教員の教え方の長所・改善できる点(自由記述)
以下の2つの質問は自由記述式でした。あまりにも短いもの(「よかった」など)は入っていませんが、ほぼすべてのコメントを掲載しました。明らかな誤りを除き、言い回しや漢字・かなの使用はオリジナルのままです。
Q18.この教員の教え方の長所は何ですか?
授業運営の方法についてのコメント
- 生徒が発言する機会と、先生の説明とのバランスがとれている所。企業や株価について調べることは初めてだったが、文章例を多く提示しながら進んでいったおかげで行いやすかった。今回の授業だけでなく、今後の自分のwritingやプレゼンの力を伸ばすことにも役立つと思った。
- クラス内の雰囲気
- 授業で取り扱うトピックの選定がうまい。
- 発言者のフォローをしてくれるところ。
- 個人プレゼンとグループプレゼンをやること。ケーススタディがあること。リーディングの量が多いこと。
- 最初ペースが速くキツイなと正直思ったが、年明けてからの負担が少なく、生徒の事を思ってやってくれている。
- 生徒とのコミュニケーションがとても親密だし、いろんなideaを考えさせてくれる点。HomePageもとても便利です。
- ディクテーションも取り上げていたこと。もっとその時間を増しても良かった気がします。
- HPに宿題が載ること。
- HPがあり、授業中にわからなくてもそれを見ることができる点。
- 授業がテンポよく進み、またちゃんと計画性がある点。
- 大切なポイントをよくまとめて、とても要領よく授業が進む点。シラバスによって、授業スケジュールやある程度の情報が得られる点。スケジュール通りに授業が進む点。
指導方法・学生に対する態度についてのコメント
- 非常に丁寧でやる気があるところ。
- わからない人に対して何度もくり返してくれる。
- プレゼンテーションの具体的な教え方がとても上手くて、わかりやすかった。
- ていねいな所。
- 厳しいところ。
- 生徒一人一人のwritingについてコメントができていて、記憶力がすごいと思いました。また、改善すべき点、よい点をきちんと明確に示してくれるので、わかりやすかったです。
- スタスキの時はプレゼンもライティングも方法があいまいだったので先生の授業をとって初めてどうすればよいのかわかった。
- すぐに課題を評価して返却してくれること。これにより、自分の弱点がすぐにわかることができて、次の課題をやる上で、参考になりました。
- 細かく説明してくれるところ。
- おばちゃん独特の明るさ。
- 各々にどこが悪いのかを何らかの形で伝える、という所。
- 一方通行だけの授業にならないような進め方だった。
- 人に過度に押し付けない。自発性を重んじる。
- 生徒の弱い点が見つかったら個人的にアドバイスしてくれるところ。
- わかり易く指導してくれる。クラスの雰囲気を和ませてくれる。
使用言語に関するコメント
- できるだけ日本語を使わないで、英語でクラス進行をするところ。
- 日本語での補足説明がある。
- 親しみやすい。大事なところは、英語に加えて、日本語でも説明したりするので分かりやすかった。
- 教員の英語の単語が理解できなくても別の言葉を使ってくれること。
- わかり易い英語の説明。
- 英語がわかりやすい。
- ほとんど日本語は使わず英語だが、大切な所は日本語で補ってくれた。
- 英語をわかりやすく言ってくれる。話がおもしろい。声がいい。
- 日本語をあまり使用しなかったところ。
- 難しい英語のかみくだき方がとても役に立った。
- 英語が聞き取りやすい。
- すべて英語で授業してくれるところ。生徒の自主性を伸ばすところ。
- 説明がほとんど英語だったのに、分かりやすかったのは先生の工夫あってのものだと思います。
- 聞き取りやすい英語と、わかりやすい言い換え、そして関西弁。
- 授業において英語をほとんど使っていて、生徒側もいやでも英語を聞き取ろうと努力するから、そこがよかったと思う。
- 最後に宿題を日本語で説明してくれる。
Q19.教室での指導を改善するためにこの教員に何ができると思いますか?
授業の内容・運営に関するコメント
- もう少しターゲットをしぼった方が1つの企業に対して深く研究できると思う。
- 授業に関連した興味深いトピックなどを教員なりにもっと話してほしい。
- もっと発言すればよかったと思う。そうすれば、もっとスムーズに前半の授業が進んだと思う。
- ディスカッションの時に自発的な発言を求めるだけでなく、もっと指名してもいいと思います。
- 一つの単元(内容)についてもう少し時間をかけてほしいと思った。
- 教員によるプレゼンの手本が見たかった。
- よくされた質問とその答えはHP上だけではなく教室でも伝える。
- もうちょっと多くの人に発言させること(クラス内ディスカッション)
- ディスカッションを増やしてほしい!
- 質問を投げかけたとき沈黙したときも、他の易しい質問をせずに、ホワイトボードに書いてみるとか、生徒に質問の内容を理解させる方法はあると思います。自主性にまかせすぎで誰も答えてくれずに沈黙が多かったので、すぐに誰か指名してもいいと思います。
- グループディスカッションは皆日本語を話してるからあまり有益ではなかった。皆で英語を話すような雰囲気が必要に思う。
- ミニテストの形式換え。
指導法・学生への態度に関するコメント
- 生徒に気をつかいすぎない。
- あまりイライラしないことかな?
- 重要なところはもっと繰り返して話してほしい。
- もっとゆっくり話すこと。(普段から)
- もう少し教室の雰囲気を明るくしてほしい。
- もう少し声を大きくしてメリハリをつけてほしい。
- ちょっとトークが早すぎる気が・・・
- 当初から少し英語を話すスピードが早かったような気がしました。ホワイトボードの字が少し見づらかったです。少し小さかったかも・・・
- 英語でしゃべっているところはほとんど何を言っているかわからなかったので今以上にもっと日本語をおりまぜてほしい。
- 字をもう少し大きく書く。
- もう少し休むことに対して寛容になってくれれば有難いです。具体的に言うと、何回休んだらDとかではなく1回休む毎に2〜3点マイナスしていくなど。
- 話している言葉が聞き取れないことがあったので、ゆっくり話すorホワイトボードにもっといろいろ書いて欲しい。
- もっとaggressiveでいいと思う。
- 日本語の説明がほしい。
教員からのコメント
かなりの数のコメントが寄せられてありがたかったです。5段階評価もまずまずのものをつけてもらって嬉しく思いました。とはいうもののまだ改善の余地はいろいろありそうです。しゃべるのが早いのはそうだろうなと思います。できるだけ意識して聞きやすいトークを心がけたいと思います。しかし「声が小さい」「ボードの字が見にくい」という人は、もう少し教室の前の方の席に座っていただきたいです。ちょっと大き目の教室ではいつもみんな後ろの方に座っていたので、コメントになんか説得力ないぞ。
英語の使用状況についてはまあ好評のようですが、これは学生さん自身の英語力にもよりますので、100%満足というのは難しいようですね。HPを利用してもらうなど、できるだけ英語で授業を運営できるような工夫を続けていきます。企業研究というテーマで深く語るということは、自分の専門を考えると限界あるなあとは思いますが、そういう声があったことも心にとどめておきたいと思います。プレゼンテーションなどの実演は「先生のやる通りにそっくり真似をしないとAがもらえない」と誤解する学生が常にいて困るという他教員の声も聞こえていますので、今後もやるつもりはありません。どこがポイントかというのは何度も授業で説明していますし、話し手がかもし出す独特の「味」も大事ですから。
自主性の尊重(および尊重しすぎの点)についてはたくさんのコメントありがとうございました。しかしQ11の自由コメントからわかるように、学生さんのほとんどは教員の英語がわからないのではなく、答えや意見があるのに自分から発言することができないという状況になっているようですね。アメリカでいろんな文化の人々を見て思ったことですが、(特に西欧や中東などの)異文化圏ではズバリ「指名されないと意見が言えないような人間は置いていかれるだけ」です。それを認識できずに、無視されていく人、声が大きい人に利用されていく人、異文化の人といい関係を作れない人はたくさんいました。そんなわけで、「授業ごときで発言できないような自主性に欠ける人間のままだったら、どんなに英語を勉強したってあんまり意味ないよな」と思うわけです。このこと、よかったらもうちょっと考えてみてください。
もちろん今書いたことは、(自分の大学時代を振り返っても)ほとんどの日本の学生さんにとってキツい意見だろうとは思っているので、実際に授業で発言してくれた学生さんのことは心から「たいしたもんだ」と思っていました。そういう人が一人でも増えるような授業の運営方法を考えていきたいと思っています。
最後に、「質のよい授業を目指して毎時限の計画をたてている教員」「それを期待して時間通りに来ている学生さん」にとって、遅刻や無断欠席は自分勝手な迷惑行為です。自分の都合ばかり主張する前に、他人の時間も尊重してください。そもそも、時間(約束)を守れない人間は、自分の時間をきちんと管理できていないわけですから他人に信頼されないし、人に信頼されない人間にデカい仕事はできません。大学生にこんな話をするのも「なんでだろう」という気持ちがありますが、まだそういう教育をしっかりされていない人が多いのも事実ですので、今後も厳しく対処していきます。