takahsia Mitsui, K. Aihara, Chikako Terayama, Hiromichi Kobayashi and Yutaka Shimomura,
Proc. R. Soc. A, doi:10.1098/rspa.2006.1718.
- Detection of Femtometer Deformations of Semiconductor Devices in Operation Using an Optical Lever,
Takahsia Mitsui, Jpn. J. Appl. Phys., 47(2008)pp.6563-6565.
- Direct optical observations of surface thermal motions at sub-shot noise levels, Takahisa Mitsui and Kenichiro Aoki, Phys. Rev. E 80, 020602(R) (2009)