留学中にはこれをやれ！（留学先で勉強・研究をがんばるのは当たり前ですから、ここではわざわざ書きません）
留学中にはこれをやれ！
（留学先で勉強・研究をがんばるのは当たり前ですから、ここではわざわざ書きません）
単発・短期のボランティアをやってみる
日本でも最近はボランティアが盛んになってきましたが、海外では「一日だけ」とか「イベント手伝い」といった単発ボランティアの機会がたくさんあります。いわゆる「いい社会勉強」になりますし、特にイベント系の現場では常に「予測してないこと」がどんどん起こりますので、パニックにならない精神力といいますか、問題解決能力がとても発達します。そうでないとやっていけないです。一緒に働く人には外国人慣れしていない人も多いですが、だいたいそういうものに参加する人は親切な人が多いですから、コミュニケーション力のレベルを上げたい人にも大変おすすめです。
日本では「ちょっと見に来ただけです」っていうノリで入るのはなかなか難しいものがあるかもしれませんが、留学生が文化に興味を持ってということなら行きやすいのではと思います。決して信者になれという意味ではありません。しかし、たとえばアメリカのような国を理解する場合に、キリスト教の知識や生活レベルにおける宗教の位置づけを理解するのは非常に重要だと思います（他の宗教との関係を理解するうえでも）。また、ボランティア活動のリクエストが教会に来ることが多いので、そういう情報も得やすいというメリットがあります。
訪問者に対しての考え方は教会によって違いますので、全然知らない教会にいきなり出かけるのはおすすめしません。知り合いが行っている教会にゲストで連れて行ってもらうのがよいかと思います。
外国語をおぼえるために留学中は「日本人にも英語でしゃべる」「中国人のふりをする」というすごい人もいるらしいですが、外国にいるときにはちょっと日本語で話せるだけでもストレス解消になると思います。だからといって日本人ばっかりでいつも「つるんで」いるのもせっかくの異文化体験なのにもったいないなあと思います（ありがちなパターンですが）。そのあたりは自分の中で線を引いて、日本人とそうでない人とバランスをとっておつきあいをすることを心がけるべきだと思います。
お金の問題もあると思いますが、できる限りいろいろな地方へ出かけて見聞を広げてみるとよいと思います。自分が留学している地域とは違う土地の「文化」を知ることで、毎日自分が体験している「文化」について、もっとバランスがとれた見方ができるようになるわけです。ただし、アメリカみたいなところですと長距離バスのターミナルは一般的に治安が悪いんですが、そういうのを知らない日本人がふらふら出かけてえらい目にあったりしてますので、安全面については地元の人からしっかり情報を集めて行ってください。
最近はいろいろな学校で日本語のクラスが出ているようですが、日本人の少ないエリアでは「日本からのお客さん」は貴重な存在です。国際交流センターなどが窓口になって日本語の学生と知り合えるということもあるようですが、やはり日本語の教員にコンタクトするのが一番確実かと思います。日本語教員には世話好きタイプというか、わりとフレンドリーな人が多いので、接触して感謝こそされ、おこられるということはあまりないと思います。Language Exchange（それぞれが母語を教えあうという、ボランティアベースの会話相手）のパートナー探しも相談してみてはいかがでしょうか。
学校に「日本文化交流クラブ」みたいなものがあれば、そちらにもぜひ顔を出してみてください。留学生の中には「外国文化を吸収する」ことで頭がいっぱいの人もいますが、そういう人によくあるパターンとして「ローカルの友達ができない」という悩みがあります。たしかにいくら語学ができても共通の話題がないとなかなか話も進みませんよね。その点日本に興味がある相手だったら、少なくとも共通の話題はあるんじゃないかと思います。別にみなさん自身が必ずしも「日本大好き」である必要もないし「日本文化を広めるぞ！」と意気込む必要もありません。そのまま「素」の自分もリアルな「日本人」であるわけですし。クラブに合う合わないはあるでしょうが、一度はのぞいてください。
どこの大学でも学生のカウンセリングには力を入れています（日本でもそういう学校が増えています）。留学生の場合はそれでなくてもストレス要因がたくさんありますので、勉強のことならアドバイザー、担当教員、ライティングセンターなどの学習支援センター、他のことなら学生用カウンセリング窓口や留学生課に出向くなり電話をするなりして、どんどんサービスを利用してください。あまりにも基本的なことで他人に依存するのも困るのですが、とにかく自分一人でややこしい問題を解決しようとしないこと。