教員の教え方の長所・改善できる点(自由記述)


以下の2つの質問は自由記述式でした。あまりにも短いもの(「よかった」など)は入っていませんが、ほぼすべてのコメントを掲載しました。明らかな誤りを除き、言い回しや漢字・かなの使用はオリジナルのままです。

Q18.この教員の教え方の長所は何ですか?

授業運営の方法についてのコメント

指導方法・学生に対する態度についてのコメント

使用言語に関するコメント



Q19.教室での指導を改善するためにこの教員に何ができると思いますか?
授業の内容・運営に関するコメント

指導法・学生への態度に関するコメント

教員からのコメント

 かなりの数のコメントが寄せられてありがたかったです。5段階評価もまずまずのものをつけてもらって嬉しく思いました。とはいうもののまだ改善の余地はいろいろありそうです。しゃべるのが早いのはそうだろうなと思います。できるだけ意識して聞きやすいトークを心がけたいと思います。しかし「声が小さい」「ボードの字が見にくい」という人は、もう少し教室の前の方の席に座っていただきたいです。ちょっと大き目の教室ではいつもみんな後ろの方に座っていたので、コメントになんか説得力ないぞ。

 英語の使用状況についてはまあ好評のようですが、これは学生さん自身の英語力にもよりますので、100%満足というのは難しいようですね。HPを利用してもらうなど、できるだけ英語で授業を運営できるような工夫を続けていきます。企業研究というテーマで深く語るということは、自分の専門を考えると限界あるなあとは思いますが、そういう声があったことも心にとどめておきたいと思います。プレゼンテーションなどの実演は「先生のやる通りにそっくり真似をしないとAがもらえない」と誤解する学生が常にいて困るという他教員の声も聞こえていますので、今後もやるつもりはありません。どこがポイントかというのは何度も授業で説明していますし、話し手がかもし出す独特の「味」も大事ですから。

 自主性の尊重(および尊重しすぎの点)についてはたくさんのコメントありがとうございました。しかしQ11の自由コメントからわかるように、学生さんのほとんどは教員の英語がわからないのではなく、答えや意見があるのに自分から発言することができないという状況になっているようですね。アメリカでいろんな文化の人々を見て思ったことですが、(特に西欧や中東などの)異文化圏ではズバリ「指名されないと意見が言えないような人間は置いていかれるだけ」です。それを認識できずに、無視されていく人、声が大きい人に利用されていく人、異文化の人といい関係を作れない人はたくさんいました。そんなわけで、「授業ごときで発言できないような自主性に欠ける人間のままだったら、どんなに英語を勉強したってあんまり意味ないよな」と思うわけです。このこと、よかったらもうちょっと考えてみてください。

もちろん今書いたことは、(自分の大学時代を振り返っても)ほとんどの日本の学生さんにとってキツい意見だろうとは思っているので、実際に授業で発言してくれた学生さんのことは心から「たいしたもんだ」と思っていました。そういう人が一人でも増えるような授業の運営方法を考えていきたいと思っています。

 最後に、「質のよい授業を目指して毎時限の計画をたてている教員」「それを期待して時間通りに来ている学生さん」にとって、遅刻や無断欠席は自分勝手な迷惑行為です。自分の都合ばかり主張する前に、他人の時間も尊重してください。そもそも、時間(約束)を守れない人間は、自分の時間をきちんと管理できていないわけですから他人に信頼されないし、人に信頼されない人間にデカい仕事はできません。大学生にこんな話をするのも「なんでだろう」という気持ちがありますが、まだそういう教育をしっかりされていない人が多いのも事実ですので、今後も厳しく対処していきます。