堀 祐子 (ほり ゆうこ)

職位     専任講師

略歴

東京女子大学文理学部英文学科卒業

東京女子大学大学院修士課程文学研究科英米文学専攻修了

東京女子大学大学院博士後期課程人間科学研究科人間文化科学専攻修了; PhD取得

Royal Holloway, University of London, MA English Literature (Contemporary Literature)修了

星薬科大学英語研究室専任講師

 

研究室e-mail

y-hori@keio.jp

 

専門領域

イギリス現代演劇、アメリカ現代演劇、英文学(現代英米文学)

 

担当科目

英語II(日吉キャンパス)、英語IV(信濃町キャンパス

 

研究紹介

現代イギリス演劇における女性の主体表象を研究している。その中でも特に,イギリス演劇界で現在最も活躍している劇作家の一人であるCaryl Churchillが対象である。イギリス社会や他作家との関連性についても幅広く論じ, 文学理論, 現代批評理論を交えながら英文学史, 演劇史におけるChurchillの新たな位置付けを模索している。

ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校では現代言語芸術であるConceptual Writingにおける女性の身体の描写の研究をはじめ,ヴィクトリア朝以降,モダニズム,ポストモダニズムを経て現代に至るまで,女性が英米文学においてどのようにして描かれてきたのかを検証した。

また,イギリス演劇だけではなく,現代の英語圏の戯曲も併せて考察することによってその特徴がより鮮明になるため,現在はアメリカの直近のトニー賞・ピューリツァー賞受賞作品も併せて研究している。

 

主要論文

堀 祐子 「教材としてのコンセプチュアル・ライティングの有用性:薬学生に向けた『芸術と社会』における実践報告」 星薬科大学一般教育論集 37, 45-52. 2019

堀 祐子 「いかにして英語劇を批判的に、自律的に、そして楽しんで読むのかー劇における教育法の実践報告ー」 星薬科大学一般教育論集 35, 45-53. 2017

Yuko Hori, Barnaby Ralph. “Wilde and Continental Satiric Models. オスカー・ワイルド研究 15, 85-100. 2016

Yuko Hori “‘Love and Communication’ in Caryl Churchill's Post-2000 Plays” Royal Holloway, University of London  2015

堀 祐子 「Oscar WildeCaryl Churchillによる『自己』の表象とその手法」 オスカー・ワイルド研究 13, 55-66. 2014

Yuko Hori “Caryl Churchill's Representations of Female Subjectivity: Family, Society, Wars and the Body” 東京女子大学大学院  2011

Yuko Hori “The representations of women and the Iraq War by David Hare” 英米文学評論 55, 79-95. 2009

Yuko Hori “Caryl Churchill's representations of women in wars : the plays about the revolutions” 東京女子大学紀要論集 59(1), 63-83. 2008

 

書籍等出版物

『現代演劇(22): <特集>ローレンス・オリヴィエ賞』 (担当:分担執筆, 範囲:デイヴィッド・ヘア『レーシング・デーモン』:ポスト・キリスト教社会における聖職者の役割) 朝日出版社 2020

『英語英米文学研究の現在 担当:単訳, 範囲:バーナビー・ラルフ「トマス・シャドウェルの戯曲『ランカシャーの魔女たち』−歴史、上演、そして王政復古という文脈−」) 風間書房 2019

『現代演劇【新版】:〈特集〉トニー賞・ピューリツァー賞』 (担当:分担執筆, 範囲:『バリフー最後の夜』錯綜する南部ユダヤ人の自己構築—) 新水社 2015

『イギリス文化事典』 堀 祐子(担当:分担執筆, 範囲:ロイヤル・コート劇場(イングリッシュ・ステージ・カンパニー)) 丸善出版 2014

『自分の同類を愛した男:英国モダニズム短篇集』 (担当:単訳, 範囲:H.G. ウェルズ「ミス・ウィンチェルシーの心」) 風濤社 2014

『現代演劇【新版】(20): イギリス女性劇作家パム・ジェムズ/サラ・ダニエルズ』 (担当:分担執筆, 範囲:19世紀末の演劇における女性の表象」「ヘッド・ロット・ホリデイ」「クリスティーナ女王」) 新水社 2013

『シェイクスピア・プリズム:英国ルネサンスから現代へ』 (担当:共編者(共編著者), 範囲:「リアの娘たち--エドワード・ボンドの『リア』における「娘」の役割--) 金星堂 2013

『現代演劇(19)特集アフリカ系アメリカ人劇作家−オーガスト・ウィルソン/スーザン=ロリ・パークス』 (担当:分担執筆, 範囲:「二本の列車が走る」「ヴィーナス」) 英潮社フェニックス 2011

『現代演劇(18)特集 ノエル・カワード』 (担当:分担執筆, 範囲:「生活の設計」) 英潮社フェニックス 2008

『現代演劇(17)特集 リリアン・へルマン/メガン・テリー』 (担当:分担執筆, 範囲:ラインの監視) 英潮社フェニックス 2007

 

所属学会

日本英文学会、現代演劇研究会、オスカー・ワイルド協会, International Shakespeare Association